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取締役CTO 丹羽健 【Developers CAREER Boost 2024】 顧客価値を中心とした プロダクトエンジニア というキャリア選択

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主催 理事 丹羽 健(Niwa Takeru) 取締役 CTO @niwa_takeru < フォローお願いします! TSKaigi 2025 は同じ会場・ベルサール神田で 2025年5月23,24日の2日間開催! ご参加お待ちしております!

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私の開発への興味の変遷 ■ 大学院・研究室 研究の一環で10万Step規模の CADアプリケーションを独自開発 ■ 高校・大学時代 高校時代に情報系への興味から 自分で本を買ってプログラミング 4 4 明解C言語 入門編 柴田望洋 https://amzn.asia/d/2QWf5pL プログラミング って楽しい! 複雑なアプリ開発は 難し過ぎる面白い

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5 私の開発への興味の変遷 5 しかし…。 システム開発という関心だけでは 誰も幸せにならないのでは。 という問いだけが残った。 ■ 新卒 SIer 時代 1年弱におよぶ炎上案件を経験。 なんとか生き残り機能をリリース システム開発は大変。 ただ、これが 仕事というものか...? 仲良かった複数のメンバーは病み プロジェクトから離脱 そして、リリースした機能は 利用者のニーズを捉えておらず 全く利用されない

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6 私の開発への興味の変遷 6 ■ 新規事業・プロダクト開発案件 飲食店向けの業務SaaSの新規開発案件に従事 全員が顧客志向で関係性も生産性も良いチーム 丹羽自身は2つの新規プロダクトの 中核メンバーとして立ち上げ事業化 着実に人を助ける プロダクトを 作れている 実際の飲食店に出向き ユーザーが使えるまで 徹底的に機能を磨き込む プロダクト開発 良い仲間と 良いプロダクトを作る経験

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プロダクトを通じて 顧客課題を解決すること その対価としてお金を受け取り、事業を営む 8 8

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価値あるプロダクトを 作ることは、 エンジニア自身の幸せを 守ることでもある。 9 9 と、私は考えています。

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プロダクト志向を 中心とした開発とは...? 10 10

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海外では2018年より言われ始める 13 プロダクトエンジニアとは 13 “ Over my last ten years of product management, I’ve come to conclude that product engineers are a critical ingredient to helping you build a successful product, scale yourself and become a better product manager. 過去10年間のプロダクトマネジメントを振り返ってみると、プロダクトエンジニアは 成功するプロダクトを構築し、自己拡大を遂げ、より良いプロダクトマネージャーに なるための重要な要素であるという結論に至った。 https://sherifmansour.medium.com/product-engineers-f424da766871 Sherif Mansour: Atlassian, Product Manager 2018/12 Product engineers “ Most startups are looking for Fullstack Engineers but actually need Product Engineers. The best Product Engineers share two common qualities: 1. passion for building high-quality experiences 2. constant drive to learn and explore new ideas 多くのスタートアップはフルスタックエンジニアを求めていますが、 実際にはプロダクトエンジニアを必要としている。 最高のプロダクトエンジニアには、共通して2つの資質があります: 1. 高品質な体験を構築することへの情熱 2. 新しいアイデアを学び、探求することへの絶え間ないドライブ https://leerob.io/blog/product-engineers Lee Robinson: Vercel, VP of Product 2023/08 Product and Platform Engineers 国内では2023年の記事発信を機に 職種として設定する企業が拡大

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■ エンジニア 「CSV読込時間が長く掛かるので 非同期にしたらいいのでは?」 ■ デザイナー 「CSV読込は進捗率を表示して 体感時間を軽減させたい。」 ■ プロダクトマネジャー 「そもそもCSV読込は利用頻度が 低いので拘らなくてOK」 コミュニケーションの不足や 専門性・情報量の差によって 本来創れたはずの価値を逃す 15 領域の狭間で失われる価値 15 Technology Business UX Design

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16 開発プロセスの狭間で失われる価値 16 この難しい仕様 誰が考えたんだよ… 顧客状況的に この仕様とせざるを 得ない… 仕様を紐解くだけで 精一杯 お客さんは どう使ってるんだろう めちゃくちゃ サポート工数が かかる仕様になってる 自分が作っていないから 何か起きてもすぐには 分からない

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17 プロダクトエンジニアの3領域 17 Technology Business UX Design 機能開発の全体にオーナーシップ ● Technology ○ 1機能を単独で実装できる技術力(フルスタックさ ○ 技術力ゆえのソリューションの多様さ ○ 検証イテレーションを早く回す開発生産性 ● UX Design ○ 仮説検証、Lean開発、仕様策定 ○ 顧客体験のデザイン、OOUI、情報アーキテクチャ ● Business ○ 高い解像度での顧客理解・ドメイン理解 ○ 事業・KPI・ビジネスモデル Technology 外の領域へ越境する価値 プロダクト価値の減衰は領域の狭間で発生する。 3領域の制約を1人格で理解することで、 一人の思考の中で全体最適が進み開発速度が向上 イテレーション

