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Rubyで機械学習してみた 8, 12, 2017 A-LT

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Rubyで機械学習してみた やったこと 1.RubyでMeCabを使い文書を分かち書きにする 2.RubyでPyCallを使いWord2Vecする 3.Rubyで類似性の高い単語を取得する

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1.RubyでMeCabを使い文書を分か ち書きにする

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Rubyで機械学習してみた MeCabとは MeCabはオープンソースの形態素解析エンジン で、奈良先端科学技術大学院大学出身、現 GoogleソフトウェアエンジニアでGoogle 日本 語入力開発者の一人である工藤拓によって開 発されている。名称は開発者の好物「和布蕪 (めかぶ)」から取られた。 wikipediaより

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Rubyで機械学習してみた 形態素解析とは 形態素解析(けいたいそかいせき、 Morphological Analysis)とは、文法的な 情報の注記の無い自然言語のテキストデー タ(文)から、対象言語の文法や、辞書と 呼ばれる単語の品詞等の情報にもとづき、 形態素(Morpheme, おおまかにいえば、言 語で意味を持つ最小単位)の列に分割し、 それぞれの形態素の品詞等を判別する作業 である。 wikipediaより

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Rubyで機械学習してみた 実際に形態素解析してみる

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Rubyで機械学習してみた 実際に形態素解析してみる 入力: “昨日食べたものが思い出せない” 出力: 昨日 名詞,副詞可能,*,*,*,*,昨日,キノウ,キノー 食べ 動詞,自立,*,*,一段,連用形,食べる,タベ,タベ た 助動詞,*,*,*,特殊・タ,基本形,た,タ,タ もの 名詞,非自立,一般,*,*,*,もの,モノ,モノ が 助詞,格助詞,一般,*,*,*,が,ガ,ガ 思い出せ 動詞,自立,*,*,一段,未然形,思い出せる, オモイダセ,オモイダセ ない 助動詞,*,*,*,特殊・ナイ,基本形,ない,ナイ,ナイ

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Rubyで機械学習してみた 実際に形態素解析してみる 入力: “昨日食べたものが思い出せない” 出力: 昨日 名詞,副詞可能,*,*,*,*,昨日,キノウ,キノー 食べ 動詞,自立,*,*,一段,連用形,食べる,タベ,タベ た 助動詞,*,*,*,特殊・タ,基本形,た,タ,タ もの 名詞,非自立,一般,*,*,*,もの,モノ,モノ が 助詞,格助詞,一般,*,*,*,が,ガ,ガ 思い出せ 動詞,自立,*,*,一段,未然形,思い出せる,オモイダセ,オモイダセ ない 助動詞,*,*,*,特殊・ナイ,基本形,ない,ナイ,ナイ

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Rubyで機械学習してみた Rubyでやってみる MeCabのWrapperであるnattoというgemがある

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Rubyで機械学習してみた Rubyでやってみる require ‘natto' nm = Natto::MeCab.new puts nm.parse("昨日はうどんを食べたよ") => 昨日 名詞,副詞可能,*,*,*,*,昨日,キノウ,キノー は 助詞,係助詞,*,*,*,*,は,ハ,ワ うどん 名詞,一般,*,*,*,*,うどん,ウドン,ウドン を 助詞,格助詞,一般,*,*,*,を,ヲ,ヲ 食べ 動詞,自立,*,*,一段,連用形,食べる,タベ,タベ た 助動詞,*,*,*,特殊・タ,基本形,た,タ,タ よ 助詞,終助詞,*,*,*,*,よ,ヨ,ヨ

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Rubyで機械学習してみた Rubyでやってみる require ‘natto' nm = Natto::MeCab.new puts nm.parse("昨日はうどんを食べたよ") 昨日 名詞,副詞可能,*,*,*,*,昨日,キノウ,キノー は 助詞,係助詞,*,*,*,*,は,ハ,ワ うどん 名詞,一般,*,*,*,*,うどん,ウドン,ウドン を 助詞,格助詞,一般,*,*,*,を,ヲ,ヲ 食べ 動詞,自立,*,*,一段,連用形,食べる,タベ,タベ た 助動詞,*,*,*,特殊・タ,基本形,た,タ,タ よ 助詞,終助詞,*,*,*,*,よ,ヨ,ヨ

