How to wring out a dry rag - 乾いた雑巾を絞る技術
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Keisuke Kambara
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乾いた雑巾を絞る技術 神原啓介 2012.04.22 未踏事業 増井PM・首藤PM合同合宿
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神原啓介 ● お茶の水女子大学 JST研究員 ● 分野:ユーザインタフェースやWeb ● 慶応大SFC ● 先月、博士号取得 ● 前職:はてな ● エンジニア/サービスクリエータ ● Rimo, はてなRSSの企画・開発 ● UI開発 @kambara http://sappari.org/
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未踏ソフトウェア ● 2003年度 ● 緩やかな情報管理システムの開発 – 共同開発者 – 増井PM ● 2005年度下期 ● Web上で協同利用する イラストレーションツールの開発 – 長尾PM ● スーパークリエータ認定
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主な興味 ● 手軽で直感的なお絵描きシステム ● より多くの人が絵を描ける ● 環境に溶け込むほど超シンプルなUI ● 世の中をシンプルにする
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これまでに関わった プロジェクト紹介 ● Rimo(はてな) ● オノマトペン ● Willustrator … 他にも色々
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Rimo(はてな) ネット上の動画をテレビのように見る
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テレビで見る(Wii/PS3対応)
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ユーザ運営型の放送局
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Webの利用スタイルを変える ● 従来のWebと全く異なるユーザー体験 ● ゆったりと「見る」 ● ほとんど操作不要
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オノマトペン オノマトペを使って感覚的に絵を描く
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デモ動画:http://youtu.be/sV75QjBrso0
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感覚的に絵を描ける ● 曖昧な表現で入力できるUI ● ボタンを使わない超シンプルなUI
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Web上で協同利用する イラストレーションツール ● Willustrator ● http://willustrator.org/ ● ブラウザ上で使えるドローツール ● ブログやWikiなどで手軽に絵を描いて共有できる ● ベクターデータなので再編集しやすい ● 他の人の描いた絵を再利用できる
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ドローツールの機能 ベジェ曲線 フリーハンド ベジェ曲線 グリッドと スナップ テキスト
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派生による絵の再利用 元になった絵 さらに派生
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塗り絵
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素材集
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素材の合成
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素材を使った図解
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より多くの人が絵を活用できる ● 一から絵を描くのは難しいが、 少し描き足したり、部品を組み合わせて 絵を描くことはできる ● Web上のコミュニケーションツールの中で 自然に絵を使えるようになる
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「マイ未踏」プロジェクト ● Rimo(はてな) ● オノマトペン ● Willustrator … 他にも色々 未踏に採択されなくても勝手に未踏化
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あなたのソフトは「未踏」ですか?
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「未踏」って何? ● 「未踏なソフトウェア」と 「未踏ではないソフトウェア」の違いは何? ● 「未踏人」と「未踏ではない人」の違いは何? ● 「未踏的」の正体は何? ● 「このソフト、未踏っぽいなぁ」 ● なんだかよく分からない良さ、 未踏っぽさのようなものがある – 単に目新しいだけではない
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「未踏的」の正体 ● 冷静かつ情熱的に大きな問題に挑む ● ソフトウェア ● 人 ● 組織 ● プロジェクト
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● 着地させる ● 実際に他の人に 使ってもらえる ● 自分がワクワクする ● 人をワクワクさせる ● 作品や作者が 活き活きしている ● 大胆・力強い 冷静 情熱的 両方あわせて 大きな問題に挑む
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冷静と情熱の両立は難しい ● 初期:冷静さ不足 ● 情熱を実際に形にするのはとても難しい ● 何から始めて良いか分からない ● 後期:情熱を失いがち ● 実装でハマる/細かい実装ばかり気にする ● スケジュール通り進まない/色々妥協する ● 計画変更で迷走し、目的を見失う どうすれば両立できるのか?
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よく考える!
