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ハイパフォーマンスな組織をつくるための開発生産性の考え方 / developer-productivity-high-performer-link-and-motivation

ハイパフォーマンスな組織をつくるための開発生産性の考え方 / developer-productivity-high-performer-link-and-motivation

開発生産性 Developer Productivity Engineering
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リンクアンドモチベーション登壇資料(2024/03/25)

『イケてる開発組織を目指して 〜目指す姿から取り組む開発生産性〜』

#開発生産性_Findy #リンモチ
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【イベント情報】
■イベントページ
https://developer-productivity-engineering.connpass.com/event/312695/
■アーカイブ動画
https://www.youtube.com/watch?v=QnHVOdabnTg

【株式会社リンクアンドモチベーション】
■お問い合わせ
 [email protected]
■テックブログ
 https://link-and-motivation.hatenablog.com/
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Transcript

  1. 2 © Link and Motivation Group 株式会社リンクアンドモチベーション エンジニアリングマネージャー 川津 雄介

    Yusuke Kawatsu • 前職は某複写機メーカーでエンジニアしてた • OSレイヤーからWeb/モバイルまで何でもやる • 開発室全体を横断した生産性向上に注力! https://github.com/megmogmog1965 https://qiita.com/megmogmog1965 https://twitter.com/KawatsuYusuke
  2. 9 © Link and Motivation Group 弊社開発組織の歴史 2016 2018 2019

    2022 2023 モチベーションクラウド のリリース 開発組織内製化のスタート (Four Keys = Low レベル) コミュニケーションクラウド のリリース ストレッチクラウド のリリース Four Keys メトリクス High〜Elite レベルに到達 2020 SRE チームの誕生 弊社の開発組織は誕生して6年目です! デプロイ頻度: 120 回/月 リードタイム: 1日 ※モチベーションクラウド 5月実績
  3. 10 © Link and Motivation Group 2023年に Four Keys の改善は一通り完了

    Four Keys メトリクスの取り組みに関しては、昨年お話させて頂きました。
  4. 15 © Link and Motivation Group 本日お話したいこと 1 2 開発生産性とは?

    開発生産性の取り組みのプロセス 3 実例「フロー状態の改善」
  5. 17 © Link and Motivation Group 開発生産性? Four Keys? Four

    Keys メトリクス LeanとDevOpsの科学
  6. 19 © Link and Motivation Group ROI (投資収益率) の向上 ROI

    の向上 (Return on Investment) 物的生産性 の向上 付加価値生産性 の向上 Four Keys メトリクス SPACE フレームワーク アウトプット 量・速度の計測 一部、顧客価値 を計測している
  7. 20 © Link and Motivation Group どのくらい価値 (売上) に寄与したか、測るのは難しい... 売上原価

    販管費 営業利益 開発 が頑張った 利益 マーケ が頑張った 利益 営業 が頑張った 利益 売上 何%が プロダクトの価値 による利益?
  8. 21 © Link and Motivation Group プロダクト開発 • 開発生産性向上の取り組みで、 何%くらいの成果?

    • それとも、今年リリースした 機能の成果? • 昨年リリースした機能が、だ んだん価値発揮してきた? • (営業・マーケの力か?) どのくらい価値 (売上) に寄与したか、測るのは難しい... 売上原価 販管費 営業利益 売上 Why.. ? 売上原価 販管費 営業利益 営業利益 昨年 今年
  9. 23 © Link and Motivation Group 先程の... ROI の向上 (Return

    on Investment) 物的生産性 の向上 付加価値生産性 の向上 Four Keys メトリクス SPACE フレームワーク アウトプット 量・速度の計測 一部、顧客価値 を計測している
  10. 24 © Link and Motivation Group 開発者が「活躍」しやすい組織づくりのための「開発生産性」 イケてる開発組織を目指す (挑戦・集中・成長) 物的生産性

    の向上 付加価値生産性 の向上 Four Keys メトリクス SPACE フレームワーク みんなが自然と 成果を出しやすい ROI の向上 (Return on Investment) イライラしない 開発に集中できる 組織の良いサイクル (採用・拡大)
  11. 27 © Link and Motivation Group 開発生産性の取り組みプロセス2つ Four Keys 等