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18 プロダクトエンジニアのコンピテンシー 18 課題解決に対する強いオーナーシップ 顧客課題の解決を自分事とするが故の 最高の体験の創出、領域を越境した個の成長 ● 越境とキャッチアップ ○ 技術を課題解決の為のツールと看做す ○ 実践的で目的意識のある技術学習 ● 探索的かつ迅速な仮説検証サイクル ○ プロダクト開発の不確実性を前提 ○ 全てを仮説と捉え検証に基づく学び ● Unlearn を受け入れるコミュニケーション ○ 課題解決を中心とした素直さ ● ドメインや事業に対する好奇心 ○ 努力する人は夢中な人に勝てない 越境と キャッチアップ アンラーンと コミュニケーション Product Engineer 迅速な 仮説検証 ドメインに対する 好奇心 課題への オーナーシップ

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19 他職種との比較 19 開発領域 Product Managment UI/UX Design Frontend Backend Infrastructure フルスタック エンジニア フルサイクル エンジニア プロダクト エンジニア プロダクトエンジニアは広い領域を受け持ち、 専門性を持ったメンバーの力を頼りながらプロダクト開発を推進する

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20 他職種との比較 20 開発工程 機能企画 要件定義 開発 運用 サポート フルスタック エンジニア フルサイクル エンジニア プロダクト エンジニア 開発プロセスでもプロダクトエンジニアは広い領域を受け持ち、 各工程で価値が落ちないように守り続ける役割を担う。

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アセンドで活躍する プロダクトエンジニア達 23 23

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MISSION 物流の真価を開き、 あらゆる産業を支える。 トラック運送会社向けに All-in-One SaaS ロジックスを開発

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25 物流の紹介 25

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31 ロジックスの紹介 31

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32 トラック運送会社のデジタル化・顧客課題解決 32

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34 プロダクトエンジニアの為の開発生産性への投資 34

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組織としてのプロダクト開発力の最大化を目的 ● 事業・マーケット全体を俯瞰整理して、 優先すべき顧客課題(ミッション)を策定 ● メンバーが作る仕様(ソリューション)の水準を 引き上げ、プロダクトとして満たすべき品質を担保 ● メンバーを育成し、組織のプロダクト開発力を向上 ● 開発機能に対してオーナーシップを持ち、 関係者を巻き込み頼りながら顧客へ価値を提供する 35 Product Management 各役職の責務 35 L M L M PM M Product Manager: 機能ミッションの策定 Lead PdE: 仕様品質の担保・メンバー育成 Member PdE: 仕様策定・機能開発の推進

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労務や請求管理などの 複数プロダクトを立ち上げ ● 当初からドメイン駆動設計が好きであり 顧客や産業の知識がプロダクト開発の 源泉としてキャッチアップ ● オーナーシップを推進力とし 立ち上げを担当 36 萌花:オーナーシップ 36 越境と キャッチアップ アンラーンと コミュニケーション Product Engineer 迅速な 仮説検証 ドメインに対する 好奇心 課題への オーナーシップ

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フリーランスからの転向 ドライバー労務管理プロダクト主担当 ● プロダクトエンジニアという考えに惹かれ フリーランスから転向しアセンドで正社員 ● 労働基準法や改善基準告示など 自分から労基に問い合わせ あるべき仕様を探索 37 拓真:越境とキャッチアップ 37 越境と キャッチアップ アンラーンと コミュニケーション Product Engineer 迅速な 仮説検証 ドメインに対する 好奇心 課題への オーナーシップ

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38 坂本:ドメインへの好奇心 38 越境と キャッチアップ アンラーンと コミュニケーション Product Engineer 迅速な 仮説検証 ドメインに対する 好奇心 課題への オーナーシップ 24年10月入社。顧客と共に 車両管理プロダクトを立ち上げ中 ● 元UXリサーチャーのスキルを元に 顧客訪問を積極的に進め課題ヒアリング ● Figmaを使いモック画面を作成 迅速な仮説検証を推進

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41 コミュニティ・勉強会に関して 41 プロダクトエンジニアが学び繋がる コミュニティ・勉強会を開催 1. 15分のセッション発表 2. グループディスカッション 3. 懇親会

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■ 各界での開催テーマ #1 Minimum Viable Product #2 DomainへのDeep Dive ! #3 プロダクトの0→1開発秘話 #4 ドメインのキャッチアップ #5 プロダクト志向の 組織・カルチャー形成 #6 プロダクトエンジニアを 育む仕組み・施策 42 過去の開催内容 42 第1回から 順調に拡大し 100名超の参加

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43 今後の予定 43 次回、 1月頃に開催予定 よろしければ コミュニティにご参加ください!

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Summary 46 CTO 丹羽 の 𝕏 (@niwa_takeru) お気軽にフォローください。 プロダクトを社会に実装していこう! ● プロダクト志向を持って 顧客課題の解決を中心とした開発へ ● 技術・デザイン・事業の3領域を 積極的に越境して価値を最大化する ● オーナーシップとドメインへの好奇心を 大切にしてプロダクト開発を楽しもう

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