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技術記事を書く &楽しむ チームの作り方 Hatena Engineer Seminar #22 2022-10-26 id:onk 1

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自己紹介 ● 大仲 能史 a.k.a. id:onk ● 株式会社はてな チーフエンジニア ○ エンジニア組織のマネージャの一人 ○ アウトプット推進担当 2

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3 今日の話

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4 技術記事を書く &楽しむ チームの作り方

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技術記事について、2つのテーマで ● 技術記事に対しての階段の存在 ● 他人の仕事を面白がれるコミュニティ作り 5

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主にカジュアル面談で話した内容 6 https://jobs.qiita.com/employers/hatena-corp/dev_talks/255

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7 ご応募お待ちしています

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8 技術記事に対しての階段

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よく聞く質問 ● 書いたら成長に効くとよく言われているのは 知っている ● 書いてみたいと思っているが、こんな書き方 をしてはいけない、と言われるのが怖い ● 良い記事を書くコツはあるか 9

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技術記事は以下に類型化される 10 類型 記事の目的・価値 学習ノート 筆者による理解の復習・確認やアウトプット の練習のために書かれる。 教科書 読者に対する知識の提供を主な価値とする。 論文 単なる知識だけでなく、アイデアや技術の新 規性を提供する。 https://zenn.dev/uhyo/articles/technical-articles

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コミュニティに正の価値を与える のは難しい 11 https://speakerdeck.com/line_developers/writing-technical-articles-as-you-like

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他人と同じ内容の記事にも価値がある 12 https://naomichi-h.hatenablog.com/entry/2021/07/13/152908

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きっと、まったく同じ内容にはならな い 13 https://lacolaco.hatenablog.com/entry/2021/03/08/100228

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14 という前提の上で、付け 足せることがあるとした ら

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作業メモを書きましょう ● 「こうなると思ったのに違った」を探す ● 作業メモに以下を書き残す ○ ○○したいので○○する (e.g. 検索、コマンド実行) ○ 何が起きると考えているか ○ 実行してみたらどんな結果が得られたか ○ 得られた結果は、実行前に考えたものと比べてどうか 15

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作業メモを書きましょう ● OSS Gateのプラクティス ○ どんな粒度で書いていくのかの動画もある 16

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作業メモを書きましょう ● この章は最高なので読んで欲しい ○ https://github.com/oss-gate/first-feedback-gui debook/blob/master/chapters/what.md 17

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18 https://github.com/oss-gate/first-feedback-guidebook/blob/master/chapters/what.md

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つまずきに敏感でいる ● 作業メモを残すと、メモの中につまずきが 書き残されていく ○ OSS Gateの場合、メモの隙間にも注目できるように サポーターを配置している ● 慣れてくるとメモを簡略化してもつまずきに 気づけるようになる 19

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20 前半のまとめ

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前半のまとめ ● 技術記事は以下に類型化される ○ 学習ノート、教科書、論文 ● 最初はコミュニティに正の価値を提供せず、 学習ノートで良い ○ 学習ノートにも良い学習ノートはある ● 正の価値を提供するには気づきが必要 ● つまずきに敏感でいるために作業メモを書く 21

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作業メモとWorking Out Loud ● WOLはチーム開発を円滑に進めるテクニック 22 https://blog.studysapuri.jp/entry/2018/11/14/working-out-loud

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23 他人の仕事を面白がれる コミュニティ作り

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よく聞く質問 ● 「いるだけで成長できる環境(※) 」を作りたい ○ 技術の話題で盛り上がれるコミュニティ ● 社内から技術記事が湧いてくるようにしたい 24 https://tech.pepabo.com/2015/11/17/pepabo-tech-blog-has-started/

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話題が出ない →出る、に変えるには ● 場を作る ● 面白がりの信頼 25

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場を作る ● 非同期よりも同期コミュニケーション ○ 例えば、Slackに気になった技術記事のURLを投げた ら自然と会話が発生するかというと、そうでもない ○ はてな社内でも、#engineer なら何かしら発生するが #ruby は会話が生まれづらい、とかがある ○ 昼会で話題に出すと、URLだけよりも圧倒的に会話が 発生しやすい 26

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場を作る ● 昼会に1h使っているチームもある 27 https://www.slideshare.net/takafumionaka/ss-251487630

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場を作る ● 仲間を作る ○ 例えば、いきなりesaやQiita Team等を導入しても、 まず上手くいかない ○ 普段から会話がある中で、ストックとして書き残そう という動きとして発生するのが望ましい ○ SaaSを使うのではなく「wikiを作る」をすると、一 緒に作った人は愛着もサンクコストもあるので、複数 人が投稿する場になるかも? 28

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場を作る ● ヒーローインタビュー ○ 誰がどんな仕事をしていたかを把握した上で、 各仕事の興味深いところを紹介して、一言コメントを 求める、という辺りから始めると良い ○ 自分から「こんな仕事があって〜」は出てこなくて も、水を向けられたら、楽しかったところ、難しかっ たところのコメントは出てくる 29

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場を作る ● ヒーローインタビューの準備をするのは大変 ○ 足を使って情報を集める必要がある ○ 各プロジェクトのふりかえりから抽出する ■ コメントにしやすい教訓が生まれているので、話題を振ると 教訓が出てくる ○ 1on1を上手く使うと勝手に集まってくる ■ 最近やったことを聞く中で「これをコメントして貰うと盛り 上がりそう」が分かる 30

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面白がりの信頼関係 ● 1on1を基点にするのはオススメ ○ 誰がどんな技術を使っているのかを、少なくとも自分 が知っている状態を作れる ○ 誰がどんな技術に興味があるのかを、少なくとも自分 が知っている状態を作れる 31

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面白がりの信頼関係 ● 1on1を基点にするのはオススメ ○ その話題を面白がる相手が少なくとも自分1人はいる ぞというのを伝えられる ○ 「面白がって貰える安心感」を渡す ■ 成功体験になるので、ヒーローインタビュー時にも、出して 欲しいコメントが出てくる 32

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面白がりの信頼関係 ● 面白がって貰える自信・信頼を構築すると、 場を用意するだけで書いて貰えるようになる ○ 各チームの大小様々なやっていることを共有する会を やったら予想外に盛り上がった話 - Sexually Knowing ○ 「他チームの人が面白いことをやっていること」に興 味を持つ状態を前段で作っておくと上手く回る 33

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面白がりの信頼関係 ● 色んな粒度のコミュニティを用意する ○ チームの昼会 ■ チームで使っている技術の話題は興味を持って貰いやすい ○ 技術勉強会 ■ 人数が多い、誰かに伝わる、知らないことを知るのは楽しい ○ サブ会 ■ 特定技術に興味がある人が集まっているので、そもそも興味 がある 34

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35  後半のまとめ

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後半のまとめ ● 話題が出ない→出るに変えるには ○ この人なら絶対この話題に食いつくだろう、という信 頼感を醸成していく ■ 同期コミュニケーションで反応を引き出すことで、食いつき の確信を得ていく ■ 同じ興味を持つ人を入れるハコを作る 36

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37 技術記事を書く &楽しむ チームの作り方

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ご応募お待ちしています 38 https://jobs.qiita.com/employers/hatena-corp/dev_talks/255