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アジャイルな情シスやってみた KINTOテクノロジーズ株式会社 IT/IS部 コーポレートITグループ 矢島 卓(きんちゃん)

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 2 さぁ~て、今回のセッションは!? Outline Target Audience Learning Outcome • 「とある情シス(コーポレートIT)」のアジャイルな活動をご紹介 • 「何をやったのか?」「やってみてどうだったのか?」をご紹介 • 「我々のチームでもアジャイルできるんですか!?」って思う人 • 「我々のチームでもできそうかも?」って思えるようになる

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 3 きんちゃん is 誰!? 自称:みんなのチアリーダー 兼務:生成AI活用プロジェクト、技術広報グループ 好き:ファシリテーション、アジャイルコーチング 活動:社内アジャイルCoP、学びの道の駅 趣味:妻の笑顔を見ること KINTOテクノロジーズ株式会社 IT/IS部 コーポレートITグループ 矢島 卓 / きんちゃん 2005/04 2011/08 2020/08 2023/01 KINTOテクノロジーズ 株式会社 (SW開発/コーポレートIT) テレシスネットワーク 株式会社 (占い/Webエンジニア) 株式会社エイチーム (ITサービス/IT全般) 株式会社MARUWA (製造業/IT統括)

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 4 本日お話する内容 ▍話すこと • 「情シスチーム」が「アジャイルな状態」に向かうまでのプロセスとイベント • 「個人の活動」から「チームの活動」へ • 「4つの仕組み」を軸に「価値と成果」へフォーカスしたチームへ • 定期的な「ふりかえり」と「カイゼン」を繰り返し、変化に強い組織へ

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 5 Index 1 KINTOテクノロジーズとは 2 チームの歴史と変遷 3 6 目次 3 アジャイルな情シスやってみた おわりに 4

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 6 KINTOテクノロジーズとは 1

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 7 KINTOテクノロジーズ株式会社について(グループ組織) トヨタ自動車株式会社 トヨタファイナンシャルサービス株式会社 海外販売金融 現地事業会社 世界40以上の国と地域で サービスを展開 KINTOテクノロジーズ 株式会社 株式会社KINTO トヨタファイナンス 株式会社 販売金融・クレジット カードなど

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 8 KINTO ONEとは? クルマにかかる諸費用がコミコミ! 他に必要なのは「ガソリン代・駐車場代・高速代」など 自動車税 自動車保険 車検 メンテナンス 消耗品 故障修理・代車 車両代+登録諸費用

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 9 KINTOテクノロジーズが関わっているプロダクト

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 10 チームの歴史と変遷 2

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 11 IT/IS部 コーポレートITグループについて • ヘルプデスク等のフロント対応 Tech Service • 業務デバイス/Saas利用のプラットフォーム Asset Platform • 社内IT基盤の活用と課題解決の仕組みづくり Corporate Engineering • グループ会社を横断したIT戦略実現 Enterprise Technology • コーポレートITグループの課題解決エンジン Boost 今回の話

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 12 Corporate Engineering チームについて 全社横断利用 開発 グループウェア コミュニケーション ナレッジ ヘルプデスク ストレージ MDM/EMM EDR/EPP DNS Security 脆弱性管理 コード管理 チケット管理 タスク管理 イメージ共有 IdP/Directory デザイン制作 ネットワーク • 対象:全社利用SaaS および業務デバイス • 役割:チームトポロジーの文脈における「イネイブリングチーム」 • 各種SaaSの管理設計や、複雑度や難度の高い技術調査・検証

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 13 Corporate Engineering チームの歴史と変遷 2023年1月 2023年4月 2023年7月 2023年10月 【Phase1】 毎日の朝会、週のふりかえり 【Phase2】 役割と範囲の拡大 【Phase3】 スプリント制の導入 【Phase4】 スプリント定着、そして未来へ…

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 14 Corporate Engineering チームの歴史と変遷 2023年1月 2023年4月 2023年7月 2023年10月 【Phase1】 毎日の朝会、週のふりかえり 【Phase2】 役割と範囲の拡大 【Phase3】 スプリント制の導入 【Phase4】 スプリント定着、そして未来へ…

