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Copyright© MEDLEY, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 1 なぜConfluence Cloudだったのか? 〜『運⽤効率と将来性』から⾒る最適解と、予期せぬ課題を乗り越えた移⾏のリアル〜

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Copyright© MEDLEY, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 2 本セッションの内容

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Copyright© MEDLEY, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 3 本セッションの内容 本セッションで触れること Confluence Cloud移⾏の「なぜ?」と「どうやって?」を、プロジェクトリーダーの視点から 具体的にお伝えします ● なぜ弊社はConfluence Cloudを選んだのか? ● どのように移行プロジェクトを進めたのか? ● 移行して実際どうだったのか?

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Copyright© MEDLEY, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 4 ⾃⼰紹介

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コーポレートIT室 ITBPグループ マネジャー 清水 翔太 2022年 2023年 2024年 メドレー入社 コーポレートデザイン部(現:コーポレートIT室)に入社 六本木ヒルズのネットワーク設計、全社EDR導入担当 グループマネジャー就任 Jira導入や生成AI活用の推進PL 海外拠点のコーポレートIT運用も担う 複数プロジェクトのPLを担当 六本木ヒルズの増床やConfluence CloudのリプレイスPL グループ会社のエンジニア採用マネージャー 2025年 Shota Shimizu 登壇資料 ● Jira全社展開の裏側 - 多数の部門と協働して全社標準ツールとして確立させた、調整・工夫・合意形成のリアル SIer ITコンサルタント (フリーランス)

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Copyright© MEDLEY, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 6 会社紹介

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Copyright© Medley, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 7 Confidential 7 会社紹介 ミッション メドレーは、テクノロジーを活用した事業やプロジェクトを通じて、 医療ヘルスケア分野の課題を解決していきます。 それにより、「持続可能な医療」の実現と、 患者さんやそのご家族にとって「納得できる医療」の実現を目指しています。 参考:会社説明資料(https://speakerdeck.com/medley/medley-company-guide)

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Copyright© Medley, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 8 Confidential 8 会社紹介 主要プロダクト 医療ヘルスケア領域における⽇本最⼤級の医療介護の求⼈サイト「ジョブメドレー」などを運営している ⼈材PF事業と、クラウド診療⽀援システム「CLINICS」などを運営している医療PF事業の、2つの事業領 域を中⼼に展開しています。 (1) 2025年3月末現在

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Copyright© Medley, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 9 Confidential 9 会社紹介 大切にしている価値観(Our Essentials) 凡事徹底 長期のカスタマー価値を追求 日々の倹約と大胆な投資の両立 革新と改善を主導 全てを明確に 誰よりも詳しく 信頼を獲得する 建設的に進める 組織水準を高める ドキュメントドリブン 自分をアップデート 成果を出す メドレーの掲げるミッションを達成するために必要不可⽋となる 12項⽬の⾏動原則 を定めています。 Our Essentialsを組織づくりの中核に据えており、⼈事制度にも組み込まれています。 参考:大切にしている価値観(https://www.medley.jp/team/culture.html)

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Copyright© Medley, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 10 Confidential 10 会社紹介 従業員数の推移 M&Aによって年々グループ会社が増加しており、グループ全体での従業員数は2024年には1,400名を 超えました。従業員の増加によって、ナレッジ管理の重要性が年々⾼まっています。

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Copyright© MEDLEY, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 11 弊社におけるAtlassian製品の歴史

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Copyright© Medley, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 12 Confidential 12 弊社におけるAtlassian 製品の歴史 Atlassian製品の利用歴(Server→Cloudへ) 2018年にesaから移⾏して以来、6年以上にわたって、全従業員でConfluenceを利⽤し続けています。 Confluence ServerからCloudへの移⾏は2024年6⽉に、Jiraの利⽤は2024年10⽉から開始しています。 2018年8 月 esa Confluence Server 2024年
 6月 約6年 Confluence Cloud Jira Cloud 2024年
 10月 総ページ数: 約30万ページ 約1年 参考:Jira全社展開の裏側- 多数の部門と協働して全社標準ツールとして確立させた、調整・工夫・合意形成のリアル (https://speakerdeck.com/medley/the-story-of-the-rollout-of-jira)

