2025年7月25日 (金) Gemini CLI実験レポート ─基礎理解から活用の可能性について @オンライン 豊田陽介（ ） @youtoy 公開初日に個人環境で試した Gemini CLI 体験記など 

自己紹介 豊田陽介（ ） @youtoy ▶ IT系イベント主催（2013年〜）、 　 登壇や運営なども ▶ 機械学習・IoT関連の 　 技術書の出版 ▶ メーカーフェア出展など 　 モノづくり関連の活動も ▶ 子ども向けのIT関連活動、他 プライベートでの活動 ▶ ガジェット ▶ 描画系／IoT／AI・機械学習系 ▶ JavaScript、ビジュアルプログラミング 好きな技術など 

Gemini CLI Gemini の機能をターミナルに直接統合する オープンソースの AIエージェント 

ここでまずは Gemini CLI のデモ （今日の話に出てくる内容を、先にいくつか） 

今日の話の流れ 

今日の話①：公開当日に試したGemini CLIの話など 記事投稿が 2025年6月25日 

6/25夜のGemini CLI公開から記事公開までの流れ 23:23 試用中 23時ごろからお試し ＋ 実況ポスト ＋ 記事を書く 23:36 記事をポスト 22:42 リポジトリの 情報などを少し確認 

今日の話②・③ ② Gemini CLI の機能などについて、以下を紹介 ・スラッシュコマンド 　・スラッシュコマンド 　・コマンドラインの引数 　・設定と優先順位 ③ FFmpeg と組み合わせてみた話の補足 ・スラッシュコマンド 　・他のコマンドラインツールと組み合わせた 　　事例に関連した情報 

①と③の詳細：以下のQiitaの記事に 

Gemini CLI の セットアップについて 

インストールから起動までの流れ インストール方法： ・公式の手順2種類 ・公式手順と少し差異のあるもの 　npx https://github.com/google-gemini/gemini-cli 　npm install -g @google/gemini-cli 　gemini 　npm install @google/gemini-cli 　npx gemini 上記2つ目で -gオプション を除いたもの（ローカル インストール） 今は Homebrew を 使ったインストールも 

起動後の初期設定 カラーテーマの選択や、認証方法の選択など ※ 認証について、自分は個人の Googleアカウントで　 ログイン（ブラウザ上での操作を少し行う形） 

Gemini CLI を公開日に試して 個人的に便利だった点 

すぐに手軽に試せた アカウントの紐付け（や Gemini API の無料枠）を 使うと、無料ですぐに試せる Claude Code だと初登場時（リサーチプレビュー での提供時）はウェイトリスト登録が必須 （日中に登録したら深夜には使えるように 　なった、というくらいではあったものの） 　　　　　　　　　　 ＋ 当時はアカウントを紐付ける定額になる使い方がなく、 無料枠のない API での従量課金が必須 （詳細はQiitaの記事に） 

【※注意】モデル改善にデータが使われるかどうか 情報の参照元：リポジトリの docs/tos-privacy.md の FAQ 1つ目の回答 以下は、プロンプト・回答・関連コードがモデル学習を含む Google製品の 改善に 利用される可能性がある ● 個人向け Googleアカウントの紐づけ（Gemini Code Assist の利用） ● Gemini Developer API の無償版の Gemini API キー ※ ちなみに、以下のパターンだと大丈夫 　・Workspace／Standard／Enterprise 用の Google アカウントで 　　Gemini Code Assist を利用 　・Gemini Developer API の有償版の Gemini API キー 　・Vertex AI GenAI API の Gemini API キー 

モデル改善のためのデータ利用についての原文 https://github.com/google-gemini/gemini-cli/blob/main/docs/tos-privacy.md 

情報の参照元： https://github.com/google-gemini/gemini-cli/blob/main/docs/quota-and-pricing.md 自分が試した方法の利用上限・GeminiのAPIの利用 個人向け Googleアカウント（Gemini Code Assist）の場合の利用上限 ・1分あたり 60リクエスト ・1日あたり 1000 リクエスト 情報の参照元： https://github.com/google-gemini/gemini-cli/blob/main/docs/cli/authentication.md Gemini の APIキーは以下の方法で環境変数に設定 ・~/.bashrc や ~/.zshrc などで対応 ・.envファイルを利用 

利用可能なコマンド などについて（抜粋） 

スラッシュコマンド / を入力すると、一覧が表示されサジェストも行われる 利用可能なコマンドのリストは以下にも： https://github.com/google-gemini/gemini-cli/blob/main/docs/cli/commands.md 選択対象の部分を上下キー で動かして、Enter／Tab キーで入力補完が可能 

コマンドラインの引数（オプション） ・コマンドで処理を直接実行（-p／--prompt） 　gemini -p “<プロンプト >” 利用可能なオプションのリストは以下： https://github.com/google-gemini/gemini-cli/blob/main/docs/cli/commands.md ・オプション一覧・説明の表示（-h／--help） 　gemini -h その他に、サンドボックス（-s／--sandbox）や チェックポインティング（--checkpointing）なども 

設定と優先順位 情報の参照元： https://github.com/google-gemini/gemini-cli/blob/main/docs/cli/configuration.md 以下で下にあるものほど、優先度が高い 　1）デフォルト値 　　アプリ内でハードコードされた初期設定 　2）ユーザー設定ファイル 　　現在のユーザーへのグローバル設定 　3）プロジェクト設定ファイル 　　プロジェクト固有の設定 　4）システム設定ファイル 　　システム全体に適用される設定 　5）環境変数 　　システム全体またはセッション固有の変数（.env を使うものも含む） 　6）コマンドライン引数 ■ 2：ユーザー設定 　~/.gemini/settings.json ■ 3：プロジェクト設定 　.gemini/settings.json ■ 4：システム設定 （OSごとに固有の場所） 

FFmpeg と組み合わせた 話に関連した内容 

FFmpegについて コマンドラインで「動画・音声・動画コンテナ等」 を幅広く扱えて豊富なコーデックに対応したツール （OSS で Windows/macOS/Linux に対応） 形式変換・加工・再エンコードなどの様々な処理が 行える昔からある老舗のツール （自分が初めて触ったのが 20年くらい前というレベル感） 

選定に関する話や試した結果について 【選定について】 ・コマンドラインのツールなので相性が良さそう 　＋ 老舗で OSS のツールなので、十分学習されている 【試した内容と結果など】 ・「対象の動画を ffmpegコマンドで10秒ごとに画像に 　　して、その画像を読み取って解説」というもの 　⇒ 4枚の各画像の内容の説明と、画像4枚全体の内容 　　 の説明を得られた 

Gemini CLI で扱えるファイルの種類 情報の参照元： https://github.com/google-gemini/gemini-cli/blob/main/docs/tools/file-system.md Google AI Studio や Gemini の API は入力で動画を扱えるけど、 Gemini CLI では現時点ではできなそう Gemini CLI の「read_file (ReadFile)」の仕様 

今後のアップデートも期待しつつ、 引き続き活用していければと思います！ 発表内で省略した内容を以下に書きます↓