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OCI技術資料:OS管理サービス詳細

 OCI技術資料:OS管理サービス詳細

OS管理サービスによるパッケージ管理、パッチ適用、OSの監視について、例を交えながら設定方法も含めて解説しています。
キーワード: カスタム・ソフトウェア・ソース、管理対象インスタンス・グループ、コンプライアンス・レポート、リソースの検出、上位プロセスの検出、Oracle Autonomous Linux、Windows WSUS

2023/6/15 初版をアップロード

oracle4engineer

June 15, 2023
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  1. • Linuxにおけるパッケージはソフトウェアを構成するファイル群やメタデータをひとまとめにしたもの • パッチはセキュリティ脆弱性やバグ、新機能の追加などのためにOSベンダーから提供される、パッケージの修正プログラム • Windows → Windows Updateで更新 •

    Oracle Linux → yum (dnf) updateで更新 パッケージ、パッチ管理の概要 2023/6/15 Copyright © 2023 Oracle and/or its affiliates. 5 YUMサーバ Windows Update Server Windowsサーバ Oracle Linuxサーバ アップデートを取得
  2. • IaaSにおいてOS以上はユーザーに管理責任あり → 最新のパッチの適用、OSのトラブルへの対処はユーザーが行う OSの管理はユーザーの責任 2023/6/15 Copyright © 2023 Oracle

    and/or its affiliates. 6 アプリケーション OS ハイパーバイザ ミドルウェア ストレージ ネットワーク サーバ ユーザ管理 ベンダ管理
  3. • OS管理サービスは次の機能をGUIベースで無償提供 • 複数インスタンスのパッケージ一括管理 • 包括的なパッチ適用 • OSの監視 • プロセスのモニタリング

    • OSのログ取得* • OS異常の際の通知* OS管理サービスとは 2023/6/15 Copyright © 2023 Oracle and/or its affiliates. 8 *Oracle Autonomous Linuxのみ YUMサーバ Windows Update サーバ Oracle Linuxサーバ群 Windowsサーバ群 パッチの一括適用 未適用パッチの情報を 収集・レポート コンプライアンス ・レポート プロセスの モニタリング パッチ、パッケージの一 括インストール OS管理サービスにより管理者の負担を軽減できる
  4. • Oracle Cloud Agentはコンピュート・インスタンスで稼働するプロセス群である • OS管理エージェント、管理エージェントおよび付随して稼働するStack Monitoring Plugin、Oracle Autonomous PluginがOS管理サービスで利用される

    OS管理サービスで利用されるエージェントについて 2023/6/15 Copyright © 2023 Oracle and/or its affiliates. 9 Oracle Cloud Agent OS管理エージェント 管理エージェント Stack Monitoring Plugin ... Oracle Autonomous Plugin
  5. • コンピュート・インスタンスの動的グループの定義する • インスタンス単位:instance.id=‘<インスタンスのOCID>’ • コンパートメント単位:ALL {instance.compartment.id=‘<コンパートメントのocid>’} • タグ単位:tag.<タグ名>.<タグキー>.value、 tag.<タグ名>.<タグキー>.value=‘<タグの値>’

    • 動的グループに所属している各インスタンス(インスタンス・プリンシパル)に機能に応じた管理エージェントが稼働する • 動的グループに対してポリシーで権限を付与し、インスタンス・プリンシパルがAPIコールを行えるようにする エージェントとポリシー付与の考え方:エージェントが稼働する管理対象インスタンスを 動的グループに設定し、APIコールを許可していく 2023/6/15 Copyright © 2023 Oracle and/or its affiliates. 10 動的グループ Policies Allow ListManagedInstances ListAvailablePackagesForManagedInstance ListPackagesInstalledOnManagedInstance ListAvailableUpdatesForManagedInstance DetachChildSoftwareSourceFromManagedInstance DetachParentSoftwareSourceFromManagedInstance ・ ・ ポリシーで利用が許可されたAPI群(例) Call 例えばOS管理エー ジェントがプロセスと して稼働
  6. • 以下のプラットフォーム・イメージ、およびそれらに基づくカスタム・イメージでサポートされる • Oracle Linux • Oracle Linux 6.x •

