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  シニアエンジニアを超え、 スペシャリストとして組織の道を開拓する 「ソルバー」という働き方 2024年12月7日 株式会社 TOKIUM 開発部 イネーブリング 東 優太

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自己紹介 プロダクト本部 開発部 イネーブリング 東 優太 Yuta Higashi 経歴 大手ネット広告会社のエンジニアとして初期のキャリアを 経験後、2020年に沖縄移住とともにTOKIUMに参加 2023年にイネーブリングチームに異動し、全体の生産性向 上のために尽くす 興味領域 Scala / Ruby / DDD / Scrum / SAFe

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TOKIUMの志 未来へつながる時を生む 3 経理の領域でDXを実現する複数のBtoB/SaaSを開発 会社紹介 📊売上推移 2年で 4.1倍

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4 支出管理プラットフォームTOKIUMの構想 支出に関する書類を一元管理できる支出管理プラットフォーム TOKIUMは、企業の経済活動を支える社会インフラとして、「支出データの可視化を通じて、企業の支出の最適化と迅速な意思 決定をサポートする」プラットフォームの構築を目指しています。 法人支出管理 プラットフォーム 経費・請求書の管理 稟議・契約管理 会計連携・支払い 支出に関する オペレーションを支援 支出分析・比較 支出先の提案 支出分析を基に 支出の最適化を支援

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シニアエンジニアの先に どんなキャリアを描いていますか?

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僕はシニアエンジニアとして プロダクトの立ち上げに参加していましたが チーム

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開発部 グループ 二年前にプロダクト開発から離れ、 開発生産性の向上のため活動しています チーム チーム チーム

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チームですが部下はおらず、 マネージャとは別のキャリアを歩んでいます チーム イネーブリング

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部長 CTO EM マネージャではありませんが、 マネジメント層と密に協力しています

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僕のキャリアは「ソルバー」です

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ソルバーって何なのか? どんな仕事をするのか? どんな能力が必要なのか? 今日はそんな話をしたいと思います

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ソルバーとは何なのか

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ソルバーとは何なのか 会社が信頼を置くエージェントとして 困難な問題に深くかかわり、その解決 に責任を負うのが「ソルバー」だ。 ソルバーの任を受けた者は、会社幹部 が重要と認め、かつ明確な解決策が欠 けているか、もしくは実行する際のリ スクが極めて高いと考えられる問題に 取り組む。 Will Larson. スタッフエンジニア マネジメントを超 えるリーダーシップ (p.25). 「スタッフエンジニア」で紹介 非管理職の典型の一つ

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ソルバーとは何なのか 「生産性の向上のためにリアーキテクチャを検討したい」 「チーム間の連携体制を整え、今後の拡張に備えたい」 上位組織が捉えている抽象的な課題と施策に対し、 CTO 部長

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ソルバーとは何なのか 具体的な解決策を提案し、意思決定を補助します 「生産性の向上のためにリアーキテクチャを検討したい」 「コンテキストマップを作ってシステム分割がよさそうです」 「チーム間の連携体制を整え、今後の拡張に備えたい」 「大規模アジャイルを導入・実践してみませんか」 CTO 部長 ソルバー

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ソルバーとは何なのか 推進も担うので、EMやチームとも連携します CTO 部長 ソルバー 「リアーキテクチャやりましょう!」 チーム EM

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ソルバーとは何なのか 課題解決の最前線で、責任を果たします CTO 部長 ソルバー チーム 「全体の設計って どうなります?」 「目的や目標って 明らかですか?」 「いつ頃終わりそう?」 「リアーキテクチャやりましょう!」 EM

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ソルバーはどんな仕事をするのか

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こうあるべきという仕事はなさそうですが 実際にどんな仕事をしてきたのか 事業・組織の変化も踏まえながら一部抜粋...

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ソルバーとはどんな仕事をするのか New! 2022年後半~2023年前半 チームと作業衝突の増加 電子帳簿法対応の需要に合わせプロダクトが増加 モノリスで複数のサービスとチームが活動 設計方針の統制が取れなくなり、コードの境界線があいまいに

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ソルバーとはどんな仕事をするのか 2022年後半~2023年前半 サービスの戦略的な境界設計 コンテキストマップを通して境界を明確化 コンテキストを守るガードレールとなる社内ツールを開発し、 意図しない構造変更や越境を防いだ 一般業務

