法制度と向き合う仕事 - インボイス制度対応の取り組み

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法制度と向き合う仕事インボイス制度対応の取り組みランサーズ株式会社田島僚

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Confidential © 2018 for LANCERS, Inc. All Rights Reserved 2 自己紹介 ● 田島僚 (たじまりょう) ● ランサーズ株式会社 CREチームエンジニア ○ 主にバックエンド観点で会計処理に関わる機能開発・シスカレ対応 ○ 経理チームと連携してエンジニア観点から会計計上処理のサポート ● 長崎県長崎市在住 ○ 本社は東京のため基本リモートで勤務し、年に何度か出社しています ● @eccyun ● https://320321.net/ ● 最近、家を買いました

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Confidential © 2018 for LANCERS, Inc. All Rights Reserved 6 インボイス制度開始に伴うサービス影響・課題感 ● サービスについて ○ ランサーズはクラウドソーシングサービス。発注から納品までの仕組みを様々な依頼方式で提供、納品までを間に入りサポートしています。引用元 : https://www.lancers.jp/faq/C1004/858

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Confidential © 2018 for LANCERS, Inc. All Rights Reserved 7 インボイス制度開始に伴うサービス影響・課題感 ● そもそもインボイス制度って何？ ○ 消費税に関する制度の１つ売上：100円消費税：10円本来はAさんが税務署や国に納税する必要がある10円をコンビニが代わりに税務署に納めているコンビニ消費税は預かった店舗、会社、事業主が代わりに納める税です商品やサービスを提供している人たちは売上と一緒に消費税を預かってしまうので預かった消費税を納税する必要がある Aさん

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Confidential © 2018 for LANCERS, Inc. All Rights Reserved 8 インボイス制度開始に伴うサービス影響・課題感 ● 消費税 ○ 消費税を受け取った店舗・会社・事業主は、受け取った消費税から仕入れや経費にかかった消費税を差し引き(=仕入れ税額控除)して、その差額を納付する。 ● これまで ○ 仕入税額控除を受けるために、帳簿や請求書の保存が必要になっていた。 ● インボイス制度開始後は ○ 仕入税額控除を受けるために「インボイス（適格請求書）」の保存が必要になった。 ○ インボイスは適格請求書発行事業者のみ発行出来る。

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Confidential © 2018 for LANCERS, Inc. All Rights Reserved 9 インボイス制度開始に伴うサービス影響・課題感 ● ランサーズへの影響・課題感 ○ 依頼を受けるフリーランスが適格請求書発行事業者なのかどうかが分からない ■ インボイスの発行にあたり、依頼を受けるフリーランスの方が適格請求書発行事業者である必要がある ○ インボイスを発行出来ない ■ ランサーズで発行される請求書・領収書はインボイス要件を満たしたものになっていない ■ クライアントは仕入れ税額控除を受けることが出来ない ■ 消費税の納付額が増えるためランサーズでの発注を控える動きにつながる ● まとめると ○ 依頼数の減少に繋がり、ランサーズでお仕事を請けている方の生活に影響が出る可能性

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Confidential © 2018 for LANCERS, Inc. All Rights Reserved 11 インボイス制度に対応するための取り組み ● 体制 ○ PM : 1名 ○ エンジニア : 3名 ○ 経理 : 2名 ○ デザイナー : 1名 ● 自分の立ち位置 ○ 要件定義 ○ 基本設計・実装方針の策定・開発 ● 今日お話すること ○ 発行される請求書・領収書をインボイス要件を満たしたものにする上で考えたこと

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Confidential © 2018 for LANCERS, Inc. All Rights Reserved 13 インボイス制度に対応するための取り組み ● 登録番号 ○ 適格請求書発行事業者には一意の「T+13桁」の番号が振られている ○ これをインボイスに記載する必要がある ● 登録番号を記載するリスク ○ 登録番号をもとに個人名が特定出来るようになっている ■ https://www.invoice-kohyo.nta.go.jp/ ○ インターネット経由で仕事を請けている人の中には本名を伏せて活動している人も多くいる ● 媒介者交付特例制度 ○ こういった問題の回避策として、媒介者交付特例制度という仕組みがある ○ クライアントとフリーランスの間に入って、インボイス発行を代行する仕組み ○ これによりインボイスに記載する登録番号はランサーズ社の登録番号となる ○ この仕組みを使ってインボイスを発行することとなった

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Confidential © 2018 for LANCERS, Inc. All Rights Reserved 16 インボイス制度に対応するための取り組み ● 売り手が異なる問題 ○ 依頼に対するお金のやり取りはクライアントとフリーランス間のやり取りになっている ■ 媒介者交付特例制度を使ってインボイス発行可能 ○ 報酬の支払い時に発生する手数料はランサーズ社とのやり取りになっている ■ 媒介者交付特例制度を使うことが出来ない ○ 売り手が異なることにより、同じ請求書にまとめることが出来なかったため、更に明細が増えることとなった

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Confidential © 2018 for LANCERS, Inc. All Rights Reserved 21 インボイス制度に対応するための取り組み出力物の要件が固まったところで発行に必要なドメイン知識を整理し、実装に落としていきました。 ● 送付先 ○ どのような情報があるか ● 発行No. ● 発行日付 ● 登録番号・請求書媒介交付者 ○ どのようなルールで決まるのか ○ 書式は？ ● 明細 ○ 適格請求書発行事業者かそうでないか ○ どのような情報があるか ■ 税抜金額 ■ 消費税 ■ その他 ○ 計算はどのように行われるか ○ 明細の種類は？ ● 税率 ○ 消費税率は何%か？