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© LY Corporation LINEヤフー株式会社 メディア管掌SBU バーティカルSBU 開発2ユニット 平野 敬祐 Agentic Codingの実践と チームで導入するための工夫

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© LY Corporation 2 平野 敬祐 LINEヤフー株式会社 2020年入社 バーティカルSBU所属 Orchestration Guild Member 普段の業務 Yahoo!ファイナンスのフロントエンド開発を主に 担当しつつ、スクラムマスターとしてチームのア ウトプット向上に取り組む © LY Corporation

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© LY Corporation この発表は、こんな人に向けています • AIを開発にもっと取り入れたい と思っている • チームでAI活用を進めたいが、 始め方が分からない この発表で得られるもの • Agentic Codingがすでに実務で 実践できるものだと分かる • AIに任せられる開発タスクの 解像度が上がる • チームで試すためのヒント 3 本発表の対象 /ゴール

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© LY Corporation 4 AIでコーディングしていますか? ①そもそも、選択肢として考えたことがない ②AIを使っていない ④丸ごとコード生成をしてもらっている ③コードサジェストをしてもらっている ⑤開発タスクを丸ごと任せている 活 用 の レ ベ ル

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© LY Corporation 5 AIでコーディングしていますか? ①そもそも、選択肢として考えたことがない ②AIを使っていない ④丸ごとコード生成をしてもらっている ③コードサジェストをしてもらっている ⑤開発タスクを丸ごと任せている 活 用 の レ ベ ル

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© LY Corporation 6 AIでコーディングしていますか? ①そもそも、選択肢として考えたことがない ②AIを使っていない ④丸ごとコード生成をしてもらっている ③コードサジェストをしてもらっている ⑤開発タスクを丸ごと任せている 活 用 の レ ベ ル このあたりの割合が 多いのではないかと考えています

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© LY Corporation 7 AIでコーディングしていますか? ①そもそも、選択肢として考えたことがない ②AIを使っていない ④丸ごとコード生成をしてもらっている ③コードサジェストをしてもらっている ⑤開発タスクを丸ごと任せている 活 用 の レ ベ ル このレベルを目指すための取り組み

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© LY Corporation Agentic Codingとは Agentic Coding実践 Workshopの設計と内容 AI利活用の推進とWorkshopの価値 01 03 02 8 今日話すこと

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© LY Corporation 少し前までのAIコーディング: • 人間がAIにやって欲しい作業を考え指示する • AIは補助(サジェスト・生成) 9 Agentic Codingとは const hoge = () => {} 関数hogeを作って

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© LY Corporation 少し前までのAIコーディング: • 人間がAIにやって欲しい作業を考え指示する • AIは補助(サジェスト・生成) Agentic Coding: • 人間はゴールを渡す • AIが計画し、実装し、修正を繰り返す 10 Agentic Codingとは const hoge = () => {} 関数hogeを作って 仕様を整理します xxxな機能を作りたい コードを調査します 作業を整理します 実装します テストします できました 失敗したので修正します

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© LY Corporation Agentic Coding実践 Workshop 11

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© LY Corporation リリース • 要件定義・仕様作成へのAI活用の事例 • 動作確認やテストへのAI活用事例 12 Agentic Codingを導入する方針 テスト レビュー 実装 仕様書作成 要件定義 • 既存の開発フローを大きく変えるのは整備や人間の慣れの意味でも負担が大きい • いきなり多くの工程をAIに任せるのはハードルが高い

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© LY Corporation 「すぐに試せる」ことを重視した方針 • 既存の開発フローは変えない • 実装・レビューの一部のスコープに絞る • 今までも仕様は事前に作っていたので、仕様がある前提で、AIに任せてみる 13 Agentic Codingを導入する方針 リリース テスト レビュー 実装 仕様書作成 要件定義

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© LY Corporation • Agentic Codingを体験してもらう • 人間がやってきた作業を、どこまでAIに任せられるかを知る 具体的には以下の3つのステップで構成 1. 実装計画を立てる 2. 実装してPRを作成する 3. AIレビューを実行し、修正する 14 Workshopの目的とステップ

