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2019/08/22 伊藤 貴洋 アドバンストテクノロジー部 1 価値を生み出せる エンジニアになる

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自己紹介  神奈川県出身 上智大学 法学部 卒業  中学高校と海外で過ごしてました  2013年入社後から大手エネルギー会社の色々なプロジェクトに参加  いろんな開発形態の経験者です  ゲーマーです (Apex Legend, Overwatch)  好きなもの:ジョジョ、踊ってばかりの国、筋トレ、フリースタイルダンジョン 2

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みなさんに どんなエンジニアに なってほしいか 3

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価値を生み出せる エンジニア 価値ってなんだ? 4

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価値= ? 考えてみよう 5

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価値 (Wikipediaより) • 価値とは、あるものを他のものよりも上位に位置づける理由となる性質、 人間の肉体的、精神的欲求を満たす性質、あるいは真・善・美・愛ある いは仁など人間社会の存続にとってプラスの普遍性をもつと考えられる概 念の総称。 殆どの場合、物事の持つ、目的の実現に役に立つ性質、も しくは重要な性質や程度を指す。 6

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? 理解できた? 7

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ダイアモンド vs ウィルキンソン500ml どっちが価値ある? 8

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生み出す以前に 何に価値があるのか わかってるの? 目の前にいる講師はわかってそうな顔してる? 9

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わからない (ことが多い) ← わかってない顔 10

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価値を生み出せるエンジニア≒ 価値が正しいと知っているエンジニア 正しいと知るためには何ができればいい? 11

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価値を生み出せるエンジニア= 価値が正しいと検証できるエンジニア 試さなきゃ、わからない 12

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今までのエンジニア ウォーターフォール開発 13

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ウォーターフォール開発 14 要件定義 設計 実装 テスト リリース 時系列

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ウォーターフォール開発 15 要件定義 1ヶ月 設計 2ヶ月 実装 3ヶ月 テスト 3ヶ月 リリース 時系列

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リリースまで:9ヶ月 早いと感じる?遅いと感じる? 16

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価値の話に戻ろう テーマはあくまでも「価値」 17

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価値が正しいか 検証するのに9ヶ月 早いと感じる?遅いと感じる? 18

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今までは9ヶ月でも良かった • 紙ベースの業務をシステム化! • 対面での作業をオンライン化! • データの集計を自動化! 19

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システムの性質が 変わってきた 単なる記録するシステムの時代から進化していく 20

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システムの目的 SoR System of Record SoE System of Engagement SoI System of Insight 記録の為のシステム 繋がりの為のシステム SoR&SoEから新たな知見 を獲得する為のシステム 勤怠管理, PoS(レジ), ATM SNS, McDonald’s App, ソシャゲ, 楽天市場 データ分析, ビジュアライゼーション システムの価値は明確 システムの価値は (リリースするまで)不明 システムを使って価値を 見い出す 21

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なぜ変わってきた? 2つのデジタル革命が起きた 22

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2つの革命 • 2007年6月29日 • iPhone発売 • スマートフォンの普及 • 誰でもアプリを使う世界 • 2006年3月14日 • AWSサービス開始 • クラウドサービスの普及 • 誰でもアプリを作れる世界 23

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我々のお客様も SoRだけではなく SoEもやるように お客様に合わせて我々も変わる(むしろリードする) 24

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SoEは価値が リリースするまで 不透明 でも9ヶ月も掛けてられない 25

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価値を検証できる エンジニアになるための 3つのポイント 手法 & 特性 26

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3つのポイント • リーン・スタートアップ • アジャイル開発 • フルスタック・エンジニア 27

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リーン・スタートアップ Lean: 贅肉のない、 無駄を省いた 28

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ムダをなくすための理論 • リーン生産方式 • デザイン思考 • 顧客開発 • アジャイル開発* 29

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ムダとは? • プロセスにおける余計な時間 • 価値を生み出していない努力 • メンバーにメリットを提供していないもの 30