    Oracle Linux 7.x • Oracle Linux 8.x • Oracle Linux 9.x • 2021年8月のプラットフォーム・イメージ以降のOracle Autonomous Linux(Oracle Autonomous Linuxは Oracle Linuxをベースにした自律型OSであり、自動パッチ適用や致命的なカーネル・エラー、カーネルOOPSのイ ベントをトリガー可能) • Windows • Windows Server 2012 R2 Standard、Datacenter • Windows Server 2016 Standard、Datacenter • Windows Server 2019 Standard、Datacenter OS管理サービスでサポートされているイメージ 2023/6/15 Copyright © 2023 Oracle and/or its affiliates. 11 最新情報と詳細な制約についてはこちらをご覧ください。
  7. • 更新やパッケージの取得や、各インスタンスで稼働するエージェントとサービス間通信のための設定が必要で、インスタン スのOS(Windows/Oracle Linux)、さらにインスタンスを配置したサブネットの種類(パブリック/プライベート)に よって必須のゲートウェイ・コンポーネントが異なる(表1) • Windowsインスタンスは更新の取得のため、外部のWindows Updateサーバにアクセスする必要があるため、プラ イベート・サブネットにおいてはNAT-GWが必須であることに注意(Linuxインスタンスはリージョンのサービス・ネット ワーク内のYUMサーバにアクセスするため、NAT-GWの代わりにサービスGWを使用可能)

    • Windowsインスタンスを直接インターネットに向けて通信させないためにWSUSを構築可能(詳しくはこちら) パブリック・サブネットに配置した場合 プライベート・サブネットに配置した場合 Windows インターネットGW NAT-GW Oracle Linux インターネットGW NAT-GWかサービスGW OS管理サービスを利用するために前提となる設定 ~ネットワーク編~ 2023/6/15 Copyright © 2023 Oracle and/or its affiliates. 12 ステートレス 宛先 IPプロトコル ソース・ポート範囲 タイプとコード 許可 説明 いいえ 0.0.0.0/0 TCP All ポートのTCPトラフィック: All • 各種ゲートウェイを通る通信で、適切なルート・ルールやセキュリティ・ルールを設定することを忘れないように注意する (例えばステートフルなエグレス・セキュリティ・ルール:表2)
  8. • 動的グループがOS管理サービスを利用するためのポリシー(テナンシ全体に適用するにはin句をin tenancyに) • Allow dynamic-group <動的グループ名> to read instance-family

    in compartment <コンパートメント名 > • Allow dynamic-group <動的グループ名> to use osms-managed-instances in compartment <コン パートメント名> • Oracle Cloud Agentのインストールがされ、実行されていること(現在のOracle提供イメージでデフォルト。古いイ メージにインストールにはこちら) • OS管理エージェントが起動していること(ポリシーの設定後には再起動が必要。詳しくはこちら) OS管理サービスを利用するために前提となる設定 ~エージェントとポリシー編~ 2023/6/15 Copyright © 2023 Oracle and/or its affiliates. 13
  9. 2023/6/15 Copyright © 2023 Oracle and/or its affiliates. 14 1.

    複数インスタンスのパッケージ一括管理 Comprehensive Package Management
  10. • ユーザーがベース・ソフトウェア・ソースにアクセスするためのポリシー • Allow group <ユーザーが所属するグループ> to read osms-software-sources in

    Tenancy ソフトウェア・ソースを利用するためのポリシー 2023/6/15 Copyright © 2023 Oracle and/or its affiliates. 16 Oracle Linux
  11. 子ソフトウェア・ ソース1 子ソフトウェア・ ソースN OL7 Latest (親ソフトウェア・ ソース) ・ ・

