Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Monaca Educationを活用した課題解決型の探究学習の実践
Search
アシアル情報教育研究所
March 20, 2024
Education
0
220
Monaca Educationを活用した課題解決型の探究学習の実践
2024春 ~Monaca Education授業実践事例~
アシアル情報教育研究所
March 20, 2024
Tweet
Share
More Decks by アシアル情報教育研究所
See All by アシアル情報教育研究所
令和6年度 無料トライアルキャンペーン説明会
asial_edu
0
1.3k
STEAM教育の枠組で行うプログラミング学習
asial_edu
0
230
情報Iの「縦糸」と「横糸」を意識したプログラム教育の実践
asial_edu
0
220
Monaca Educationを活用したプログラミング授業実践
asial_edu
0
220
効果報告レポート_アシアル株式会社
asial_edu
0
48
MonacaEducation導入手引き2024年第1版
asial_edu
1
200
「情報Ⅰ」で「Pythonで学ぶプログラミング入門」を使ってみた
asial_edu
0
660
PBLを意識した情報ⅠのカリキュラムデザインとMonacaの活用
asial_edu
0
630
Monaca Educationを活用したプログラミング授業 ~「情報Ⅰ」初年度の実践
asial_edu
0
670
Other Decks in Education
See All in Education
わたしのメタ学習 / My Own Meta Learning #shinjukurb
expajp
0
180
Multimodal Interaction - Lecture 3 - Next Generation User Interfaces (4018166FNR)
signer
PRO
0
1.1k
Ch7_-_Partie_2.pdf
bernhardsvt
0
130
D&I推進レポート〜テクノロジー分野のジェンダーギャップとその取り組みについて〜
codeforeveryone
1
1.3k
「最初の本」の紹介
eltociear
1
110
Tangible, Embedded and Embodied Interaction - Lecture 7 - Next Generation User Interfaces (4018166FNR)
signer
PRO
0
1.2k
Before You Create Something
nandenjin
0
140
Dashboards - Lecture 11 - Information Visualisation (4019538FNR)
signer
PRO
0
1.4k
View Manipulation and Reduction - Lecture 9 - Information Visualisation (4019538FNR)
signer
PRO
1
1.4k
2024年度春学期 統計学 第1回 イントロダクションー統計的なものの見方・考え方について (2024. 4. 11)
akiraasano
PRO
1
120
Virtual and Augmented Reality - Lecture 8 - Next Generation User Interfaces (4018166FNR)
signer
PRO
0
1.3k
Data Representation - Lecture 3 - Information Visualisation (4019538FNR)
signer
PRO
1
1.7k
Featured
See All Featured
Done Done
chrislema
178
15k
I Don’t Have Time: Getting Over the Fear to Launch Your Podcast
jcasabona
23
1.7k
Designing for humans not robots
tammielis
247
25k
Typedesign – Prime Four
hannesfritz
36
2.1k
What's new in Ruby 2.0
geeforr
338
31k
Building Effective Engineering Teams - LeadDev
addyosmani
33
1.9k
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
117
18k
Ruby is Unlike a Banana
tanoku
96
10k
Distributed Sagas: A Protocol for Coordinating Microservices
caitiem20
323