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じっくり考えてますか? ● 解決すべき問題を間違えていないか ● もっと全然違う解決方法は無いのか ● ちゃぶ台返しできないか ● 本当に使いたいと思ってもらえるか ● 魅力はあるか/理解されやすいか/面倒でないか ● もっと広い応用は無いか ● 夢があるか/ワクワクするか 普段こんなことは考えない
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2つの時間を持つ ● コンピュータの前 ● プログラミング ● オンライン ● コンピュータから離れる ● 紙とペン ● オフライン 意識的に切り替える 脳の2種類の認知モード (線形/非線形)を意識する 開発時間 思索時間
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思索時間 ● 非日常的な思考 ● 普段は考えない ようなことを考える ● 概念的な思考 ● コンセプトを考える ● 客観的に分析する ● 考えを整理する ● 乾いた雑巾を絞る 写真:http://item.rakuten.co.jp/takeyu/tak_6-04/
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乾いた雑巾を絞る ● アイデアをとことん搾り出す ● もう何も出ないと思っても、 絞れば案外出る ● むしろ雑巾が乾いたころから 重要なアイデアが出始める ● 思索が深まる ● 脳が活性化する ● 根性論ではなく「技術」 ● コツをつかめばより搾り出せる 写真:http://sfitterooki.cocolog-nifty.com/blog/2011/02/post-b41d.html
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雑巾を絞らざるを得ない時 ● 提案書・レポート作成 ● 論文執筆 ● プレゼン作成 ● ソフトウェアの設計 ● イベントを企画する ● プレゼントを送る もっと創造的になる必要がある
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私の場合 ● 特に乾いた雑巾を絞った時 ● 未踏 ● サービスクリエータ(@はてな) ● 博士論文, 学会論文, 学会発表 ● 色んな研究開発プロジェクト ● しかし、、 ● アイデアを出すのは苦手 ● 面白い話はできない ● 頭の回転は遅い ● 飽きっぽい/注意散漫 あの手この手を 使って搾り出す
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乾いた雑巾を絞る「技術」 ● アナログ状態 ● 紙に書く/絵を描く ● オフラインになる ● 集中力を高める ● 瞑想する ● 歩く ● お腹を空かせる 特別な才能は必要ない 外から脳をハックする ● 行き詰まった時 ● 場所を変える/ 電車に乗る ● 人に話す ● 寝る ● 練習する
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アナログ状態 ● 紙に書く/絵を描く ● オフラインになる
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紙に書く・絵を描く ● 頭に浮かんだことを「なんでも」書いてみる ● 連想、疑問、無関係なことも ● できるだけ絵や図を描く ● マインドマップのようなものを作る 図:http://www.mindmap77.com/
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マインドマップ ● 言葉や絵を線で結んでいく ● 真の中心を見つける ● 最も重要なコンセプトは何か ● 真の問題は何か ● このプレゼンで一番言いたいメッセージは何か ● グループやアイデアに良い名前をつける ● 名前をつけることで初めて認識できる
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紙とペンで思考が変わる ● 「執筆の道具は、我々の思考に参加する」 (ニーチェ) ● 道具によって思考が変わる ● 道具を色々変えてみる ● 自分に合った ペンやノートを見つける ● 調度良い大きさのノート 写真:http://ja.wikipedia.org/wiki/フリードリヒ・ニーチェ
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オフラインになる ● コンピュータから物理的に距離を取る ● できれば携帯電話も持たない ● PCの側にいると、どうしても 頭が開発モードになってしまう ● 割り込まれないようにする
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割り込まれないようにする ● 脳はシングルタスク ● コンテキストスイッチに20分かかる ● オンラインでの作業は割り込みが多い ● メール、SNS、Skype、Webの記事… ● 認知的過負荷により注意散漫になる
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メールの害 ● メールチェックは マリファナを吸うよりIQ低下 ● マリファナを吸う → IQ 4 ポイント低下 ● 絶えずメールをする→ IQ 10 ポイント低下 ● 「メール無呼吸」 ● メールをしている間、 低呼吸や無呼吸になってしまう場合がある
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ネット・バカ ● ネットの閲覧をしながら 講義を聴いたグループは、 PCを閉じたグループより 全員成績が悪かった。 ● ネットに頼るようになるにつれ 脳の働き方自体が 変わりつつある。 ● ひとつのことに数分かそこらしか 集中出来なくなっている
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集中力を高める ● 瞑想する ● 歩く ● お腹を空かせる