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無駄無駄無駄…… 31 http://leanentrepreneur.co/illustrations

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問題:100のダイレクトメールを用意する • 顧客に送るためのダイレクトメールを用意するには以下の作業が必要 • 手紙を三つ折りにする • 手紙を宛名印刷済みの封筒に入れ封をする • 切手を貼る 32

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どっちが早いでしょうか? • 1通ずつ、用意する • 手紙を三つ折り • 封筒に入れる • 切手を貼る • 上を100回繰り返す • 完成 • 各工程をまとめて実行する • 100の手紙を三つ折り • 100の手紙を封筒に入れる • 100の封筒に切手を貼る • 完成 33

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正解: 1通ずつ用意する • まとめて用意する方は: • 次の工程まで一度作ったものを並べて置いておく動作が時間を取る • 次の工程まで置いておく場所も取る • 同じ工程を繰り返すことでの「慣れ」が与える影響は実は小さい 34

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もし、 100通に三つ折りした 手紙が 封筒に入らなかったら? 逆に1通ずつやっていた場合はどうなる? 35

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リーン・プロトタイピング • プロトタイプ開発を繰り返し「コンセプトの価値」を検証する 36 プロトタイプ開発 5日間 発想 課題 提起 創造 試作品 作成 テスト プロトタイプ 5日間 プロトタイプ 5日間 プロトタイプ 5日間 時系列

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リーンは 作ろうとしているモノの 価値を検証する 正しいモノを作るための手法 37

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アジャイル開発 agile: 素早い、機敏な 38

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価値をすばやく提供するための手法 • スクラム開発 • DevOps • CI/CD • かんばん • リーンソフトウェア開発* 39

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ウォーターフォール開発(再び) 40 要件定義 1ヶ月 設計 2ヶ月 実装 3ヶ月 テスト 3ヶ月 リリース 時系列

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アジャイル開発(スクラム) • 機能に優先順位をつけ リリースし、ユーザーの フィードバックから「プロダ クトの価値」を検証する 41 要件定義 1日 設計 1日 実装 2日 テスト 1日 リリース 時系列 MVP 機能A 機能B 機能C 機能D 機能E 機能F

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ウォーターフォール vs アジャイル 42 http://leanentrepreneur.co/illustrations

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アジャイルは 作っているモノの 価値を検証する 変化へ対応し続ける手法 43

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フルスタック・エンジニア Full-stack: 全部入り 44

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フルスタック・エンジニアとは? • アプリ開発に必要な能力を備えたエンジニア • フロントエンド(画面側のアプリ) • バックエンド(サーバー側のアプリ) • データベース • インフラストラクチャ(クラウド) • セキュリティ • 運用管理 • ネットワーク • 外部サービス連携 45

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なぜフルスタック? • リーンもアジャイルも、早い段階での「価値の検証」のための手法 • よって大人数での開発は行われない • だから1人が色々できないとリーンもアジャイルも実践できない 46

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フルスタック・エンジニアは 価値の検証を実践する 力があるエンジニア 価値を生み出せる基礎能力があるエンジニア 47

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まとめ 価値を生み出せるエンジニアになるために 48

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フルスタック・エンジニア = 49 リーン アジャイル 価値をスピーディーに生み出す仕組み 価値を生み出せる エンジニアが 価値を検証しながら 価値を生み出す

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フルスタック・エンジニア = 50 リーン アジャイル 真に価値を生み出せるエンジニア 引き出しがあり 課題に応じて 最適を導き出す エンジニア ウォーター フォール

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自ら進み出すために 船を造りたいのなら、男どもを森に集 めたり、仕事を割り振って命令したりす る必要はない。代わりに、彼らに広大 で無限な海の存在を説けばいい。 - サンテグジュペリ 51

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質問タイム! 何でもどうぞ! 52

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ありがとうございました! インターン楽しんでください また会えることを期待しています! 53