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Copyright© MEDLEY, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 13 弊社におけるAtlassian 製品の歴史 ⽬指すところ メドレーグループは、Confluenceを世界⼀美しく活⽤します

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Copyright© MEDLEY, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 14 移⾏検討の背景

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Copyright© MEDLEY, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 15    心理的負担    コスト 運用負荷 移行検討の背景 Server版の限界:サポート終了 移⾏検討の最⼤のトリガーは、Server版サポート終了という⼤きな節⽬でしたが、オンプレミス環境運 ⽤特有の課題も感じていました。 オンプレミス環境の課題 当時の状況 Confluence Serverが2024年2⽉15⽇にサポート終了 バージョンアップ不可(= 既存バージョンの不具合が解消不可) 平均30⼈⽇/年 ※バージョンアップ作業、 Linuxリプレイス⼯数、障害 発⽣時の⾃社対応、問い合わ せ対応等 サーバー費⽤(140万円/年) + 運⽤⼈件費(上記) 限られたメンバーで常に環境 をウォッチ、メンテナンス 安定稼働が必須のため、 ⼼理的なプレッシャー

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Copyright© MEDLEY, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 16 Cloud移⾏の決め⼿

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Copyright© MEDLEY, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 17 Cloud移行の決め手 Data Center vs Cloud vs Notion ⽐較検討 Data Center版、Cloud版の両⽅のトライアルを実施し、機能要件‧⾮機能要件の両⾯から詳細に⽐ 較検討を⾏いました。また、Notionへのリプレイスも⽐較検討の⼀つとしました。 Data Center版 vs Cloud版 ⽐較サマリ 観点 ⾒た⽬‧UI 機能性 移⾏容易性 運⽤のしやすさ ⻑期コスト 評価 Data Center Data Center Cloud Cloud Cloud CSSカスタマイズ可 AIやDB等最新機能が利⽤可 ライセンスキーを適⽤するだけ サーバーメンテナンスコストが不要 TCOで⾒たときにコストが低減 vs Notion⽐較 Notionは、Wiki+プロジェクト管理などの機能を有している影響で、Confluenceと比較してコストが割高 全社でプロジェクト管理ツールが必要な訳では無いことに加え、システム変更によるユーザー影響を考慮して見送り

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Copyright© MEDLEY, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 18 Cloud移行の決め手 Cloud版への移⾏の決め⼿ ⻑期的な視点で⾒たときに、ユーザーにメリットがあること、コーポレートITメンバーが他の企画業 務に割り当てる時間を増やせることから、Cloud版への移⾏が良いと判断しました。 Cloudのみに提供される、Atlassian Intelligenceやデータベース、ホワイト ボードなど AI等の先進機能提供 1. ユーザーへの継続的な価値提供 2. コーポレートIT部⾨が、より戦略的な  企画業務へリソースをシフト ⻑期的な視点でメリット バージョンアップ、障害対応等の運⽤ ⼈件費や、サービス維持のための組織 的‧精神的負荷から解放 運⽤負荷の⼤幅削減

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Copyright© MEDLEY, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 19 移⾏プロジェクトの全体像

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Copyright© Medley, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 20 Confidential 20 移⾏プロジェクトの 全体像 導入検討から移行完了までのタイムラインとプロセス 2024年2月から移行検討を始め、 6月24日に全社稼働を開始しました。 検討開始からおよそ 5ヶ月で全社稼働まで完遂しました。 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 リセラー切り替え・契約統合 移行検証 移行計画 移行方針 システム設計・設定 機能開発 6/24 先行 トライアル 本番稼働 移行説明・アナウンス Go/No Go 判断 課題対策検討

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Copyright© MEDLEY, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 21 移⾏プロジェクトの 全体像 移⾏体制とコミュニケーションプラン 弊社側の体制は、私を含めて、PJメンバー3名で移⾏を完遂しました。 統括責任者 PJリーダー (私) 移行管理 CEO メドレー PJチーム 各部門 リックソフト 営業部 Atlassian Cloud Migration Team(CMT) グループ会社 ※Confluence Cloud利⽤ 開発部 各部門 PJサポート PJリーダー:PJ進捗の管理、部⾨との調整、移⾏後のシステム設計‧設定 移⾏管理:主に移⾏にあたっての技術検証や移⾏スケジュール設定を担当 PJサポート:主に従業員向けマニュアル作成を担当

