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@TSUMIKI INC.   DevinとClaude Code、 SREの現場で使い倒してみた件 久松佳之 1 2026/02/28 ゆるSRE勉強会 #15 〜SRE Kaigi 2026 延長戦〜

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@TSUMIKI INC.   目次 1 自己紹介 2 Filmarks開発チームにおけるAIコーディングエージェント 導入 3 AIコーディングエージェント活用事例紹介 4 おわりに 2

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@TSUMIKI INC.   自己紹介 3

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@TSUMIKI INC.   自己紹介 4 久松佳之 ● HN: カーリア ● X: @karia2nd ● 株式会社つみき Filmarks開発チーム SRE ● 前職:ソフトバンク(旧イー・モバイル)、アニメイト ラボ ● 趣味:アニメ、VTuber、旅行(X: @karia )

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@TSUMIKI INC.   Filmarks(フィルマークス)について 5 株式会社つみきが運営する、 国内最大級の映画・ドラマ・アニメのレビューサービス 累計レビュー数は2億件以上 ● アプリ版(iOS/Android)、Web版双方で提供中 ● 関連事業としてFilmarksリバイバル上映 ・Filmarks Storeを展開

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@TSUMIKI INC.   Filmarks開発チームについて 6 FilmarksのサーバーサイドはAWS上に構築されており、開発チームは以下の チームに分かれている ● Railsチーム(サーバーサイドの開発を担当) ● アプリチーム(スマートフォン向けアプリの開発を担当) ● インフラチーム ● データ分析チーム →本資料では主にインフラチームにおける事例を紹介

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@TSUMIKI INC.   Filmarks開発チームにおける AIコーディングエージェント導入 7

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@TSUMIKI INC.   Filmarks開発チームにおけるAIコーディングエージェント導入 8 Filmarks開発チームでは生成AIの活用を推進しており、AIコーディングエー ジェントも導入 ● Devin(2025/04~2025/07) ● Claude Code(2025/06~) 本資料では上記の総称として「AIコーディングエージェント」または単に「エー ジェント」と記載する

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@TSUMIKI INC.   DevinとClaude Codeについて 9 Devin ● クラウド上の仮想環境で動作するAIコーディングエージェント ● Webインターフェース、Slack、APIから指示 Claude Code ● 各開発者のローカルマシンで動作するAIコーディングエージェント ● CLIインターフェース、VSCode拡張機能、コマンドライン入力から指示

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@TSUMIKI INC.   導入時の課題 10 DevinとClaude Codeの導入にあたりよく出た意見 「どういうときにAIコーディングエージェントを使ったらいいかわからない/ 思いつかない」

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@TSUMIKI INC.   導入時の課題 11 最初期にDevinのEssential Guidelinesを読み合わせしたり、画面共有し ながらのチュートリアルなど利用促進のための施策を実施したが、実際には ● Devin/Claude Code製のPRを提出 ● ふりかえりMTGで活用事例を共有したり、エージェント利用を促進するよ うな内容をアクションに設定 などを通じて、徐々に浸透していった印象

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@TSUMIKI INC.   本日の発表の趣旨 12 ● Filmarks開発チームの実際のSRE業務における、AIコーディングエー ジェント活用事例を紹介する ● 凝った使い方ではなく、普段使いとしてイメージしやすい事例をゆるく紹 介することで(ゆるSRE勉強会だけに……)、ご自身の現場で生成AIを活 用するヒントを得てもらう

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@TSUMIKI INC.   AIコーディングエージェント活用事例紹介 13

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@TSUMIKI INC.   空のリポジトリにCI/CDをセットアップ 14 ● Lambda関数用に用意した空のリポジトリの初期セットアップ ○ lambrollを利用したデプロイスクリプト作成 ○ README.md、.gitignore、環境変数ファイル作成 ▼First commitをDevinが行っている

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@TSUMIKI INC.   空のリポジトリにCI/CDをセットアップ 15 実践してみて ● この事例は2025年4月のもので、自分もまだエージェントを利用するこ とに慣れていない段階 ● 何も破壊するものがない空のリポジトリで試すことが出来たのは幸運だっ た