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Rubyで機械学習してみた 今回Mecabを何に使うか? Word2Vecするために、単語ごとに分かち書きされた状態に したい。品詞などは使わない。

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Rubyで機械学習してみた Rubyで分かち書きにしてみる require ‘natto' nm = Natto::MeCab.new(output_format_type: :wakati) puts nm.parse(“昨日はうどんを食べたよ") 昨日 は うどん を 食べ た よ

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Rubyで機械学習してみた Rubyで分かち書きにしてみる require ‘natto' nm = Natto::MeCab.new(output_format_type: :wakati) puts nm.parse(“昨日はうどんを食べたよ") 昨日 は うどん を 食べ た よ

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Rubyで機械学習してみた さらに基本形にする 時を駆ける少女 時を駆けた少女 時を駆けたい少女 時を駆けている少女

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Rubyで機械学習してみた さらに基本形にする 時を駆ける少女 時を駆けた少女 時を駆けたい少女 時を駆けている少女 全部駆ける にしたい

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Rubyで機械学習してみた MeCabで基本形にする $ echo "時を駆けたい少女" | mecab -F"%f[6] " -U"%m " - E"\n" 時 を 駆ける たい 少女

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Rubyで機械学習してみた MeCabで基本形にする $ echo "時を駆けたい少女" | mecab -F"%f[6] " -U"%m " - E"\n" 時 を 駆ける たい 少女

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Rubyで機械学習してみた MeCabで基本形にする $ echo "時を駆けたい少女" | mecab -F"%f[6] " -U"%m " - E"\n" 時 を 駆ける たい 少女

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Rubyで機械学習してみた Rubyで基本形の分かち書きにする Natto::MecabのコンストラクタにMecabのオプションが渡せるら しい。

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Rubyで機械学習してみた Rubyで基本形の分かち書きにする Natto::MecabのコンストラクタにMecabのオプションが渡せるら しい。 Natto::MeCab.new('-F"%f[6] " -U"%m " -E"\n" ‘). parse('時を駆けたい少女') => "\"時\"を\"駆ける\"たい\"少女\"\n\""

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Rubyで機械学習してみた Rubyで基本形の分かち書きにする Natto::MecabのコンストラクタにMecabのオプションが渡せるら しい。 Natto::MeCab.new('-F"%f[6] " -U"%m " -E"\n"‘). parse('時を駆けたい少女') => "\"時\"を\"駆ける\"たい\"少女\"\n\"" 何かちょっと違う…

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Rubyで機械学習してみた Rubyで基本形の分かち書きにする Natto::MecabのコンストラクタにMecabのオプションが渡せるら しい。 Natto::MeCab.new('-F"%f[6] " -U"%m " -E”\n”’, output_format_type: :wakati). parse('時を駆けたい少女') ArgumentError: wrong number of arguments (given 2, expected 0..1) こうかな?

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Rubyで機械学習してみた Rubyで基本形の分かち書きにする Natto::MecabのコンストラクタにMecabのオプションが渡せるら しい。 Natto::MeCab.new('-F"%f[6] " -U"%m " -E”\n”’, output_format_type: :wakati). parse('時を駆けたい少女') ArgumentError: wrong number of arguments (given 2, expected 0..1) こうかな?

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Rubyで機械学習してみた Rubyで基本形の分かち書きにする Natto::MecabのコンストラクタにMecabのオプションが渡せるら しい。 Natto::MeCab.new('-F"%f[6] " -U"%m " -E”\n”’, output_format_type: :wakati). parse('時を駆けたい少女') ArgumentError: wrong number of arguments (given 2, expected 0..1) ……

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Rubyで機械学習してみた Rubyで基本形の分かち書きにする `echo "時を駆けたい少女" | mecab -F"%f[6] " -U"%m " -E”\n"` => "時 を 駆ける たい 少女 \n"

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Rubyで機械学習してみた Rubyで基本形の分かち書きにする `echo "時を駆けたい少女" | mecab -F"%f[6] " -U"%m " -E”\n"` => "時 を 駆ける たい 少女 \n" Nattoで基本形の分かち書きにする方法が分かりませんでした!

