Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Enumを自動で網羅的にテストしてみた
Search
estie | エスティ
December 26, 2022
Programming
0
2.4k
Enumを自動で網羅的にテストしてみた
estie | エスティ
December 26, 2022
Tweet
Share
More Decks by estie | エスティ
See All by estie | エスティ
プレイングにマネジメントに。広がる役割と向き合う中での学び
estie
0
200
デザインと開発を変える、 生成AIとの向き合い方
estie
0
220
Snowflake ML モデルを dbt データパイプラインに組み込む
estie
0
260
ユーザー価値を最大化するための爆速開発
estie
0
140
10年PMをやって気付いた4つのPMタイプ
estie
0
330
自動と手動の両輪で開発するデータクレンジング
estie
2
360
第1回 国土交通省 データコンペ参加者向け勉強会③- Snowflake x estie編 -
estie
0
330
PMとデザイナーが協働してプロダクトを最速で立ち上げるための一つのメソッド
estie
0
170
GraphQLでいい感じの検索APIを作りたい
estie
0
540
Other Decks in Programming
See All in Programming
ニーリーにおけるプロダクトエンジニア
nealle
0
840
ruby.wasmで多人数リアルタイム通信ゲームを作ろう
lnit
3
490
生成AI時代のコンポーネントライブラリの作り方
touyou
1
220
Is Xcode slowly dying out in 2025?
uetyo
1
280
Azure AI Foundryではじめてのマルチエージェントワークフロー
seosoft
0
170
効率的な開発手段として VRTを活用する
ishkawa
0
140
システム成長を止めない!本番無停止テーブル移行の全貌
sakawe_ee
1
200
なぜ「共通化」を考え、失敗を繰り返すのか
rinchoku
1
650
PHPでWebSocketサーバーを実装しよう2025
kubotak
0
290
AI時代のソフトウェア開発を考える(2025/07版) / Agentic Software Engineering Findy 2025-07 Edition
twada
PRO
88
30k
Blazing Fast UI Development with Compose Hot Reload (droidcon New York 2025)
zsmb
1
290
脱Riverpod?fqueryで考える、TanStack Queryライクなアーキテクチャの可能性
ostk0069
0
150
Featured
See All Featured
個人開発の失敗を避けるイケてる考え方 / tips for indie hackers
panda_program
107
19k
Practical Orchestrator
shlominoach
189
11k
KATA
mclloyd
30
14k
Helping Users Find Their Own Way: Creating Modern Search Experiences
danielanewman
29
2.7k
Cheating the UX When There Is Nothing More to Optimize - PixelPioneers
stephaniewalter
281
13k
Done Done
chrislema
184
16k
Building a Modern Day E-commerce SEO Strategy
aleyda
42
7.4k
No one is an island. Learnings from fostering a developers community.
thoeni
21
3.4k
Templates, Plugins, & Blocks: Oh My! Creating the theme that thinks of everything
marktimemedia
31
2.4k
A better future with KSS
kneath
238
17k
Visualization
eitanlees
146
16k
Side Projects
sachag
455
42k
Transcript
Enumを自動で網羅的にテストしてみた 2022/11/28 Rust、何もわからない….vol5 riano_ @riano_17
riano_です。 • 2022年8月からestieに参加 • estieではデータ管理サービスを作っています • Rustはestie入社から使い始めました • 趣味で競技プログラミングをしています 1
2 1. データサービスを作る上での不安 2. 楽に網羅的にテストしたい 3. やってみた:3行書き換えればOKになった 4. できなかったこと:1行書けばOKにはできなかった 5.
まとめ 今日の内容
データが壊れたらやばい! (あたりまえ)
4 データを変換しなければ、 入力された文字列をそのままバケツリレーすれば、 よほどのことがない限りミスはない しかし、複雑な不動産データをシンプルに扱うためにはそれではいけない 坪99999円、月1,999,999円、88888円 ... データをシンプルに扱うために(非自明な)構造化が必要
5 データのパターン化をおこなっている (空調設備の例) バックエンドでの構造化の例 バックエンド DB
6 複数回のデータ変換を行う 特に、データベース(MySQL)への書き込み時に符号化を行っている 書き込みと読み取りの順番を間違えて実装してしまったら? 変換を行うからこそ、ミスが生じる可能性がある
7 • エラーが起きることもない • 知らないうちにデータが壊れていく • (まさに立ち上げ中のサービスなので) データ列の追加もあれば、項目の追加もある • 全パターンのテストを書く
... ? ミスが起きてしまったら、取り返しがつかない→どうするか?
楽に網羅的にテストしたい!!
9 全てをテストしたいわけではない APIテストなどで全ケース網羅するのはコストが高い 結合テストは重要な挙動を、単体テストはリスクに応じた網羅度で データベースへの読み書きはリスクが高そうな部分 その正しさを保証しながら、開発スピードを維持できる方法はないか? 正しさの保証と、開発スピードを両立させたい
10 例えば、for ループのように書けてしまえば、 定型文を書くだけ&項目が増えても自動的にテストが対応してくれる 例えばこんなことができればいいな
やってみる
12 使ったもの • 既存の開発環境(sqlx, MySQL) • every_variantというcrate (https://github.com/TotalKrill/every_variant) crateを1つ導入してやってみた
(再掲:EveryVariantマクロを定義しておく) 13 Enum型への実装例
テストの例: Building構造体の中で 空調のパターンを 全てテストしている 14 Enum型への実装例
テスト結果: 15 Enum型への実装例
16 実は類似の機能を持つクレートが他にもあったが、選んだ理由 • 数値や文字列を持つenumに対応している • enumやoptionを含む構造体にも適用できる このcrateを選んだ理由、メリットについて
メンバーにEnum型を持つやや複雑な構造体にも適用可能 17 やや複雑な構造体でやってみる
同じようにテスト可能 18 1つ上位の構造体でやってみる
テスト結果: 19 1つ上位の構造体でやってみる
20 ちなみに、どんな原理でやっているの? →Enumを構文解析して、vectorにpushするマクロを生成 (マクロを生成する関数の先頭部分) 原理を調べてみる
21 • proc_macroによる生成について(実例あり) https://qiita.com/yagince/items/546d86588aaa3fdb3c94 • もう少し詳しめに、synクレートやquoteクレートも紹介 https://techracho.bpsinc.jp/yoshi/2020_12_24/102304 参考文献の紹介
22 • 構造体の名前を返す関数をマクロで作成 ちょっと手を動かしてみる
23 • フィールド名と その型を取得 ちょっと手を動かしてみる
24 • このように動作する →これをめちゃめちゃ 発展させると、 Every_variantになる ちょっと手を動かしてみる
コピペして3行書き換えれば テスト完了!!
26 関数に構造体を渡せば1行でテスト完了!なら理想 ... 構造体をテンプレート化することはできる フィールド名を変数として扱うにはマクロが必要そうだが、 マクロに別の箇所で定義した関数を盛り込むのが難しそう... 何もわからないので、教えてください! 関数化して1行で書けるようにできれば理想だった
安心感と省力化を追い風に 開発を加速させます! (やることは無限にあるので)
estieではチームメンバーを募集しています!