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スクラム & アジャイル本をまとめてみた スクラム1年生が読むアジャイルの名著 新年チャレンジしたことLT会 新奥大介(Shinoku Daisuke) 2024/02/13

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自己紹介 新奥大介 / 元・航海士のWebエンジニア 大学卒業後、航海士を約5年間経験 船上での大量の単純作業に辟易 自動化・ITに漠然と興味 Web系受託開発企業へバックエンドエンジニアとして転職 典型的なウォーターフォール開発でのプロジェクトマネジメントを経験 2023年6月にBtoB SaaS企業に転職 ここで初めてアジャイル的な開発を経験

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はじめてのスクラム開発での戸惑い 典型的なウォーターフォール開発とのギャップ 柔軟性 / スピード感 に置いていかれそうになる チーム員が全員自律して動ける 自分の貢献の仕方に迷う(このチームすでに完璧では?) 透明性・検査・適応という概念への理解度の欠如 チームが良しとする価値基準と自分が持つ価値基準が一致しない

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やばい・・・ 勉強しよ

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ということでアジャイルの名著を読んでみました

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カイゼン・ジャーニー 市谷 聡啓, 新井 剛 | 翔泳社 アジャイル・スクラムを学ぶ最初に! ストーリー形式で臨場感を持ってスクラムを学べる アジャイルコーチによる説得力のある実践手法 心に響いたフレーズ ソフトウェア開発という泥臭く感情で左右されやすい人 間の営みに、きちんと焦点を当てているスクラムが疲弊 しきっているプロジェクトを救うのを何度も目の当たり にしてきた。

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正しいものを正しいつくる 市谷 聡啓 | ビー・エヌ・エヌ新社 プロダクトづくりの本質を語る1冊 アジャイル開発で直面する壁の越え方を解説 教科書をなぞるだけでは到達できぬ領域への案内書 心に響いたフレーズ 自分たちの作るプロダクトで誰かの状況を変える、より 良い状況を作る、そのために自分たちの技術を奮う。そ うありたくないだろうか。もしそう思うなら、開発チー ムが次にやるべきことは、越境、つまりプロダクトオー ナー側の世界に踏み込むことだ。

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エンジニアリング組織論への招待 広木大地 | 技術評論社 不確実性をどう取り扱うのか 不確実性の削減がエンジニアリングの本質である 人同士の関係性が良い方向に導く組織構造がエンジ ニアリング組織を強くする 心に響いたフレーズ 何か流行りのかっこよさを教条的に取り入れるのではな く、今何をすべきかをしっかりと周囲と対話していくこ ととです。それがチームをアジャイルにする最も効率的 な道になります。

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この3冊を読んで、完璧にアジャイルを習得したか?

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否!

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まとめ アジャイルとは「チームが環境に適応して、不確実性を最も効率よく削減できてい る」という決して辿り着くことのできない理想状態 そこを目指し続けるために必要なことは、外でうまくいっている何かを探すのではな く、自分たちを取り巻く状況を観察し、これから何をすべきかをしっかりと周囲と対 話すること これを肝に銘じて2024年もソフトウェア開発を楽しんでいこう!

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ご清聴ありがとうございました!