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GoogleAnalyticsの 集計について ~ 中級編 ~ Presentations by SKYGUILD

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はじめに

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入門編の振り返り 入門編ではこのような話をしました。 ・なぜ集計が必要なのか  → 施策の問題点を見つけ改善するために、集計データによる分析は重要 ・GoogleAnalytics でどんなことができるのか  → GoogleAnalytics ではユーザの属性や行動、様々なデータを得られる ・集計は事前の設計が大切  → 戦略に対してどのデータが関連しているかを紐解くことが分析の鍵 ・継続的に集計結果を分析することで、サイトを繰り返し改善できる

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本スライドの対象者 ・GoogleAnalyticsの基本的な操作方法・画面の見方・用語がわかる ・アカウント、プロパティ、ビューの関係性がわかる ・集計の重要性を理解している ・事前の設計ポイント、分析時に見るポイントが何となくわかる ・実際にGoogleAnalyticsを導入した案件のデータを確認したことがある 以下のポイントまでを理解している方が適しています。 → 難しそうな方は入門編のスライドからご覧ください。 https://speakerdeck.com/skyguild/googleanalyticsfalseji-ji-nituite-ru-men-bian ※本スライド内の解説は、2020年1 月時点での情報となります

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GAを使いこなすためのNEXT STEP

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GAを使いこなすための NEXT STEP より高度な集計方法を知る ・セグメント ・ビューフィルター ・広告レポート機能 ・コンバージョン機能 ・HTMLへのトラッキングコード設置 ・イベントトラッキング ・デバッグ方法 ・オリジナルの月次推移表の作成 ・マイレポート機能 ・Google データポータル 技術的な知見を持つ 集計データを定期的に観測する

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より高度な集計方法を知る

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より高度な集計方法を知る ・セグメント ・ビューフィルター ・広告レポート機能 ・コンバージョン機能 基本機能だけでは実現できない、より高度な集計方法知ることで、 さらに豊富なデータを得ることができ、 案件に適したデータを集計・分析することができるようになります。

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より高度な集計方法を知る ※手元に環境がある方は一緒に GoogleAnalytics の画面を操作しながら、  確認していきましょう Google デモアカウント https://support.google.com/analytics/answer/6367342#access

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セグメント 特定の条件で集計されたデータを絞り込んで表示できる機能。 以前は「アドバンスセグメント」という名称だった。 表示するデータを変更するだけなので、元の集計データが変化するわけではない。 「オーディエンス」 「集客」 「行動」 「目標」各種メニューで使用できる。 任意の画面を開き、 画面上部にある 「セグメントを追加」を 選択する

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セグメント 元から用意されているセグメントを 選択したり、オリジナルの設定で、 新しいセグメントを作成することが できる。 例として、元からある 「タブレット トラフィック」 「モバイル トラフィック」 を選択し、 「適用」をクリック。

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セグメント 画面上部に選択したセグメントが表示され、 各数値にセグメント毎の数値が表示される。

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セグメントの作成と活用 新しいセグメントを作成することで、分析の幅が広がる。 例)若年層(18~34歳)の男女別のセグメントを作成する 新しいセグメントを クリック 「ユーザー属性」 から「年齢」 「性別」を選択して、 「若年層 男性」と名前をつけて「保存」をクリック

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セグメントの作成と活用 「行動 > サイト コンテンツ > すべてのページ」から、若年層の男女別に、どのページに 人気があるのかを分析することができる。

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セグメントの共有 新しく作成したセグメントは「アナリティクスユーザー」に紐付いて登録されているため、 他のアカウント・プロパティでも同じ設定を使用することができる。 逆に言えば、アカウント・プロパティに紐付いて作成されないため、そのままでは同じ セグメントを適用したデータを他のアナリティクスユーザーが閲覧することができない。 以下いずれかの方法でセグメントを共有する。 ・共有機能を使って各アナリティクスユーザーがセグメントを登録する ・ビューの設定で、共同編集者にセグメント適用 / 編集できるようにする

