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2022/7/21 フルリモート組織の内情や知見を語る!〜Tech企業5社によるLTイベント 小山 健太(@doyaaaaaken) 小規模フルリモート組織における 入社者オンボーディング設計

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自己紹介 仕事  ・株式会社スマートラウンドCTO / 創業メンバー  ・サーバサイドKotlin・Vue.jsをよく書いてます  ・フルリモート歴は2年半ぐらい OSS活動  ・kotlin-csvの作者(⭐: 400over)  ・Kotlin製OSS(Ktor・Exposed・kotest)へのコントリビュート

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スマートラウンドの紹介 設立  2018年5月(創業4年目に突入) 従業員数  20名強 勤務形態 ・2020年にオフィスを解約し全社員フルリモートに ・希望者にはWeWorkのライセンス貸与し、自由に集まれるように ・月1くらいで全社員オフラインで集合 ・兵庫県から働く社員も

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入社者オンボーディング設計 “ 発表テーマ ※ 特にエンジニア組織におけるオンボーディングの話をします(全社共通部分も多いです) “

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Q. フルリモート組織のオンボーディングと言われて 想像するものは?🤔

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イメージ例: GitLabのHandbook https://about.gitlab.com/handbook/

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イメージ例: ゆめみのセルフオンボーディングシート https://notion.yumemi.co.jp/4e3110f5f4fe446a9a567e022dc4b58a

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フルリモート組織のオンボーディングといえば 文書化・手順化が行われているイメージ😏

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スマートラウンドもオンボーディングプロセスを 全部仕組み化するぞ!😤

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スマートラウンドもオンボーディングプロセスを 全部仕組み化するぞ!😤 仕組み化しつつ、あえて仕組み化しない部分も残した😎

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今回話したい内容 入社者オンボーディングの設計やその背景の考え方の紹介 - 特に仕組み化した部分とそうでない部分の区別がポイント

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前提:スマートラウンドという会社の特徴

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プロダクト: "smartround" スタート アップA スタート アップB スタート アップC 投資家X 投資家Y 投資家Z 『スタートアップ・投資家間のデータ作成・共有・管理プラットフォーム』 を提供 ・ 株式やストックオプションの管理 ・ 株主総会の開催 ・ 資本政策や株主名簿の作成・管理 ・ 経営管理や株主への月次報告 スタートアップには経営の DXを実現するサービスを提供 ・ 投資先から資料を手間なく収集 ・ レポートをワンクリックで作成 ・ ファンドのパフォーマンス・予算をリアルタイム管理 ・ 有望なスタートアップを発掘 投資家には投資先・投資案件管理サービスを提供

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特徴①:マルチプロダクト展開 スタートアップ経営のDXを実現する サービスを提供 IRデータ共有 投資管理smartround 案件管理smartround 顧客支援smartround ※新サービスも現在企画中 株主総会smartround 資本政策smartround SO管理smartround 経営管理smartround 優待特典smartround ※新サービスも現在企画中 CRMとし て利用 SaaSとし て利用 スタートアップ 投資家 投資先・投資案件管理サービスを提供

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特徴②:ドメイン知識が難しい 税制適格SO 種類株主総会 ファンド決算 種類株式 会社法

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つまりどういうことなのか - 求められる知識が膨大 - 「コンテンツを用意して終わり」だと読まれない、読まれても非効率 - 人により背景知識の量・理解度が異なる - 金融知識や、カッチリしたBtoB業務システムの開発経験があれば 少し理解しやすかったりする

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仕組み化しつつも丁寧なマニュアルの オンボーディングもする必要がある😮

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 オンボーディング設計紹介

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オンボーディングページ

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オンボーディング内容の分類 以下の5つの理解を促進する 1. 会社理解 2. 業界理解 3. ユーザ理解 4. プロダクト理解 5. 日常業務理解

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1. 会社理解 会社の歴史や進む方向性について代表が話した動画を用意 (全社に向けて喋ったものを、録画する形で再利用)

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2. 業界理解 - おすすめの読み物紹介・社費購入 - 自社コンテンツの紹介(※右画像) - (※エンジニア組織の場合) CTOとの1on1を通じ(入社直後は毎 日)業界知識の説明を受ける

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3. ユーザ理解 ユーザーインタビューを承諾得て録画。プロダクト開発メンバーが見れるように (※ エンジニア組織の場合、月に最低1本見ることを推奨)

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4. プロダクト理解 - 入社直後:プロダクトを能動的に触る機会を設ける - (エンジニア職)『リバースオンボーディング』    入社者がまる一日プロダクトを触り、翌日社員に対しプロダクトの説明    をする - (カスタマーサクセス職)ご利用ガイドの全文チェック&更新作業 - 全社:任意参加で毎週火曜に30分~1時間プロダクトを触る時間を設けている

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5. 日常業務理解 - エンジニア職 - ペアプロを積極的にする - 入社直後、毎日のCTOとの1on1を通じた疑問解消  ⇒ その人に合ったスピードで丁寧にオンボーディングを進める - カスタマーサクセス職 - 独自の研修資料がある 💪

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仕組み化によりオンボーディングの質の担保・省力化しつつも、1on1 を使いその人に合わせた丁寧なカスタマイズをする💪

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私たちと一緒にスタートアップ経営の課題を解決したい方をお待ちしています! 最後に:スマートラウンドでは新しいメンバーを募集しています!