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新規サービスの創出・具体化方法 UXデザインを取り入れたアイデア創出から事業性検討 までを解説 2024 / 4 / 9 NCDC株式会社 NCDC Online Seminar

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自己紹介 2 ITコンサルタント 近藤 茉梨 大学卒業後、民間系シンクタンクに入社。ネット専業銀行の基幹系アプリケーション 開発を担当。 金融制度対応からAPIを使用した新規サービス開発まで多岐にわたるプロジェクトに て要件定義から移行までを担当し、マネジメント経験を積む。 多様な業界において利用者目線でのサービス企画を行いたいという想いから、 NCDCにITコンサルタントとして入社。 NCDCでは、新規サービス推進支援プロジェクトや、ITグランドデザインコンサルティ ングプロジェクトに参画 自身の関わったシステムで1人でも多くの人がより良い体験ができることを目指し、プ ロジェクトを推進している。

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NCDCのご紹介

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Business 事業領域の推進 Design ユーザ視点での設計 Technology 技術による課題解決 Innovation • コンサルティング • 新規サービス企画 • PoC⽀援 • デザイン思考 • UX/UIデザイン • モバイル・Web先端技術 • IoT / AI / AR • クラウドインテグレーション 4 NCDCのサービス体系

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私たちにできること① l デジタルビジネスに必要な要素にフォーカスし、⼀元的に提供しています。 l スモールスタートでの検証から、本開発・継続的な改善までサポートします。 5 ワークショップを中⼼とし た合理的なプロセスで、ビ ジネスモデルの検討からUX デザインまで、迅速に⾏い ます。 関係者が多数いる場合の組 織横断、会社横断のファシ リテーションも得意です。 新規性の⾼いプロジェクト ではMVP(Minimum Viable Product)を⽤いた検証を⾏ うなど、⽬的に応じて段階 的な開発を企画します。 早い段階でモックやプロト タイプを⽤意してユーザの 評価を確認します。 ユーザとのタッチポイントとなる各種デバ イスのフロントエンドデザインから、クラ ウドサービスを駆使したバックエンドの開 発まで。多様なテクノロジーをインテグ レーションします。 l AI / IoT / AR l モバイル・ウェブ アプリ開発 l クラウドインテグレーション l システムアーキテクチャコンサルティング など ビジネスモデルのデザイン スモールスタート・PoC システム・インテグレーション ユーザ視点を⼤切にした 課題抽出・企画 モックやプロトタイプ の開発・検証 開発 継続的な改善

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はじめに

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本セミナーについて l 受講対象 l 新規サービス企画・推進やDX部門の担当者 l 新規サービスのアイデア創出のプロセスに課題を感じている方 l 概要 l 新規サービス実現までのプロセスのうち、 アイデア創出・具体化フェーズについて解説します l 0からアイデアを創出する方法 l アイデアのビジネス視点での検証を行い選定する方法 l ユーザー視点に立ったアイデアのブラッシュアップ方法 7

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新規サービス創出から実現までのプロセス

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新規サービス実現までのプロセス l 本セミナーでは時間の制約上、サービスアイデア創出フェーズに焦点を 当てる 9 事業展開フェーズ 事業アイデア実証フェーズ 事業アイデア創出フェーズ ビジネス モデル 評価 アイデア 創出 PoC評価 PoC 実施 販売戦略検討 運用方法検討 展 開 サービススタート 向けシステム開発 • アイデア創出 • ビジネスフレームワークによる分析 • UXデザイン検証 • 市場動向・他社動向・自社の特徴、世の中のトレン ド・技術的トレンドの分析 • 事業計画立案 • 社内ステークホルダ説明 • PoC予算化 • PoC検証計画・実施 • PoC評価 • 販売戦略・販路開拓 • 業務運用とシステム運 用計画 • ステークホルダ説明 • 事業計画・予算承 認・社内説得 • システム開発プロ ジェクトの実行 • 撤退方針定義 • 体制作り UX 検証 事業性 評価

