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フリーランス実態調査(2019年度版)
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December 19, 2019
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December 19, 2019
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Transcript
© LANCERS, INC. 0 進化する働き方の未来 ーフリーランス実態調査2019ー 調査結果をご使用の際は、「【ランサーズ】フリーランス実態調査2019年版」とご記入お願いいたします。
© LANCERS, INC. 1 今回の調査概要 アメリカの「Freelancing in America」を参考に今年で5度目と なるフリーランスに関するオンライン調査を実施 調査時期:
• 2018年6月21日-7月12日 (※昨年は2017年7月21日-8月14日) 調査対象: • 過去12か月に仕事の対価として報酬を 得た米国の成人男女 調査方法: • 独立調査会社エデルマン・バーランド によるオンライン調査 有効回答数 • 6,001人(うち、フリーランス2,100 人) アメリカの調査 (”Freelancing in America”) 今回の調査 (「進化するフリーランスの未来」) 調査時期: • 2019年2月20日-2月22日 (※昨年は2018年2月13日-2月15日) 調査対象: • 過去12か月に仕事の対価として報酬を 得た全国20~69歳成人男女 調査方法: • 独立調査会社マクロミルによるオンラ イン調査 有効回答数 • 3000人(うち、フリーランス1548 人)
© LANCERS, INC. 2 フリーランスの規模
© LANCERS, INC. 3 今回の調査対象 日本の広義のフリーランスは1,087万人 調査結果から想定されるフリーランスの規模(単位:万人) * 厳密には、インターネット調査を実施しているため、20歳以上でインターネットを利用していないフリーランスは除外されている 本調査対象
© LANCERS, INC. 4 2015年~2019年のフリーランス人口 フリーランスの人口の過去5年の成長率は、アメリカの成長率6.9% に比べ約3倍となる。労働力人口比率では16%。 • 括弧内は労働力人口に対する比率。日本の調査は「フリーランスに関する実態調査2015」(2015.2実施)、 •
アメリカの調査は”Freelancing in America”に基づく 913万人 (14%) +19% 2015年 +6.9% 5,300万人 (34%) 1,087万人 (16.4%) 2019年 5,670万人 (35%)
© LANCERS, INC. 9 フリーランスのタイプ
© LANCERS, INC. 10 フリーランスの種類 自営業系 独立オーナー • 定義:個人事業主・法 人経営者で、1人で経
営をしている • イメージ例:スキルや 資格、顧客資産などを 糧に長く自活している 独立したプロフェッシ ョナル 自由業系 フリーワーカー • 定義:特定の勤務先は ないが独立したプロフ ェッショナル • イメージ例:組織に勤 めていたが、定年前の 退職や出産を機に自ら やりたいことをやるた めに独立を決めたワー カー 副業系 すきまワーカー • 定義:常時雇用されて いるが副業としてフリ ーランスの仕事をこな すワーカー • イメージ例:本業以外 のやりがいや生活費の 補助を目的に、週の数 時間を副業にあてる若 年層 複業系 パラレルワーカー • 定義:雇用形態に関係 なく2社以上の企業と 契約ベースで仕事をこ なすワーカー • イメージ例:自分のス キルや特技をいかして フレキシブルなライフ スタイルを実践するワ ーカー フリーランスには4種類のタイプが存在
© LANCERS, INC. 11 フリーランスの種類 複業系 パラレルワーカー 280万人 自営業系 独立オーナー
311万人 自由業系 フリーワーカー 60万人 副業系、複業系の複数の企業と契約をする個人は700万人を超える。 専業フリーランス人口は推計370万人。 副業系 すきまワーカー 436万人
© LANCERS, INC. 12 参考:各タイプの詳細な分類定義 副業系 すきまワーカ ー 複業系 パラレルワー
カー 2社以上 常時雇用 雇用あり 自由業系 フリーワーカ ー 雇用有無 * 12か月以内に仕事の対価として報酬を得たワーカー(本調査の対象者)のうち、上記の条件にあてはまらない回答者はすべて「ノ ン・フリーランス」 雇用社数 雇用形態 副業有無 従業員数 プロ意識 雇用あり 1社のみ 副業あり 一時雇用 プロ意識 あり 2社以上 雇用あり 雇用なし プロ意識 あり 個人 事業主 プロ意識 あり 法人 経営者 従業員1人 自営業系 独立オーナー
© LANCERS, INC. 13 フリーランスの種類:性別 性別 自営業系フリーランスは男性が7割を超える。 副業系 すきまワーカー 複業系