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© LY Corporation 実装計画を作成する • Jiraチケットの内容をAIに渡す • 関連するJiraチケットや案件の仕様書を収集し、 仕様を整理して実装計画を立てさせる # 概要 あなたはこのプロダクトの内容に精通したエンジニアです。 ユーザーから入力されるJiraやWikiから情報を収集し、コードを分析して作 業計画書を作成してください。 # 手順 1. Jiraチケットの内容から情報を収集する 2. JiraチケットのEpicリンクが存在する場合、そのEpicに関連するすべての チケットを収集する 3. Jiraチケットに含まれる、あるいは別途入力されたWikiから情報を収集す る 4. 収集した情報をもとに関連するコードを分析する。コードを分析する際 はExplore Agentを使用する 5. 分析結果をもとに作業計画書を作成する # 注意事項 - 別のリポジトリでの作業が必要な箇所がある場合、その旨を明記し、別 途対応することを促すこと - wikiを参照する際、案件仕様書の他に、画面仕様書やコンポーネント仕様 書なども参照すること 15 1. 実装計画を立てる ※コマンドとして用意した際、GitHub CopilotではPlan Agentがまだなかっ たことや、claude codeでもplanファイルの保存先指定ができなかったなど もあり、コマンドを用意しました。 最近では多くのツールでPlanモードに相当するものが整備されつつあるの で、シンプルにPlanモードを利用するのが良いかと思います。 案件仕様書 ( Confluence ) 実装計画書 分割されたタスク (Jiraチケット)

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© LY Corporation 実装を行う • 作成した実装計画を引数に 実装のカスタムスラッシュコマンドを実行 • test、lintやbuildをチェックする PRを作成する • 修正内容から内容を把握し、PRを作成する • PULL_REQUEST_TEMPLATEを元にPRの説明を 書いてもらう 16 2. 実装してPRを作成する $ARGUMENTSに整理された実装計画に基づいて実装を行なってください。 ▼具体的な手順 1. 実装計画書の内容を確認し、必要な実装箇所を把握する 2. 実装計画書に基づいてコードを実装する 3. 必要な範囲のテストコードを追加・修正する 4. testコマンドを実行し、全てのテストが通過することを確認する 5. 実装が完了したら、lintコマンド, buildコマンドを実行しデプロイできる 状態になっているかを確認し、問題があれば修正する

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© LY Corporation レビュー • AIによるセルフレビューの実施 • レビューカスタムスラッシュコマンドを実行 レビュー指摘の修正 • 指摘内容から修正判断を行い、AIに対応してもらう • 「○ ○の指摘について修正して」 https://techblog.lycorp.co.jp/ja/20251127c 第1回のWorkshopで紹介されたカスタムスラッシュ コマンドを利用します 17 3. AIレビューを実行し、修正する $ARGUMENTSについてレビューしてください。 PRのURLが指定されなかった場合は現在のrepositoryのリモート情報と current branchからPRを特定してください。 あるいは指定されたPRのブランチと現在のブランチが一致しない場合は、 指定されたブランチにcheckoutしてください。 もしcommitやファイルの差分が存在する場合は中止してください。 ▼具体的な手順 1. PRの内容と現時点のコメントをghコマンドで取得して、その情報を参考 に全体像の説明をする ・説明内容:どのような背景や課題があって、そのような変更が加えられた かについて 2. 以下の点について各ファイルの要約文を表示する。 …

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© LY Corporation Workshopの価値はどこにあったのか? 18

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© LY Corporation 19 再掲:AIでコーディングしていますか? ①そもそも、選択肢として考えたことがない ②AIを使っていない ④丸ごとコード生成をしてもらっている ③コードサジェストをしてもらっている ⑤開発タスクを丸ごと任せている 活 用 の レ ベ ル このレベルに引き上げるのが難しい要因は?

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© LY Corporation 20 AI活用が進みにくい理由 自信がない 習熟度不足 時間が 取れない 新しい情報を 追う大変さ 社内ルールの 確認も必要 調べることから始める 必要があり時間がかかる 普段の業務優先で AI活用に時間を 割けない

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© LY Corporation 21 AI活用が進みやすい構造のイメージ 知識を得る 体験する 業務の中で 試しながら 慣れる 改善する

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© LY Corporation • Agentic Codingの作業をカスタムスラッ シュコマンド化 • 実行すれば、一連の流れを体験できる • チームなどのスコープで行う際には小規模 な実際の案件・タスクで動かす 22 Workshopでやったこと • 体験しながら理解できる • すぐ実案件でも使える状態を作る

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© LY Corporation 23 まとめ • AIを計画・実装・修正の サイクルを回す作業者と して扱う • 全てを任せる必要はない Agentic Codingは すでに実用可能な状況 • 既存のフローをいきなり 変える必要はない • 手が届くスコープから 始める いきなり全部やらなくて良い • 習熟度と時間確保が課題 • すぐ使える型を用意する • AI利用が可能な実際の タスクを例に試す チーム導入のコツは 「体験設計」 AIの進歩に全員がついてこられるのが当たり前ではないということを意識する

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