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Copyright© MEDLEY, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 22 移⾏のリアル

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Copyright© MEDLEY, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 23 移⾏のリアル 移⾏⽅針 CCMA(Confluence Cloud Migration Assistant)ツールを最⼤限活⽤しつつ、既存業務への影響を最 ⼩限に抑えるため、Server→CloudへのURLリダイレクトという対策を講じました。 (※リックソフト社のリダイレクトアプリ(Redirect to other sites for Confluence)を利⽤させていただきました) CCMA ページ ユーザー グループ 画像 添付ファイル スペース コピー リダイレクトアプリ Redirect to other sites for Confluence

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Copyright© MEDLEY, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 24 移⾏のリアル① 『移⾏の課題と対策』

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Copyright© MEDLEY, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 25 移行の課題と対策 膨⼤なデータと「Cloudならでは」の課題 移⾏ツールはあれど、約28万ページという膨⼤なデータと、Serverとは異なるCloud環境への適応と いう、⼆つの⼤きな課題に直⾯しました。 スペース(仮称) ページ 添付ファイル 移⾏予測 Apple 258,228 296 GB 48時間 Bread 329,037 185 GB 22時間 Cookie 253,165 178 GB 20時間 Donut 86,962 94 GB 10時間 Egg 56,205 64 GB 6時間 Fish 62,142 37 GB 4時間 Grape 28,234 35 GB 4時間 データ移行の課題 CCMAの予測では、全スペースのデータ (ページ本体、添付ファイル、履歴など)を 全て移⾏するのに約144時間(=約6⽇間) サービス移行の課題 UI/UXの違い、機能の有無や動作の違い、 パフォーマンス特性など、Server環境とは 異なる点が多く、影響が読みづらい 28万 ページ 144時間 ? 実際に使ってみないとわからない =

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Copyright© MEDLEY, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 26 移⾏の課題と対策 データ移⾏の課題対策:添付ファイルを先に転送 CCMAのベストプラクティスに則って「添付ファイルの先⾏移⾏」を移⾏⽅針として採⽤しました。 さらに、 弊社独⾃の判断で週末を利⽤した分割移⾏を組み合わせることで、 移⾏時間の分散と業務 影響への影響最⼩化を図りました。 5 ⽉ 月 火 水 木 金 土 日 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 6 ⽉ 添付ファイル① 添付ファイル③+ 先⾏トライアル分 残り全て 先⾏トライアル開始 本番稼働開始 移⾏スケジュール 添付ファイル② 添付ファイル④

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Copyright© MEDLEY, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 27 移⾏の課題と対策 サービス移⾏の課題対策:⼀部⾨での先⾏トライアル Server版から移⾏することで発⽣する「使い勝⼿」という未知の課題に対応するため、1スペースの みを対象とした⼀事業部⾨(40名程度)での先⾏トライアルを実施しました。 これにより、本番稼働前に課題を洗い出し、⼀定の対策を講じることができました。 課題⼀覧 1. 一部ページが閲覧不可 Atlassian社へ依頼、サービス側のキャッシュリフレッシュにて解決 2. ページ表示が遅い 1.と同様にキャッシュリフレッシュにて解決 3. エディタの違いによるレイアウト崩れ Legacy Editor→New Editorに切り替えた際の挙動の違い ユーザー側でページを修正していただくよう依頼 4. 個人用スペースのスペース名が、 firstname.lastnameに設定されない 5. 個人用スペースのOverview(概要ページ)にいいね ができない Overviewにいいねができないことの調査不足 概要に自己紹介を記載せず、一階層下にページ作成するように案内 6. ページコピーができない/遅い ページ内の添付ファイルの多さが原因と思われる 新たにページを作成して、コンテンツだけコピーするよう依頼 プロビジョニングの設定ミス 弊社IdP側のSAMLの設定を変更

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Copyright© MEDLEY, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 28 移⾏のリアル② 『移⾏で⼤変だったこと』

