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家族子育て重視 /沖縄在住を維持 しながらエンジニアとしてのキャリア をどのように育てるのか? R35 meet up in OKinawa

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目的 ● インターネットにあるキャリア論は「都会」で「バリバリ働く」ことが溢れている ● そうじゃない人の一つの選択肢を提案したい ○ これがアンチパターンかグッドパターンかはわからない ● 僕は「沖縄」という地方に暮らしながら、「トップトップではないけど平均以上のエンジニア」として「子育て・ 家族との時間を重視」するというキャリアを目指している ● そのために考えていることをシェアしたい ● 技術の話はないです

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自己紹介 ● 新垣雄志 ( あらかき ゆうじ) ● 36才(1988年生まれ) ● X: @arakaji ● 職歴 ○ インタラクティブ株式会社 ○ 株式会社Payke ○ CBcloud株式会社 ○ すべて沖縄にオフィスを持つ会社です ● ピックゴーというメイン事業のリードエンジニア

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事業概要 配送プラットフォーム 「ピックゴー」 荷物を送りたいユーザーと、届けてくれるユーザーを直接つなげるプラットフォーム 4 © 2016-2024, CBcloud Co., Ltd

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アジェンダ ● 私のキャリアの現在地 ● そのためにどういう戦略をとっているか? ● 今後どんなキャリアを目指すのか?

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20代で目指していたもの ● 沖縄にいながら ● 東京で成長しているベンチャーやスタートアップで働いているエンジニアに負けない技術と経験、給与が 得られるエンジニアになる

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キャリアの現在地 ● CBcloud株式会社のピックゴーというプロダクトのリードエンジニア ○ 利用企業に佐川急便、日本通運、セブンイレブンなど大企業とも連携しているプロダクト ○ サービス規模、売上も成長しており、数年以内での上場も現実的な視野に入っている ○ 沖縄で一人目のエンジニアとして入社したが、現在は沖縄が「本店」とされるほどの拠点に成長 ● 収入 ○ ぱっと目に入ったプログラマーの平均年収、都道府県別 (東京)、年代別も上回っていそうな気配がしないでもな いかもしれないくらいの収入になった

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家族・子育て重視の働き方 ● 朝5時〜6時半まで仕事 ● 6時半〜8時半までは朝ごはん作り、朝の準備、保育園の登園してから会社に移動 ● 9時半から業務開始 ● 17時には退勤して移動 ● 18時に保育園のお迎え ● 18:30 ~ 21:30までは家族タイム(夕飯、宿題、お風呂、寝かしつけ ) ● 21:30から仕事が残っていれば少しやる

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やりたいことは実現できた気がする ● 急成長企業での経験、技術、平均以上の収入を獲得しながら ● 家族を重視した生活を沖縄でできる状況を獲得できた。 ● スーパーエンジニアな訳でもないけど

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そのためのキャリア戦略 ● この環境を獲得するために意識してきたこと ○ 家族時間を聖域に ○ 急成長の可能性を感じる会社で、自分が成長のドライバーと意思を持って働く ○ 長時間ではなく長期間 ○ 死地に自ら突っ込む覚悟

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家族時間を聖域に! ● 18:30 ~ 21:30を完全な家族時間としてそこでは仕事をしない ○ 移動時間も含めると 17:00から ○ 本当にどうしようもない時はやるが、基本的に ● そのために朝に足りない部分はカバーする ○ 朝は邪魔が入らないし、期限もあるので集中しやすい ● 会社の中でも「この時間は働かない」というキャラクターを浸透させる ○ 飲み会・懇親会なども参加しないで、断る ○ 「飲み会だと参加するのになぜ仕事はしないのか?」の整合性が自分の中で取れなくなる ○ (今日みたいなのは本当にたまにしかやりません、数ヶ月に一度あるかないか) ● ただしそれだけではダメなので、この前提を踏まえて他の戦略をとっていく