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 15 【Phase1】2023年1月~3月 ▍複数のチームによる混合チームとして発足 • 全社SaaS + 開発者向けSaaS + MDM + Security • 「毎日の朝会」と「週次会」で業務の進捗確認 ▍その後、週次会のテーマを見直し→ 1. 人間関係づくり 2. 中長期タスクの認識合わせ 3. ふりかえり 4. 勉強会

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 16 【Phase1】2023年1月~3月 週単位での活動の繰り返し。 実は、この時点で「アジャイル」と 言えなくもない…?

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 17 Corporate Engineering チームの歴史と変遷 2023年1月 2023年4月 2023年7月 2023年10月 【Phase1】 毎日の朝会、週のふりかえり 【Phase2】 役割と範囲の拡大 【Phase3】 スプリント制の導入 【Phase4】 スプリント定着、そして未来へ…

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 18 【Phase2】2023年4月~6月 ▍4月に大幅な体制変更 • 人員増加 :5→8 • 役割/範囲の拡大: 「KINTOテクノロジーズ」と「KINTO」をまたぐコーポレートIT活動 ▍「モヤモヤする状態」が出始める(きんちゃん主観) • 「業務が個人につく」状態 → メンバー同士で健全に指摘し合えない • 「そのタスク、いつどういう成果が出るの?」が見えない • ふりかえりで「ふりかえりのテーマが無い」という発言が出る

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 19 【Phase2】2023年4月~6月 チームが停滞している感じがある モヤモヤが溜まるのは 健全ではないなぁ…

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 20 Corporate Engineering チームの歴史と変遷 2023年1月 2023年4月 2023年7月 2023年10月 【Phase1】 毎日の朝会、週のふりかえり 【Phase2】 役割と範囲の拡大 【Phase3】 スプリント制の導入 【Phase4】 スプリント定着、そして未来へ…

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 21 【Phase3】2023年7月(に向けた6月の話) ▍チーム体制の見直しが発生 • 背景 :コーポレートITグループの役割増加 • 変化 :「チームの分割」と「チームリーダーの変更」 ▍これは「大きく何かを変える」チャンスターイム!

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 22 【Phase3】2023年7月(に向けてみんなでやった事) ▍全員で「7月からどうする?」を考えた 1. やりたい事を自由に書く 2. 「これやりたい!」と思ったものに投票 3. 投票数が多い上位○件に取り組む! ▍やる事が4つ決定! 1. タスク見直しタイム 2. 目標ブーストタイム 3. 強み弱みの整理 4. チームイベント見直し

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 23 【Phase3】2023年7月(に向けてみんなでやった事) ▍①タスク見直しタイム • 今のタスクどうする?を決める場 • 新チームへ引き継ぐ?持ち続ける? ▍②目標ブーストタイム • どうするとチームの目標が達成しやすくなるか?

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 24 【Phase3】2023年7月(に向けてみんなでやった事) ▍③強み弱みの整理 • スキルマップを作成し「Championの選出」と「強化ポイントのピックアップ」を実施

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 25 【Phase3】2023年7月(に向けてみんなでやった事) ▍④チームイベント見直し • これまでの「朝会」や「週次会」をどうするか?を決める場 • 結果 • 朝会 :これまでどおりにやる • 週次会 :大きく見直す ▍これは「チームイベントを見直す」チャンスターイム!