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2.RubyͰPyCallΛ࢖͍Word2Vec ͢Δ

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Rubyで機械学習してみた Word2Vecとは? Word2vecは、2層から成り、テキスト処理を行う ニューラルネットワークです。 テキストコーパス を入力すると、出力結果には、ベクトルのセット、 つまりコーパスにある単語 の特徴量ベクトル(feature vector)が出されま す。
 〜中略〜
 Word2vecの目的及び有用性は、類似語のベクトル をベクトル空間にグループ化することです。つま り、数値に基づいて類似性を検知するのです。 参考URL: https://deeplearning4j.org/ja/word2vec

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Rubyで機械学習してみた Word2Vecとは? Word2vecは、2層から成り、テキスト処理を行う ニューラルネットワークです。 テキストコーパス を入力すると、出力結果には、ベクトルのセット、 つまりコーパスにある単語 の特徴量ベクトル(feature vector)が出されま す。
 〜中略〜
 Word2vecの目的及び有用性は、類似語のベクトル をベクトル空間にグループ化することです。つま り、数値に基づいて類似性を検知するのです。 ࢀߟURL: https://deeplearning4j.org/ja/word2vec

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Rubyで機械学習してみた Word2Vecとは? Word2vecは、2層から成り、テキスト処理を行う ニューラルネットワークです。 テキストコーパス を入力すると、出力結果には、ベクトルのセット、 つまりコーパスにある単語 の特徴量ベクトル(feature vector)が出されま す。
 〜中略〜
 Word2vecの目的及び有用性は、類似語のベクトル をベクトル空間にグループ化することです。つま り、数値に基づいて類似性を検知するのです。 ࢀߟURL: https://deeplearning4j.org/ja/word2vec

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Rubyで機械学習してみた Pythonで書くと from gensim.models import word2vec import sys sentences = word2vec.LineSentence(text_file_path) model = word2vec.Word2Vec(sentences, sg=1,size=100, min_count=1, window=10,hs=1,negative=0) model.save(model_file_path) ࢀߟURL: https://m0t0k1ch1st0ry.com/blog/2016/08/28/word2vec/

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Rubyで機械学習してみた Pythonで書くと from gensim.models import word2vec import sys sentences = word2vec.LineSentence(text_file_path) model = word2vec.Word2Vec(sentences, sg=1,size=100, min_count=1, window=10,hs=1,negative=0) model.save(model_file_path) ࢀߟURL: https://m0t0k1ch1st0ry.com/blog/2016/08/28/word2vec/

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Rubyで機械学習してみた Pythonで書くと from gensim.models import word2vec import sys sentences = word2vec.LineSentence(text_file_path) model = word2vec.Word2Vec(sentences, sg=1,size=100, min_count=1, window=10,hs=1,negative=0) model.save(model_file_path) ࢀߟURL: https://m0t0k1ch1st0ry.com/blog/2016/08/28/word2vec/ これをRubyでPyCallを使って書いてみる

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Rubyで機械学習してみた Rubyで書くと require 'pycall/import' include PyCall::Import pyimport 'gensim' sentences = gensim::models::word2vec.LineSentence.new(‘text_file_pa th’) model = gensim::models::word2vec.Word2Vec.new(sentences, sg: 1, size: 100, min_count: 1, window: 10, hs: 1, negative: 0) model.save(model_file_path)

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Rubyで機械学習してみた Rubyで書くと require 'pycall/import' include PyCall::Import pyimport 'gensim' sentences = gensim::models::word2vec.LineSentence.new(‘text_file_pa th’) model = gensim::models::word2vec.Word2Vec.new(sentences, sg: 1, size: 100, min_count: 1, window: 10, hs: 1, negative: 0) model.save(model_file_path)

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3.Rubyで類似性の高い単語を取得 する

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RubyͰػցֶशͯ͠Έͨ 今回学習させたファイルはこちら http://www.aozora.gr.jp/cards/001562/files/ 52410_ruby_51060.zip