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事業アイデア創出フェーズの進め方 10 アイデア創出 アイデアを発散 ideation 様々なアイディエー ションフレームワーク を用いて、ビジネスア イデアを創出します ビジネスモデル評価&事業性評価 論理的に検証と具体化 ビジネスモデル の検証 収益シミュレーション 絞られたビジネスアイ デアに対して、ビジネ スモデル検証(論理的 検証)を行い具体化し ていきます 売上(単価、購買 数)、コスト、利益等 のシミュレーション シートを作成し、収支 計画を試算します カスタマージャーニー マップを作成し、使用 者視点で新規サービス 新規サービスの価値を 確認します UX検討 カスタマージャーニー

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新規サービスアイデア創出

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アイデア創出フェーズ l アイデア創出 l フレームワークを用いて実施 l アイデア具体化 l フォーマットを使って具体化 12 事業展開フェーズ 事業アイデア実証フェーズ 事業アイデア創出フェーズ ビジネス モデル 評価 アイデア 創出 PoC評価 PoC 実施 販売戦略検討 運用方法検討 展 開 サービススタート 向けシステム開発 UX 検証 事業性 評価

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新規サービスのテーマ確認 l 新規サービスの大まかなテーマを決める l 健康、仕事、旅行、、、 l おおよそのターゲットを決める l 会社員、高齢者、子供とその親、、、 lWebサービス提供会社が取り組む設定 今回の新規サービス検討テーマ 「働く忙しい人の健康を応援するサービス」

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アイデア創出 l アイデアを0から考える必要がある場合には、まずアイデア創出から行い ます。 l すでにアイデアがある場合にはこのプロセスは飛ばして、次の具体化から 行います。 l アイデア創出では、さまざまなフレームワークを用いて、アイデアを発 散させます。 l フレームワークの例 l マンダラート l 掛け算アイデア l オズボーンのチェックリスト l シナリオグラフ l 常識を疑う l ワーストアイデア 14

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アイデア創出 l アイデア創出詳細については過去のセミナーでより詳しく解説し ています。 l 弊社WEBサイト内のコラム 「資料公開|新規サービスの生み出し方。UXデザインを取り入れ たアイデア創出からPoCのポイントまでを解説」をご参照くださ い。 l https://ncdc.co.jp/columns/8223/ 15

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アイデアを具体化する l サービスアイデアを下記のフォーマットを使って具体化する 16 【プロダクト名】は 【対象顧客】で 【○○なニーズを持っている】人向けの 【プロダクト分野】。 【最大の利点は○○】であり、 【競合製品や代替品】とは違って、 【差別化の内容】することができる

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創出したアイデア一覧 17 食べるものを勝手に決め てくれる 実際の消費カロリーより 少なくみせて、 余計に運動するように 促す ②健康データシェア 意識、管理しなくても 楽して健康的な食事を取 れる 毎食分の食事が届くサー ビス ③生活習慣アドバイス (強制力強め) ペナルティ制度 決められた量の運動をし ないと 届くはずの食事が来ない ①食事自動配達 似たような健康状態の人 同士でデータシェア 励ましながら健康促進 病気になった時の損失金 額を教えてくれる 「健康を応援するサービス」 案

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食事自動配達サービスの具体化 l 出てきたサービスアイデアの具体的なイメージを言語化する 18 【食事自動配達サービス】は 【20~30代の独身会社員】で 【食事を用意する、考える時間用意する時間がない というニーズを持っている】人向けの 【食事を自動で毎食配達してくれるサービス】。 【最大の利点は中食の割に安価、健康なメニューを 勝手に決めてくれる】であり、 【Uber Eats】とは違って、 【選ぶ必要がない、配達依頼がない、健康的な食事 を】することができる

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アイデア絞り込み l ターゲットに対してアイデアに関するインタビュー調査を行い、 ニーズのあるアイデアを絞り込む 19 インタビュー アンケート調査