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 26 【Phase3】2023年7月(に向けてみんなでやった事) ▍あの時に感じたモヤモヤは解消したかった • 「業務が個人につく」状態 → メンバー同士で健全に指摘し合えない • 「そのタスク、いつどういう成果が出るの?」が見えない • ふりかえりで「ふりかえりのテーマが無い」という発言が出る

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突然ですが、ここで アジャイルについて

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 28 アジャイルについて アジャイル ソフトウェア 開発宣言 • プロセスやツールよりも個人と対話を • 包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを • 契約交渉よりも顧客との協調を • 計画に従うことよりも変化への対応を https://agilemanifesto.org/iso/ja/manifesto.html アジャイルのカタ (カイゼンの型) • 方向性やチャレンジを理解する • 現状を把握する • 次のターゲット状態を設定する • ターゲット状態に向かって実験する https://www.agilekata.org/ 左側も大事だけど 右側はもっと大事

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 29 アジャイルについて(スクラムの例)

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 30 アジャイルについて いや、それ聞いた事あるけど 「ソフトウェア開発する人たち」 が使うやつなんじゃないの?

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 31 アジャイルについて そうかも

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 32 アジャイルについて きんちゃん的には 「チームの状態」

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 33 アジャイルについて:状態 顧客価値を追求しながら 対話を繰り返すなかで チームの生み出す成果物を すばやく提供するために 日々カイゼンしつづける状態

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 34 アジャイルについて:状態を実現するための仕組み • タイムボックス • ダンドリ • 見える化 • ふりかえり

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 35 ▍タイムボックス • チームでカイゼンを繰り返すための、一定のサイクル ▍ダンドリ • タイムボックス内で提供する価値を決める計画づくり ▍見える化 • タイムボックス内での活動状況を、チームがいつでも等しく把握 ▍ふりかえり • 次のタイムボックスに向けたカイゼンの場 アジャイルについて:状態を実現するための仕組み

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突然のアジャイルタイム 終了

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 37 ▍話を戻すと、「チームイベントを見直す」チャンスターイム!

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 38 カイゼンが続く「チームのカタ」を作りたい。 スクラムは分かりやすいけど、 我々のチームに完全Fitさせるのは 無理があるかなぁ… 【Phase3】2023年7月(に向けてみんなでやった事)

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 39 【Phase3】2023年7月(に向けてみんなでやった事) ▍「完全Fitさせるのは無理かなぁ」の背景 ソフトウェア開発 CEチーム プロダクトオーナー いる いない(※) ステークホルダー プロダクト周辺関係者 社内全体(※) 業務スコープ 開発対象のプロダクト 業務インフラ全体 業務の中心 開発+運用 運用(※) 明確なリリース ある あったり無かったり ※:きんちゃんの解釈

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 40 【Phase3】2023年7月(に向けてみんなでやった事) ▍シンプルに「これだな」って思った • タイムボックス • ダンドリ • 見える化 • ふりかえり

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 41 【Phase3】2023年7月(に向けてみんなでやった事) ▍もらったチャンスは有意義に使うぞ!という事で • 皆の知識レベルを合わせるための座学を実施

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 45 【Phase3】2023年7月(に向けてみんなでやった事) ▍座学を踏まえて、チームで「やってみる」事に合意 • 当時の会話メモ • アジャイルは「マインドセット・考え方」のこと • アジャイルとウォーターフォールは対立しない • いったんやってみよう • 1週間スプリントが良さそう • 3週間やってみて合わなかったら、元に戻そう

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 46 アジャイルな情シスやってみた 3

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 47 実際にやってみた

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 48 実際にやってみた ▍我々のスプリントイベント • 朝会/計画会議/レビュー/ふりかえり ▍我々のRole • プロダクトオーナーは不在 • チームで決める/チームで判断する • 迷ったらチームリーダーが決める • スクラムマスターは不在 • きんちゃんがチームリーダー兼コーチとしてふるまう • 全員が実務に取り組む

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 49 実際にやってみた ▍スプリント計画会議の前提を揃える

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 50 実際にやってみた ▍我々のスプリント計画会議 • Jiraでタスク(バックログアイテム)を管理する • 各タスクには「完了の定義」と「提供する価値」を必ず記載する • 完了:このタスクは、何をもって完了と判断できるか? • 価値:このタスクを完了させると、誰のどのような価値が生まれるか? • 計画会議の場でやること • スプリント内で実施する予定のタスクを自ら宣言 • 宣言時に、「完了」と「価値」を必ず説明する • 他メンバーは、その宣言を聞いて質問や意見を出す。タスクの質を上げる

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 51 実際にやってみた ▍我々のスプリントレビュー • スプリント内に完了したタスクの「完了」を皆で判断する • 「完了」判断ができたタスク一覧が、スプリント内の提供価値! • 皆で喜ぶ!