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Rubyで機械学習してみた 関羽でやってみる $ ruby similar_word.rb train.model 関羽 憂鬱 0.816013514995575 従える 0.7802281379699707 玄徳 0.7487945556640625 張飛 0.7451599836349487 先頭 0.7414117455482483 謝 0.740109920501709 顔 0.7302446961402893 同意 0.7249001860618591 沈痛 0.7155432105064392 以下 0.7124083042144775

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Rubyで機械学習してみた 関羽でやってみる $ ruby similar_word.rb train.model 関羽 憂鬱 0.816013514995575 従える 0.7802281379699707 玄徳 0.7487945556640625 張飛 0.7451599836349487 先頭 0.7414117455482483 謝 0.740109920501709 顔 0.7302446961402893 同意 0.7249001860618591 沈痛 0.7155432105064392 以下 0.7124083042144775

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Rubyで機械学習してみた 関羽でやってみる $ ruby similar_word.rb train.model 関羽 憂鬱 0.816013514995575 従える 0.7802281379699707 玄徳 0.7487945556640625 張飛 0.7451599836349487 先頭 0.7414117455482483 謝 0.740109920501709 顔 0.7302446961402893 同意 0.7249001860618591 沈痛 0.7155432105064392 以下 0.7124083042144775 Կނ͔Top ͸༕ᓔ

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Rubyで機械学習してみた 張飛でやってみる $ ruby similar_word.rb train.model 張飛 憂鬱 0.760344386100769 関羽 0.7451599836349487 従える 0.7081006765365601 驚く 0.7006173133850098 謝 0.693412721157074 すっかり 0.6737435460090637 かえって 0.6630535125732422 促 0.6543962955474854 顔 0.6533028483390808 左右 0.650241494178772

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Rubyで機械学習してみた 張飛でやってみる $ ruby similar_word.rb train.model 張飛 憂鬱 0.760344386100769 関羽 0.7451599836349487 従える 0.7081006765365601 驚く 0.7006173133850098 謝 0.693412721157074 すっかり 0.6737435460090637 かえって 0.6630535125732422 促 0.6543962955474854 顔 0.6533028483390808 左右 0.650241494178772

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Rubyで機械学習してみた 張飛でやってみる $ ruby similar_word.rb train.model 張飛 憂鬱 0.760344386100769 関羽 0.7451599836349487 従える 0.7081006765365601 驚く 0.7006173133850098 謝 0.693412721157074 すっかり 0.6737435460090637 かえって 0.6630535125732422 促 0.6543962955474854 顔 0.6533028483390808 左右 0.650241494178772 ͓લ΋͔

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Rubyで機械学習してみた 劉備でやってみる $ ruby similar_word.rb train.model 劉備 大きい 0.7147447466850281 指さす 0.7119417190551758 茶壺 0.6981431245803833 むち 0.6907016634941101 彼女 0.689379096031189 母 0.6783629655838013 起つ 0.6581389307975769 おろおろ 0.6535757780075073 胸 0.6521176099777222 僧 0.6508723497390747

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Rubyで機械学習してみた 劉備でやってみる $ ruby similar_word.rb train.model 劉備 大きい 0.7147447466850281 指さす 0.7119417190551758 茶壺 0.6981431245803833 むち 0.6907016634941101 彼女 0.689379096031189 母 0.6783629655838013 起つ 0.6581389307975769 おろおろ 0.6535757780075073 胸 0.6521176099777222 僧 0.6508723497390747

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Rubyで機械学習してみた 劉備でやってみる $ ruby similar_word.rb train.model 劉備 大きい 0.7147447466850281 指さす 0.7119417190551758 茶壺 0.6981431245803833 むち 0.6907016634941101 彼女 0.689379096031189 母 0.6783629655838013 起つ 0.6581389307975769 おろおろ 0.6535757780075073 胸 0.6521176099777222 僧 0.6508723497390747 ཱུඋ͸ؾ෼ ໌࿕Ͱͨ͠

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Rubyで機械学習してみた まとめ ▸ RubyでもPythonのライブラリを使って機械学習 を簡単に出来ました。(ただしパラメータの チューニングは機械学習の知識が必要)