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l 概要 l ターゲット層に用意した設問に答えてもらう l ポイント l 調査人数が少ない場合は、Googleフォームなどを利用することで手軽に調査で きる l 調査人数が多い際は、アンケート調査専門の会社に依頼しても良い l 人選やアンケート結果を集計してくれる l アンケート1回あたり数百万のコストがかかることもあるので、 予算に合わせて企画・設計すると良い l 質問内容は、回答を誘導するような文章にしてはいけない アンケート調査 20

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インタビュー l グループインタビュー l 複数人が参加し、参加者同士でディスカッションを行うインタビュー l 調査対象者5〜6人に集まってもらう l 司会者が調査テーマについて質問を行い、参加者同士で自由に発言してもらう l 参加者同士の相乗効果により、多角的な意見を吸い上げることができる l デプスインタビュー l インタビュアーと1対1の面接形式で行うインタビュー l 本人も意識していなかったニーズや要望を知りたい場合 l 人前では話したくないようなテーマの場合 l 本音の意見を聞き出したい場合 21

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ビジネスモデル評価

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ビジネスモデル評価 23 事業展開フェーズ 事業アイデア実証フェーズ 事業アイデア創出フェーズ ビジネス モデル 評価 アイデア 創出 PoC評価 PoC 実施 販売戦略検討 運用方法検討 展 開 サービススタート 向けシステム開発 UX 検証 事業性 評価 l CVCA図作成 l ビジネスモデルを可視化し、登場人物を把握する l ビジネスモデルキャンバス作成 l ビジネスに必要な項目を確認して、ビジネスイメージを深める l それぞれを作成する中でアイデアを発展させていく

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CVCA(Customer Value Chain Analysis)図作成 l ステークホルダーとその間の価値の流れを図示することでビジネ スモデルをシンプルの表現する l 価値とは:サービス、商品、お金など 顧客 自社 食事作成業者 健康的な食事 月々利用料 楽に健康的な 食事を摂れるサービス 委託費用 宅配業者 健康な食事を自動的に提 供してくれるサービス 委託費用 24

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Business Model Canvas作成 l 記載されている番号の順番に埋めていく l 中心にあるValue Proposi1on が最も大切 25 25 25 25 ①ターゲット顧客は? ②選定されたアイデアの 価値は? ③どうやってその価値を 顧客に届けるか? 販売チャネルは? ⑤どんな収益が得られるか? どんなお金を顧客は出すのか? ④どうやって顧客との 関係性を作り、継続させ るか? ⑥価値を創造するための リソースは? ⑦主要なビジネス活動は? ⑧主要なパートナー、 サプライヤーは? ⑨主なコストとそのボリュームは? 都内で働く 一人暮らしの 30代男女 意識せずに食事面での 健康が保たれる 食事内容を考える 必要がない 中食の割に値段が安い ECサイト、 スマホアプリ マーケティング活動 配送手段、 献立リスト、 食材を安く仕入れる仕組み マーケティング、 管理 食品加工業者、 配送業者、 食材卸業者、 食材費、食材加工費 配送費、 サービス運営費 サービス使用料 献立を決める のをAIを活用 できないか アウトレット 食品を使用す る 健康な食事を自動的に提 供してくれるサービス

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アイデアの追加 26 食べるものを勝手に決め てくれる 意識、管理しなくても 楽して健康的な食事を取 れる 毎食分の食事が届くサー ビス ①食事自動配達 アウトレット食品のデー タを集めて今日の提供メ ニューをAIが決める アウトレット食品を活用 して提供価格を抑える

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事業性評価

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新規サービス実現までのプロセス 28 事業展開フェーズ 事業アイデア実証フェーズ 事業アイデア創出フェーズ ビジネス モデル 評価 アイデア 創出 PoC評価 PoC 実施 販売戦略検討 運用方法検討 展 開 サービススタート 向けシステム開発 UX 検証 事業性 評価 l 3C分析 l 事業環境を分析する l SWOT分析 l 戦略の方向性を決める l 収益シュミレーション l アイデア選定

