Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
ユーザーのためなら 『デザイン』 以外にも手を伸ばせる
Search
NAVITIME JAPAN
PRO
December 05, 2023
Design
2
790
ユーザーのためなら 『デザイン』 以外にも手を伸ばせる
2023/11/23に開催された「SaaS Design Conference 2023」で発表した資料です
https://saasdesign-conf.uzabase.com/
NAVITIME JAPAN
PRO
December 05, 2023
Tweet
Share
More Decks by NAVITIME JAPAN
See All by NAVITIME JAPAN
フツーのIT女子が、 Engineering Managerになるまで
navitimejapan
PRO
3
77
不確実性に打ち勝つOKR戦略/How to manage uncertainty with OKR strategy
navitimejapan
PRO
4
2.8k
アジャイルを小さいままで 組織に広める 二周目 / Agile Transformation in NAVITIME JAPAN iteration 2
navitimejapan
PRO
4
1.1k
変更障害率0%よりも「継続的な学習と実験」を価値とする 〜障害を「起こってはならないもの」としていた組織がDirtの実施に至るまで〜 / DevOps Transformation in NAVITIME JAPAN
navitimejapan
PRO
6
4.6k
こうしてふりかえりは終わってしまった / A Demise of a retrospective
navitimejapan
PRO
42
26k
もーひとつの時間がない症候群 / Yet Another SOT Syndrome
navitimejapan
PRO
1
2k
シーズン2〜スクラムチームのバトンを渡す〜 / Season 2 -pass the button of a scrum team-
navitimejapan
PRO
2
2.8k
チームのパフォーマンスを引き出す、ワクワクするプロダクトゴール、OKR / Waku-waku Product Goal and OKR
navitimejapan
PRO
17
17k
子育てに学ぶ / Learning from parenting
navitimejapan
PRO
10
4.7k
Other Decks in Design
See All in Design
20240120_画像生成AI_NovelAI入門・情報収集
doradora09
0
120
#コムデナ vol.2 「初めてのデザインカンファレンス協賛!共有したい3つのやらかし」
kiyoshifuwa
1
330
顕在化されていない期待、デザインの灯台
daitorii
1
1.1k
現象と向き合うデザイン @Spectrum Tokyo Festival 2023
hirokazu_oda
3
1.3k
Goodpatch Tour💙 / We are hiring!
goodpatch
28
700k
Design Leadership in Challenging Times
morganepeng
3
300
プロダクトデザインは子育て/Product design is parenting
medley
0
320
231206_Book-launch-event_kato
hjmkth
2
1.2k
UX/UI改善に貢献するユーザーテストとは? 基礎知識から実施のプロセスまで解説
ncdc
0
340
Webアプリケーションアクセシビリティ解説ウェビナー「8章 アクセシブルなUI設計の原理を導く」
magi1125
1
180
リリース1ヶ月後で機能をなくした話
hinofu
1
710
良いアプリケーションをデザインするための感覚の持ち方 / Cultivating a Sense for Designing Great Applications
usagimaru
23
7.9k
Featured
See All Featured
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
33
12k
Reflections from 52 weeks, 52 projects
jeffersonlam
345
19k
Fireside Chat
paigeccino
22
2.6k
Happy Clients
brianwarren
92
6.4k
Teambox: Starting and Learning
jrom
128
8.4k
Responsive Adventures: Dirty Tricks From The Dark Corners of Front-End
smashingmag
245
20k
Sharpening the Axe: The Primacy of Toolmaking
bcantrill
21
1.4k
Six Lessons from altMBA
skipperchong
22
3k
Atom: Resistance is Futile
akmur
260
25k
How GitHub Uses GitHub to Build GitHub
holman
468
290k
5 minutes of I Can Smell Your CMS
philhawksworth
199
19k
