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Core Web Vitals を改善するNext.js 機能群 2

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3 Core Web Vital と ?

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4 Core Web Vitalと ? Googleが提唱するエンドユーザー WEB体験を計測し向上させるため 指標であるWeb Vital うち最も重要とされる3つ 指標 ● Largest Contentful Paint (LCP) 主要コンテンツが表示され るまで 時間 ● First Input Delay (FID) 最初 操作後 待ち時間 ● Cumulative Layout Shift (CLS) レイアウト ずれ ● Time To First Byte(TTFB) 最初 バイト到着時間 ● First Contentful Paint(FCP) 最初 コンテンツ表示 ● Total Blocking Time(TBT) 入力ブロッキング時間

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5 Core Web Vitalと ? 測定可能でユーザー中心 体験 向上を実現するため 指標 今 技術で現実的に測定が不可能だったり ユーザー体験を改善しない指標 採択されない 全て 指標に75%タイル以上 推奨値がある モバイルとデスクトップで別々に測る必要がある

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6 Core Web Vitalがなぜ必要? WEBページ ユーザー体験を改善していくために 計測と指標が必要 また、Google検索 ランキングアルゴリズム 評価対象にもなっておりSEO 対策 一つとして必要 Google コア ランキング システム 、優れたページ エクスペリエンスを提供するコンテンツを 高く評価するように設計されています https://developers.google.com/search/docs/appearance/page-experience?hl=ja

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7 Largest Contentful Paint (LCP) ビューポート(ブラウザ 表示領域)に表示される 最も表示面積が大きい、画像また テキストブロック コンテンツが表示されるまで 時間 ユーザーがページにアクセスしてから、そ ページが 表示され、コンテンツを認識できるまで 時間が 短けれ 短いほど体験として良い 2.5秒以下が推奨値 https://web.dev/articles/lcp?hl=ja#examples

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8 First Input Delay(FID) ユーザーが最初に操作(リンク、ボタン)してから ブラウザが処理を開始するまで 時間 WEBページ 第一印象になる 第一印象が悪いと体験が悪くなり離脱に繋がりやすい 100ミリ秒以下が推奨値 https://web.dev/articles/fid?hl=ja

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9 Cumulative Layout Shift(CLS) コンテンツが元々表示されていた位置から 移動しずれた(レイアウトシフト)距離 指標 レイアウトシフト 発生 ユーザーにとって煩わしく 誤クリックを招きやすくなる 「影響 割合」* 「移動距離」で計算された数値が 0.1以下になる が推奨値 https://web.dev/articles/cls?hl=ja

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ビューポートに対して コンテンツがシフトした前後で占める面積(75%=0.75) 移動距離(25%=0.25) をかけた数 75% x 25% = 18.75% = 0.1875 10 Cumulative Layout Shift(CLS) 計算式

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11 Core Web Vital を悪くする原因

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12 Largest Contentful Paint(LCP) を悪くする原因 LCP 主に4つ サブパートにわかれそれぞれ悪化させる原 因がある

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13 LCPを改善する SSR、SSG SPAだと初回アクセス時に全て ページで使用するJavaScript ファイルをダウンロードしハイドレーションを行い、そこから ページ レンダリングをする必要がある。SSR、SSGだと最初 からHTMLをダウンロードさせることができる

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14 ページ単位で ファイルを分割 Next.js JS等 ファイルを分割、配信することによって ユーザー アクセス あったページに必要なファイルだけを ダウンロードさせることできる ユーザーがアクセスしたページに必要なコンポーネント みをダウンロードする

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15 サイズや形式が最適でない画像 端末毎に異なるビューポートに対してサイズが大きすぎる画 像を配信したり 最適な形式でない画像を配信することで初期表示を遅くさせ てしまう

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16 コンポーネント On-demand Optimization ビューポート 幅に適切なサイズ 画像を作成、表示 画像URLにビューポート 幅をクエリパラメータで渡し Next.jsが幅に応じた適切なサイズ 画像を生成 それをディスクに書き出しキャッシュする

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17 コンポーネント On-demand Optimization 現状webp ような軽量かつ高画質なフォーマットが 存在しているが、未サポート ブラウザもあり、JPEG、PNGも 用意しておかないといけない webp以外 サイズ 大きい画像をwebp対応ずみ ブラウ ザに対してダウンロードさせる 無駄が多い Next.js Accept ヘッダからブラウザがwebpに対応してるか 判断し、対応してる場合 webpを作成しクライアントに返す

