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 サービスの成⻑で⽣じる幅広いパフォーマンスの問題を、 AIで⼿軽に解決する 2025.3.18 NEWT Tech Talk vol.15

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 パフォーマンス改善、してますか?👀

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 パフォーマンスの改善はサービス成⻑をすると必然的に求められる ● パフォーマンスはサービスが成⻑すると優先順位があがる ○ 0→1:基本機能を揃えることがメイン ○ 1→10:成⻑が落ち着き、UXやCVRがよりシビアになる ● ⼀⽅で、サービスが成⻑するとパフォーマンスは(⼀般に)劣化する ○ 機能要件が複雑化 ○ マーケティングツールの導⼊ ○ プロダクトの細部に⽬が⾏き届かなくなる🫠 3


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 かしこい、おトク、旅⾏アプリ「NEWT(ニュート)」 ● 弊社もサービスが⼤きくなり、パフォーマンスが課題に

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 お⼿軽にパフォーマンス改善したい! ● サービスが成⻑してきてパフォーマンスが⼤事になってきた! ● でも、新機能開発で忙しい!企画や分析もあり、やることたくさん!          ...AIも活⽤してサクッとパフォーマンス改善したい! 5


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AGENDA
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 1. 改善対象を絞る 2. 問題を⼿軽に特定する a. Lighthouse b. DevTools Performance 3. ⼿軽に改善するポイント ⽬次

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 1. 改善対象を絞る

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 全てのページをのパフォーマンス改善をすることはできない ● なぜなら我々は忙しいから(?) ● 効果的にパフォーマンス改善したい!! “効果的”ってなんだ...? 8


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 Sentryのパフォーマンスモニタリング機能 9


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 Sentryのパフォーマンスモニタリング機能 10


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 効果的に改善する = アクセス数が多いページから ● 例えば、利⽤規約やプライバシーポリシーよりも、リストページや詳細ページを 少しでも改善したほうがより多くの⼈に良いUXを届けられる ● “効果的”に改善するために、アクセス数が多いページから取り掛かる ● コンバージョンまでのパスならなお良い ○ 今回は アクセス数が多い、appから開くツアー詳細ページを改善対象に 11


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 2. 問題を⼿軽に特定する with Lighthouse

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 Lighthouseで問題を特定をする 13
 とても悪い .....😇

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 Lighthouseで問題を特定をする 14
 ● FCP (First Contentful Paint) ○ 最初のコンテンツが表⽰されるまでの時間 ● LCP (Large Contentful Paint) ○ 最も⼤きなコンテンツが表⽰されるまでの時間 ● SI (Speed Index) ○ 画⾯内が視覚的に整うまでの時間 ...その他にも⾊々な指標があります

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 改善するには? ● Lighthouseページの下部に診断結果が表⽰される ● Lighthouseだけでも⼿軽に直せるポイントが結構ある! 15


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 ⼿軽に直せる改善ポイントの例 ● ⼀番⼤きい画像がlazy loadに なっていた UIライブラリのカルーセルのデフォルトがlazy loadになっていることに気づかず実装 16
 ● webview (app) では必要のないサポートチャッ ト⽤ライブラリを読み込んでいた sp/pcと共通のコンポーネントを使っているために最適化され ていなかった サービスが成⻑してパフォーマンスが悪くなっていた

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 ⼿軽に直せる改善ポイントの例 ● ⼀番⼤きい画像がlazy loadに なっていた UIライブラリのカルーセルのデフォルトがlazy loadになっていることに気づかず実装 17
 ● webview (app) では必要のないサポートチャッ ト⽤ライブラリを読み込んでいた sp/pcと共通のコンポーネントを使っているために最適化され ていなかった サービスが成⻑してパフォーマンスが悪くなっていた 🎉

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 2.問題を⼿軽に特定する with DevTools Performance

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 ChromeのDevToolsにあるPerformance:リソースの読み込み状況が可視化 19


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 ChromeのDevToolsにあるPerformance:リソースの読み込み状況が可視化 20
 なるほどわからん 🫠

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 便利〜🥳 AIに頼る:ChatGPTにスクショを雑に渡すだけでも答えてくれる

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 ChatGPTさんに指摘されたこと① 23


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 ChatGPTさんに指摘されたこと① 24
 Facebook Yahoo X(Twitter) 自社のAPI 分析ツールの読み込みタイミングが早く、⾃社のAPIが後回しになっていた サービスが成⻑し、マーケツールの導⼊がすすみ、パフォーマンスが悪化していた

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 ChatGPTさんに指摘されたこと① 25
 Facebook Yahoo X(Twitter) 自社のAPI 分析ツールの読み込みタイミングをDOM readyに変えるだけで変わる ※ツールの特性によって使い分けましょう

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 ChatGPTさんに指摘されたこと② 26


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 たしかに処理が積み重なって重そう でもよくわからん 🫠

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 AIに頼る:DevToolsのAI アシスタント ● 2024/10からChrome Devtoolsに導⼊ された ● スクリプトを右クリックすると、 「Ask AI」ボタンが現れ、その中⾝を 評価することができる ● 前提として、chunkファイルはビルド 時に最適化されていて複数のモジュー ルが圧縮‧難読化されているため、解 析しづらい 28


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 AIに頼る:DevToolsのAI アシスタント 29


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 AIに頼る:DevToolsのAI アシスタント 30
 便利〜🥳

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 AIに頼る:DevToolsのAI アシスタント 31
 ● SentryのReplay機能は社内で⼗分に活⽤できておらず、取り除いてみると スクリプトの解析時間が半減👀 詳しくはこちら https://zenn.dev/reiwatravel/articles/031f88f4639b99

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 3.⼿軽に改善するポイント(まとめ)

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 ⼿軽にパフォーマンスを改善するポイント(まとめ) 33
 ● サービスが成⻑するとパフォーマンスは気づいたら劣化している! ● 継続モニタリングして改善対象を絞ると、⼿軽に(=要領よく)改善できる ○ コンバージョンパス上にあるアクセス数が多いページにする ● Lighthouseも使いつつ、DevToolsやAIも駆使しよう ○ ⼿軽に(=効率的に)問題が特定できます ● 幅広い観点を持つと、⼿軽に(=多⾯的に)改善できる ○ リソース観点(appに不要なチャットライブラリなど)だけでなく ○ 読み込みタイミング(例:分析ツールが早く読み込まれていた)や ○ 処理のボトルネックも気にしよう

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 パフォーマンス改善は⼿軽にできます! サービス成⻑してきたら気軽に、取り組んでみてください󰢍