    ・ 子ソフトウェア・ ソース2 パッケージを選択してカスタム・ソフトウェア・ソースを作成可能 Copyright © 2023 Oracle and/or its affiliates. 20 子ソフトウェア・ ソース1 子ソフトウェア・ ソースN ・ ・ ・ 子ソフトウェア・ ソース2 ・ ・ ・ 子ソフトウェア・ ソース1 子ソフトウェア・ ソースN 子ソフトウェア・ ソース2 ・ ・ ・ Oracle Linux YUMサーバー OL6 Latest (親ソフトウェア・ ソース) OL9 Latest (親ソフトウェア・ ソース) ・ ・ ・ 随時アップデート カスタム・ソフト ウェア・ソース 必要なバージョン のパッケージを選 択して登録 Oracle Linux
  12. → 同じパッケージ構成を作ろうとした際、工程が煩雑でインストールの抜け漏れが生じかねない カスタム・ソフトウェア・ソースが無い場合 2023/6/15 Copyright © 2023 Oracle and/or its

    affiliates. 21 テナンシ (ルート・コンパートメント) 親ソフトウェア・ ソース 子ソフトウェア・ ソース1 子ソフトウェア・ ソースN ・ ・ ・ 子ソフトウェア・ ソース2 紐づいたインスタンスにパッケージを インストール Oracle Linux ※パッケージを選択する際、カスタム・ソフトウェア・ソースの参照も可
  13. → インストールの抜け漏れも防げううえ、インスタンスが増えも簡単に同じパッケージ構成を作れる カスタム・ソフトウェア・ソースがある場合 2023/6/15 Copyright © 2023 Oracle and/or its

    affiliates. 22 親ソフトウェア・ ソース 子ソフトウェア・ ソース1 子ソフトウェア・ ソースN ・ ・ ・ 子ソフトウェア・ ソース2 Oracle Linux カスタム・ソフト ウェア・ソース 必要なバージョンの パッケージを選択し て登録 紐づいたインスタンスに パッケージをインストール テナンシ (ルート・コンパートメント) ※パッケージを選択する際、カスタム・ソフトウェア・ソースの参照も可
  14. カスタム・ソフトウェア・ソースからの一括インストール 2023/6/15 Copyright © 2023 Oracle and/or its affiliates. 24

    必要なパッケージ全てにチェック を付けたうえでインストールをク リック Oracle Linux
  15. カスタム・ソフトウェア・ソースからの一括インストール 2023/6/15 Copyright © 2023 Oracle and/or its affiliates. 25

    必要なインスタンス全てにチェッ クを付けたうえでインストールを クリック Oracle Linux
  16. • Oracle Linux 8以降、多くのリポジトリがBaseOSリポジトリとAppStreamリポジトリに統合され、簡略化された • BaseOSリポジトリ:OSの基本機能用のパッケージを提供(acl、bash、curl、iptablesなど) • AppStreamリポジトリ:ユーザー空間アプリケーション、ランタイム言語やDBを提供(mysql、nginx、python3 など)。Application Streams対象のパッケージを提供

    • RPM形式および、その拡張版であるモジュール形式でのパッケージを提供 • モジュール形式ではパッケージをインストールする際に、複数のバージョンから一つ選択してインストール Oracle Linux 8、9のリポジトリ 2023/6/15 Copyright © 2023 Oracle and/or its affiliates. 26 Oracle Linux 8、9
  17. • あるモジュールの中には、バージョンに対応したストリームがあり(ストリームは複数存在しうる)、ストリームの中に用途 に応じてパッケージ群をまとめたプロファイルがある モジュールの概要 2023/6/15 Copyright © 2023 Oracle and/or

    its affiliates. 27 7.2 Stream common Profile devel Profile minimal Profile 7.3 Stream common Profile devel Profile minimal Profile 7.4 Stream common Profile devel Profile minimal Profile 8.0 Stream common Profile devel Profile minimal Profile phpモジュール php-cli php-common php-fpm php-json php-mbstring php-xml Oracle Linux 8、9
  18. • モジュールでのパッケージ管理が可能 モジュール・ストリームによるパッケージ管理のイメージ 2023/6/15 Copyright © 2023 Oracle and/or its

    affiliates. 28 モジュール・ストリームを切り替え てインストールすることができる Oracle Linux 8、9
  19. 2023/6/15 Copyright © 2023 Oracle and/or its affiliates. 29 2.