    メトリクス起点 目指す姿からのギ ャップ課題特定 改善活動 初期 Four Keys 等のメトリクスが安定後
  12. 28 © Link and Motivation Group 取り組みのプロセス2つ 目指す姿からのギ ャップ課題特定 Four

    Keys 等のメトリクスが安定後 Four Keys 等 メトリクス起点 改善活動 初期
  13. 29 © Link and Motivation Group Four Keys メトリクス 出典:

    https://cloud.google.com/blog/products/devops-sre/dora-2022-accelerate-state-of-devops-report-now- out?hl=en 見るべきメトリクスが予め先に決まっている。 ※Findy Team+ 等を使って、どの職場でも簡単に計測できる デプロイ頻度 リードタイム MTTR 変更障害率 デプロイが原因で本番環境で障害が発生す る割合(%) 組織が本番環境での障害から回復するのに かかる平均時間 First commit から本番環境稼働までの所 要時間 本番環境へのリリースの頻度 速度 安定性
  14. 30 © Link and Motivation Group 代表的な Four Keys メトリクス改善プロセス

    メトリクス計測 課題特定 改善アクション リードタイム が遅いなぁ... どうやら PR レビュー待ちが 長いらしい 見るべき指標が明確で、原因課題も特定しやすい!
  15. 31 © Link and Motivation Group 代表的な Four Keys メトリクス改善プロセス

    メトリクス計測 課題特定 改善アクション リードタイム が遅いなぁ... どうやら PR レビュー待ちが 長いらしい 一方で「目的を見失って」誤った対策をしてしまう事も... レビュアー 一人にしちゃうか 障害多発 ※「PRを小さくする」が一般的に良い手 リードタイム短縮の 目的は何だっけ?
  16. 32 © Link and Motivation Group 取り組みのプロセス2つ Four Keys 等

    メトリクス起点 改善活動 初期 目指す姿からのギ ャップ課題特定 Four Keys 等のメトリクスが安定後
  17. 33 © Link and Motivation Group 目指す姿(※あくまで一例です) 「イケてる開発組織」とは...? 成果を上げやすい環境であること (持てる能力を100%発揮できる)

    ジェネラリスト・スペシャリスト それぞれが等しく活躍できる 開発業務に集中できること (※中断が多い) 課題 目的
  18. 34 © Link and Motivation Group 目指す姿からのギャップ課題 → 計測 目指す姿からの

    ギャップ課題特定 原因 改善アクション 仕事に集中 できないなぁ... どうやら会議での スイッチングが 問題みたいだ 結果的に「フロー状態」の問題と判明。 スイッチング問題 だけ、仕組みで 強制するか メトリクス計測 (※都度構築) 会議時間や スイッチング頻度 を計測しよう
  19. 35 © Link and Motivation Group 実は見るべきメトリクスは無数にある イケてる開発組織を目指す (挑戦・集中・成長) 代表的な

    開発生産性課題 Four Keys メトリクス SPACE フレームワーク わたしの職場 特有の課題 ※特有のメトリクス計測 SPACE や Four Keys のメトリクスは結構万能 課題に則した 測定を
  20. 36 © Link and Motivation Group メトリクス起点 イケてる開発組織を目指す (挑戦・集中・成長) 代表的な

    開発生産性課題 Four Keys メトリクス SPACE フレームワーク わたしの職場 特有の課題 ※特有のメトリクス計測
  21. 37 © Link and Motivation Group 目指す姿(ゴール)起点 イケてる開発組織を目指す (挑戦・集中・成長) 代表的な

    開発生産性課題 Four Keys メトリクス SPACE フレームワーク わたしの職場 特有の課題 ※特有のメトリクス計測
  22. 39 © Link and Motivation Group 目指す姿(ゴール)起点 イケてる開発組織を目指す (挑戦・集中・成長) 代表的な