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セグメントの共有 ▽共有機能を使って各アナリティクスユーザーがセグメントを登録する セグメントのメニューを開き、 「セグメントを共有」を選択。 アセットの共有画面で必要なセグメントを 選択して、 「共有」をクリック。 「テンプレートのリンクを共有」を選択し、 「共有」を実行すると URL が表示されるので、 必要な相手へ共有する。

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セグメントの共有 URLを開くと、ビューを選択する画面が表示されるため、 「任意のビュー」を選択し、 「作成」をクリックする。 これで、共有された相手も同じセグメントを使用できるようになる。

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セグメントの共有 ▽ビューの設定で、共同編集者にセグメント適用 / 編集できるようにする ビューの設定画面から「セグメント」を選択肢、該当のセグメントの詳細画面を開く。 右上の「セグメントはすべてのビューで表示されます」の「変更」をクリック。

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セグメントの共有 「このビューで自分と共同編集者がセグメントを適用 / 編集できる」を選択し、 OK をクリックして設定を保存する。 ただしこの設定にすると、同じプロパティ内でも他のビューでは使用できない、 さらに、セグメントを作成したアナリティクスユーザーの他のアカウント・プロパティで このセグメントを使用できなくなるため、要注意。

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ビューフィルター 特定の条件で集計されるデータを絞り込んで変更する機能。 「セグメント」と違って、元の集計データを加工するので注意が必要。 ビューに集計されるデータそのものがフィルタ適用後のデータとなるので、 フィルタ適用前のデータを見ることができなくなる。 そのため基本的には、フィルタを何もかけていないデフォルト状態のビューを 残しておき、目的別に新しいビューを作成した上でフィルタを適用する。 フィルタは設定後に集計されるデータに対して反映される。 スパムに当たるデータを取り除いたり、 自社やクライアントの IP アドレスを除外するなど、 最初から集計したくないデータを除外することに使用されることが多い。

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ビューの作成 管理メニューを開き、 「ビューを作成」をクリック 「ウェブサイト」を選択して、 「レポートの名称」にビューの目的を 表す名称を入力 例) 「IP アドレス除外」 「タイムゾーン」で「日本」を選択して、 「ビューを作成」をクリック

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ビューフィルターの適用 管理メニューを開き、 「ビュー」が先程作成した「IP アドレス除外」 となっていることを確認して、 「フィルタ」をクリック。 「フィルタを追加」をクリック

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ビューフィルターの適用 「新しいフィルタを作成」をクリック ※フィルタ設定も「アナリティクスユーザー」に紐付いて  保存されるため、他のビューで作成済みの場合には、   「既存のフィルタ」を適用から選択可能 フィルタ名にフィルタの内容を入力 例) 「自社 IP アドレス除外」 フィルタの種類で「定義済み」を選択し、 「除外」 「IP アドレスからのトラフィック」 「等しい」 を選択して、 「IP アドレス」に除外する IP アドレス を入力し、 「保存」をクリック 同手順でクライアント等の IPアドレスを除外 できる。

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広告レポート機能 広告レポート機能をオンに設定しておくと、 「オーディエンス」のメニューにて、ユーザー の年齢や性別、興味のあるカテゴリなどのデータを収集することができる。 管理画面から「プロパティ設定」を選択し、 「広告向け機能」をオンにして保存する。 ※ 「オーディエンス」の集計画面の見方は入門編で紹介しているため割愛

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コンバージョン機能 コンバージョン(目標)機能を使用すると、コンバージョン数だけでなく、目標到達に 至るまでのプロセス毎に、どれくらい離脱があったか、前後に遷移したページなどの データを収集することができる。 管理画面を開き、 「ビュー」の列から「目標」を選択し、 「新しい目標」をクリック。

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コンバージョン機能 例として複数ページ経由して目標到達ページ「/thanks.html」に至る目標を設定する。 名前を入力する 例) 「XX 購入」 「タイプ」から「到達ページ」を選択して、 「続行」をクリック。