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29 Customer l 健康に対する意識が⾼まっている l 時間がなく、⾷事を⾃分で⽤意するのは難しい l 平⽇の⾷事時間を減らしたい傾向がある l コロナによりテイクアウトや出前、宅配サービスが⼀般化 Competitor l 既存の⾷事宅配サービス、コンビニ、お弁当 l 健康的ではない l 値段が⾼い l 味に飽きてしまう l 市場ニーズは⾼まっているため、冷凍宅⾷サービスなど参⼊企業は多い 顧客 競合 3C分析 Company l 既存サービスと⾷事宅配サービスを連携させることができる l webサービス開発、プロモーションのノウハウはある l リアルが関連するサービスの開発経験がない ⾃社 l 自社とそれを取り巻く顧客や競合といった「事業環境」を 分析する 例:Webサービス会社が食事自動配達サービスを始めようとした場合

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SWOT分析 l 3C分析の結果から「弱みを強みに変える」「脅威を機会に変え る」ことができる方法を検討する 30 ・toC向けサービス開発の経験がある ・プロモーションのノウハウ ・健康的な食事への意識の高まり ・中食へのニーズの高まり ・食事配達サービスの一般化 ・リアルが関連するサービスの開発経験がない ・会社に健康サービスのイメージがない ・飲食関連サービスの開発経験がない ・宅食サービスへの新規参入企業が多い ・外食店のテイクアウト導入 強み 弱み 脅威 機会 ・食事提供、配達のパートナーを見つ ける ・既存サービスのユーザからを食事宅 配サービスに誘導する ・食事提供と健康管理を併せて行う サービスを提供 ・働く人をターゲットにすることによ る差別化

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収益シミュレーション実施前確認 l 収益シュミレーションを実施前に各コストや販売価格等の検討を 行います。 l 初期費用 l 運用コスト l 売上 l 販売人数✖販売価格 31

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ターゲットヒアリング l ターゲットユーザに対してインタビューを実施 l チャネル、金額感の妥当性、追加のニーズを確認する l サービスの提供方法を確認する l スマートフォンアプリ、webサービス、LINE連携等 32 インタビュー アンケート調査

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販売価格・形態の検討 l 販売価格の検討 l 競合の金額 l 自社のコスト、利益率 l アンケートで結果に基づく、ユーザの購入可能金額 l 販売形態を検討 l 1回ごとの売り切り、チケット制、月額サブスクリプション契約 l キャンペーン割引 l 初期費用の有無 33

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収益シミュレーション実施 l 初期投資〜サービス展開後5年程度までのシミュレーションを行う l 確認ポイント l 初期投資を何年で回収できるか l 目標収益を達成するには単価をどのくらいにすれば良いか、何人に販 売すれば良いか l サービス提供開始後も継続してかかる費用は何か 34

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アイデア選定 l 評価軸を設けてそれぞれのアイデアを評価し、実行に向けて推進するアイデアを 決める 35 市場の伸び、 シェア獲得 競合と差別化 できるか 自社の既存の 強みを活かせる か 実現に向けて の課題はない か 初期投資金額、 実現可能時期、 5年後利益予想 アイデア 1 既存市場 伸びなし、だが 既存を奪うこと でシェアの獲得 は可能 サービス内容で 差別化可能 既存事業のユーザと ターゲットが類似、 強みを活かせる 技術・法制度的 に問題なし 初期投資4000万、 2年後サービス開始、 5年後利益3000万/ 年 アイデア 2 新規市場 今後の伸びあり 新規参入企業が 多い 差別化は難しい が、十分にター ゲット層がある ため顧客獲得は 可能 強みは活かせないが、 新たな収益の柱とし て検討 技術・法制度的 に問題なし 初期投資10000万、 3年後サービス開始、 5年後利益6000万/ 年 アイデア 3 既存市場 今後の伸びあり サービス内容で 差別化可能 活かせる 技術面で難しい 可能性があるた め、検証が必要 初期投資1億、 5年後サービス開始 アイデア 4 新規市場 伸びは見込めな い 差別化不可 顧客獲得は難し い 活かせない