    開発生産性課題 Four Keys メトリクス SPACE フレームワーク わたしの職場 特有の課題 ※特有のメトリクス計測
  23. 40 © Link and Motivation Group 目指す姿(※あくまで一例です) 「イケてる開発組織」とは...? 成果を上げやすい環境であること (持てる能力を100%発揮できる)

    ジェネラリスト・スペシャリスト それぞれが等しく活躍できる 開発業務に集中できること (※中断が多い) 課題 目的
  24. 43 © Link and Motivation Group ①よくある課題と対策 → コードレビュータイミングの改善 コード実装

    ※レビュー待ち 時間 リリース コード実装 リリース 自分の仕事より、他人のレビューを優先しよう!という話。 組織全体でこれが出来ると、結果的に自身の「並行数」も減る! 終わってない仕事が 溜まっていく (※並行数) 常に「一つの仕事」 だけに集中できる
  25. 44 © Link and Motivation Group ②よくある課題と対策 → フロー効率とリソース効率 PJT

    A デザイナ プログラマ QA PJT A PJT A PJT B PJT B PJT B ※別の仕事 ※別の仕事 PJT A デザイナ プログラマ QA PJT B ※ 待ち PJT A PJT B ※ 待ち PJT A PJT B ※ 待ち 私のグループでは、フロー効率性を高めるために、 フィーチャーチームへの統合、や個々の狭い役割の撤廃〜、などをしました。 リソース効率 フロー効率
  26. 46 © Link and Motivation Group 起きていたこと 会議 会議 会議

    会議 会議 会議 会議 会議 会議 会議 会議 会議 会議 会議 会議 会議 会議 会議 会議 会議 ※現実より、かなり大げさに書いています スイッチング スイッチング スイッチング
  27. 47 © Link and Motivation Group 理想 会議 会議 会議

    会議 会議 会議 会議 FREE TIME FREE TIME
  28. 50 © Link and Motivation Group ノーミーティングデー (※PM) の設定 ノー

    ミーティング デー ノー ミーティング デー ノー ミーティング デー 月曜以外は、チームによって ばらばらだったりする
  29. 54 © Link and Motivation Group 会議 会議 自分(や自チーム・グループ)で制御できない会議 ノー

    ミーティング デー ノー ミーティング デー ノー ミーティング デー 主 プロジェクト 朝会 会議 会議 会議 会議 会議
  30. 57 © Link and Motivation Group Google カレンダー情報で、フロー時間を測定する • Google

    Workspace 利用のケース • 測定できるのは、あくまで会議起因のフロー中断のみ Googleカレンダー Google App Script Slack
  31. 58 © Link and Motivation Group 計算式 𝚺 (2時間以上の空き時間) >

    15 時間 1週 = 40時間 ※定時時間が フロー状態かどうか判定式: • 1週 = 40 時間 • No MTG Day (※PMx3日) = 15 時間
  32. 59 © Link and Motivation Group フロー時間の総計をメトリクス監視する 会議 会議 会議

    会議 会議 会議 会議 会議 お昼休み 会議 会議 会議 会議 会議 会議 フロー状態 フロー状態 フロー状態 フロー状態 フロー状態 これの SUM が 15時間
  33. 63 © Link and Motivation Group 改善初期はフレームに従うと高速 Four Keys 等

    メトリクス起点 目指す姿からのギ ャップ課題特定 改善活動 初期 Four Keys 等のメトリクスが安定後
  34. 64 © Link and Motivation Group 取り組んでいる、課題・メトリクス・目的 の関係性は常に見えるように イケてる開発組織を目指す (挑戦・集中・成長)

    代表的な 開発生産性課題 Four Keys メトリクス SPACE フレームワーク わたしの職場 特有の課題 ※特有のメトリクス計測
  35. 65 © Link and Motivation Group お知らせ • エンジニアリングマネージャー •

    プロダクトマネージャー • テックリード • サーバーサイドエンジニア • フロントエンドエンジニア • SRE • データエンジニア • CRM • UXデザイナー 週1でテックブログを更新中! まずはカジュアルにお話しましょう! 積極採用中です!