    包括的なパッチ適用 Comprehensive Patching by OSMS
  20. • セキュリティ、バグ修正、拡張、Ksplice、その他の五つのカテゴリで更新を提供しており、それぞれの説明は以下の通り Oracle LinuxのOS管理の更新カテゴリ 2023/6/15 Copyright © 2023 Oracle and/or

    its affiliates. 31 OS管理カテゴリ 説明 セキュリティ 報告されたセキュリティ脆弱性に対処する更新で、普通、CVE (共通脆弱性)名が1つ以上関連付けられている バグ修正 ユーザーや開発者によって報告されたバグを修正するための更新 拡張 パッケージソフトの新機能などを付加するための更新 Ksplice Kspliceによって用いられる更新で、セキュリティOS管理カテゴリの 更新にも含まれる その他 どのerrataにも関連付けられない更新 Oracle Linux
  21. • セキュリティ、バグ修正、拡張、その他の四つのカテゴリで更新を提供しており、Windowsアップデートにおけるカテゴリと の対応は以下の通り WindowsのOS管理の更新カテゴリ 2023/6/15 Copyright © 2023 Oracle and/or

    its affiliates. 32 OS管理カテゴリ Windowsアップデート セキュリティ セキュリティ 定義 バグ修正 クリティカル ドライバ 更新 拡張 機能パック ツール その他 サービス・パック 更新ロールアップ Microsoft Windows
  22. 1. 未適用パッチの洗い出し • インスタンス単位 → コンソールでの一覧、検索 • コンパートメント単位 → コンプライアンス・レポートの作成

    2. パッチ適用 • 複数台の一括適用も可能 • 適用スケジュールは以下のいずれかを設定できる • 特定のパッケージの更新を今すぐ行う • 特定のパッケージの更新を1回きりのスケジュールを設定して行う • すべてのパッケージ*の更新を繰り返しのスケジュールを設定して行う • 管理対象インスタンス・グループに対してスケジュールを行う • またはOracle Autonomous Linuxの日次更新の利用を検討 パッチ適用の流れ 2023/6/15 Copyright © 2023 Oracle and/or its affiliates. 33 *更新タイプとして、すべて、セキュリティ、Ksplice(Linuxのみ)、バグ修正、拡張、その他の中から更新の種類を選択することは可能
  23. インスタンス単位の未適用パッチの洗い出し:コンソールでの検索 2023/6/15 Copyright © 2023 Oracle and/or its affiliates. 35

    例えばApache HTTP Serverを検索 その場でパッチ適用も可能 • 今すぐ • スケジュール
  24. • テナンシ全体またはコンパートメントごとのセキュリティ・コンプライアンス・レポートを生成し、パッチ未適用のインスタンスお よび共通脆弱性識別子(Common Vulnerabilities and Exposures, CVE)、Windows未更新を一覧すること ができる • compliance_report.pyでコンプライアンス・レポート作成実行例(Pythonスクリプトはこちら)

    コンパートメント単位の未適用パッチの洗い出し: コンプライアンス・レポートの概要と作成方法 2023/6/15 Copyright © 2023 Oracle and/or its affiliates. 36 # python3 compliance_report.py --use-instance-principles --compartment-ocid=ocid1.tenancy.oc1..<unique_ID> --recursive -- show-details --region=eu-zurich-1
  25. コンパートメント単位の未適用パッチの洗い出し: コンプライアンス・レポートの出力例 2023/6/15 Copyright © 2023 Oracle and/or its affiliates.

