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スクラムマスターの技を磨く︕ 〜スクラムマスターの⾃律について〜 ニフティ株式会社 スクラムエバンジェリスト ⻄野⾹織

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アジェンダ スクラムマスターの⾃律について ● ⾃律とは︖ ● 「⽀援」の種類と必要なスキル ● スクラムマスターとしてどう成⻑していくか ● 1on1を活⽤しよう 社内で⾏なっている1on1トレーニングについて対談 ● スクラムギルドメンバーと対談形式でご紹介

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Twit...Xはこちら https://x.com/nissynyossy ⻄野⾹織 2019年〜スクラムマスターとして、ニフティへのスクラム導⼊を開始。マイ ニフティ・ニュース・ポイント・データ基盤・オプション・不動産・温泉 (NLS)などなど…10チーム以上、エンジニア40名以上に対しスクラム導⼊ やサポートを実施中。社内でスクラムマスターギルドを主催してます。 漫画とアフタヌーンティーが好きです。 ● N1! 制度でスクラムエバンジェリストを担当 ● ウーマンデブサミ登壇、ベストスピーカー賞2位 ● 技術書典で「ニフティのスクラム」頒布 ● 初⼼者むけのスクラム記事連載(全4回) イラストでわかる︕今⽇からはじめるスクラム(Codezine)

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⾃律とは︖

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⾃律とはなにか ● ⾃分に対して、⾃分でルールを敷けること ● 対義語は「他律」。他⼈にいわれるがままやること スクラムマスターとしての⾃分を、⾃分⾃⾝で管理できる仕組み を考える

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「⽀援」の種類と必要なスキル

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スクラムマスターに求められること ● スクラムガイドの本質的な部分を理解すること ● スクラムチームや組織を⽀援すること ○ ⽀援を通じて、対象が⾃らスクラムの環境を整えられる ようにする

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⽀援対象とその内容(抜粋) ● スクラムチーム ○ ⾃⼰管理型かつ機能横断型になれるようコーチ ○ 障害物を排除できるよう⽀援 ● プロダクトオーナー ○ 効果的なプロダクトバックログ管理を⽀援 ● 組織 ○ 組織へのスクラムの導⼊を指導・トレーニング・コーチ

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「⾃らする」⽀援と「⼈にさせる」ための⽀援 ● 具体的な⽅法をアドバイスをする⽀援(指導型) ○ 効果的なプロダクトバックログ管理を⽀援 ○ スクラムの導⼊⽅法を指導する etc… ● ⾃発的に⾏動をとってもらうための⽀援(サポート型) ○ PBIの必要性をスクラムをチームに理解してもらう ○ ステークホルダーに経験主義を理解・実施してもらう etc… 対象やシーンによってこれらを混ぜて⽀援する

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それぞれの⽀援に必要なスキル ● 具体的な⽅法をアドバイスをする⽀援(指導型) ○ スクラムの専⾨知識があること ○ わかりやすく話すこと ● ⾃発的に⾏動をとってもらうための⽀援(サポート型) ○ 質問を通じて⾃ら答えを⾒つけてもらうこと ○ 話に⽿を傾け、本当の課題を理解すること ○ 他⼈への共感⼒ ⽀援のためには「話す」より「話してもらう」⽅が重要

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スクラムマスターとして どう成⻑していくか

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スクラムマスターの成⻑フェーズ 1. スクラムガイドを正しく理解する 2. スクラムチームが価値を⽣み出しやすくなるようサポート し、チームメンバーから信頼を得る 3. スクラムチームの成果をもとに、組織への影響⼒を⾼める 1-3ができているか⾃分に対して常に評価し続けることが⾃律に つながる

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スクラムマスターの成⻑サイクルをまわす 透明性・検査・適応でスクラムマスターを考える ● ⾏動の背景にある理由が伝わっている(透明性) ● チームや組織からフィードバックをもらう(検査) ● 改善を⾏う(適応) 組織やスクラムチームから、スクラムマスターに対するフィード バックをもらう機会っていつ︖

