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中国のサプライヤーに ⾦属部品の加⼯をお願いして、 量産した話 2019/10/25 同人ハードウェアMeet up vol.3 norippy @rino products

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HELLO! norippy (Norio Ikedo) 2 -平日は小さなロボットメーカーのチーフエンジニア 筐体、電子回路、組み込みFW等の設計・開発 前職では某メーカーで筐体設計エンジニア。筐体設計が一番得意 -余暇の時間はrino products代表 ・アウトドアスポーツや自動車関連を中心に ハードウェアプロダクトを製作。出展や販売等同人活動をしてます。 ・スマートスピーカースキルの開発もやってます Web page Twitter @Norio_Delux

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3 “RDM-01”販売中です ! スイッチサイエンス 販売ページ スマートスピーカーとマイコンをDTMF信号で通信するための 基板とスキルを開発し、リリースしています 1380円で販売中です︕

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4 現在M5StickC用のVibrator - Hatを開発中。年内に頒布予定です! (M5Stack社に問い合わせて製造OKもらいました!) リリース予定

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今⽇の話 5

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7 スイフトスポーツ(ZC32S) MT⾞専⽤リバースロックカバー 切削による形状出し、アルマイトとサンドブラストによる表面仕上げの注文をして、 この商品をつくりました@中国。5個作って完売。追加で20個つくりました リバースロックタイプ の⾞種では、シフトノ ブを交換すると、 こんなことが・・・

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8 開発・製造の進め⽅について 1. 仕様決めと3Dデータの作成 2. 2Dデータの作成 3. 工場見つけて相見積もり 4. 仕様の相談 5. 製造・発送 中国にCNC加⼯を依頼した話をこれに沿って説明します

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9 1. 仕様決めと3Dデータの作成 仕様とは︖ 1.表面の仕上げ、色(アルマイトなのか、塗装なのかetc) 2.使用する材料 3.製造方法 アルミを使って、CNCで切削し、 アルマイト仕上げにしよう!! 仮でいいので、最初に仕様を決めてしまいます。

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10 2. 2Dデータの作成

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11 2. 2Dデータの作成 簡易図⾯でOKです︕ 3Dデータをベースに、表面仕上げや注記を記載した図面を作成します。 最近は3Dデータと2Dデータの両⽅を渡して製造してもらうのが⼀般です。 そのため、ここだけは守って︕︕という重要な⼨法のみを記載した図⾯でOKです。 図⾯に記載されている⼨法はちゃんとした⼯場なら、検査で要求を満たしているか図⾯と 照らし合わせて⼨法確認します。(記載されていないところはチェックしない) 必要な部分だけに対する注記や公差を考えればOK! 簡易図⾯とは︖

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12 3.⼯場⾒つけて相⾒積もり 製造個数を決め、 Alibabaで工場(Manufacturer)を見つけて、 作成した3Dデータ、図面を送って見積もりをもらいます。 ⼯場の規模によってコストが全然違う。 今回でも1個$25,$15と、かなり開きがありました。 相⾒積もりは必須です︕ 1個 $9でいいよ!というところを見つけて、そこに決めました。

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13 4.仕様の相談 仮の見積もりで安い工場を見つけたら、実際にどのような品質のものが できるか、相談します。 Point すでに⼯場が経験のあるアルマイトの⾊味を選んだり、 表⾯処理を選ぶことで、失敗のリスクを減らします。 (聞くと教えてくれます) 外観の仕様を確立するのは実は大変です。 大手メーカーでは、新規の場合これだけで1ヶ月以上かけます。 先方に実績がないことはさせないのが小さなメーカーの 製造手法としては良いと思います

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14 5.製造・発送 仕様が決まったら発注。 製造途中も情報をいただくと安心します。

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まとめ 15 • CNCの切削は図⾯が求められます。簡易図⾯を描きましょう︕ • 表⾯仕上げはサプライヤーにとって新しい要素をつくらないと 安⼼かつスムーズに製造に進みます。 皆さんも、中国での筐体の製造をやって、 同⼈ハードつくってみましょう︕

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16 使⽤したサプライヤー情報 1回目の製造: Shenzhen Sinorise Technology Co., Ltd 2回目の製造: Xpeort Technology inc. 担当者:Jason 使用言語 : 英語 https://sinorisemfg.en.alibaba.com http://xpeort.com/ ※サプライヤーを変更した理由ですが、担当のJasonが転職したためです。 Jasonさんはしっかり対応してくれたので、そのまま転職先をそのまま使いました 彼⾃⾝、以前は設計者をやっていたそうで、設計の⾜りない部分があればフォローも してくれるようです。