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@TSUMIKI INC.   git操作とPR作成 16 ● 「開発用ブランチを作成してPull Requestをdraftで作成して」 ○ この一文でブランチ作成→git add→git commit→git push→draft PR作成 までの 一連の操作を担当させる ● PR作成はGitHub CLIを利用 ● 作成されたdraft PRをもとに目視確認・動作確認等を実施してから Ready for reviewにするフロー

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@TSUMIKI INC.   git操作とPR作成 17 実践してみて ● コミットメッセージやPR descriptionを自動生成させることによる脳の 負荷軽減がかなり大きい ● gitの複雑な操作、たとえば git rebase -i などはAIでも難しい ● ガードレール(pre-commitの設定、GitHub branch protection設 定など)やCLAUDE.mdへの記載は必須 ○ 参考:個人で設定しているCLAUDE.md

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@TSUMIKI INC.   定期タスク用Issue自動作成 18 ● 定期的に発生するタスクをissueベースで作業を実施することでトイルの 可視化 ● GitHub Actionのworkflowで、スプリントに1回の作業や月1回の作業 のIssueを作成させるタスクをAIコーディングエージェントで実施

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@TSUMIKI INC.   定期タスク用Issue自動作成 19 実践してみて ● 請求書対応のような雑務まで含め、全タスクがIssueベースになりタスク の可視化が進んだ ● 年末年始などの要件を入れると日付判定ロジックが過度に複雑になり、可 読性に難がある状態になった

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@TSUMIKI INC.   AWSリソースのTerraformコード化 20 ● FilmarksではTerraformをインフラ構築後に採用したためIaCのカ バー率が低く、後追いでTerraformコード化するタスクが一定数ある ● 現状調査のために実行されるterraform planコマンドや AWS CLIは、 読み取り権限かつ変更を伴わない場合のみ都度許可

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@TSUMIKI INC.   AWSリソースのTerraformコード化 21 実践してみて ● Terraformのgenerate機能を利用すると不要なパラメーターが大量に 出力されるため、AWS CLIの出力結果を渡してAIに実装させたほうが効 率的 ● DevinにAWS等のクレデンシャルを預けて全て任せるのは一定のリスク があり、都度実行コマンドを確認できるClaude Codeのほうが向いてい る

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@TSUMIKI INC.   Locustを用いた負荷試験シナリオの実装 22 ● Filmarksでは2億件以上のレビューや大量のトラフィックを取り扱う都合 上、負荷試験が必要となるケースがある ● Locustはpython製の負荷試験ツールで、シナリオをpythonコードで 実装することが可能 ○ 生成AIでのシナリオ実装を行う前提でLocustを選定 ● 生成AIではシナリオの実装のみ行い、負荷試験の実行は人力で実施

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@TSUMIKI INC.   Locustを用いた負荷試験シナリオの実装 23 実践してみて ● シナリオ実装に一定の試行錯誤は必要だったが概ね問題なく実装できた ● シンプルに単一のAPIを叩きたいだけのケースなどシナリオが不要な場合 はvegetaを利用 ● 負荷試験はローカルマシンまたはAWS VPC内の検証環境に閉じて実施 (本番環境や外部への影響なし)

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@TSUMIKI INC.   esa上にある手順書のスクリプト化 24 ● 本番環境から検証環境にデータ同期する作業手順書がesa上に存在する が、巨大なトイルになっていた ○ 個人情報の除去 ○ 環境名に合わせてテーブルをリネーム ○ テストユーザー作成 ● esa MCPを使って手順書を読み取らせ、「スクリプトへ落とし込んでくれ」 と指示 ○ esa MCPの使い方についてはClaude Codeでesa MCPを使ってみた参照

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@TSUMIKI INC.   esa上にある手順書のスクリプト化 25 実践してみて ● 手順書の内容を読み取りそのままスクリプト化するところまでは問題な し。MCP活用の可能性が見えた ● 手順書の項番ごとに個別のスクリプトがコピペ作られており、共通部分を 関数に切り出すなどのリファクタリングは別途指示が必要

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@TSUMIKI INC.   おわりに 26

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@TSUMIKI INC.   おわりに 27 ● Filmarks開発チームのSRE業務における、AIコーディングエージェント (Devin/Claude Code)の活用事例を紹介しました ● 発表の感想は #srekaigi_ex または @karia2nd にお願いします ● 皆さんもAIコーディングエージェントをSREの実務に活用した事例を共有 していただけると嬉しいです!