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待望のApp Serviceゾーン冗長を語りたい Japan Azure User Group 11周年イベント 第一部LT

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自己紹介 2 氏名:Doi Kohei Twitter:@pyorne 普段のお仕事:AP Communications Co., Ltd. Azure / Container / Kubernetes 企業向けトレーニング講師 過去登壇:コンテナ技術入門(Speaker Deck) https://speakerdeck.com/apcom/kontenaji-shu-ru-men

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今日のお話 August 25, 2021にAzure App ServiceのTeam Blogに投稿されたApp Serviceの可用性 ゾーン(AZ)が正式サポートされたのでその概要について語ります1 よりDeepな内容は、後日のHack Azure! #7でお楽しみ下さい 3 https://hack-everything.connpass.com/event/225963/より引用 1. https://techblog.ap-com.co.jp/entry/2021/08/31/000833 にブログも投稿

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簡単なおさらい App Serviceとは? WebサービスをホストするAzureの代表的なPaaSです。 通常はフレームワーク言語(.NET,Java,Ruby,Node.js,PHP,Python等)を選択して コードを持込みアプリケーションをホストします。コンテナイメージも持ち込むことができます。 一般的にWebシステムに利用され、フロントエンド、APIアプリ、バックエンド、サーバレス関数の実行環境として 利用されます。Webシステムに関連する多彩な機能(継続的デプロイ、ドメイン連携、デプロイスロット、オートス ケーリング等)をサポートしています。 4 オンプレからの リフト&シフト 守りの環境 攻めの環境 最先端のクラウド ネイティブアプリケーション どちらにも利用可能な万能サービス

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簡単なおさらい ゾーン冗長(AZ:可用性ゾーン)とは? リージョン内で独立した電源、冷却手段、ネットワークを備えた複数のデータセンターの構成。 各ゾーンにリソースを分散配置することで、高可用性を維持できる。 5

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今回の要点 6 App Serviceが高可用性 を手に入れてより使いやすく お手軽最強勇者 東日本リージョン 西日本リージョン 複雑なデータ領域

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App Service Environment 7 以前まではApp Serviceでゾーン冗長構成をとるにはASE(App Service Environment)を利用する 必要があったが、デメリットもあり特定の条件下以外では採用しづらかった ASEのデメリット ・デプロイ/スケール処理が極端に遅い ・高額になりやすい1 (ASEv3,Isolated v2で従来のスタンプ費用は解消 されたが最低料金設定あり) ASE App Serviceを大規模かつ安全に実行するために完全に分離された専用環境 (専用ホスト、VNet)に構築 App Service (AZ、P1v3) ASEv3 初回デプロイ 数秒 約2時間30分 スケールアウト 数十秒 約30分 1. https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/app-service/environment/overview#pricing

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App Serviceでのゾーン冗長の留意点① ● Premiumv2またはPremiumv3プランでしか有効化できない ● Windows/Linuxの両OSはサポートされている ● 最小インスタンス:3 課金額も3倍になるので要注意 ゾーン冗長を有効化してデプロイした場合のApp Serviceプランの概要 Azure料金計算ツールではインスタンス数を3で計算する必要あり インスタンス数を2以下にスケールインしようとすると上記エラーが発生

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App Serviceでのゾーン冗長の留意点② ● App Serviceプラン作成時しかゾーン冗長は有効化できない ※既存でPremiumV2,V3のApp Serviceプランを利用していても作り直し ● ARMテンプレートやTerraformなどのIaCからのみデプロイをサポート ARMテンプレートでの設定例 Terraformでの設定例(provider-azurerm V2.74以降サポート)

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ご清聴ありがとうございました 10