パラレルワーカー 自由業系 フリーワーカー 自営業系 独立オーナー ノン・ フリーランス
© LANCERS, INC. 14 フリーランスの種類:年齢 年齢 副業フリーランスは30-40代の割合が高く、専業フリーランスは 50代以降のシニア層が半数以上。 副業系 すきまワーカー
複業系 パラレルワーカー 自由業系 フリーワーカー 自営業系 独立オーナー ノン・ フリーランス
© LANCERS, INC. 15 フリーランスの種類:フリーランス歴 年数 副業は2年以内の開始が半数以上。一方で自営業者は10年以上が半 数以上。 副業系 すきまワーカー
複業系 パラレルワーカー 自由業系 フリーワーカー 自営業系 独立オーナー 平均
© LANCERS, INC. 16 フリーランスの種類:働く時間 働く時間 1週間の働く時間は、副業の8割10時間未満。 フリーランスへのコミットは副業<複業<自由業<自営業 副業系 すきまワーカー
複業系 パラレルワーカー 自由業系 フリーワーカー 自営業系 独立オーナー 平均
© LANCERS, INC. 17 フリーランスの種類:フリーランスの年収 報酬 副業と専業(自営業)フリーランスでは年収傾向が大幅に異なる。 働く時間と年収は比例する。 副業系 すきまワーカー
複業系 パラレルワーカー 自由業系 フリーワーカー 自営業系 独立オーナー 平均
© LANCERS, INC. 18 フリーランスの種類:個人年収比率 年収比率 自由業と自営業フリーランスは事業所得の個人年収・比率が高い。 副業系 すきまワーカー 複業系
パラレルワーカー 自由業系 フリーワーカー 自営業系 独立オーナー 平均
© LANCERS, INC. 19 フリーランスの種類:フリーランスの職種割合 自営業系は専門・士業職が半数を占める。 職種
© LANCERS, INC. 22 フリーランスの実態
© LANCERS, INC. 23 フリーランスの実態:働き方の満足度 フリーランスの仕事に対する自由度・裁量権・満足度はノン・フリ ーランスに比べて高い。 *質問内容は、「あなたの現在の働き方についてそれぞれあてはまるものを選んでください」。回答選択肢は「そう思う」「ややそう思う」「どちらとも いえない」「あ まりそう思わない」「そう思わない」
「自由な働き方」の満足度*(「そう思う」「ややそう思う」の割合)
© LANCERS, INC. 24 フリーランスの実態:満足度の理由 仕事の満足理由は「自分の能力がいかせている」こと。 「自由な働き方」の満足度*(複数回答) *質問内容は、「あなたが現在の働き方に満足している理由は何ですか?あてはまるものを以下からすべて選んでください。」
© LANCERS, INC. 25 フリーランスの実態:自由な働き方のモチベーション フリーランスのモチベーションは「自由な生活」。 「自由な働き方」のモチベーション*(複数回答) *質問内容は、「あなたが「自由な働き方」(※)を続けていくうえでのモチベーションは何ですか?」 (※ここでいう「自由な働き方」とは、一般的 な企業からの雇
用形態とは異なる、組織から独立したフリーランスとしての仕事や、副業、2社目の仕事、個人・法人経営などをすべて指します)
© LANCERS, INC. 26 フリーランスの実態:自由な働き方の障壁 一方で「収入の不安定さ」が継続の大きな障壁。 「自由な働き方」の障壁*(複数回答) *質問内容は、「あなたが「自由な働き方」(※)を続けていくうえで障壁になっているものは何ですか?」 (※ここでいう「自由な働き方」とは、一 般的な企業から
の雇用形態とは異なる、組織から独立したフリーランスとしての仕事や、副業、2社目の仕事、個人・法人経営などをすべて指します)
© LANCERS, INC. 27 フリーランスの実態:仕事を探す経路 仕事探しの大半は人脈から。インターネット利用(クラウドソーシ ング、シェアリングサービス)17%と利用の割合は増加傾向。 「自由な働き方」の仕事の経路*(複数回答) *質問内容は、「あなたが「自由な働き方」(※)を続けていくうえで障壁になっているものは何ですか?」 (※ここでいう「自由な働き方」とは、一
般的な企業から の雇用形態とは異なる、組織から独立したフリーランスとしての仕事や、副業、2社目の仕事、個人・法人経営などをすべて指します)
© LANCERS, INC. 28 フリーランスの実態:インターネットの利用 フリーランスのオンライン化は、アメリカに比べるとまだ まだ進ん でおらず、今後伸びる余地が大きい。 オンラインでフリーランスの仕事を見つけ、受注し、納品したことのある人の割合(推定人数) 12%
(110万人) +5 % 2015年 +17 % 42% (2,226万人) 17% (185万人) 2019年 59% (3,345万人)
© LANCERS, INC. 29 フリーランスの実態:フリーランスの幸福度 フリーランスの半数以上が現状に満足しており、幸福度が高い。 今の働き方は幸せ(やりがいがある)と感じているの割合
© LANCERS, INC. 31 働き方の未来