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Copyright© MEDLEY, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 29 移行で大変だったこと Cloud版⾮対応マクロとユーザーマクロの移⾏ Cloud版でサポートされなくなったマクロへの対応は、地道な⼿作業と機能提供を⽌める‧代替機能を 開発するという、移⾏プロジェクトの中でも特に労⼒を要した部分でした。 HTMLマクロ、Markdownマクロ、PlantUMLなど、 Server版で多⽤されているCloud版⾮対応マクロを利⽤ できるようにするか? Cloud非対応マクロ ユーザーマクロ 課題:Cloud⾮対応マクロの扱い 対策:アプリを導⼊し互換性を確保    ⼿作業で修正‧移⾏ 全社で⼀番利⽤されている従業員⼀覧ページ⽤マクロ と、ユーザーマクロが利⽤不可になるが、代替案をどう 提供するか? 課題:利⽤不可となるユーザーマクロの代替 対策:⼀部はAPIを利⽤して開発    その他マクロは廃⽌ MacroPack for Confluenceを導⼊し、互換性を確保。 そのうえで、移⾏チームによる⼿作業で、可能な限り コンテンツを修正‧移⾏。 従業員⼀覧ページ⽤マクロは、 Confluenceの APIを利⽤ したGoogle App Script を開発し、⾃動的に従業員⼀覧 ページを定期的に更新する仕組みで代替。 その他のユーザーマクロについては廃⽌。

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Copyright© MEDLEY, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 30 移⾏のリアル③ 『本番稼働後の予期せぬ課題』

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Copyright© MEDLEY, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 31 本番稼働後の予期せぬ 課題 パフォーマンストラブル等想定外のトラブル 本番稼働後に顕在化した、Confluenceのアクセスパフォーマンスのトラブル、ページの権限剥落、個⼈ スペース移⾏⼿順不備は、ユーザーに広範囲に影響が出ました。 特にパフォーマンストラブルについてはAtlassian社との粘り強い連携が必要でした。 パフォーマンストラブル ページの権限剥落 個人スペース移行手順不備

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Copyright© MEDLEY, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 32 パフォーマンストラブル

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Copyright© MEDLEY, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 33 パフォーマンストラブル パフォーマンストラブルの事象と対策 本番稼働直後に発⽣した断続的なパフォーマンス低下は、原因究明と解決に時間を要し、 SaaSならではの課題解決の難しさとサポート活⽤の重要性を痛感させられました。 ノードアップグレード後のパフォーマンスは安定しています。 課題 ページの表⽰遅延、編集時のレスポンス悪化、検索結果の表⽰に時間がかかるなど、 Confluence全体の動作が断続的に不安定 原因 負荷増加によるサーバー側の処理逼迫 対策 稼働しているノード(インスタンス)のアップグレードをAtlassian側で実施 教訓 通常のサポートに問い合わせたことで、対応に時間がかかってしまった 稼働前後は特にCMTと連携を取って本番稼働後のトラブルに備えること サポートに対して、実際のトラブルや業務影響が正確に 伝わるまでに時間がかかり、解決に1週間ほど要しました。

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Copyright© MEDLEY, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 34 ページの権限剥落

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Copyright© MEDLEY, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 35 ページ権限の剥落 ページ権限の剥落と⼿動復旧 使っていないグループを移⾏しないようにした、CCMAでのグループ移⾏⼿順の誤りが原因で、⼀部 ページの権限が消失。ユーザーからの問い合わせで発覚し、緊急の⼿動復旧作業が発⽣しました。 課題 ⼀部ページにてグループへ付与している制限が消失、本来そのページを閲覧‧編集でき るはずだったグループのメンバー全員がアクセス不可の状態に。 原因 CCMAの "Only users related to the selected spaces" オプションでグループを移⾏した 場合、スペースに直接関連付けられたグループのみが対象の模様。本ケースでは、ペー ジの閲覧制限にのみ使⽤されていたグループであり、これらが移⾏されませんでした。 対策 Server版の該当ページと⾒⽐べて、⼿動で権限を復旧 教訓 ツールを過信しすぎない 権限周りは特に復旧が難しいため、⼊念に検証を⾏うこと