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コンバージョン機能 到達ページで「等しい」を選択し、 「/thanks.html」と入力 目標到達プロセスをオンにして、 「別のステップを追加」をクリックして、 必要な数だけプロセスを入力する。 「保存」をクリック。 ※ 「コンバージョン」の集計画面の見方は  入門編で紹介しているため割愛

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技術的な知見を持つ

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技術的な知見を持つ ・HTMLへのトラッキングコード設置 ・イベントトラッキング ・デバッグ方法 GAについてより深く知るためには技術的な知見を持つことも重要です。 エンジニアに指示をする際にも、最低限として以下の事を知っておくと 良いでしょう。

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HTMLへのトラッキングコード設置 GAの計測を始めるには、まず「トラッキングコード」をサイトの全ページに貼り付ける 必要がある。トラッキングコードは「JavaScript」と呼ばれるプログラムで出来ている。 ここではトラッキングコードの取得方法と正しい設置方法を解説する。 以下は 2020年1月現在の仕様です。 (gtag.js) GAでは頻繁にアップデートがあり記述方法・設置箇所などの仕様が変化します。 新規設置の際には必ず最新情報を確認してください。 既存サイトで形式が一致しない場合は、旧仕様を調べてください。 ※Google タグマネージャーを使用しない場合の方法です

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HTMLへのトラッキングコード設置 トラッキングコード: トラッキングコード内には、 「トラッキング ID」 (緑枠部分) が含まれている。 トラッキング ID: 各サイトを識別するための ID 管理メニューのプロパティ設定より 「トラッキング情報 > トラッキング コード」を開く ▽トラッキングコードの取得 トラッキングコードのフォーマットはどのサイトでも同じだがトラッキング ID はサイトごとに異なる。 他サイトからコードを流用することは避け、計測失敗時にはトラッキングID に間違いがないか確認する。

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HTMLへのトラッキングコード設置 HTMLファイル序盤にある「 タグ」   内の一番最初に記述することが推奨されている。 しかし HTML 内であれば別の箇所に記述しても動作自体はするため、案件により特別な事情があれば、 この限りではない。 window.dataLayer = window.dataLayer || []; function gtag(){dataLayer.push(arguments);} gtag('js', new Date()); gtag('config', 'UA-54516992-1'); (中略) (Web ページのタイトル名) (中略) ▽トラッキングコードの設置

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HTMLへのトラッキングコード設置 まずJavaScript には同期型と非同期型と呼ばれる種類があります。 同期型の場合は、前の処理が完了していないと次の処理が待たされるため、HTML 内の上方に記述した 場合に「あるプログラムの処理を待っているためにページの続きが表示されない」という事態が起こり 得ます。 それに対して、非同期型はプログラムの処理をページの読み込みと並行して進めます。 GAのトラッキングコードは非同期型であるため、読み込みを邪魔するリスクを考える必要がなく、 なるべく早めに処理を開始させる意図で 内の最初の位置が推奨されていると考えられます。 そのため、何らかの理由で推奨の位置に入れられない場合でも、なるべく上方に設置するとよい、 下方に設置した場合には、計測開始が若干遅延する可能性が考えられるということになります。 ▽何故 内の最初の位置が推奨されているのか

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イベントトラッキング イベントトラッキングは、リンクのクリック数や、ページ遷移しないタブやスライドの クリック、JavaScript を使うことでスクロールに応じた値、一定の閲覧時間を経過した 数など工夫して様々な値を取得することができます。 活用方法として例えば、同一ページ内で複数コンバージョンへのリンクがあった際に、 それぞれを個別のイベントとして集計することで、クリックされやすい箇所がどこかを 検証することができます。 ※Google タグマネージャーを使用しない場合の方法です 以下は 2020年1 月現在の仕様です。 (gtag.js) GAでは頻繁にアップデートがあり記述方法・設置箇所などの仕様が変化します。 新規設置の際には必ず最新情報を確認してください。 既存サイトで形式が一致しない場合は、旧仕様を調べてください。