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急成長の可能性を感じる会社で自分が成長のドライバー になる ● 「勝ち馬に乗る」のではなく「勝ち馬にする」という意思をもって会社を選ぶ ● そのため順風満帆な企業よりも、問題を抱えていたりまだ人が足りないながらも成長している会社が望ま しい ● そういう会社の場合は解決すべき課題がゴロゴロあるので、それを自分で解決するという経験が技術力 や経験となり、収入を上げる評価の源泉となる ● うまくいっている会社に乗りたいだけの人は、大体わかる人には伝わってしまう

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長時間ではなく長期間 ● 短期的に稼働できる時間の長さやその時の瞬発力は 20代には叶わない。 ● その代わり長くやることにこだわる ○ CBcloudで入社してしばらくは短期的な目標はあれど、一番は「辞めないこと」を目標にしている時期があった ○ 複雑なプロダクトを長期的に開発していくためには、アーキテクチャの理解、ドメイン知識、会社の文化、業界理 解、様々な経験など多くの要素が必要になってくる。 ○ 短期的に適切なスコープを切った機能を作ることは技術力があればできても、「適切なスコープを切ること」「適 切な仕様を作る」ことは簡単じゃない ○ そういう能力を長く同じプロダクトに関わることで身につけて、現在はそれによる意思決定の速さや精度で他の 人よりも価値ある貢献をできるようになる ● 転職が当たり前の今だからこそ価値がある

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死地に自ら突っ込む覚悟 ● 不確実性が高い、誰もやりたがらない、納期の達成が普通なら難しいが価値が高いプロジェクトには自分 から飛び込むリスクを取る ○ ここだけはハードワークをやり切って何がなんでも実現させる ● 普段は早く帰ることをしないといけないが、本当に大変なことは泥臭くやり切る姿を見せることで、同僚か らの信頼と自分の経験値を獲得する

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35才を超えてどこを目指すか? ● マネジメント? ● プロフェッショナル? ● 起業?独立?

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35才を超えてどこを目指すか? ● ピープルマネジメントは抑えめで ● エンジニアとしてのプロフェッショナリティを高めつつ ● 自分のプロダクトで事業収入を得られる状況を目指す

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ピープルマネジメントは控えめで ● 元々「技術は個人のできることを拡張するもの」という考えが好き ● 増えた人をどのようにマネジメントするか?よりも少ない人数でどう大きな成果を出すか?を考えたい ○ 特にAIの発達でこの領域が異常に増えているので、人のことを考えている余裕が正直ない ● ただしマネジメントとは「目標達成のためになんとかすること」なので、そういう意味でのチームと一緒に目 標を達成するためのマネジメントはエンジニアの技術の一つと捉えて磨いていく

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エンジニアとしてのプロフェッショナリティを高める ● 独学でプログラミングを学んでここまできてしまったので、体系的な知識に自信がない ● いま情報処理安全確保支援士の資格勉強をしている ○ 10月に受験するので、一発合格を目指します ○ 応用情報も範囲に入るので、基礎と自分の専門性の両方を獲得できる ● AIと一緒に開発をすることが当たり前になったことで、コードを書くスピードよりもどれだけコードを理解で きるか?技術を理解しているか?適切な指示と判断ができるかが求められている ● そのために改めて基礎に向きあう ● 勉強いつやるの? ○ 子供と一緒に食卓で、宿題見ながらやっている

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自分のプロダクトを持って事業収入を得る ● 正社員のエンジニアとして働きながら自分のプロダクトを持つ ● 「一人で作る」と「大きなシステムをみんなで作る」を両立したい ○ どっちの経験もエンジニアとして大きな価値がある ● どの時間にやっているの? ○ 子供を寝かしつけた後の時間に、仕事が忙しくなければコツコツと ○ ただ体力がつきて一緒に寝ることがほとんどなので進捗悪い。。。

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三十五歳を超えてキャリア ● 正直何が正解かわからない ● 僕の戦略は「リスク分散」 ● 何が当たるかわからないので、全部すこしづつやる ○ 急成長企業で、家族重視の働き方を継続しながらチームで大きな開発をする技術 ○ プロフェッショナルとしての専門性と基礎 ○ 自分一人でやる技術 ● 死なないことが大事 ● ここも集中・短期ではなく、長期・分散

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ありがとうございました!!!! 三十五歳以上を楽しんでいきましょう!