Slide 1

Slide 1 text

事業KPIを基に 価値の解像度を上げる 事業 KPI から見る開発の面白さ ProductEngineerSession #2 2025/05/15 株式会社ニーリー 大友 凛

Slide 2

Slide 2 text

2 大友 凜(Otomo Rin) 株式会社ニーリー プロダクト開発リード ● 2023年にニーリー入社しました。 アーキテクチャとかモデリングの話題が好きなタイプのエンジ ニアです。 ● ニーリーのプロダクトエンジニアとしては 「価値提供を最速で実現する」 がミッションです。 ● 今日は仙台から来ました。 頑張ってお話しさせていただきます〜 @TWBMT 自己紹介

Slide 3

Slide 3 text

今日のお話の前置き ● ニーリーでは個人ミッションに事業 KPI が入っています。 数値目標を直接持っているのは珍しいと思います。 ● 開発プロセスの中でも KPI をベースに議論することがあります。 そもそもわりと定量・定性並べて議論する癖があります。 ● これが PDE としての振る舞いの改善、あるい価値の実感に繋がっている感覚があります。 特に自分の充実感やエンジニアリングの面白さにも繋がっていると感じています。 3

Slide 4

Slide 4 text

基本的に「事業成長 ≒ 価値提供の総量」なので、事業 KPI は価値の中間指標とも捉えられる。 4 事業 KPI が身近にあると「価値」の解像度が上がり、自信・実感につながる。 価値...? 今日のお話で伝えたいこと 価値 KPI 解像度高く説明できると 自分の開発に自信を持てる 議論や設計の精度も上がる KPI KPI 複眼的に 価値を説明できる指標 (解像度が曖昧だと中々自信が 持てない。それこそ議論がぼや けたりする。) ある対象の構成要素を認識し、言語化できることが「解像度が上がる」ということ。

Slide 5

Slide 5 text

1. (簡単に)事業構造・事業 KPI の紹介 2. 事業 KPI を意識することで得られた変化 開発に対する自信 部署・他職能間の議論のスムーズさ 価値の解像度 今日のお話 5 学びや気づき、あるいは 元気のお裾分けをできたら 幸いです🙏

Slide 6

Slide 6 text

(簡単に) 事業構造・事業 KPI の紹介 1

Slide 7

Slide 7 text

BtoBtoCのプラットフォーム型のVertical SaaS 7 プロダクトと 人の2軸で 圧倒的 業務効率化! (もはやリプレイス) toB/toC 両面へのサクセス など関係する部署が多い 駐車場を オンライン 契約! (駐車場をポチれる) 契約・決済含む 幅広いドメイン (簡単に)事業構造・事業 KPI の紹介

Slide 8

Slide 8 text

toB・toC・to社内 3つ方向に対する指標を 見ています 8 開発チームが追っている KPI の一部 1. 新規契約数 どれだけWeb サイトづてに契約がついているか。to C 向け。 2. 空車公開台数 Web サイトで契約できる駐車場の数。to B 向け。 3. カスタマーサポートの応答率など カスタマーサポートの人たちの業務負荷。to 社内。 新規契約数・空車公開数と正比例する。 (簡単に)事業構造・事業 KPI の紹介

Slide 9

Slide 9 text

1. 新規契約数 … 売上に直結する指標の1つ 最重要 KPI 2. 空車公開台数 … 先行指標。しかも契約がつくと減る。 なので、場合によっては新規契約のために to B 向けの開発を取りうる。 3. カスタマーサポートの応答率など … 新規契約数と正比例する なので、新規契約の伸びと合わせて業務負荷改善も必要 *人間はオートスケールしない 特に業務負荷は 新規契約と正比例する構造 なのでバランスが必要 9 KPI 同士の関係性 (簡単に)事業構造・事業 KPI の紹介

