Slide 1

Slide 1 text

© LayerX Inc. 計画と曖昧さ 2025/07/28

Slide 2

Slide 2 text

計画は難しい

Slide 3

Slide 3 text

© LayerX Inc. 3 もっと前にSaaSをつくっていたとして ● 2019/04:36協定(時間外労働の上限規制) ● 2023/10:インボイス制度 ● 2024/01:電帳法の電⼦取引データ保存義務化 これらをどれだけ予測して設計できただろうか? 当時、複数プロダクトをどんどん展開していくことを前提に設計できたの も、結果的には成功だったが賭けでもあった 未来予測は難しい

Slide 4

Slide 4 text

© LayerX Inc. 4 AIがここまで興隆することを皆予測できた? 計画と予測は難しい

Slide 5

Slide 5 text

基本的にわからん。 時代の進化が速すぎる

Slide 6

Slide 6 text

© LayerX Inc. 6 ● 時代の流れ ● 事業の流れ ● 開発の⾒積もりの難しさ ● 状況の変化 ロードマップを固定化‧コミットすることには弊害がある。 ロードマップが⽬的化するし、変更時のコミュニケーションが⼤変。柔軟性 を損ねる 例:ロードマップの策定は難しい

Slide 7

Slide 7 text

© LayerX Inc. 7 ● 事業の流れ ● 開発の⾒積もりの難しさ ● チームメンバーの変化 採⽤候補者に、⼊社時のアサインを細かく伝えることには弊害がある。 ⾮効率なアサイン、変更時の不誠実さにつながる。 例:アサイン計画は難しい

Slide 8

Slide 8 text

© LayerX Inc. 8 ● 予測をする時間の浪費 ● リカバリーが必要 ● 予測のために動いてしまった無駄な投資と負債 ※ 正解は後付でわかる。 ※開発では「早すぎる最適化」といったりする。 予測を外してしまった時

Slide 9

Slide 9 text

© LayerX Inc. 9 ● オプション: ⾦融⽤語。「1ヶ⽉後に1万円でこの株を買う権利」。 ● 要は、『未来にこういうことが起きたらこうする』が選べる権利。 ● ガチガチにしたり、早すぎる最適化をすると、オプション価値が毀損さ れる。 → 組織はシンプルに、コードはシンプルに、最⼩限に‧‧ オプションを狭めない

Slide 10

Slide 10 text

© LayerX Inc. 10 最適な設計のためには、最⾼の未来予知が不可⽋。 そのためにドメインにディープダイブをしている。 Bizでも、緻密に数値を予測している 覚悟を決めた予測でしか取れない果実、備えられない未来がある。 もちろん予測を諦めろというわけではない

Slide 11

Slide 11 text

曖昧さの許容

Slide 12

Slide 12 text

© LayerX Inc. 12 ● 未来に備えるため ● 皆が同じ⽅向をむくために、組織のアラインを取るため そもそも、なぜ予測が必要か?

Slide 13

Slide 13 text

© LayerX Inc. 13   皆が同じ⽅向をむくために、組織のアラインを取るため じゃあそもそも、予測しなくても柔軟に動ける組織、あるいは予測 を外したときでも受け⼊れられる組織が良いよね。 「先⽉⾔ったことと変わってるけど、まあそういうものだよね」 朝令暮改に強い組織が強い。

Slide 14

Slide 14 text

© LayerX Inc. 14 ● 「3年後どういうキャリアを⽬指したい?」 etc.. これはもしかしたら個⼈でも?

Slide 15

Slide 15 text

計画は難しい。 諦めないけど、 せめて曖昧さを受け⼊れられるように