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KDDI/KAGにおけるスクラム とコミュニティを活⽤したクラ ウド⼈材育成 2024.7.25 KDDIアジャイル開発センター株式会社 須⽥ ⼀也

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1 ©2024 KDDI Agile Development Center Corporation ⾃⼰紹介 KDDIアジャイル開発センター株式会社(KAG) プラットフォームエンジニアリング部⻑ 須⽥ ⼀也(すだ かずや) 主な経歴 2016〜 auでんきアプリ開発スクラムオブスクラムマスター(AWS×スクラム) 2019〜 MaaSアプリ開発スクラムマスター(AWS×GCP×スクラム) 2021〜 Scrum Inc. Japanスクラムコーチ兼務 202207〜 KDDIアジャイル開発センター株式会社兼務出向 202404〜 KAGプラットフォームエンジニアリング部⻑

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2 ©2024 KDDI Agile Development Center Corporation 本⽇お話しすること 1. KDDIアジャイル開発センターについて 2. KAG/KDDIグループ新⼊社員研修 3. 実践(スクラムチーム)での⼈材育成(KAG) 4. スクラムチーム間でのナレッジ共有、⽀援活動(KAG) 5. コミュニティ活動でのナレッジ共有事例 5-1. KDDI社内クラウドコミュニティ 5-2. KDDIグループ技術コミュニティ 5-3. KDDI/KAG×NRIコラボイベント

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3 ©2024 KDDI Agile Development Center Corporation 1. KDDIアジャイル開発センターについて

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4 ©2024 KDDI Agile Development Center Corporation KDDI Digital Divergence Group クラウドインテグレーション・ マネージド アジャイル開発 グループ事業戦略⽴案・推進 オンラインとリアルの コミュニケーションサービス アジャイル コンサルティング・コーチ 企業⽤データ連携・ データ活⽤プラットフォーム 国内における⼤規模⾔語モデル(LLM)の リーディングカンパニー

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5 ©2024 KDDI Agile Development Center Corporation KDDIにおけるアジャイル開発の歩み 2022 2021 2020 2019 2018 2017 2016 2015 2014 2013 開発案件拡⼤ オフショア ニアショア 法⼈向けクラウドサービス KDDI BusinessIDにて 初のアジャイル開発導⼊ アジャイル開発センター発⾜ (様々な部⾨でAgile開始) 共創ビジネス創出へ DX 領域拡⼤(Personal) auでんき auHOME(IoT) 顧客視点強化 UI/UX取り組み強化・加速 KDDI DIGITAL GATE Scrum inc. Japan設⽴ 5 400+

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6 ©2024 KDDI Agile Development Center Corporation KDDIの積み重ねた実践知と、ご⽀援できること アジャイル開発 内製開発、DevOps サービスデザイン デザイン思考 クラウドネイティブ CCoE これまで積み重ねてきた実践知を元に お客さまの新規サービス開発、内製化をご⽀援いたします

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7 ©2024 KDDI Agile Development Center Corporation アジャイルサービス開発事例 KDDIサービス auでんき auでんきサービスの300万の契約者向けアプリを当初から複数 チームによる⼤規模スクラムで開発。⽉間130万⼈以上のお客さ まにご利⽤いただく⼈気アプリとして成⻑した今もスクラムを 活かし、新機能を⽇々リリースしている。 また、auでんきアプリをホワイトレーベル化し、パートナー企 業に提供。当該パートナー企業のお客さまのロイヤリティ向上に も寄与している。 ネットワークカメラ、リモコンなどの各種IoT機器と連携する 総合IoTサービス。 UI/UXを磨き上げることで数多くのお客さまにご利⽤いただき、 ユーザー数国内No.1の総合IoTサービスになるまで成⻑した。 サービスの⽴ち上げから、安定稼働フェーズに⾄るまで開発を 実施、現在はグループ会社に開発/運⽤を移管済み。 UI/UX 複数スクラム ネイティブアプリ au HOME UI/UX IoT ネイティブアプリ 運⽤引き継ぎ

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8 ©2024 KDDI Agile Development Center Corporation アジャイルサービス開発事例 サービス共創、他社サービス 空間⾃在ワークプレイスサービス 離れていても同じ場所にいるかのようにチームが繋がるための 法⼈のお客さま向けサービス(東⽇本旅客鉄道社と共同でサービ ス化)。 ⼤画⾯かつ4K相当の⾼画質映像や、発⾔者の位置から⾳が聞こ えるサラウンドシステム、資料投影時に透過させることができ、 参加者全員の表情を⾒ながらディスカッションが⾏えるなど、リ モート環境における円滑なコミュニケーションを実現すべく、 サービスのUX設計から実施。 UI/UX サービス共創 ヘルスケア⽀援アプリ DX(ヘルスケア) 内製化⽀援

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9 ©2024 KDDI Agile Development Center Corporation シチズンのアプリ開発チーム向け⼈材育成⽀援 NewsPicks記事も掲載