Slide 10

Slide 10 text

事業KPIを意識する様になって 起きた変化 2

Slide 11

Slide 11 text

まず、KPI に照らし合わせて開発の「価値」を考えてみた 具体例もこの後話しますが、KPI に照らし合わせると以下の様な説明ができると思います。 1. 新規契約も伸びるし、業務負荷も改善する開発 → シンプルにやるべき。 2. 在庫・空車公開数が伸びる施策 → toB 向けの利用率が上がる ≒ ユーザ価値があるとわかりやすい例 3. 新規契約数は伸びるが、問い合わせ量が致命的に増える開発 → これはやる価値がないと言える。 「開発すべき価値があるか」 を定量・複眼で説明できる (解像度が上がる) 事業KPIを意識する様になって起きた変化 11

Slide 12

Slide 12 text

開発案件の価値が明確に捉えられる様になった 最近やった「審査書類の自動連携機能」の開発のお話し ● 駐車場を借りる契約のための書類審査に必要な書類を自動連携する開発。 今まで一部のケースでカスタマーサポートの方が個別聴取しているケースがあった。 ● カスタマーサポートの業務効率化に繋がる 該当ケースの内、75%が自動化💪 ● 審査リードタイムにも寄与して新規契約数にもヒットする見込み ちりつもの改善施策の1つなので効果測定中 「開発すべき価値があるか」 を定量・複眼で説明できる (解像度が上がる) 事業KPIを意識する様になって起きた変化 12 「単純に楽になる」ではなく 具体的にどう貢献しているか が説明できる様になった

Slide 13

Slide 13 text

他部署・他PdM とのコミュニケーションのスムーズさ・納得感が生まれた 個人的なエピソード達 ● PdM とのプランニング・開発優先度の目線合わせがしやすい KPI への寄与度を基に、事業戦略に対してアラインした差配ができることが増えた ● 他部署へのコミュニケーションする際のスムーズさ 「〇〇 の指標の為にやりたいんです」と伝えると、率先して議論・情報提供してくれる感覚がある ● 開発中の案件の STOP に対する納得感(これは失敗談でもある) 新規契約のためのフォーム改善が、問い合わせ増とのトレードオフにより開発停止 より今回の話を考えるきっかけになった 「開発すべき価値があるか」 を定量・複眼で説明できる (解像度が上がる) 事業KPIを意識する様になって起きた変化 13 「単純に楽になる」ではなく 具体的にどう貢献しているか が説明できる様になった 事業 KPI が 部署・職能を超えて 目線を合わせる基準になった

Slide 14

Slide 14 text

価値の解像度が上がることで、よりエンジニアとしての自信が持てた 解像度が曖昧だと自信がなくなる。解像度が上がるからこそ自信も持てる。 「開発すべき価値があるか」 を定量・複眼で説明できる (解像度が上がる) 事業KPIを意識する様になって起きた変化 「単純に楽になる」ではなく 具体的にどう貢献しているか が説明できる様になった 事業 KPI が 部署・職能を超えて 目線を合わせる基準になった 14 事業...? 価値...? 事業 価値 価値が曖昧だと 自分の開発に中々自信が持てな い 議論や設計の精度もぼやける 解像度高く説明できるからこそ 自分の開発に自信を持てる 議論や設計の精度も上がる 解像度が上がるからこそ 自信も持てるし 何より実感に繋がって楽しい💪

Slide 15

Slide 15 text

15 まとめ ● 事業 KPI に目を向けてみると 「価値」の解像度を上げるレンズ(見方)が手に入る ● 判断基準の統一など実利的なところもあるが、 価値の解像度が上がると、より自信も持てるし、何よりも面白い!!

Slide 16

Slide 16 text

16 We are hiring!!! ニーリーでは、PdEはもちろん 他のポジションも積極採用中です! https://jobs.nealle.com/

Slide 17

Slide 17 text

© Nealle Inc. All rights reserved. 17 Thank you 質問などは@nealleまで