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EngineeringManagerのタスク管理 2025/05/21 D-Plus Osaka #3

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自己紹介 口玉 (Kuchitama) (株)モンスターラボ ジャパン エンジニアリングマネージャー 経験1年半 3スプリント超えて、4スプリント目 評価・目標設定が半年サイクル 認定スクラムマスター エセ関西人: 岡山生まれの桃太郎っ子 最近の実績: 真・三國無双 ORIGINS トロコン 1年で 10kg体重減 去年はFindyTeam Awardいただきました

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今日の目的 EM (=俺) のタスク管理の悩みを聞いてくれ

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モンスターラボのEMの役割 プレイングマネージャー としてTLをしつ つ、チームのマネジメントも行う 4~8人程度のエンジニアチームをマネジメント 専門領域ごとのチーム編成 プロジェクト横断で各職種のチームを形成 自チームとプロジェクトが一致しない プレイングマネージャー として マネジメント業務: 25~30% 開発業務: 70~75% Project A Project B Project C PM Designer Solution Architect Backend Engineer Frontend Engineer

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タスク管理の悩み ミーティングが多く入ってる作業時間が確保できない 25分のポモドーロを3回できたら良い方 スイッチングが多く発生して、ぼーっとする時間が増えた 何やるんだっけ、何やってたっけを考えるオーバーヘッドが増大 生産性 爆下がり これは困った

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技術顧問に相談 タスク管理の黄金パターン: 小さくする & 集中して取り組む 1. Desktopにメモ帳を常駐 割り込みはさっと書き込む 小さいタスク用のバスケットとして扱う 2. 作業時間の確保 カレンダーに作業時間を登録 大玉に集中して取り組む 3. Meeting時間の活用 出席しないといけないミーティングは多い ずっと集中しているわけではない 小さい割り込みをちょっとずつ片づける

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EMの4つのP 領域 1.プラットフォームマネジメント テクニカルリーダーシップ アーキテクチャ設計 技術選定 コードレビュー 2.プロジェクトマネジメント スケジュール管理 リスク管理 チーム間のコミュニケーション調整 3.プロダクトマネジメント 受託開発ではあまり必要ない 会社自体や事業をProductとみなすことも ステークホルダーが多い コンテキストもそれぞれ 割り込みも多い 4.ピープルマネジメント チームメンバーの成長と幸福をサポート 1on1でのキャリア相談 メンバーの評価とエンゲージメント向上 参考:Qiita|エンジニアリングマネージャ/プロダクトマネージャのための知識体系と読書ガイド

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重要な考え方 Maker time vs Manager time (By ポール・グレアム:Paul Graham) プレイングマネージャーは、 どちらもやらなくてはいけない 特性の違いを理解することはハンドリングに役立つ インバスケット思考 タスクを緊急度・重要度の2軸で判断

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重要な考え方 Maker time Maker Timeとは、プログラマーやデザイナー、ライターなど「物を作る人」のための時間の使い方 長時間のまとまった作業時間: 少なくとも半日単位でまとまった時間を取り、深い集中状態で作業することを好む 1時間程度の短い時間では本格的な創造的作業に取りかかるには不十分で、ウォーミングアップにしかならないとも 深い集中(フロー状態): 複雑な開発や創作には連続した思考が必要なため、Maker Timeでは 「フロー」と呼ばれる深い 集中状態に入ることが重要 この状態では生産性が高まりますが、集中が途切れると元に戻るのに時間がかかるとされている(作業中断後に再集中 するまで平均23分かかるとも) 会議や割り込みへの弱さ: Maker Timeにとって会議は生産性を著しく損なうもの メーカーのスケジュールとマネージャーのスケジュール(https://note.com/tokyojack/n/nd610a05397c1)

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重要な考え方 Manager time Manager Timeとは、マネージャーや経営者など人やプロジェクトを管理する人の典型的な時間の使い方 短い時間枠での予定管理: 一日は1時間あるいはそれ以下の短い時間枠に区切られた予定で埋め尽くされることが多く、 時間ごとに異なる用事をこなす 一日の予定を時間単位で細かく割り振るのが特徴 タスク切り替えの前提: Manager Timeでは頻繁なタスクの切り替えが前提となっており、1時間毎に次の会議や打ち合わ せへ移るのが「普通の流れ」 会議や電話対応といった予定そのものが仕事の中心 会議が仕事の流れを乱すことはなく、むしろ会議こそが仕事の流れそのものと言える 予定調整の柔軟さ: マネージャーにとって、人と会うための予定調整は 「実務的な問題」 自分のスケジュールの空き時間を見つけてそこに予約を入れれば、それで用は足りるからです 1日の中で複数の会議や細切れのタスクをこなすのに慣れているため、割り込みに対する抵抗感も比較的低い傾向 メーカーのスケジュールとマネージャーのスケジュール(https://note.com/tokyojack/n/nd610a05397c1)

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重要な考え方 インバスケット 限られた時間内に山積みのタスクを的確に処理するための思考法 語源: 「インバスケット(未処理箱) 」 優先順位の判断が特に重要で、複数のタスクが同時並行で次々と降ってくる状況でも、それらを適切かつ迅速に振り分けて 対処する 優先度を決める際のポイント: 各タスクの緊急度(締め切りの近さ)と重要度(業務目標への影響度)のバランスを見極 めることです 例) 一見すると時間がなく緊急に思える作業があっても、それよりも事業に与える影響が大きい問題が発生しているなら、 後者の対応を優先すべき 全てのタスクを完璧にこなそうとするのではなく、限られた時間内でベストな解決策を導き出すことが求められる

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New Practice Maker timeタスク Platform/Project のタスクは引き続きJIRA/Backlogで バックログがリファインメントされていれば順序は明確 カレンダーで Maker時間をブロック して作業する この間は通知も最小限に Manager timeタスク People/Productのタスク メモ帳 緊急ですぐ終わるものはメモ帳アプリで、手が空いた時にドンドン片付ける ミーティングの内職などで、仕分けしていく インバスケット思考 仕分け済みのものから着手 カレンダーで Manager時間 をブロックして作業する

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効果のほどは ごめんなさい、まだわかりません 先週、悩みを相談して 月曜から取り組みだしたところ まさに 今直面している悩み なんです よいプラクティスお持ちの方は、ぜひご教示ください。 同じ悩みをお持ちの方は後で情報交換させて

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まとめ EM・管理職はタスクの質が変化する それにともなって時間の使い方も変わる Maker time vs Manager time インバスケット思考が重要に 緊急度・重要度のマトリクス 変化を捉えて、うまく乗り切ろう

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