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瞑想する ● 技術としての瞑想 ● 科学的にも経験的にも効果は立証済み ● 効果 ● 頭が冴える ● 集中力が上がる ● 悩まなくなる ● やる気が出る ● 効果は1日中続く ● 考える「前」に 瞑想する
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スティーブ・ジョブズも 瞑想していた 写真:http://d.hatena.ne.jp/tsuxagai-vn/20111008/1318052638
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ヴィパッサナー瞑想 ● 基本:呼吸に注意を払う ● 手順(5〜15分程度) ● 1. 邪魔が入らない静かな場所に座ってリラックス ● 2. 目を閉じて呼吸に意識を集中 – 何も考えない、頭の中でつぶやかない ● ここが一番難しいが、一番重要 ● 注意が逸れたら、呼吸に意識を戻す ● 3. 呼吸を意識的にコントロール – 完全に息を吐き切る – 下腹部から鎖骨まで息を吸う – 腹式呼吸・丹田呼吸(要練習)すると効果的
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歩く ● 歩くことで考える・集中する ● 教会のラビリンスは瞑想の道具 ● あまり人に会わない、 迷わない道を歩く 写真左:http://www.boston.com/news/local/massachusetts/articles/2008/07/17/rounding_on_peace/ 写真右:http://kaleahlaroche.com/blog/?tag=walking-the-labyrinth
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お腹を空かせる ● 注意力・記憶力向上 ● お腹が空くと胃から脳に グレリン(消化管ホルモン)が届けられる →グレリンが海馬に届くとシナプスが30%増加 →シナプス活動が増大 →注意力・記憶力が向上 ● ネイチャー 2006年3月号 (イェール大学 ホーバス博士) ● 「Stay Hungry, stay foolish」
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それでも行き詰まった時は ● 場所を変える・電車に乗る ● 人に話す ● 寝る
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場所を変える・電車に乗る ● 色んなカフェやファミレスに行く ● 刺激になる ● 歩いて行く ● オフラインになる ● ただしあまり食べ過ぎない ● 電車に乗る ● 電車の中で考える ● 電車内プログラミング
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電車内プログラミング ● 「電車内プログラミングの生産性が高いのは 何故かに関する考察(西尾泰和)」 ● http://d.hatena.ne.jp/nishiohirokazu/20100508/1273292108 ● インタラプトが入らない ● オフライン ● 締め切り(終点/降車駅)と制限時間が明確 ● 電車に乗る前に「歩く」ので、集中力が高まる ● 電車の中でやろうと思う程度にはタスクが明確 ● 逃げ場所が無い ● 揺れや騒音など適度な刺激がある ● 周囲の目があるので適度に緊張する
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人に話す ● 中途半端なアイデアを人に話してみる ● 他人の脳を借りる ● 信頼できる人に話す ● 真剣に考えて答えてくれる人 ● 自分より頭が良いと思う人 ● 専門外の人に話してみる ● 平易に説明するために情報を整理し直す ● ただし、あまり真に受けすぎない
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寝る ● もうどうやっても搾り出せないときは、 思い切って寝る ● 朝起きると、 あっさり考えがまとまることは多い ● 昼寝も効果あり
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睡眠中の海馬 ● 記憶が繰り返し再生・反芻されている ● レミネセンス(追憶) ● 起きていた時の神経細胞が連鎖反応を起こす ● 記憶が補強され、情報整理される ● 目を閉じるだけでも同じ反応が起こる ● 「ニューロサイエンス」 2007年7月号 (チューリッヒ大学 ゴッツェリッヒ博士)
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繰り返す・練習する ● 繰り返し同じテーマで考える ● 練習すると上手くなる ● 最初はあまり考えが出ないが、 徐々に出るようになる ● プログラミングやスポーツと同じ ● 私の場合 ● 瞑想のため丹田呼吸を数週間練習 ● 頭に浮かんだことをつかまえて 紙に書きとめる練習 – 瞑想するとコツが分かる
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やってみて下さい ● 思索時間を作ってみて下さい ● 開発時間とは別に時間を取る ● 乾いた雑巾を絞ってみて下さい ● 乾いた雑巾を絞るための色んな技術を 試してみて下さい ● アナログ:紙に書く/描く・オフラインになる ● 集中:瞑想・歩く・お腹を空かせる ● 行き詰まったら:場所を変える・電車に乗る・ 信頼できる人に相談する・本を読む・寝る
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「未踏」ソフトを作って下さい 冷静かつ情熱的に大きな問題に挑む
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最後に ● あなたの「乾いた雑巾を絞る技術」を 教えて下さい ● あなたにとっての「未踏」は何ですか
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参考資料