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UXデザイン検証

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UX検証 l ペルソナとカスタマージャーニーマップの作成 l サービスに必要な機能をサービス利用者視点で検討 37 事業展開フェーズ 事業アイデア実証フェーズ 事業アイデア創出フェーズ ビジネス モデル 評価 アイデア 創出 PoC評価 PoC 実施 販売戦略検討 運用方法検討 展 開 サービススタート 向けシステム開発 UX 検証 事業性 評価

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UXデザインとは? 38 ユーザーエクスペリエンス(User experience)デザインの略称で、 ユーザー(顧客)体験を設計することです UXデザインとは 企画・設計 ユーザーの体験 UX デザイン +

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UX検証の目的 l ビジネスモデル検証は事業主側の視点 l UX検証はサービス利用者の視点でサービスを検討する l 新規サービスを検討する上で、事業者視点だけでなく、ユーザー 視点を重視したサービスアイディアの検討が重要 39 ビジネスモデル検証 (論理的検証) 事業者視点 = 儲かるか? 使用者視点検証 ユーザー視点 = 使うか?買うか? 対の関係

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l 本資料は赤枠の部分についてのフレームワークです UX検証 40 l ペルソナとカスタマージャーニーマップ(CJM)の作成 l 新規サービスに必要な機能をサービス利用者視点で検討するプロセス l サービス利用者のペルソナを定義する l CJMでペルソナの行動・思考・本音を抽出する ジャーニーマップ作成 ペルソナ定義 インサイト分析 サービス利用者はどんな 人? ペルソナはどんな行動を する?義 ペルソナの本音は?

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l 本資料は赤枠の部分についてのフレームワークです アイデア創出時のUX検証 41 l ペルソナの作成 l BMCにて設定したターゲットから対象を決めてペルソナ定義を行う 事業者視点(BCM) ターゲット設定 ・30代男女 ・都内に勤務 ・一人暮らし UXデザイン ペルソナ作成 • 氏名:加藤 詩織 • 年齢:32歳 • 身長:161センチ • 職業:不動産会社 営業 • 年収:700万円 • 勤務体制:90%出社 朝8時出社 〜夕方8時退勤 • 家族構成:一人暮らし 茨城の実 家に両親がいる • …… • …… 誰向けのサービス?

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ペルソナ定義 l 概要 l その後の分析工程でペルソナだったらどう考えるのか?どう行動するのか?を想像するために、 サービス利用者の典型的なユーザー像をペルソナとして定義する l ポイント l あえて「ターゲット」ユーザーといった表現は使わない ターゲットと言う表現は事業者視点での単語であるため l 関係者のだれもが同じような人物像としてイメージができるような項目と内容を定義する l 名前や写真に有名人のものをそのまま使わない。 (その人のイメージに思考が引っ張られてしまうため) l 名前、年齢、性別は必須。その他の項目はプロジェクトに応じて必要なものを適切に定義 42

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UX検証を行うアイデア 43 食べるものを勝手に決め てくれる 意識、管理しなくても 楽して健康的な食事を取 れる 毎食分の食事が届くサー ビス ①食事自動配達 アウトレット食品のデー タを集めて今日の提供メ ニューをAIが決める アウトレット食品を活用 して提供価格を抑える

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44 30代の都内在住独身女性 • ⽒名:加藤 詩織 • 年齢:32歳 • ⾝⻑:161センチ • 職業:不動産会社 営業 • 年収:700万円 • 勤務体制:90%出社 朝8時出社〜⼣⽅8時退勤 • 家族構成:⼀⼈暮らし 茨城の実家に両親がいる 3つ下の妹は既婚で千葉県在住 彼⽒なし 性格:社交的、負けず嫌い、会社ではしっかりしているが、家ではだらけている、⼤雑把なとこ ろがある、流⾏には敏感、⾒た⽬にも気を遣っている • 趣味:ゴルフ、国内温泉旅⾏、ヨガ、youtubeで⽝の動画を⾒る • ⾷事:外⾷もしくは出来合いのお惣菜、冷凍⾷品中⼼ サプリメント服⽤ • ⾃炊レベル:ご飯を炊く、サラダを作る • 好きな⾷べ物:ハヤシライス • 苦⼿な⾷べ物:⾙類 • 健康状態:今のところ⼤きな問題なし、慢性的な肩こり、むくみ、肌荒れが気になる • スマホ/PC: iPhone12 を所有 個⼈PCはなし • よく使うアプリ:Yahooニュース、amazon、UberEATS、メルカリ、予定管理、体重記録 • SNS利⽤:Instagram、Facebook ペルソナの例