    37 # python3 compliance_report.py --use-instance-principles --compartment-ocid=ocid1.tenancy.oc1..<unique_ID> --recursive -- show-details --region=eu-zurich-1 (中略) Detected out of 7 managed instances, 7 are missing security patches! Managed Instance sqa-test-prod-zurich-win2019srvstd (ocid1.instance.oc1.eu-zurich-1..<unique_ID>) has the following outstanding security patches: 2020-04 Cumulative Update for Windows Server 2019 (1809) for x64-based Systems (KB4549949) (中略) Managed Instance sqatest-ol6-0 (ocid1.instance.oc1.eu-zurich-1..<unique_ID>) has the following outstanding security patches: libcurl CVEs: CVE-2019-5482 python CVEs: CVE-2018-20852 kernel-uek-firmware CVEs: CVE-2018-5953, CVE-2019-18806, CVE-2020-10942 (以下略) インスタンスの全数とパッチが未適用の台数を検知 Windowsインスタンスの 未更新をレポート Oracle Linuxインスタンス のパッチ未適用をレポート
  26. • インスタンス・グループ右側の > すべての更新のイン ストール >インストールのスケジュールを選択 繰り返し更新のスケジュール手順(2/2):カスタム・スケジュールの設定 2023/6/15 Copyright ©

    2023 Oracle and/or its affiliates. 39 • 一回目の更新の日付と時間を選択 • 繰り返しオプションを展開し、毎時、毎日、毎週、毎 月から一つを選択 • 間隔を設定
  27. • コンピュートインスタンスで実行されているアプリケーションを検出し、CPUまたはメモリの使用率を追跡できる機能 • OCI Linux for ARM (AArch64)を除いたOCI Linuxインスタンスで利用可能 •

    リソースのモニターの対象アプリケーションは以下(最新の情報はこちら) • WebLogic Server • Oracle HTTP Server • Apacheサーバー • Tomcat • Oracle DBインスタンス(プラガブル・データベース・インスタンスを含まない) • Oracle DBリスナー • MySQL • さらに、上記のアプリケーション以外でCPUまたはメモリ使用率が高い上位10個のプロセスを上位プロセスとしてリソース の使用率を表示する リソース検出とモニタリング 2023/6/15 Copyright © 2023 Oracle and/or its affiliates. 42
  28. リソースの検出とモニタリングのイメージ 2023/6/15 Copyright © 2023 Oracle and/or its affiliates. 43

    稼働中のApache Serverを検知 メモリとCPUの使用 率を時系列で表示
  29. • OSMSがインスタンスをリストしたり、メタデータや実際のリソースを参照する権限を付与するポリシー(必ずテナンシーレ ベルで指定する) • Allow service osms to read instances

    in tenancy • OS管理サービス・エージェントが稼働していることを確認する リソースのモニタリングと上位プロセスの検出のための設定手順(1/4) 2023/6/15 Copyright © 2023 Oracle and/or its affiliates. 46
  30. • 管理エージェント・リソースを動的グループとして定義するため、一致ルールを作成 • ALL {resource.type='managementagent', resource.compartment.id=‘<コンパートメントのOCID>’} • エージェント通信のポリシー作成 • 管理エージェントが管理エージェント・サービスと対話できるようにし、Oracle

    Cloud Infrastructure Monitoring サービスにデータをアップロードできるようにする • ALLOW DYNAMIC-GROUP <管理エージェントの動的グループ名> TO USE METRICS IN COMPARTMENT <コンパー トメント名> where target.metrics.namespace = 'oracle_appmgmt’ • ALLOW DYNAMIC-GROUP <インスタンスの動的グループ名> TO {MGMT_AGENT_DEPLOY_PLUGIN_CREATE, MGMT_AGENT_INSPECT, MGMT_AGENT_READ} IN COMPARTMENT <コンパートメント名> リソースのモニタリングと上位プロセスの検出のための設定手順(2/4) 2023/6/15 Copyright © 2023 Oracle and/or its affiliates. 47
  31. • ユーザーグループにモニタリングと上位プロセス検出用のポリシーを付与する(ポリシー設定の前にコンピュート・インスタ ンスが存在した場合は、Oracle Cloud Agentを再起動するか、ポリシーが有効になるまで24時間待機する) • ALLOW GROUP <ユーザーグループ名> TO