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イベントトラッキング ▽HTML上での記述方法 ▽文言の設定例 「アクション」 「カテゴリ」 「ラベル」の部分を任意の文言に変更する。 onclick の内容は JavaScript の実行のため、技術的知識のある作業者の場合は、HTML 内ではなく、 JS ファイル内に記載して任意のタイミングで実行することが可能。 カテゴリ:  外部サイト遷移 アクション: Amazon リンククリック ラベル:  商品詳細ページ上部

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デバッグ方法 本番に公開する前に、計測が正しく行われているかデバッグ(検証・修正)しましょう。 デバッグ無しに公開し、計測ができていないと気づく頃には、大事な集計データを取り逃すことに なります。 テスト環境等で対象のリンクをクリック後、 「リアルタイム > イベント」の画面に表示されるか確認 ▽リアルタイム機能を使用する

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デバッグ方法 Google 公式の Chrome ブラウザ用拡張機能「Google Analytics Debugger」を使うと Web サイトを 見ながら、GA に対してどのタイミングでどのような情報を送信しているかを簡単に確認できる。 1. Chrome ウェブストアから「Google Analytics Debugger」をインストールする。 2. ブラウザの右上に表示されるツールアイコンをクリックして、デバッグモードをONにする。 3. Chrome の開発者ツール(Windows なら[F12]キー、Mac OS X なら[Option] + [Command] + [I]キー)を開き、   [Console]タブに表示される内容を確認する。 ▽Chrome の拡張機能を使う 実行(データ送信)された 内容が表示される まずは ・トラッキング ID が正しいこと ・ga(”send” , “pageview” )  → ページビューが正常に発生 を確認する

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集計データを定期的に観測する

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集計データを定期的に観測する ・オリジナルの月次推移表の作成 ・マイレポート機能 ・Google データポータル 長期運用のサイトでは定期的にデータを観測し、傾向を把握、目標値へ どれくらい近づいているのか、データの推移から改善点の発見などを、 行うことが非常に重要です。 ここでは観測方法の一部を簡単に紹介します。

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集計データを定期的に観測する エクセルなどを用いて、自分で任意の数値を記録していくだけの方法。 GA の使い方・概念がわかっていれば、他の学習が必要なく、簡単に最小限のデータが見れる。 月次アクセス推移表サンプル ▽オリジナルの月次推移表の作成 https://docs.google.com/spreadsheets/d/1OlGB2Mzdnu3w0EgnGZdWHJG0CCTKJDgxy1HPiPrNr9I/ edit#gid=1903979038

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集計データを定期的に観測する 任意のデータを「ウィジェット」として配置し、オリジナルのレポート画面が作成できる機能。 GoogleAnalytics 管理画面の「カスタム > マイレポート一覧」というメニューから使用できる。 ▽マイレポート機能 比較的直感的に利用できるため、 GA をある程度 理解していれば 学習コストは低い。 定期的にデータを PDF に、 エクスポートすることで 推移を観測できる。

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集計データを定期的に観測する よりカスタマイズ性が高くオリジナルのレポート画面を作成できる。 GoogleAnalytics だけでなく、Google 広告とも連携可能。学習コストがある程度かかる。 ▽Googleデータポータル(Google Data Studio)

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まとめ

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まとめ ・GoogleAnalyticsをより使いこなすには、 「セグメント」を中心として   様々な機能を知っておくと良い。 ・エンジニアに指示をするためにも、最低限の技術的な知識を持ち、仕   組みを理解しておく。 ・GoogleAnalyticsは、管理画面や機能だけでなく、実装の仕様が頻繁に  変更となる。エンジニアが把握してない事もあり得るため、ディレクタ  自身が最新情報を追うことが重要。 ・定期的にデータを観測することが重要であり、観測方法は様々なので、  自分のやりやすい、案件に適した方法を見つける。

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GoogleAnalyticsの集計について ~ 中級編 ~ ご静聴ありがとうございました。 Presentations by SKYGUILD