© LANCERS, INC. 32 働き方の未来:ベーシックインカムの必要性 6割のフリーランスがベーシックインカムなど最低限の所得の保障 を必要としている。 *質問内容:報酬を安定させるために、ベーシックインカム(政府がすべての個人に対して、生活に最低限必要な所得を無条件に支給する制度)のようなものがあれば、 利用したい ベーシックインカムの利用希望
© LANCERS, INC. 33 働き方の未来:キャリア教育開発の必要性 *質問内容:今後受けたいセミナーの内容は何か これから受けたいセミナーの内容 現状でキャリア開発の必要性を感じている人は少ない。
© LANCERS, INC. 34 働き方の未来:コミュニティの必要性 7割強がコミュニティの必要性を感じており、今後フリーランス同 士やプロジェクトベースでのコミュニティが増えると予想される。 *質問内容:仕事においてコミュニティは必要だと思うか コミュニティの必要性
© LANCERS, INC. 35 働き方の未来:士業専門家の必要性 * 質問内容は、「自由な働き方」において、税務や法務に関する相談相手がいる 税務・法務の専門家に相談しているフリーランスは3割程度。フリ ーランスの活躍には士業専門家のサポートの拡大が重要になる。 コミュニティの必要性
© LANCERS, INC. 36 働き方の未来:PR(ブランディング)の必要性 自身を積極的にPRしている人はまだ2割程度。 今後個人のブランディングの時代がくると予想される。 * 質問内容は、SNSなどで、自身のブランディングを行っている ブランディングの必要性の必要性
© LANCERS, INC. 37 勤務する企業/組織の本業以外で稼げる仕事が あるとした場合副業してみたいと思いますか? 働き方の未来:雇用の流動化の可能性 * 回答の対象者は、「ノンフリーランス」過去12か月の間に仕事の対価として何らかの報酬を得たことのある「ワーカー」のうち、特定の勤務先(企業・組織)があり、 かつ副業
をしていないワーカー ノン・フリーランスが 広義のフリーランスの働き方に思うこと *現在の仕事を辞めて、一般的な企業からの雇用形態とは異なる「雇用によらない自由な働き方(以下、「自由な働き方」と呼ぶ)※」をすることについて、どのように 思いますか? 広義のフリーランスは増加していくと予想される。 また、収入の安定性など安心して働くことができる仕組みを提供す ることで雇用の流動化が高まると考えられる。
© LANCERS, INC. 38 働き方の未来:今後の働き方の広がりの可能性 広義のフリーランスを経験すると継続意向は強い。 * 回答の対象者は、過去12か月の間に仕事の対価として何らかの報酬を得たことのある「ワーカー」のうち、特定の勤務先(企業・組織)があり、かつ副業 をしていな いワーカー
© LANCERS, INC. 39 働き方の未来:今後必要な社会システムとは 広義のフリーランス継続するには「公正な収入を得られること」が 最も求められている。 * 質問内容は「どのようなことが可能になれば、「雇用によらない自由な働き方」を続けたいと思いますか?あてはまるものを以下からすべて選んでください。」
© LANCERS, INC. 40 調査まとめ
© LANCERS, INC. 41 調査内容のまとめ • 日本の広義のフリーランスによる経済規模は5年間で過去最高の20兆円超 • 過去5年間で最大規模に。一方でフリーランス人口は横ばいの傾向。 •
内訳は、副業系436万人、複業系280万人、自由業系60万人、自営業系311万人 • フリーランスのオンライン化率は17% • 日本のフリーランスプラットフォームを活用して働く比率は増加傾向 • 5年間で5%上昇 • 一方で、アメリカでは59%に増加し半数を超えている • フリーランスのワーク・ライフ・バランスが向上 • フリーランスを続けるモチベーションとして43%の人が「時間と場所にとらわれない自由で柔軟な生活」 を挙げている一方、42%の人は「収入の不安定さ」をフリーランスを続ける上での障壁と考えている • 未来の働き方において、多様な働き方の選択肢が増え、雇用体系が流動化していく • 副業をしてみたいという個人は70%、フリーランスを継続したい人は77%。今後も広義のフリーランスは 増え、オンライン化しつつ仕事と余暇の境界線は曖昧になっていくと考えられる • ベーシックインカムなどの新たに安心して所得を得られる社会システムの構築は必要 • 広義のフリーランスを希望する人が70%いる一方で、広義のフリーランスをする不安として「収入の不 安」をあげるひとが40%いる。すでに広義のフリーランスを経験していう中でもフリーランスを継続する ために必要なこととして40%が「公正な収入をえられること」を挙げている。 • ベーシックインカムなどの最低限の所得補償を求めている人が60%程度いることから、安心して収入を得 られる仕組みを整備する必要性があると考えられる。
© LANCERS, INC. 43 フリーランスの経済規模と人口の推移 フリーランスの経済規模は過去最高の20兆円超。 過去5年間の人口の成長率は17%となった。ただし、この3年間は 横ばい傾向となる。 * 「フリーランス実態調査」(2015.3/2016.2/2017.2/2018.2実施)に基づく
20.4 20.1 18.5 16.0 14.3