    USE appmgmt-family IN COMPARTMENT <コンパートメント 名> • ALLOW GROUP <ユーザーグループ名> TO READ metrics IN COMPARTMENT <コンパートメント名> リソースのモニタリングと上位プロセスの検出のための設定手順(3/4) 2023/6/15 Copyright © 2023 Oracle and/or its affiliates. 48
  32. • 定義されたコンパートメント内の各インスタンスで、管理エージェント・プラグインを自動的にインストールし、OS管理サー ビスの「モニター対象リソース」および「上位プロセス」機能に必要なスタック・モニタリング・プラグインをデプロイ可能(15 分以内に、UIにモニター対象リソース/上位プロセスが表示されるようになる) • ALLOW DYNAMIC-GROUP <インスタンスの動的グループ名> TO {APPMGMT_MONITORED_INSTANCE_READ,

    APPMGMT_MONITORED_INSTANCE_ACTIVATE} IN COMPARTMENT <コンパートメント名> where request.instance.id = target.monitored-instance.id • ALLOW DYNAMIC-GROUP <インスタンスの動的グループ名> TO {INSTANCE_UPDATE} IN COMPARTMENT <コンパートメント名> where request.instance.id = target.instance.id • ALLOW DYNAMIC-GROUP <インスタンスの動的グループ名> TO {APPMGMT_WORK_REQUEST_READ, INSTANCE_AGENT_PLUGIN_INSPECT} IN COMPARTMENT <コンパートメント名> • 何らかの理由で自動デプロイできなかった場合、手動で有効化することも可能(手順はこちら) リソースのモニタリングと上位プロセスの検出のための設定手順(4/4) 2023/6/15 Copyright © 2023 Oracle and/or its affiliates. 49
  33. 2023/6/15 Copyright © 2023 Oracle and/or its affiliates. 50 Oracle

    Autonomous LinuxでのOS管理 OS Management for Oracle Autonomous Linux
  34. 管理作業を自動化し、セキュリティ・リスクを低減する自律型オペレーティング・システム • Oracle Autonomous LinuxはOracle Autonomous Linuxプラグインが稼働しているインスタンス。Autonomous LinuxプラグインはOS管理サービス・エージェントにより起動される • Autonomous

    Linuxの役割は三つある • 自律型更新により問題を予防する • 問題が起こったときに通知する • 問題が起こったときの情報収集を行う • SOSreport:yum、selinux、kernel、bootなどのモジュールから重要なシステム情報を収集する • OSWatcher:定期的にOSコマンドを実行し、収集されたログ・ファイルに情報を出力する • Ksplice:カーネル・シンボル、カーネル・モジュール、Ksplice更新詳細、Ksplice Uptrackログを収集する Oracle Autonomous Linuxについて 2023/6/15 Copyright © 2023 Oracle and/or its affiliates. 51 Oracle Autonomous Linux
  35. The Autonomous Linux Service has successfully applied the daily security

    updates to instance AL_VM ocid1(省略). However, daily errata updates failed to apply. The service was unable to remediate problems encountered with the update job after 1 retry/retries. Failed: Packages failed to install properly The Autonomous Linux Service has rescheduled the update job and it will run again tomorrow in the next scheduled update window. No action is required at this time. Failed: Packages failed to install properly: Package perl-Carp-0:1.50-439.module+el8.6.0+20545+312b6629.noarch is not available for installation Package perl-Data-Dumper-0:2.174- 440.module+el8.6.0+20545+312b6629.x86_64 is not available for installation Package perl-Digest-0:1.20- 1.module+el8.6.0+20545+312b6629.noarch is not available for installation Package perl-Digest-MD5-0:2.58- 1.module+el8.6.0+20545+312b6629.x86_64 is not available for installation Package perl-Encode-4:3.08- 461.module+el8.6.0+20545+312b6629.x86_64 is not available for installation Package perl-Errno-0:1.30- 471.module+el8.6.0+20545+312b6629.x86_64 is not available for installation Package perl-Exporter-0:5.74- 458.module+el8.6.0+20545+312b6629.noarch is not available for installation Package perl-File-Path-0:2.16- 439.module+el8.6.0+20545+312b6629.noarch is not available for installation Package perl-File-Temp-1:0.231.100- 1.module+el8.6.0+20545+312b6629.noarch is not available for installation Package perl-Getopt-Long-1:2.52-1.module+el8.6. The following packages were installed/updated: perl-Digest-MD5-2.58-1.module+el8.6.0+20545+312b6629 perl-Digest-1.20-1.module+el8.6.0+20545+312b6629 perl-IO-1.43-471.module+el8.6.0+20545+312b6629:0(以下略) 自律型更新結果の通知(イメージ) 2023/6/15 Copyright © 2023 Oracle and/or its affiliates. 53 Oracle Autonomous Linux
  36. • 必要に応じてin句をin tenancyに変更する • ユーザーに必要なポリシー • Allow group <グループ名> to

