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© 2024 LayerX Inc. 新任エンジニアリングマネージャーのための 「ぼうけんのしょ」 あらたま @ YAPC::Hiroshima 2024

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© 2024 LayerX Inc. 2 株式会社LayerX バクラク事業部 EM(エンジニアリングマネージャー) 📝ソフトウェアエンジニアとしてキャリアを積んだのち、 株式会社Cake.jpへ転職、執⾏役員CTOを務めた。 2023年より現職。 󰩵 全国津々浦々のサウナ探訪が趣味 🍡 ⽇本もちもち協会 代表 󰏦 YAPC::Japan⽴ち上げ(2016~) 🏆 YAPC::Kyoto 2023 ベストスピーカー賞 新多真琴(あらたま) @ar_tama ⾃⼰紹介‧PR

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3 バクラク シリーズラインナップ 稟議・支払申請・経費精算 仕訳・支払処理効率化 法人カードの発行・管理 帳票保存・ストレージ 帳票発行 * 経費精算のSlack連携は申請内容の通知のみ ・AIが領収書を5秒でデータ化 ・スマホアプリとSlack連携あり ・領収書の重複申請などミス防止機能 ・AIが請求書を5秒でデータ化 ・仕訳・振込データを自動作成 ・稟議から会計までスムーズに連携 ・年会費無料で何枚でも発行可 ・インボイス制度・電帳法対応 ・すべての決済で1%以上の還元 ・AIが書類を5秒でデータ化 ・あらゆる書類の電子保管に対応 ・電子取引・スキャナ保存に完全対応 ・帳票の一括作成も個別作成も自由自在 ・帳票の作成・稟議・送付・保存を一本化 ・レイアウトや項目のカスタマイズも可能

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© 2024 LayerX Inc. 4 - 「エンジニアリングマネージャーの1歩⽬」の助けになる情報を集めました - こんな使い⽅をしてもらいたい - 新任マネージャー:旅のしおりとして - ベテランマネージャー:振り返りのお供として - メンバー:⾃分の幅を広げる選択肢として - 盛り込まなかったこと - 「なぜ」EMが必要なのか - LayerXではプロダクト価値最⼤化のためのアプローチの⼀つ - 実際の実践例‧失敗談 このセッションのゴール

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© 2024 LayerX Inc. 5 あなたは新卒N年⽬、リードエンジニアのポジションが板についてきた中堅エン ジニアです。 ある⽇の朝、あなたが仕事を始めるとおもむろにCTOがやってきて、にこやかに こう⾔いました。「君、来⽉からEMね!」 ……さてどうする!? ことのはじまり

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© 2024 LayerX Inc. 6 - 仕事の捉え⽅‧評価軸 - 業務範囲 - 仕事のサイクル‧進め⽅ エンジニアリングマネージャーに起こる変化

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© 2024 LayerX Inc. 7 _人人人人人人人_
 > 全部じゃん <
  ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
 エンジニアリングマネージャーに起こる変化

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© 2024 LayerX Inc. 8 - 仕事の捉え⽅‧評価軸 - 「⾃チームと隣接領域の成果を最⼤化する」ことがミッションに - 業務範囲 - 事業と組織をよく観察し、必要なものをあらゆる⼿段で揃える - 仕事のサイクル‧進め⽅ - ⽬標設定〜評価のサイクルを回しながら、絶え間ないコミュニケーショ ンによってメンバーとチームを成⻑させていく エンジニアリングマネージャーに起こる変化

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© 2024 LayerX Inc. 9 仕事の捉え⽅‧評価軸の変化 エンジニアリングマネージャーに起こる変化 マネージャーのアウトプット= ⾃分の組織のアウトプット+⾃分の影響⼒が及ぶ隣接諸組織のアウトプット なぜこうなるのか。ビジネスにしても、教育にしても、さらに外科学にしても、 仕事は〝チーム〟でやるものだからである。 出典: High Output Management