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カスタマージャーニーマップ作成 l 概要 l ペルソナの行動を想像・定義し、その行動の際の考えているであろうことや思っているであろ うことを抽出し、ペルソナの感情・心理状態を可視化する l 手順 l ストーリーを抽出する l ストーリーに基づきペルソナの行動を列挙する l ペルソナの行動を列挙した後、各行動時にペルソナが考えるうる可能性のある気持ちをできる だけ多く列挙する l ポイント l ペルソナになったつもりで想像を膨らませ、ジャーニーマップを作る 45

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インサイト分析 l 概要 l カスタマージャーニーマップからペルソナの本音とは何か?行動や思考に影響を与える感情は 何か?を導き出す l ポイント l 「要はこのストーリでペルソナが本音で思っていることはことは何なのか?」を何度も声に出 して問いかけて深く考えることを意識すること l インサイト=ペルソナの本音と考えると導きやすい 46

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カスタマージャーニーマップ作成のポイント l 2種類のジャーニーマップを作成する l 新規サービスがない状態(旧)でのジャーニーマップ l 利用シーンでの現状の不満を抽出する l 新規サービスがある状態(新)でのジャーニーマップ l 新規サービスにより解消される予定の課題を明確化する l 旧カスタマージャーニーで課題だった内容が新のジャーニーマッ プで解決できているということを確認する 47

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Insight 昼⾷のこと考えるの めんどくさい 結局このペルソナにとっての 本⾳は何なのか? カスタマージャーニーマップ(旧)/インサイト分析 48 Think 満員電⾞ きつい 早く終わ らないか な 急がない と午後に 間に合わ ない 困った 時間ない からデス クで⾷べ よう 困った もう⾷べ る時間な い 最初から コンビニ によかっ たすれば 全然休め なかった 今⽇も忙 しそう お昼休み なくなる ついてな い 最悪だ とりあえ ず飲み物 買おう お腹すい た DO 会社に出社して昼⾷を⾷べる STORY 空いてい るといい な 急げ〜 オフィス に戻る 会社に⾏ く ⾏きつけ の店に向 かう ⾏こうと した店が 混んでる 弁当が売 り切れ 最後コン ビニ寄る 飲みもの だけ買う 会議が伸 びる お弁当屋 さんに向 かう 他のお店 探さない と 確実に⾷べられる/買えるよう にしたい ランチは楽しみというより 時間との戦い 課題 ・時間節約 ・手間 ・ストレス ・お昼食べ逃し

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Insight 昼⾷のこと考えなくていいの のは助かるな カスタマージャーニーマップ(新)/インサイト分析 49 Think 満員電⾞ きつい 早く終わ らないか な お弁当頼 んどいて よかった 頼んどい てよかっ た 品切れの ⼼配なし で安⼼ スムーズ で安⼼ 時間な かったけ ど間に 合った 満⾜ 今⽇も忙 しそう お昼休み なくなる 並ばない の助かる DO 会社に出社して昼⾷を⾷べる STORY オフィス に戻る 会社に⾏ く アプリで 注⽂情報 確認 通りすが りの飲⾷ 店が混ん でる 受け取る ⾷べる 会議が伸 びる 受け取り 場所に向 かう ストレスが減った 午後の仕事にスムーズに取り 掛かれる おまかせ が楽 解決した課題 ・時間節約 ・手間 ・ストレス ・お昼食べ逃し