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 52 実際にやってみた ▍我々のスプリントふりかえり • スプリント内の活動(価値提供活動)にフォーカスし、改善点を皆で探る

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 53 ▍「価値」や「完了」がうまく書けない • →事前にタスク作ってみよう ▍タスクの優先度決めが難しい • →チームで議論してすり合わせていこう ▍スプリント内のタスクの粒度を決めるの難しい • →「1日~2日で終わる」粒度にしてみよう ▍3スプリント回したけど、続ける?やめる? • →続けましょう! スプリントの数だけ「価値」と「カイゼン」が生まれる! ふりかえりを通じて、色々な事にチームで向き合えた

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 54 おわりに 4

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 55 Corporate Engineering チームの歴史と変遷 2023年1月 2023年4月 2023年7月 2023年10月 【Phase1】 毎日の朝会、週のふりかえり 【Phase2】 役割と範囲の拡大 【Phase3】 スプリント制の導入 【Phase4】 スプリント定着、そして未来へ…

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 56 そして未来へ… ▍きんちゃん、チーム離脱 • 新しいチームリーダーに進行をゆだね、きんちゃん新たなる道へ… ▍アンケート取ってみました(2024年1月) • 回答者:いっしょに「アジャイルな情シス」を進めたチームメイト • 回答数:6名 • 質問内容 • 今の満足度は? • これだけは言っておきたい「BAD」「GOOD」は? • 当初のねらいは実現できている? • 「アジャイルな仕組み」に取り組む前後での変化は? • 今後、どういう事に取り組めると良い?

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 57 チームメイトに聞いてみた!

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 58 ▍これだけは言っておきたい!「良くない!」と思った点 • PDCAの周期 • 短い周期でPDCAを回すと、目的を常に意識していないと改善がずれる危険あり • 価値の説明 • 当初よりも、価値についての説明や合意が甘くなってきている • スケジュール管理 • 柔軟に対応変更しすぎると、当初のスケジュールを守るのが難しくなる • タスクの区切り • 序盤はどの単位でタスクを切れば良いか分からず、ふりかえりが難しい • 長期プロジェクト • 長期間のプロジェクトは工夫をしないと他メンバーが進捗状況を把握しづらい チームメイトに聞いてみた!

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 59 ▍これだけは言っておきたい!「メッチャ良い!」と思った点 • 課題の早期解決 • 小さい周期で課題をチェックし改善できるため、難しい案件も含めてスピードが向上した • タスク分割の効果 • タスクをうまく分割することで、仕事がスムーズに進行し、気持ちよく作業できる • チームワークの強化 • 他メンバーのタスクを把握し、必要に応じて協力することで、仕事の幅が広がった • 明確な役割分担 • 役割ややるべきことがはっきりし、仕事の受け渡しが柔軟にできるようになった • PDCAサイクルの効率化 • 仕事の進め方に対してPDCAが週単位で行えるようになり、課題がすぐに改善される チームメイトに聞いてみた!

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 60 チームメイトに聞いてみた!

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 61 ▍「アジャイル」に取り組む前と後での変化について教えてください • チーム意識の向上 • チームを意識することが増え、自分の役割や案件への対応についての視野が広がった。 • タスク管理の改善 • タスク化により、仕事を放置することなく、少しずつでも進められるようになった • 情報の可視化 • メンバーが持っているタスクの量が可視化され、相互協力する場面が増えた • 業務の効率化 • チーム全体で課題やタスクをカバーすることで、業務がスムーズに行えるようになった • 進捗の迅速な報告 • 問題や進捗状況をタイムリーに報告できるようになり、新しいチームへの移行に役立った チームメイトに聞いてみた!