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18 コンポーネント On-demand Optimization クライアントから送信された Accept HTTPヘッダから ブラウザが使用できる最適な画像形式 画像を生成して それを返却する

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19 画像 lazyロード ビューポート外 画像をダウンロードする 無駄になる可能性があります Next.js Imageコンポーネントを使うと出力される タグ loading属性に自動で lazy が設定される

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20 Image コンポーネント Priority設定 ビューポート コンテンツ 大部分を占める、 例え ヒーロー画像 ようなコンテンツ 優先的に ダウンロードし表示してほしい場合がある Next.js Imageコンポーネント Priorityプロパティをtrue に設定すると、極力画像がプリロードされるように配慮され、 loading=”lazy” が設定されないようになります

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21 Loading UI と Streaming Rendering Next.js Suspenseを使用しHTMLを段階的に配信できる。 サーバーで全て 処理 完了をHTMLを配信できるため TTFB 向上が期待できる import { Suspense } from 'react' import { Recommend } from './Components' export default function Posts() { return ( Loading feed...}> ) }

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22 First Input Delay(FID) を悪くする原因 ● 初期表示時 JS メインスレッド 実行時間が長い ○ 大きなライブラリ 読み込み ○ 時間 かかるタスクをメインスレッドで実行する

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23 Dynamic Import 必要になるまでライブラリ 読み込みを遅らせることで FIDを改善できる可能性がある Next.js SSRでもES2022 Dynamic Import が使える クライアントで処理するハンドラ内で import することで初期 JS ロードがオフロードされユーザー 入力からハンドラ が開始されるまで 時間が改善する onChange={async (e) => { const Fuse = (await import('fuse.js')).default; const _ = (await import('lodash')).default; }

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24 Content Layout Shift (CLS) を悪くする原因 初期表示位置からコンテンツがズレる原因 ● 画像 レンダリング ● フォント フォールバック

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25 コンポーネント Avoid CLS 画像がレンダリングされるサイズをあらかじめ指定し コンテンツが初期位置からズレる を防ぎます import largeImage from "../public/large-image.jpg"; サイズを直接指定 ローカルファイルならビルド時に画像ファイルよりサイズを取得

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26 next-font Font Optimization フォントファイルをセルフホスティングすることで レイアウトシフトが起きる可能性を防ぎます

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27 フォントがレイアウトシフトを起こす原因 フォント アスペクト比がフォント フォールバックによって変 わってしまうことでレイアウトシフトが発生 フォント アスペクト比と 、英語 小文字に対する 大文字 高さ 比率 通常フォント アスペクト比 font-family 最初 フォントに 最適化されるが、そ フォントから他 フォントにフォール バックされるとレイアウトシフトが起る

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28 next-font ビルド時にフォントファイルをダウンロードしておき 画像ファイル等と共に静的ファイルとして Next.js からダウン ロードできるようしている クライアントからフォント 配布先にアクセスする 必要がなくなり、パフォーマンス 向上、安定性が向上し、 CLSが起きる可能性がなくなる

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29 Core Web Vital を計測方法

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30 PageSpeed Insights Googleが提供しているWEBページに関する計測できるWEB サービス。ページにアクセスし計測したいURLを入力するだ けで計測ができる。実際に使ってるユーザー 計測結果も 確認でき、WEB Vitalも計測できる

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31 Lighthouse Google Chrome DEVツール タブから実行可能 計測に少し時間かかるが、パフォーマンスから アクセシビリティまで幅広く計測でき、 問題点と解決方法 提示を受けることができる

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32 Next.js 14 で追加された新機能

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33 Partial Pre Rendering Next 14 で導入されたエクスペリメンタルな機能 1つ ページ 静的部分と動的部分を別々にレンダリングす る手法 ページ内に静的な箇所と動的な箇所に分かれてて、 静的な箇所 み高速にレンダリングしたい場合に有効 今後 デフォルト レンダリングになるらしい

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34 まとめ  ● Core Web Vital UXを向上させるため 指標 ○ Core Web Vital が良いとSEO的に有利 ● Next.js コンポーネントを使うと Core Web Vital が自然と 改善する ● Core Web Vital 簡単に計測できる で継続して改善を 続けていくことができる

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