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© 2024 LayerX Inc. 10 仕事の捉え⽅‧評価軸の変化 エンジニアリングマネージャーに起こる変化 - メンバーの評価=⾃分の成果+チームへの影響 - マネージャーの評価=⾃チームの成果+隣接チームへの影響 - メンバー同⼠のインタラクションの相似を、チーム同⼠でも⾏う 出典: Scrum@Scaleガイド

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© 2024 LayerX Inc. 11 業務範囲の変化 エンジニアリングマネージャーに起こる変化 プロジェクトマネジメント SQCDコントロール プロダクトマネジメント プロダクト戦略‧実⾏ テクノロジーマネジメント 技術戦略‧技術選定‧設計 ピープルマネジメント 成⻑⽀援‧評価 出典: エンジニアリングマネージャ/プロダクトマネージャのための知識体系と読書ガイド

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© 2024 LayerX Inc. 12 業務範囲の変化 - 深いEM エンジニアリングマネージャーに起こる変化 プロジェクトマネジメント ピープルマネジメント プロダクトマネジメント テクノロジーマネジメント 主にhowの底上げを技術⾯‧⼈の⾯から⾏う 出典: 課題に向き合うTimeeのEM組織 2023

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© 2024 LayerX Inc. 13 業務範囲の変化 - 広いEM エンジニアリングマネージャーに起こる変化 プロダクトマネジメント ピープルマネジメント テクノロジーマネジメント フェーズに合わせて濃淡を付け、チームを⽅向付け プロジェクトマネジメント

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© 2024 LayerX Inc. 14 業務範囲の変化 エンジニアリングマネージャーに起こる変化 - EMとは、プロダクト開発のマネジメント領域における役割の組み合わせ - EMとは、スーパーマンになることではない - (メンバーも含めて)みんなで必要なだけ満たせていればよい - ただし、チームが必要としている全てのことをあらゆる⼿段でやる - ⾃ら満たしにいく - チームメンバーに満たしてもらう(移譲‧育成) - 満たせる⼈を外から登⽤する(異動‧採⽤) - これらを⾃分で観察し、決断し、動く - 充⾜の定義と、どう満たすか

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© 2024 LayerX Inc. 15 業務範囲の変化 エンジニアリングマネージャーに起こる変化 「必要な全てのこと」を把握するために、 森を⾒てから⽊を⾒る 出典: 急成⻑を導くマネージャーの型

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© 2024 LayerX Inc. 16 仕事のサイクルの変化 エンジニアリングマネージャーに起こる変化 これまで⾃分が受けてきたマネジメントのサイクルを、能動的に回す⽴場に ⽬標設定 期末振り返り‧評価 定期⽀援‧調整 定期⽀援‧調整 中間レビュー

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© 2024 LayerX Inc. 17 仕事のサイクルの変化 エンジニアリングマネージャーに起こる変化 ピープルマネジメントの基本形は「フィードバックループを回す」こと 成果であれば、普段特に観察していなくても、期末の成果を⾒ればわりと明確に 評価がわかります。しかし、能⼒やバリューは、普段観察しておかなければ何も フィードバックできることがありません。メンバーの⾃⼰評価に何か意⾒があっ たとしても、メンバーとしては受け⼊れられないでしょう。観察した事実を元に フィードバックする必要があります。 出典: 急成⻑を導くマネージャーの型

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© 2024 LayerX Inc. 18 仕事のサイクルの変化 エンジニアリングマネージャーに起こる変化 - サイクルを回す下ごしらえとして、メンバーの特性をざっくりと把握する - 1on1などコミュニケーションの中で随時アラインメントしていく 出典: ⽬標設定‧評価を活⽤した、成⻑⽀援の仕組み作り