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UX検証(その他の手法) l サービス使用者に近い人にアンケートやインタビュー、行動観察、 体験を行い、アイディアに対するUX検証の精度を高める l すべての検証を実施する必要はない 50 行動観察 インタビュー アンケート調査 体験

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まとめ l アイデア創出は事業主側からの視点だけではなく、利用者側の視点を入 れることで市場に受け入れられるアイデアになる l アイデアがすでに決まっている場合にはUXデザイン検証から行うことも可能 l ビジネスモデル検証により事業性が高い(儲かる)と判断されたアイデ アが必ずしも選定されるわけではない l 新規サービスの方向性や実現時期等を考慮して選定を行う l アイデア創出フェーズは1度でうまく行くことは稀 l プロセスを根気よく繰り返すことでアイデアをブラッシュアップしていくこと が重要 l 1回で結果が出るとは思わず、長期間続けられる体制があると 成功の確率は上がる 51

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新規サービス検討ワークショップ

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l 全8回のワークショップを通して、新規サービス・新事業のアイデア出しから、事業性検討・評価、 具体化までを行うサービスです l 顧客の新規事業支援や、NCDCの新規ビジネス立ち上げプロジェクトを実際に経験しているコンサルタン トが講師を担当します l 新規サービス及び新規事業のターゲット分野・範囲についてはお客様個別にカスタマイズします l 例えば「10年後に実現するモビリティに関するITを活用したサービスを考える」 「地方を活性化するエンターテイメントサービスを考える」等 IdeaAon Workshop標準パッケージ概要 53 サービスアイデアを 発散して数多く出す いくつかを選定して ビジネスモデルを 可視化する 収益性の評価を行う 新規サービスの 概要を 具体化する

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全8回のプログラム概要 l さまざまなフレームワークを用いて講師がプログラムをリードします l お客様の参加メンバーが主体となって実践することで、一連のノウハウを身につけていただけます l お客様の目的やご要望によってカスタマイズも可能です(詳細はお問合せください) 54 回 実施プログラム 概要 Day1 • 前提の確認 • アイデアの発散 テーマの説明などの前提をあわせた後、様々なIdeationのプログラムを 複数回行い、多くのアイデアをアウトプットします。 Day2 • アイデアの掛け算足し算 • 可能性のあるアイデアの選定 Day1でてきたアイデアに対して、掛け算や足し算を行うことでより多く のアイデアとしてアウトプットします。その後、可能性のありそうなア イデアを複数個絞り込みます。 Day3 • ビジネスモデルの可視化と評価 CVCA図とビジネスモデルキャンバスを用いて絞り込まれたアイデアをビ ジネスモデルとして可視化します。 Day4 • 収益シュミュレーション 目的に合わせた事業期間での売上、コスト、利益のシュミレーションを 行います。 Day5 • 3C分析、SWOT分析からの新規事業戦略の 方向性定義 ビジネスモデル、収益シュミレーションの結果から顧客ターゲット、競 合サービス、自社の特徴を議論し、新規事業として何を達成するかを議 論します。 Day6 • ビジネスモデルの再検討・ブラッシュアップ 新規事業としての方向性検討の結果を踏まえ、ビジネスモデルをブラッ シュアップします。 Day7 • カスタマージャーニーマップによる新規サー ビスの具体化 ここまでは具体的なサービスイメージができていないので、CJMを用い てメインとなる機能を粗く定義します。 Day8 • 収益シュミレーションのブラッシュアップ • 簡易的な事業計画の作成 最終回として収益シミュレーションをブラッシュアップすることで簡易 的な事業計画を作成します。

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ご提供価格等 l ご提供金額:200万円(税別) 上記費用に含まれるもの・前提条件 l 全8回の資料、講師 l 2回程度の事前ミーティング l 人数:20名まで l 参加者の前提知識:特になし l 開催場所:オンラインまたはお客様オフィス(弊社オフィスの場合は最大10名) ※開催場所によっては別途講師の交通費・宿泊費等がかかる可能性があります 55

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