    manage osms-events in compartment <コンパートメント名> • Autonomous Linuxのインスタンスを含む動的グループに必要なポリシー • Allow dynamic-group <動的グループ名> to read instance-family in compartment <コンパートメント名 > • Allow dynamic-group <動的グループ名> to use osms-managed-instances in compartment <コン パートメント名> • Allow dynamic-group <動的グループ名> to manage osms-events in compartment <コンパートメント名 > Autonomous Linuxの機能を活用するために必要になるポリシー(1/2) 2023/6/15 Copyright © 2023 Oracle and/or its affiliates. 54 Oracle Autonomous Linux
  37. • 動的グループが通知サービスを利用するために必要なポリシー • Allow dynamic-group <動的グループ名> to use ons-topics in

    compartment <コンパ―ト名> Autonomous Linuxの機能を活用するために必要になるポリシー(2/2) 2023/6/15 Copyright © 2023 Oracle and/or its affiliates. 55 Oracle Autonomous Linux 動的グループ Policies Allow ListTopics GetTopic CreateSubscription UpdateSubscription DeleteSubscription GetSubscription ResendSubscriptionConfirmation PublishMessage ポリシーで利用が許可されたAPI群 Call response (apiEndpoint) OS管理エージェント がプロセスとして稼働 Call
  38. 致命的なイベントのトリガー 2023/6/15 Copyright © 2023 Oracle and/or its affiliates. 56

    Oracle Autonomous Linux 致命的な問題が起こったときはイベント に表示される(通知トピックを作成すれ ば通知も可能)
  39. • イベント発生時に収集されたファイルをOCIコンソールまたはインスタンスから取得可能(図はインスタンスの /var/lib/oracle-cloud-agent/plugins/oci-alx/oops/reports/配下のファイル) ユーティリティによる情報収集 2023/6/15 Copyright © 2023 Oracle and/or

    its affiliates. 58 [root@al-vm reports]# tree 4912a8bf5c1308b671ced6442eb57def67b8c09a.2023-04-26T02:02:17.000Z -L 3 4912a8bf5c1308b671ced6442eb57def67b8c09a.2023-04-26T02:02:17.000Z ├── info.json ├── logs │ ├── backtrace │ ├── dmesg │ ├── ksplice │ ├── OSWatcher │ │ ├── archive │ │ └── log │ ├── soscleaner.tar.gz │ ├── uptrack.log │ └── vmcore └── support.json 3 directories, 9 files Oracle Autonomous Linux
  40. このレッスンでは、次のことを学習しました • OS管理サービスは定期的なパッチ適用やアップデートを管理グループ単位で行うことができたり、CPUやメモリの使 用状況を追跡することができる機能である • 管理対象インスタンスの動的グループ、ユーザーやOS管理サービスをサブジェクトとして割り当てるべきポリシー文 • パッケージ管理やプログラムの更新の具体的な設定方法 • Oracle

    Autonomous Linuxは自律型更新を行えるだけでなく、OSのトラブルシューティングに役立てられること。 またその具体的な設定方法 • Windows OSにおいては、OCAOSMSサービス・アカウントを削除しないこと、WSUSを利用できること まとめ 2023/6/15 Copyright © 2023 Oracle and/or its affiliates. 63
  41. Our mission is to help people see data in new

    ways, discover insights, unlock endless possibilities.