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10 ©2024 KDDI Agile Development Center Corporation アジャイル開発⽀援メニュー ⼀覧 MVP 価値探索 (デザイン) プロトタイプ ラーニング 検証/評価 アイデア/ 課題 アジャイル 開発 スプリント 計画 スプリント 開発 リリース 計画 スプリント ふりかえり スプリント レビュー MVP リリース サービス開発サイクル サービスデザイン ワークショップ 新規サービスの価値を 探索/検証したい DXアジャイル開発 経験豊富なエンジニアと アジャイル開発を始めたい DXアジャイル開発 内製⽀援&エンジニア育成 実開発案件を通じ、 内製開発組織を⽴ち上げたい

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11 ©2024 KDDI Agile Development Center Corporation AWS Bedrock ⽣成AIアプリ開発⼊⾨ KAG社員も執筆︕

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12 ©2024 KDDI Agile Development Center Corporation 2. KAG/KDDIグループ新⼊社員研修

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13 ©2024 KDDI Agile Development Center Corporation プログラミング/アジャイル開発研修の進め⽅ KAG/KDDIグループそれぞれ同様のカリキュラムで、⼤きく2段階に分けて進める ①基礎学習編 オンライン教材・KAG社員による 講義やワークショップ ②チーム開発実践編 基礎編で学んだスキルを使い、⾃分 たちで考えたWebサービスをスクラ ムで開発する

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14 ©2024 KDDI Agile Development Center Corporation 内容の紹介 クラウド関連技術も⾃学、講義で学んだ後、チーム開発で実践 基礎学習編 • オンライン学習コンテンツ(社外コンテンツ) ◦ Webプログラミング基礎 ◦ AWS初⼼者向けハンズオン(AWS Hands-on for Beginners) • 社内講師による講義 ◦ クラウド基礎、コンテナ、IaC、CI/CD、セキュリティ ・・・ ◦ フロントエンド、サーバサイド、DB、・・・ ◦ スクラム、サービスデザイン・・・ チーム開発実践編 • 基礎学習編の「サービスデザイン研修」で考えたサービスを、 実際に1ヶ⽉強で実装する ◦ KAGで開発したAmazon Bedrockを活⽤したSlack⽤の ⽣成AIチャットボット「かぐたん」は利⽤OK。 AWS Amplify、GitHub CopilotはNG。 ◦ チームごとにチューターが開発をサポート

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15 ©2024 KDDI Agile Development Center Corporation 3. 実践(スクラムチーム)での⼈材育成(KAG)

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16 ©2024 KDDI Agile Development Center Corporation アジャイル開発(スクラム)チーム構成 開発メンバーがクラウドを活⽤し、ソフトウェア開発も⾏う プロダクトオーナー (PO) スクラムマスター 開発メンバー (フロント/バック/インフラ) デザイナー QA 社内関係者 (事業責任者、営業 部⾨) 顧客、市場 スプリント期間 ・1week-2week (1dayのチームあり) ⼤規模場合 ・Scrum@Scale ・LeSS 振り返り KPT多め Fun Done Learn スプリントごとに変更 開発⽅法 ペアプロ モブプロ プルリク スクラムチーム ステークホルダー マーケット/ユーザー

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17 ©2024 KDDI Agile Development Center Corporation 実践(スクラムチーム)での⼈材育成 ⾃学とスクラムチーム内での実戦で経験豊富なメンバーから学ぶ • 開発メンバー全員がフルスタックであることが理想(だが) • いわゆるT字型⼈材、π字型⼈材を⽬指し、⾃学とペアプロ/モブプロでチームメンバー間で教え合う • チームメンバーに経験者がいなければ、⼀緒に調べて学ぶ(GitHub Copilot/かぐたんは活⽤可) • KAG内でSDS(Scaled Daily Scrum)/Slackで相談(チーム外メンバーとモブプロをすることも) ⾃学できること 経験者から実践の中で 習うべきこと • チーム開発のイロハ • ⾮機能要件の扱い • 実践的なコーディングや設計 • クラウドサービスの使い分け など • プログラミング⾔語 • AWSなど主要サービスの ドキュメント • ハンズオン、技術ブログ の活⽤ など 研修受講、ドキュメント、 ブログ活⽤など 経験豊富なメンバーと ペアプロ/モブプロ

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18 ©2024 KDDI Agile Development Center Corporation 4. スクラムチーム間でのナレッジ共有、⽀援活動 (KAG)

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19 ©2024 KDDI Agile Development Center Corporation コミュニティ・オブ・プラクティス コミュニティを通じて、実践知を共有

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20 ©2024 KDDI Agile Development Center Corporation チームトポロジー ストリームアラインドチーム(スクラムチーム)のスキル習得、クラウドなどのインフラの認知負荷を下げるのを⽀援 『チームトポロジー』と Platform Engineering https://speakerdeck.com/miholovesq/team-topologies-with-platform-engineering

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21 ©2024 KDDI Agile Development Center Corporation CoPとプラットフォームチーム CoPを通じてチーム間で実践知を共有しつつ、イネーブリングチームがスキル習得をファシリテーションし、 プラットフォームチームがコラボレーションやIaCの提供により、インフラの構築を⽀援 AWS Security Hub、Bedrock勉強 会など