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ソルバーとはどんな仕事をするのか 2022年後半~2023年前半 ビジネス環境の変化 法改正およびテレビCM等により認知度も契約数も、要望も増加 法対応を進めつつも多様な要望に対応が必要 独自の開発スタイルにも限界が出てきた 開発プロセスの硬直 客観性のない見積 先行する締め切り 直前の仕様変更 人数=並列開発数

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ソルバーとはどんな仕事をするのか 2022年後半~2023年前半 スクラムの実装支援 スクラムを導入することが組織内で決定 各チームをまわりながら、スクラムの知識のインストール 選出されたスクラムマスターと協力しながらスクラムを実装 継続的な振り返り 共同での相対見積 ベロシティ計測 頻繁なデモ WIP制限

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ソルバーとはどんな仕事をするのか 2023年後半~2024年前半 運用改善の阻害 開発とSREでチームが分かれていたこともあり、DevOpsが分断 障害に対処しても、根本解決に進められない SRE 開発者 PO

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ソルバーとはどんな仕事をするのか 2023年後半~2024年前半 インタラクションの改善 特に接触が薄かったSREとプロダクトオーナーとの接点構築や、 相互理解のためのコミュニケーション機会を増やす SREエンジニアの開発チーム移動(embedded SRE化)も支援 SRE 開発者 PO SRE

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ソルバーとはどんな仕事をするのか 2023年後半~2024年前半 長期戦略と全体構成の複雑化 長期的なビジネス戦略が更新され、継続的にプロダクト増加 システム間連携が増えるが、分散システムに対する設計方針が未定 New! 一般業務

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ソルバーとはどんな仕事をするのか 2023年後半~2024年前半 アーキテクチャビジョン作成と連携基盤構築 数年単位で目指すアーキテクチャを設計・計画 連携基盤としてのレプリケーション・オーケストレーションを 構想し、基盤構築と初期運用を担う データA ロジックA レプリケーション オーケストレーション データB ロジックB サービスA サービスB

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ソルバーとはどんな仕事をするのか 2024年後半~ プロジェクトの乱立 数か月単位の投資が必要な横断プロジェクトの乱立により 開発者が共有リソースと化し、取り合い状態に 長期的な施策が渋滞してしまった インシデント対策 リリース長時間化 パフォーマンス悪化 新プロダクトの構築 大型案件 サービスの基盤化 UI・UX改善

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Arch ソルバーとはどんな仕事をするのか 2024年後半~ 大規模アジャイルの実装 エンジニア組織とPdM組織がミスマッチを起こし、 階層構造が機能していないと判断して中間構造を再設計 プロダクト・技術・運営責任に分割し、協力して優先順位管理 チーム層 マネジメント層 EM Dev PO Dev PO Dev PO Dev PO PdM EM インシデント対策 リリース長時間化 パフォーマンス悪化 新プロダクトの構築 大型案件 サービスの基盤化 Backlog

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アジャイルの実装とか、 アーキテクチャの設計とか アジャイルコーチや アーキテクトがやる仕事と被ってない?

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実際被っている部分は多いと思います それでも場合によってはソルバーが必要です

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ソルバーはなぜ必要とされるのか

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TOKIUMは法改正の追い風もあり、 ここ数年で大きく事業も組織も急拡大を遂げました その一方で、組織が未知の領域へ踏み込むことで、 いくつかのよくある問題が表面化していきました

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ソルバーはなぜ必要とされるのか 人員やスキルが一時的に不足する サービスの立ち上げ時などに教育や採用が追いつかず、 スキル・リソースが必要十分ではないチームが生まれてしまう 既存チームも重要な施策が進行中で、なかなか手助けを出せない状況 チームのスキル リソース 新規構築の経験が無かったり、 どうしても人が足りなかったり

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チームのスキル リソース ソルバーはなぜ必要とされるのか 人員やスキルが一時的に不足する ソルバーがジョインし、スキル習得を手助けしながら解決を請け負う 教育や調達が間に合い次第引き継いで離脱する チームのスキル リソース 教育・調達

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ソルバーはなぜ必要とされるのか チーム横断の体制が未整備 共有リソースに対する方針や仕組みが追いつかないままチームが増え、 問題に対してチーム単体では切り取れなくなってしまった 何とかしようにも、チームの領分を超えるのでお見合い状態に チームA チームB どこにも属さない

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ソルバーはなぜ必要とされるのか チーム横断の体制が未整備 ソルバーがいったん受け取り、協力と解決をリードする 問題の緩和や解決策をリーダー・EMに引き継いで離脱する (最終的には管理構造にも手を入れないとなかなか解決しない) チームA チームB 緩和策 解決策