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Copyright© MEDLEY, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 36 個⼈スペース移⾏⼿順不備

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Copyright© MEDLEY, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 37 個人スペース移行手順 ミス 個⼈スペース移⾏⼿順不備によって案内が複雑に 本番稼働前にユーザーアカウントの有効性を確認しようとした移⾏⼿順が裏⽬に。Cloud版でも新し く個⼈⽤スペースが作られ、移⾏したServer版とCloud版で個⼈スペースが⼆重に作成されるという 「予期せぬ課題」が発⽣。結果、個⼈スペースの統合の案内が必要になってしまいました。 Cloudユーザー作成 /~123456ABCD /~taro.yamada /~taro.yamada CCMAによる 移⾏ 初回アクセス時 に⾃動作成 実施した⼿順 Cloudへアクセス確認 移⾏したスペースを統合 統 合 CCMAで移⾏ (移行T作業) (ユーザー作業) (移行T作業) (ユーザー作業)

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Copyright© MEDLEY, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 38 個人スペース移行手順 ミス 個⼈スペース移⾏⼿順不備によって案内が複雑に 今回のトラブルは移⾏前の検証不⾜が原因でした。 先に個⼈スペースを移⾏した後にユーザーアクセスを許可することで、 Serverの個⼈スペースがそのま ま紐づき、ユーザーによる統合も不要になります。そのため、本来はこの⼿順で実施すべきでした。 /~taro.yamada /~taro.yamada CCMAによる 移⾏ 初回アクセス時 に⾃動紐づけ 理想の⼿順 Cloudユーザー作成 Cloudへアクセス確認 CCMAで移⾏ (移行T作業) (ユーザー作業) (移行T作業)

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Copyright© MEDLEY, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 39 移⾏のリアル④ 『Cloudは期待どおり?』

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Copyright© MEDLEY, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 40 Cloudは期待どおり? 評価軸で⾒る移⾏後の実感 総じて、運⽤効率の向上とコストに関しては、期待どおりの効果を得られ、機能性に関してはAIの 進歩もあり当初の期待を上回る結果となりました。検索性に関しては今後に期待しています。 ⾒た⽬‧UI Cloudを⼀年間運⽤した評価 問題なし 期待を上回った 期待どおり 当初、CSSが適⽤できないことによる懸念はありましたが、⼤部分 のユーザーは新しいCloudレイアウトに適応しました。 現在、レイアウトに関する要望は特に上がっていません。 新機能の追加だけでなく、AI技術の進歩の結果、Rovoの標準搭載 が発表されたり、公式MCPの登場により、AI活⽤がさらに活性化 することが期待されます。 パフォーマンスは現在安定。サーバーの維持管理や Confluenceのアップデート作業から解放されました。結果と して、運⽤コスト(特に⼈的⼯数)は⼤幅に削減されました。 運⽤⼯数の⼤幅削減、新機能活⽤による⽣産性向上、将来的 なAI活⽤によるさらなる効率化などを考慮すると、⻑期的な コストパフォーマンスは⾼く維持できてます。 観点 期待どおり 機能性 運⽤のしやすさ ⻑期コスト 検索性 今後に期待 Server版と変わらず検索性には課題があります。ただし、Rovoの 標準搭載による検索性の向上に期待しています。

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Copyright© MEDLEY, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 41 まとめ

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Copyright© MEDLEY, Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 42 まとめ 総括:私たちのCloud移⾏と、これから移⾏する皆様へ ⼭あり⾕ありのConfluence Cloud移⾏でしたが、明確な⽅針と適切な対策、そしてチームの努⼒に より、当初の⽬的を達成し、さらなる可能性を⼿にすることができました。 この経験が、皆様の移⾏プロジェクト成功の⼀助となれば幸いです。 改めて、Cloudにして良かったこと 1 コーポレートITの運⽤負荷の軽減を実現 Serverの運用負荷から解放され、結果、より戦略的なIT業務へ注力できるようになった。 2 ユーザーへの継続的な価値提供が可能に AI機能を含む先進機能の恩恵を継続的に受けられるようになり、情報共有の質と効率が向上。

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