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© SAKURA internet Inc. スタートアップ⽀援施設での オープンデータ活⽤とコロナ対応 さくらインターネット研究所 菊地 俊介 2023/07/29

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© SAKURA internet Inc. • データ流通:データ⾃⾝を価値あるものとして、データを提供・利 ⽤し、課題解決、また新たな価値を⽣成 • データ流通実証実験:データ流通基盤(FIWAREプラットフォーム) を提供し、 使っていただくことを通じて、知⾒を得る • NECと共同で実施 データ流通実証実験(2018〜2022) 2 データ流通基盤 データ さくら・NECにより整備 データ提供者 データ利⽤者 データ 分析結果・知⾒ 利便 エンドユーザ データ流通の期待される形

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© SAKURA internet Inc. グローバル創業・雇⽤創出特区である福岡市の強⼒な⽀援・地元企業との連携により、育成プ ログラムの提供やグローバルアクセラレーターとの連携、資⾦調達機会の創出をサポート。多 様なアイデアと技術で、新しい価値を提供するスタートアップの輩出を⽬指します。 • スタートアップ創業⽀援(オフィス・設備貸出、各種相談) • スタートアップ⽀援関連イベント開催 FGN ‒ Fukuoka Growth Next 3 https://growth-next.com/about 官⺠が連携して運営する次世代型の創業⽀援施設

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© SAKURA internet Inc. FGN内での運営事業者による各種の取り組みの⼀環として、IoTセ ンサープロジェクトを実施。 IoTでセンサーデータを取得し、その利活⽤⽅法を模索。 FGN 先端事業 IoTセンサープロジェクト(2020〜) 4 IoTセンサー プロジェクト 先端事業 FGN 各種事業 … さくらインターネット(研究所) データ流通 実証実験 プラットフォーム提供、技術協⼒ 経験・知⾒提供 DTA, 他 …

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© SAKURA internet Inc. フロアマップと各センサ取得値の表⽰ FGN環境データ可視化 5

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© SAKURA internet Inc. イベントスペースの利⽤状況データの表⽰ FGN環境データ可視化 6 データ流通基盤利⽤例 2 • FGN環境データ可視化 8 イベントスペースの3密データ表⽰

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© SAKURA internet Inc. 2020年度のシステム構成 システム構成 7

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© SAKURA internet Inc. (参考:実証実験で作った可視化の例) 8 AED設置箇所の図⽰(⼩学校区分別)(FGN付近)

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© SAKURA internet Inc. (参考:実証実験で作った可視化の例) 9 福岡市ダム貯⽔量

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© SAKURA internet Inc. • データ流通、IoTセンサープロジェクトとしては、 • ⼈流制御(空いているところに誘導) • 地域(店舗や施設)とのデータを介した連携(イベント紹介など) • ハッカソンなどを開催してデータの活⽤事例を開発しよう などをやっていく想定だった。 この時点(2018, 2019)では... 10

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© SAKURA internet Inc. 2020: コロナによる⾏動⾃粛等発⽣ 11

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© SAKURA internet Inc. • イベント実施形態の変更 • ⼈の収容密度を下げる • 各種消毒等の実施 • 定期的な換気等の実施 コロナ下でFGNで対策実施したこと(抜粋) 12 … …

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© SAKURA internet Inc. CO2値の集約表⽰ (しきい値を超えた場合には⾊で注意喚起) IoTセンサープロジェクトでの対応 1 13

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© SAKURA internet Inc. ⼤型ディスプレイでのデータ表⽰ IoTセンサープロジェクトでの対応 1 14

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© SAKURA internet Inc. Slackへの通知 • CO2がしきい値を超えたら、 運営⽤のSlackチャネルに通知 • スタッフが当該の部屋に換気に ⾏く • 当初はただしきい値を超えたら 通知するだけの素朴な作り • 通知が続くと注⽬しなくなる • しきい値を超えたら⼀度だけ通 知し、その後下限しきい値を下 回ったら状態をリセットする新 バージョンを作成 IoTセンサープロジェクトでの対応 2 15 対応直後のバージョン 改善したバージョン

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© SAKURA internet Inc. ⾳声通知機能 • CO2がしきい値を超えたら、 ⾳声で通知する仕組みを開発 • 画⾯を⾒る、という動作なしに 状況を把握可能 IoTセンサープロジェクトでの対応 3 16 M5Stackでデータを 可視化、⾳声合成 Google Homeで ⾳声出⼒

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© SAKURA internet Inc. いずれもオープンデータを利⽤するアプリとして開発(FIWARE/NGSI活⽤) IoTセンサープロジェクトでの対応(まとめ) 17 データ判定サーバ (AWS Lambda上) Slack Slackへの通知 データ可視化 兼 ⾳声合成ノード (M5Stack) Google Home Google⾳声合成 バックエンド Slack通知システム ⾳声通知機能 ⾳声 出⼒ 集約表⽰

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© SAKURA internet Inc. • FGN内でのクラスター感染の発⽣なし • 「常にCO2を計測している」ということで(⼊居者・来場者に) 安⼼感を与えられる • (間接的に) • センサ技術、データ取得技術の獲得、向上 • 「オープンデータの活⽤事例」としての、露出拡⼤、認知拡⼤ 対策による効果 18

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© SAKURA internet Inc. 対策による効果 19 CO2センサーを視察する河野⼤⾂と説明する髙島(福岡市)市⻑ あ

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© SAKURA internet Inc. • データ活⽤の取り組み、として2018年に取り組み開始 • FIWARE/NGSIによるデータ流通の利⽤拡⼤・知⾒獲得を⽬指して • 環境データ計測として、温湿度などと共にCO2値を取得していた • コロナ下(2020〜)でデータの意味が⼀変 • CO2値データを組織運営に活かすためのアプリを開発 • CO2集約表⽰、Slack通知、⾳声通知 • 運営組織の⾏動変容につながった • 成果もあった(クラスター感染なし、等) スタートアップ⽀援施設での オープンデータ活⽤とコロナ対応 まとめ 20