20k
Designing Experiences People Love
moore
136
23k
Pencils Down: Stop Designing & Start Developing
hursman
117
11k
Easily Structure & Communicate Ideas using Wireframe
afnizarnur
188
16k
Transcript
さいたま市立大宮国際中等教育学校 情報科 市川さくら Monaca Educationを活用した 課題解決型の探究学習の実践
大宮国際中等教育学校とは? 1 大宮国際中等教育学校パンフレットはこちら ・さいたま市にある公立学校 ・国際バカロレア認定校 ・MYP(Middle Years Program)やDP(Diploma Program)に基づいた特色ある授業、概念学習 ・中等1年から中等6年まで6年間の系統的・継続的な学びを実現
デザインとは? 技術 家庭 技術・家庭 家庭基礎 情報Ⅰ 情報Ⅰ 情報Ⅱ 1年生 2年生
3年生 4年次 5年次 系統的・探究的な学び 2
デザインを通して何を身に付けるか? ・課題解決能力やその意識が低い ・VUCAの時代を生きていくために, 探究&課題解決への学びが重要 「未来の学力が備わった人」(本校の育てたい生徒像) 課題の本質を見抜く力 3
デザインの授業設計 探究と分析 アイディアの 発展 評価 課題解決 Design Cycle 4 GRASPS(場面設定)
現代社会では、TwitterやInstagram、 FacebookといったSNSが普及したことに より普段知り合うことのできない人との 交流が可能となり様々なコミュニティが インターネット上で広がっている。 一方で、核家族化、ご近所付き合いの減 少等、現実社会でのコミュニティは希薄 化している。 そこでアプリ開発者である皆さんのも とに、現実社会のコミュニティを活性化 させるアプリを開発してほしいと依頼が きた。
・制作にあたっての計画と修正 ・アプリケーションの作成 ・どのようなアプリを作るのか? ・設計や仕様、デザインの考案 ・サイトマップの考案 ・批判的な評価と改善 ・制作したアプリが コミュニティに及ぼす影響は何か? ・コミュニティの希薄化とは何か? ・誰が何に困っているのか?
・我々の使っているアプリには どのような特徴があるのだろうか? ・アプリを用いて どのように解決できそうか? 課題解決型の探究学習の概要 探究と分析 アイディアの 発展 評価 課題解決 Design Cycle 5
・コミュニティの希薄化とは何か? ・誰が何に困っているのか? ・我々の使っているアプリには どのような特徴があるのだろうか? ・アプリを用いてどのように解決できそうか? 課題解決型の探究学習の概要 6 探究と分析
・どのようなアプリを作るのか? ・設計や仕様、デザインの考案 ・サイトマップの考案 課題解決型の探究学習の概要 7 アイディアの発展
・制作にあたっての計画と修正 ・アプリケーションの作成 課題解決型の探究学習の概要 8 課題解決
・批判的な評価と改善 ・制作したアプリが コミュニティに及ぼす影響は何か? 課題解決型の探究学習の概要 9 評価
MONACA EDUCATIONを活用してみて 昨年度の状況 生徒の声 ・メモ帳やOneDriveを利用してHP作成を行った →環境の構築が大変なうえに、家で作業したいときに手間がかかる →写真等のデータがかさばる →どこが間違っているのか(特にメモ帳)探しづらい リアルタイムでプレビューが確認でき文字や図の大きさ、色合いが確認しやすい クラウド上で作業できるため、どこでも作業ができたこと
あらかじめ必要なコードが書かれていたこと 入力予測、打ち込んだコードの色分けがあり、間違いに気づきやすい 11 →どのようなデザインが良いか?をこれまでよりも多く検討することにつながった
MONACA EDUCATIONを活用してみて 昨年度の状況 教員の感想 ・メモ帳やOneDriveを利用してHP作成を行った →環境の構築が大変なうえに、家で作業したいときに手間がかかる →写真等のデータがかさばる →どこが間違っているのか(特にメモ帳)探しづらい 一人でデバッグを行えるようになった生徒が増えた 簡単にプログラムを共有できるため、進捗状況の把握や完成品の提出が楽であった
生徒同士で簡単にお互いの作成したものを比較検討することができた 12 →どのようなデザインが良いか?をこれまでよりも多く検討することにつながった
課題解決型の探究学習に向けて 課題の発見方法 デザイン思考 時間配分 ・ものづくりにフォーカス されがちであるが、課題を 綿密に分析することが大事 ・振り返りから新たな発見が ある ・場面設定を行うこと
・表面的な問題ではなく、 誰が何に困っているのか、 何を必要としているのかを 書き出すこと ・課題解決の道筋を 明確にすること ・計画、実践、修正を 繰り返し、デザイン思考を 定着させること 新たな課題の発見と深みのある学習へ 13