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ソルバーはなぜ必要とされるのか 未経験・未知な問題への衝突 組織上初めて取り組む問題や、問題が曖昧で解決策がイメージできていな かったりすると、誰かが問題領域を探索する必要がある リスクが高い問題になりがちで、トップ層をアサインする必要がある 抽象的・曖昧・複雑

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ソルバーはなぜ必要とされるのか 未経験・未知な問題への衝突 ソルバーが調査や検証など探索的なアプローチで具体的な解決策を形作る その中で必要なスキルや構造を見つけ、育成・採用を通じて置き換えていく アーキテクトなど役割の分化もこの過程で進んでいく 新しい ポジションや チーム 具体化 一般化

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マネジメント構造に固定されないことで、 アジャイルコーチだったり、 アーキテクトだったり、 必要な箇所・必要な時期・必要な役割で切り込む その時々で役割を変えて対応するために 様々な能力が要求されました

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ソルバーにどんな能力が必要だったか

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ソルバーにどんな能力が必要だったか 効果的・計画的に学習する 集中した投資はリスクが高く、分散した投資はリターンが低い 予測と計画を立てて学習しなければ、無駄な投資に終わってしまう 情報収集を通して投資計画を立てることが必要 ビジネスロードマップ プロダクトロードマップ 組織体制 開発組織のスキルセット チーム層から聞く懸念 マネージャ層から聞く懸念 3ヶ月計画 6ヶ月計画 年間計画

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ソルバーにどんな能力が必要だったか 効果的・計画的に学習する 学ぶべきものを決めたら、少しずつでいいから学ぶ習慣を付ける 知らないことを書き出して、一つ調べたら、一つ追加する 掘り続けつつも、飽きないように他の領域にも目を向ける Kafkaの概要 Kafkaの パーティション CDCのパターン debeziumの概要 大規模アジャイル SAFeの概要 アーキテクトの 役割 レプリケー ション アジャイル

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ソルバーにどんな能力が必要だったか 頻繁にフィードバックを受け入れる 抽象的・複雑な課題を扱う際、すぐ解決策に飛びつかない プロセスを設計して、チェックポイントを作って取り組む 「生産性の向上のために リアーキテクチャを検討したい」 CTO ミッションの策定 評価指標の策定 コンテキストマップレビュー アーキテクチャレビュー

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ソルバーにどんな能力が必要だったか 頻繁にフィードバックを受け入れる 上司はもちろんのこと、チームのフィードバックもたくさん受ける 頻繁に相談することが納得感を得て、協力につながる 困難な問題は一人では解決できないから困難だと理解する ミッションの策定 評価指標の策定 コンテキストマップレビュー アーキテクチャレビュー レビュー チーム レビュー マネージャ

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ソルバーにどんな能力が必要だったか 組織と人を理解する 課題について考えていると、原因は組織だと気づくことがある 課題解決のためには、技術以外の手段も学ぶ必要がある プロセス 技術負債 スキル 組織 課題 チーム システム アーキテクチャ 環境 バグ パフォーマンス 技術負債の原因にプロセスの問題があるのはよくあること

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ソルバーにどんな能力が必要だったか 組織と人を理解する 二年取り組んで気づいたたった一つ確かなこと 「組織も人も、それ自身が望まなければ変わらない」 マネージャを担わなくても、マネジメントスキルは有用 課題 上司を巻き込む 目標に絡める 勇気づける 並走する

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おわりに

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今日はシニアエンジニアの先のキャリア、 スタッフエンジニアの典型「ソルバー」についてお話ししました テックリード アーキテクト ソルバー ライトハンド

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目まぐるしい状況で先行きが見えなくなったり、 自身の能力の限界に悩んだり、 シニアエンジニアになかった苦しみもありますが 常に初めての挑戦 協力が得られない スコープが大きすぎる 責任の重さ 要求の高さ

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意思決定層に意見を反映して大きな流れをつくったり、 興味深く刺激的な仕事を通して自己成長を感じられたり、 ソルバーらしい楽しさもたくさんあります 飽きのこない仕事 ソフトスキルの向上 協力者が増える 重要情報へのアクセス 大きな達成感

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特にチームの外に課題が転がっていたら、 ソルバーを求めているサインかもしれません まずはそれを拾ってみるのが第一歩です 行き場を失った課題 チーム 曖昧な課題

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株式会社TOKIUM 東京都中央区銀座6丁目18-2 野村不動産銀座ビル12階 53 URL : https://www.keihi.com/company