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22 ©2024 KDDI Agile Development Center Corporation プラットフォームエンジニアリング部 インフラストラクチャに関するノウハウ提供による認知負荷の低減、共通プラットフォームの管理、チーム横断での コラボレーションを通じて、スクラムチームの顧客価値のデリバリーの加速と、⾃⼰管理を促進していく Gartner 2024年度の戦略的トレンドのひとつ ⼤規模なソフトウェアエンジニアリング組織の80%が、2026年までに Platform Engineering Teamを設⽴する https://www.gartner.co.jp/ja/articles/what-is-platform-engineering 2024/1/10 Gatner ”プラットフォーム・エンジニアリングとは何か︖" Microsoft Azure スクラムチームの共通SaaSの管理も

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23 ©2024 KDDI Agile Development Center Corporation 5. コミュニティ活動でのナレッジ共有事例

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24 ©2024 KDDI Agile Development Center Corporation 5-1. KDDI社内クラウドコミュニティ

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クラウドユーザー同⼠の情報交換 1 パブリッククラウド勉強会を開催 2 AWS/GCP/Azure/OCIなどの社内ユーザー同⼠が 質疑応答や情報共有を⽇々闊達に⾏っています。 知識拡充やスキルアップを⽬的に、社内活⽤事例 の共有を中⼼とした勉強会を開催しています。 計20回 総員数2000名以上 参加⼈数:1600⼈以上

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KDDI Cloud Champions Programとは︖

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KDDI C2X Conferenceとは︖ 本カンファレンスは、 KDDI社内のクラウド活⽤をさらに先へ進め るために、2022年から開始したクラウドに関する社内外の知⾒を 集めた学びのイベントです。 2023年からは「KDDI C2X Conference」へと改題。 クラウド活⽤の真のゴールである「ビジネスモデル/業務の変⾰」 にフォーカスし、Culture / Cloud 両⾯の変⾰知⾒を集めた、新た な学びのイベントへと発展させ、年⼀回開催しています。

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28 ©2024 KDDI Agile Development Center Corporation 5-2. KDDIグループ技術コミュニティ

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29 ©2024 KDDI Agile Development Center Corporation KDDI Group Developer Community(KGDC) KDDIグループのDeveloperコミュニティでも社外向けに勉強会を開催 KDDIグループ企業各社のDeveloperが集い、 「エンジニアが楽しめる」イベントを提供するコミュニティ KGDC = KDDI Group Developer Community 参加企業︓ アイレット/au コマース&ライフ/KDDIウェブコミュニケー ションズ/コネヒト/Supership/mediba/ARISE analytics/KDDIテクノロジー/ちゅらデータ/KDDIアジャイ ル開発センター/アルティウスリンク 次回︓ 「KDDIグループのセキュリティ技術」 2024/7/29(⽉) @KDDI DIGITAL GATE(⻁ノ⾨)

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30 ©2024 KDDI Agile Development Center Corporation AWS GameDay for KDDI Group開催︕︕ KGDC主催で、KDDIグループのGame Dayを開催

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31 ©2024 KDDI Agile Development Center Corporation KAG×iret勉強会 KAGとiretのエンジニア、デザイナー間で、クラウド活⽤や各社の取り組みを紹介する勉強会を不定期に開催 第1回︓KAGとiretを知る会 第2回︓推しのSaaSを語る会

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32 ©2024 KDDI Agile Development Center Corporation 5-3. KDDI/KAG×NRIコラボイベント

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33 ©2024 KDDI Agile Development Center Corporation KDDI/KAG×NRIコラボイベント開催 JAWS DAYS 2024 基調講演において、KDDIとNRIが 「⽇本における社内コミュニティ活動が盛んな企業」と紹介される。 そのことをきっかけに有志でコラボ社内イベントを開催。 JAWS DAYS 2024 基調講演 جௐߨԋʹొஃͨ͠"84νʔϑΤόϯδΣϦετͷ δΣϑɾόʔ͞Μͱ+"84%":4࣮ߦҕһ௕ɾ/3*ૣ઒͞Μ パネルディスカッションや 推しのAWSサービスを 紹介するLTも

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34 ©2024 KDDI Agile Development Center Corporation 本⽇のまとめ

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35 ©2024 KDDI Agile Development Center Corporation 本⽇のまとめ KDDIとKAGのクラウド⼈材育成の取り組み • 新⼊社員研修では、基礎学習(⾃学と講義)とチーム開発で学ぶ • スクラムチームでの実践においても、⾃学と経験者にも教わりな がら、チームで成⻑する意識を持つ • チーム横断でノウハウを共有するために実践コミュニティも活⽤ • スクラムチームの⾃⼰管理の促進と、顧客価値のデリバリーの加 速のために、プラットフォームチームの⽀援も活⽤ • 社内外の技術者同⼠のコミュニティで繋がりを作り、お互いの実 践知をシェア

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Be a Change Leader. アジャイルに⼒を与え 共に成⻑し続ける社会を創る