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いつ・どのようにフィードバックをもらうか ● レトロスペクティブ 🔺 ○ 多対1のFBは、するほうもされるほうも気を遣う ○ 焦点をあてたい課題があるので、毎回は難しい ● 匿名アンケート🔺 ○ もしスクラムマスターとしての不⾜があがっても、誰に どんなサポートをすればいいかわからない ○ 対組織にはいいかも︖

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● 1on1 ⭕ ○ 1対1のほうが話しやすい ○ 誰がどんなサポートを求めているかわかる ● いつでももらう⭕︖ ○ いつでも⾔ってね、で⾔ってくれるならいいが…… ○ チームがかなり成⻑していればこの状態も望める︖ ○ ネガティブ・ポジティブフィードバックがイーブンな状 態かは要注意

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1on1を活⽤しよう

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スクラムマスターとスクラムチームで1on1をしよう ● 話を聞かせてという「場」はあったほうがやりやすい ● 伝えておくといいこと ○ スクラムマスターがあなたを評価する場ではない ○ あなたの話を聞きたいということ ■ 特にスクラムやスクラムマスターに対するフィードバ ックがほしい

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どんなことを話すか ● スクラムについて、疑問や質問はないか ● スクラムマスターにサポート・⽀援してほしいことはないか ● スクラムマスターとしての⾃分へのフィードバック などなど。チームメンバーが話したいことがあればそれ優先。

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スクラムマスターとチームの1on1で気をつけること ● 素直に聞く ○ 相⼿からのフィードバックを基本的に否定しない。もし 正しくないと思えることを⾔われても受け流す。 ● 教えない・アドバイスしない ○ 相⼿のなかに解決⽅法があると信じて、それが⾒つけら れるようにサポートする

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1on1は、チームとの信頼を築く「技」 ● スクラムマスターは、フィードバックをもらいにくいポジシ ョン。なのでもらいにいく。 ● 1on1は、⾃律を促すだけでなく、スクラムマスターとチーム の信頼を築く「技」を磨く最適な機会 ⽉1でやってるけど、もっとこの技を磨ける機会はないかなあ・・・

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1on1のスキルアップ会を 社内でやってみた︕

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閉じる前に アンケート回答 お願いします m(__)m

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社内で⾏なっている1on1トレーニ ングについての対談 アンケートはこちら

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三浦 拓実(みうら たくみ) ● ⾳楽鑑賞 ● ファッション ● ご飯とお酒 2019年4⽉⼊社(5年⽬) サブチームリーダー スクラムマスター(兼任) ポジション 趣味

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どういう感じでやっているか アンケートはこちら

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1on1の練習⽅法について ● コーチ(聴く⼈) ○ 何を達成したいのかという傾聴からはじまり、最後にどうしたいかというア クションを出す ○ 相談者のなかに、モヤモヤをはらす⽅法があると信じて引き出す ○ アドバイスはしない ● プラクティショナー(相談者) ○ なんでもいいので、いまモヤモヤしていることを話してみる ● オブザーバー(観察者) ブログ記事も書きました︓ スクラムマスターが今すぐ1on1をやったほうがいい3つの理由

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参加しようとおもったきっかけ アンケートはこちら

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いままでの1on1経験 アンケートはこちら

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実際トレーニングをやってみてどう だったか アンケートはこちら

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1on1のトレーニングの中で気づい た⾃分の課題 アンケートはこちら

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パワフルクエスチョンとは 相⼿に新しい気づきを与えられるような、はい・いいえでは答え られない質問。 ● 選択肢を考えてもらう︓どのような可能性があるかなど。 ● 評価させる︓なにが最善か。どのように感じるか。 ● 背景をきく︓どのような経緯か。 ● 明確化する︓混乱させているものはなにか ● 説明させる︓なにがおこったか、そのあとどうなったか

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実際1on1やって、特にスクラムマスター の仕事に⽣きたなと思ったこと アンケートはこちら

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これから1on1やる⼈にむけて、注 意したほうがいいこと アンケートはこちら