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今学生に伝えたい, 監視の話 沖縄学生×企業エンジニア 7月大LT大会!!! id:cohalz

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自己紹介 ・id:cohalz / @cohalz ・はてなインターン2017 Mackerelチーム ・株式会社はてな SRE (2018 ~)

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監視って? ・サーバ上の様々なメトリックを元にアラート通知を飛ばす  ・ CPU使用率や残り容量など

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監視って? ・そのメトリックを保存して,グラフにして見る

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なぜ監視の話?

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今監視が大ブーム!

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覚えて帰ってほしいこと ・監視ってそんなに難しくない ・開発者も監視をしてみよう

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何を監視すればいいか?

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何を監視すればいいか? ・「起きてほしくないこと」 ・例: Webアプリケーション  ・500エラーを返す  ・レスポンス時間の悪化  ・証明書の期限切れ

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まずはサービスに近いところから ・大事なのはサービスが動いているか ・個別のサーバのCPUやメモリでアラートを設定しない  ・アラートが飛びがちになる  ・代わりにグラフで傾向を見よう

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なんでもアラートを飛ばせばいいものでもない ・たくさんのアラートが飛んでくると?  ・「アラート疲れ」  ・「オオカミ少年アラート」 ・サービス品質をよく考えて設計する

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アラートが役立つ他の例 ・バッチの実行  ・失敗内容をアラートに含める ・システムのマイグレーション  ・古いホストに接続してたらアラート  ・安全にホストを落とせる

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アラート設計の話

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昔のアラート対応 ・インフラエンジニアもしくはSREがアラートを設計  ・対応するのも同じ人 ・同じ言語・フレームワークなので対応方法が決まっていた

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最近のアラート対応 ・サービスが複雑になってきた  ・言語やフレームワークもバラバラ  ・一次対応だけでは済まないことも ・サービス開発者が対応しないといけない  ・原因はアプリケーション自体にあることが多い

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例: Webアプリケーションが見れなくなった ・MySQLのコネクション数が跳ね上がっていた  ・接続数上限のため調査のために繋ぐこともできない!!  ・一次対応として再起動をした

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例: Webアプリケーションが見れなくなった ・MySQLのコネクション数が跳ね上がっていた  ・接続数上限のため調査のために繋ぐこともできない!!  ・一次対応として再起動をした ・実はアプリケーション側から接続を切っていなかった!!  ・開発者にアプリケーションのコードを直してもらった

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開発者も監視に関わるべき ・サービスの実装を一番良くわかっている  ・実装時に懸念点があればそこを監視すればいい ・開発者がアラートを受け取る  ・根本的解決が早くなるかも

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コンテナ化と言語と監視 ・どの言語・フレームワークを使ってるか把握しにくくなる  ・サービスから見た最小単位がコンテナになる ・とはいえ特有の監視をしなくていい理由にはならない  ・開発者が関わるべき

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監視の目的

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起きてほしくないことが, 起こっていないを保証する

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テストに似てる

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テストは皆さん書いてますよね?

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対象が違うだけで目的は同じ ・テストはソフトウェアだが,監視はシステムを見る http://developer.cybozu.co.jp/archives/kazuho/2010/01/cronlog-52f2.html

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監視プラグイン ・プログラムを書いて対象の数字を出力するだけ  ・ヘルパプラグインがあるので意外と簡単 ・既にいろんな人が作っていて,コードの参考にもなる

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監視プラグイン ・欲しいプラグインはすでに誰かが作っているかも? ・欲しい機能がなかったらOSSのPR作成チャンス!

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監視以外のいろいろ

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監視も万能ではない 苦手なもの ・数値にならないもの ・統計・解析 ・1リクエストの詳細

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監視以外のあれこれ ・ログ ・APM (Application Performance Management)  ・分散トレーシング

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監視以外のあれこれ ・ログ ・APM (Application Performance Management)  ・分散トレーシング => サービスの見える化

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「推測するな,計測せよ」

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まとめ ・不安を安心に変えるために監視をする  ・テストと同じ  ・でもアラートはよく考えよう ・開発者も監視をしてみよう  ・サービスに一番詳しいのは開発者

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あわせて読みたい ・入門 監視  ・監視についてのアンチパターンなど詳しく載っている本 ・監視 入門 ~ マイクロサービス時代の監視設計  ・https://junkyard.song.mu/slides/rancher-meetup-tokyo-18  ・マイクロサービスに限らない,開発者に向けた現在の監視の話