4 Signs Your Business is Dying
shpigford
176
21k
Transcript
ユーザーのためなら 『デザイン』 以外にも手を伸ばせる 池田 優里香 株式会社ナビタイムジャパン SaaS Design Conference 2023
@aker_ue (dayu) 2018年新卒入社以来、ビジネスナビタイム事業部にて「ビジネスナビタイム 動態管理ソリューション」「トラックカーナビ」のデザイン業務を担当。 新卒採用活動やデザイン組織の開発にも従事。 池田 優里香 株式会社ナビタイムジャパン 話すひと
社名 株式会社ナビタイムジャパン 所在地 東京都港区南青山3-8-38 代表者 代表取締役 大西啓介(工学博士) 設立 2000年3月1日 従業員数
430名(うちエンジニア・デザイナーが85%) 経営理念 基本方針 経路探索エンジンの技術で 世界の産業に奉仕する Navigation engine by NAVITIME ナビゲーションエンジンで、 世界のデファクトスタンダードを目指す。 世界中の人々が安心して移動できるために。
経路探索エンジンの技術をもとに、 さまざまな社会課題の解決に取り組んでいます BtoC(一部) BtoB(一部) インバウンドトレンド
ビジネスナビタイム 動態管理ソリューション 車両を使ってビジネスを行う企業向けの 運行業務をサポートするクラウドサービス
日々の輸配送業務を完全サポート 計画 運行管理 分析 運行前 当日 運行後 効率的な配送順検索 実績をベースに ドライバーの業務を分析
リアルタイムでの 到着予想時刻算出
「物流の2024年問題」対策を 労働状況の可視化・分析でサポート 2024年4月施行の法改正によりドライバーの時間外 労働に上限規制がかかる等、労働可能な時間が今 よりも短くなることによる課題。荷物が今のように 運ばれなくなる恐れがある。 物流の2024年問題とは 法律を遵守しながらも 効率的な計画・運行ができているか 可視化によって分析・改善をサポート
分析機能を新規開発するチームが設立 デザイナーの池田が プロダクトをリードすることに
ナビタイムジャパンには 「デザイナー」しかいません。 役割を決めず、 幅広いアウトプットをしています。 UI UX 動画 3DCG プログラミング リサーチ
web グラフィック コミュニケーション
誰もがなんでもできるこの会社で プロダクト/チームリードのために デザイナーができることはなんだろう?
今日のおはなし プロダクト/チームリードのために デザイナーが取り組んだこと ドメイン理解 プロトタイプ作成 他社特許理解 要件定義 ユーザーヒアリング 開発理解 UX設計
ビジネス理解 プルリクコメント UI作成 マーケティング ...など
国家資格にチャレンジ まずはドメイン理解が必要だと考え、 ユーザーが取得する「運行管理者資格」を取得 運行管理者とは 自動車運送事業者が営業所ごとに配置することが義務付けられている、 トラック、バス、タクシーなどの事業用自動車の安全運行を確保するた めの役割と、そのために必要な国家資格のこと。 資格試験の合格率は約3割、実務経験がない場合は別途講習を受講
とりまく 法律の理解 計画業務 理解 ドライバー 環境の理解 チャレンジしたことで ドメイン理解によって業界の解像度が上がり、 機能検討やユーザーヒアリング等の精度向上に繋がった 名刺にも資格を記載
既存顧客へヒアリング プロトタイプを用意したヒアリングを複数社対象に開催、 2024年問題や分析業務への温度感を確認
展示会にてβ版公開 来場客に先行公開し、実際に話を伺うことで、 ニーズに応えられるサービスになっているかを探る 物流展でお客さんへ説明しながら β版の作成 ヒアリング・PMF検証利用の用途のほか、集計方法の検討や環境設計、 言語理解などの技術的なテストの用途も兼ねて作成。本開発に向けた工 数見積もりなどへの活用にもつながった。
足りていないもの 十分 達成できたもの 今後 やりたいこと ユーザーや業界の人々と実際に話すことで、 ファーストリリース時の優先度や必須な品質や状態を 整理することができた 実際に話を聞いたことで
その他の取り組んだこと(一部) ビジネスの勉強 サービスの組み方や売り方、 マネタイズ方法などを他事業部の責任者と の1on1で学びながら検討・提案 デザインレビュー 他事業のデザイナーにUIレビューしてもらうためのイベントを開催。 多くの デザイナーの力を借りてより良い状態へ調整。 (ナビタイムジャパンではプロダクトにデザイナーひとりが基本)
他社特許のインプット クリアランス調査の一環で類似特許をまとめていただき、 事業部向けの勉 強会の開催や、 機能の価値検討に活用 開発理解 構成やロジックの理解、 レイアウトのコードレビューなど、 同じ温度感でコ ミュニケーションできるよう工夫
2023年4月にリリース 現在も顧客からの声をいただきながら、定期的に改善・新規機能を追加中
ユーザーのためなら 『デザイン』以外にも手を伸ばせる 自分のやってきたことのうち、 どれが「デザイナーの仕事」で、どれがそうでなかったのか? ドメイン理解 市場調査 要件定義 ビジネス理解 スケジュール 管理
ユーザー リサーチ 開発理解
自分にとってはすべて 「デザイナー」の職能をもっているからこそ できたことでした
ユーザーのために、チームのために、ビジネスのために 『デザイナー』として手を伸ばせたところすべてが、 デザイナーの担当範囲になる
ありがとうございました NAVITIME_Tech @navitime_tech https://design.navitime.co.jp/ NAVITIME DESIGN