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 62 こんなフィードバックが チームから出る状態って 素敵じゃん? チームメイトに聞いてみた!

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本日のおさらい

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 64 本日のおさらい ▍話したこと • 「情シスチーム」が「アジャイルな状態」に向かうまでのプロセスとイベント • 「個人の活動」から「チームの活動」へ • 「4つの仕組み」を軸に「価値と成果」へフォーカスしたチームへ • 定期的な「ふりかえり」と「カイゼン」を繰り返し、変化に強い組織へ

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 65 アジャイルについて:状態 顧客価値を追求しながら 対話を繰り返すなかで チームの生み出す成果物を すばやく提供するために 日々カイゼンしつづける状態

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 66 ▍タイムボックス • チームでカイゼンを繰り返すための、一定のサイクル ▍ダンドリ • タイムボックス内で提供する価値を決める計画づくり ▍見える化 • タイムボックス内での活動状況を、チームがいつでも等しく把握 ▍ふりかえり • 次のタイムボックスに向けたカイゼンの場 アジャイルについて:状態を実現するための仕組み

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さいごに

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 68 ▍アジャイルな取り組みで「幸せな組織」を実現 • 同じ方向を向いて働けている • お互いに協働できている • お互いに敬意を持っている • 組織も個人も成長できている • ビジネスが持続的に回せている ▍「アジャイル」な状態の組織とは • より良い価値の創出に向けて、個人とチームが相互に協働し成長できている状態 その先にある「アジャイルな組織」:ソシアジャ五良核(IPAアジャイルWGより) 「組織を幸せにする組織アジャイル 5つの原則」 https://www.ipa.go.jp/jinzai/skill-standard/plus-it-ui/itssplus/agile.html

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 69 ▍方向性 • 自律型組織として動くために「方向性」へ共感する ▍協働 • 複雑化する問題を、多様な専門性やスキルで解決 ▍敬意 • 健全なコミュニケーションのため、相互に敬意を持つ ▍成長 • 個人の成長→相互の成長→組織としての成長 ▍事業(ビジネス) • 顧客価値や理想を追求し、継続的に形にしていく その先にある「アジャイルな組織」:ソシアジャ五良核(IPAアジャイルWGより) 「組織を幸せにする組織アジャイル 5つの原則」 https://www.ipa.go.jp/jinzai/skill-standard/plus-it-ui/itssplus/agile.html

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 70 ▍「Working Agreement」を作り、チームで成果を出す「協働ルール」を決める アジャイルのプラクティスは、組織改善にもそのまま使える!(その後のきんちゃん) みんなで合意して 成果に向かう みんなで考えて みんなで議論して 随時、Update

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 71 ▍「インセプションデッキ」で、チームの方向性を揃える アジャイルのプラクティスは、組織改善にもそのまま使える!(その後のきんちゃん) 作る過程 できたもの メンバーが 同じコトバを 語れる

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 72 何度も書きます:アジャイルについて 顧客価値を追求しながら 対話を繰り返すなかで チームの生み出す成果物を すばやく提供するために 日々カイゼンしつづける状態

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 73 ▍タイムボックス • チームでカイゼンを繰り返すための、一定のサイクル ▍ダンドリ • タイムボックス内で提供する価値を決める計画づくり ▍見える化 • タイムボックス内での活動状況を、チームがいつでも等しく把握 ▍ふりかえり • 次のタイムボックスに向けたカイゼンの場 何度も書きます:アジャイルについて

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 74 何度も書きます:アジャイルについて アジャイルなプラクティスで 幸せな組織を実現する

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 75 さいごのさいごに “できるものだという前提にたって 最初は モノをつくれ、形をつくれ、 理屈などは後で考えろ” ~トヨタ産業技術記念館 展示品より~

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Thank you !

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©KINTO Corporation. All rights reserved. 77 参考資料 77 • ここはウォーターフォール市、 アジャイル町 • 著:沢渡あまね+新井剛 • アジャイルワークの教科書 • 著:戸田孝一郎