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© 2024 LayerX Inc. 19 仕事のサイクルの変化 エンジニアリングマネージャーに起こる変化 - 事実を基にしたフィードバックを随時⾏うために、評価に関するポジティブ ‧ネガティブなイベントをできるだけ⽇次で書き溜めておく - とはいえ⼤変なのでベストエフォートで… - メンバーの動きが不透明な状況であれば、隣接領域のマネージャーやチーム リーダー‧スクラムマスターなどと協⼒して集める - マトリクス組織‧横断プロジェクト参画など

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© 2024 LayerX Inc. 20 - 瞬間のマネジメント - e.g. アンガーマネジメント - ⾃分の認知フレームと⾏動パターンを把握し、反射以外の選択肢を持つ - 時間のマネジメント - 優先順位の定義 - 緊急度×優先度(時間管理のマトリクス) - 課題の委任 - フローを作る - 作業の中断を回避して集中する時間を作る 余談:セルフマネジメント - ⾃分のごきげんを⾃分で取る エンジニアリングマネージャーに起こる変化 出典: エンジニアのためのマネジメント⼊⾨

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© 2024 LayerX Inc. 21 - 仕事の捉え⽅‧評価軸 - 「⾃チームと隣接領域の成果を最⼤化する」ことがミッションに - 業務範囲 - 事業と組織をよく観察し、必要なものをあらゆる⼿段で揃える - 仕事のサイクル‧進め⽅ - ⽬標設定〜評価のサイクルを回しながら、絶え間ないコミュニケーショ ンによってメンバーとチームを成⻑させていく - セルフマネジメント エンジニアリングマネージャーに起こる変化 まとめ

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© 2024 LayerX Inc. 22 - 全ては⾃分を知り、周りを知り、事業を知ることから始まる - チームの⼀歩外に⽬線を向けてみるだけでも、明⽇の⾏動が変わる - 移譲によってマネジメントを少しずつ体験することで、シームレスにス テージを変えていける - 主語を⾃分からチーム、チームから会社にしていけると、⾒える世界が どんどん豊かになっていく - まずは「決めて動かす」ことに慣れる - 🔗 意思決定できる⼈の⼿順の型 - Konifar's ZATSU 実はマネージャー以外も実践できることばかり おわりに

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© 2024 LayerX Inc. 23 - 「いいもの作って届けたい」の先には必ず「チームでどう戦うか」がある - EMとCTOの差分は抽象度‧不確実性とルール(だけ) - メンバーとEM、CTOは役割の違いでしかない=いつでも⾏き来できる - キャリアラダー(梯⼦)ではなく、キャリアラティス(格⼦) - エンジニアリングもマネジメントも楽しめる仲間が増えたら嬉しい! 実はマネージャー以外も実践できることばかり おわりに 出典: キャリア理論をもとに考えるエンジニアのキャリア

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© 2024 LayerX Inc. 24 LayerXにおけるEM実践例のご紹介 おわりに

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© 2024 LayerX Inc. 25 - カジュアル⾯談もやっています、壁打ち、相談、なんでもどうぞ! - プロダクトメンバーとの交流会「Casual Night」も定期的にやっています - 懇親会やDMでお気軽にお問い合わせください! - 2/13(⽕) ご当地フルーツジュース Night 🧃 - 2/26(⽉) クラフトビール Night 🍻 WE ARE HIRING!! おわりに

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© 2024 LayerX Inc. 26 - EM同⼠が会社の垣根を越えて相互に助け合えるコミュニティ - 雰囲気はゆるく、内容はガチ - 参加者⽤のDiscordもありワイワイしています - 次回開催は3/1!@ビットキーさんオフィス EMゆるミートアップ、やってます おわりに

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© 2024 LayerX Inc. 27 出典‧参考 - 書籍 おわりに ⻑村 禎庸 急成⻑を導くマネージャーの型 佐藤 ⼤典 エンジニアのためのマネジメント⼊⾨ アンドリュー‧S‧グローブ HIGH OUTPUT MANAGEMENT

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© 2024 LayerX Inc. 28 出典‧参考 - Web おわりに

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© 2024 LayerX Inc. 29 出典‧参考 - Web おわりに