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血糖管理とITとちょっとだけ倫理 大野 哲生(@g_plains) 初回発表 2019/09/21

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アジェンダ?  自己紹介  1型糖尿病について  とある1型糖尿病患者の一日  血糖管理を楽にする機械あれこれ  血糖測定器でふと気になったこと  おわりに ※2019/9/21にIoTSECJPで発表したLTをもとに 一部表現を修正したり、項目を追記したり しています...

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自己紹介  ハンドル :こてつ(@g_plains)  出身 : 愛知で銀杏のおいしいところ  体質 : 1型糖尿病 (2017/6発症→2018/6正式診断)

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1型糖尿病について  膵臓の糖代謝機能の不具合  細工されたバゲットを与えると サービス不能になります (細工してなくても糖類食べ過ぎはNG)  血糖バランスを保たないと他のモジュール (目、足、etc)にも不具合が生じます  血糖バランスを保てばきっと大丈夫!

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とある1型糖尿病患者の一日  食事前に血糖値を測ります  測定値と食事から投与量を決めます 投与量、多すぎも少なすぎもダメ  (プシュー)  \いただきます/  …を三食(時々、おやつでも)  寝る前に測定(持効性をプシュ?)  つまり、めんどくs

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血糖管理を楽にする機械  とにかく、頑張って測定 →SMBG用血糖値測定器  半自動で血糖値測定するよ →CGM(リブレ,ガーディアンコネクト)  ペン注射の代わりに →インスリンポンプ  いずれも、病院の処方(レンタル)が原則 血糖測定器/電極は、薬局で買える(かも) ※薬剤師さんのいる薬局に限る…

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SMBG用血糖測定器  指に針刺して、採血する  Abbottやテルモが出してる  基本的には血糖値測定機能だけ  注射時に補給量を「手で」登録する機能も  アークレイ社の機種はBlueTooth転送ができる  (自分が処方されてる)Abbottのはちょっと残念

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SMBG用血糖測定器  国内のメーカが、レーザの反射状態から測定する 機材を開発中。 https://www.sankeibiz.jp/business/news/190 220/bsc1902200500001-n1.htm

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SMBG用血糖測定器  なんかこれmicro USBのクチあるんですけど (Abbott プレシジョンネオ)

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CGM/FGM  腕やお尻に張り付けて、NFCなどで読みだす  15分毎に統計を取るので、寝落ちしても大丈夫  メドトロニックのガーディアンコネクトとか Abbottのリブレとかとか  医療ベンチャー各社が「時計のバンドに間質グル コース測定する」デバイスを開発している。  日本での障壁は薬機法...

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CGM/FGMは安全?  いまのところ、公表されるような脆弱性はない 測定器(センサー)なだけに  iOSアプリ「が」センサーの寿命を縮める不具合も あったりして https://www.m3.com/open/clinical/news/arti cle/680319/  スマホがスキャナとして使えなくなることも?! センサーのデータ保持期間は8時間くらい、 その間に復旧できないとちょっとつらい (iOS13、デバイス周りの改修が大変みたい)

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CGMの面白そうなところ  海外ではNFC読み出しをなんとかするHackが 流行っているみたい https://www.healthline.com/diabetesmine/ha cking-abbott-freestyle-libre  お医者さんで処方されたら、CGMはやってみたい CGMハックもやってみたい(そっち?)  フリースタイルリブレは、2021/3に 「FreeStyleリブレLink」アプリを経由して iOS/Android端末から直接NFC読み出しが可能に

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インスリンポンプ  指定量を指定したタイミングで投与してくれる 自分で投与量管理できると、たぶん処方されない  メドトロニックさんのインスリンポンプが有名

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インスリンポンプといえば  直近の脆弱性:CVE-2019-10964 [NVD 8.8!] 不適切なアクセス制御(CWE-284) 情報を取得される、情報を改ざんされる、および サービス運用妨害 (DoS) 状態にされる可能性 (倍量投与されたら中の人がサービス停止する)  海外だとCGM+インスリンポンプの hack は美談 になってるけど、当事者からすると、すごーく怖 いはなし https://medicalxpress.com/news/2019-06-hacking-diabetes- people-insulin-alternative.html

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(ちょっとだけ現実に戻るよ)

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SMBGの2年間を振り返って  毎食前に測定しなきゃ、寝る前も測定しなきゃ →稀に寝落ちして測定し忘れる  診察日に測定結果を提出しなきゃ →1-2か月分 x 1日5-6項目の転記に四苦八苦  PCに転記するの、なかなかいいのないよね 「糖尿病手帳(Android)」「血糖値メモ(iOS)」 とかでがんばって転記して、印字かな.. (ためすぎると、宿題と一緒で大変)

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SMBGの2年間を振り返って  SMBG楽したいな…  そーいえば入院中に看護師さんがつぶやいてた 「プレシジョンネオならパソコンにつながるよ」 まーじーでー?! (そーいやUSBケーブルついてたわ)  初入院から2年経過して、はじめて測定器をPCに 接続してみたよ

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血糖測定器をPCに接続する  HIDとして認識してました (一部の人が喜びそう)

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血糖測定器をPCに接続したら  実際のところ、レポートがいけてなかった A4用紙1枚に、2-3日分しか印字されない仕様 (たのむ、そこはCSVでくれ)  HIDってーとなんかBadUSBみたいでこええ (そこまで怖がらなくていいです)  測定器具ってもガジェットとして面白そう (借り物です)  投与履歴管理は主治医か技師にアンロックしても らう必要があって、地味につらい。いじりたい (だから借り物だってばよ)

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参考:GlucometerUtils  2022/5現在お世話になってるライブラリ  作者はDiego Elio Pettenòさん https://github.com/Flameeyes/glucometerutil s  Python3ベース  複数の血糖測定器(LifeScan、Abbott他)に対応 Abbott Precision Neo にも対応  少しライブラリをいじると、血糖値も補給量も 一通りダンプできる(あとは気合で加工...)

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技術者あるあるな葛藤  あくまで病院からお借りしてるものなので、製造 元に対する「倫理的な所」ももちろんだけど、病 院との「貸借契約」のほうが重たかったりします  といいつつ、不具合の連絡は医療機関止まりみた い。自分みたいに、数か月に1回しか通院しない人 は、不具合対策どうすればいいんだろ…  脆弱性を本気で調べたくなったら、製造元と調整 したり、運悪く不具合を見つけたら、そのときは ガイドラインに沿って報告しようと思います

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最後に  新しいデバイスの紹介をしなくてもいいように、 まずは現状維持を心がけます(汗) (流石にIoT義足とかは、できれば勘弁したい)  医療機関からお借りしてる機材は大事にしようね (自腹で買うと結構高いぞ!)