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ゆるかわLinux

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今日話したいこと。

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今日話したいこと 「LL で Web アプリ作るよ!」 っていう Web エンジニア LL でコードさえ書ければOK! という雰囲気でもない...

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今日話したいこと 知っておきたいこと * サーバのこと * ネットワークのこと * データベースのこと * フロント、デザインのこと ...いろいろ

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今日話したいこと PHP × Web アプリケーション よくある開発環境 L AMP とか L APP とか...

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今日話したいこと Linux についても知っておきたい Linux とはどんなものか? 裏でどんなことしてる?

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今日話したいこと Linux... Linux カーネル?

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ということで、今日は Linux カーネルのお仕事を 中心に話したいと思います。

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カーネルのバージョンは 2.6.x ですごめんなさい

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Linux カーネルって? OSの中で核となるプログラム。 アプリケーションが動作するための 基本環境を提供。

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Linux カーネルがやってること。 * ハードウェアの制御 * プロセス管理 * メモリ管理 * ファイルシステム * ネットワーク         ...など Linux カーネルって?

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まずは基本機能について。

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Linux カーネル内では様々な処理が 非同期に動作する。 この動作を制御するため、 Linux カーネルは 次のような機能を持っている。 カーネルの基本機能

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* システムコール * プロセススケジューラ * 割り込み * 同期と排他 * 時計 カーネルの基本機能

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システムコールとは プロセスがカーネルに対して 要求を行うためのインタフェース。 システムコール

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カーネルの機能(関数)は プロセスから直接呼び出せない。 システムコールを通して呼び出す。 システムコール

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カーネルの機能を呼び出す際に システムコールを通すことで、 ほかのプロセスや カーネル本体の動作が 不安定にならないよう保護できる。 システムコール

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たくさんのプロセスが同時に走る。 処理を行うCPUの数は限られている。 カーネルはプロセスの中から もっとも動作させるにふさわしい プロセスに実行権限を与える。 プロセススケジューラ

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ハードウェアやネットワークからの シグナルを受け取るしくみ。 割り込み

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たくさんのプロセスが同時に走る。 なので、共有しているメモリの内容が 書き換えられてしまう可能性が... 排他制御が必要! シングルコアでもマルチコアでも! 同期と排他

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時計。 時計

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ファイルシステムは OS の中心機能。 ファイルシステムは記憶装置上のデー タに対して「ファイル」という形式を 通して一貫したアクセス手順(開く、 読む、書く、閉じる)を提供する。 ファイルシステム

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ファイルシステムのおかげで、 カーネルはファイル内のデータ型を 意識する必要がない。 そんなのは利用する アプリケーション側が 意識すればいいよ! ファイルシステム

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プロセス管理について。

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そもそもプロセスって? プログラムが動いている状態のこと。 OSが管理する処理の単位。 ( OS によってはタスクと呼ばれる )

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そもそもプロセスって? Linux だと ps コマンドで プロセスの状態を確認できる。 * ps … process status pid(各プロセスが持つ固有のID)とか プロセスの名前とか…

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そもそもプロセスって? それぞれのプロセスは 固有のコンテキストを持つ。 ...コンテキスト?

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そもそもプロセスって? コンテキストとは... * 一連の処理の流れ * 動作するために必要なプロセス空間 * 動作するためのレジスタ値

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プロセスは fork システムコールを 呼ぶことで生成される。 ...誰がプロセスを生成(fork)する? プロセスの生成

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プロセスには親子関係がある。 プロセスを生成したときに、 生成した側が親になり、 生成された側が子になる。 プロセスの生成

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プロセスは複数の子プロセスを 持つことができる。 また、その子がさらに子を 持つことができる。 プロセスの生成

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Linux プロセスは fork システムコールを発行した プロセスの子として生成される。 このとき親プロセスが保有する情報は 子プロセスにそっくりコピーされる。 プロセスの一生

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親プロセスの fork システムコールに より発行された子プロセスは... * exec システムコールで目的の処理 を実行開始。 * 処理終了時に exit システムコール を発行する。 プロセスの一生

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子プロセスが exit したとき... * 親プロセスは wait システムコール で子プロセスの終了を待ち合わせる ことができる。 * 親プロセスで wait システムコール が発行されない場合、子プロセスは 保留状態(ZOMBIE)となる。 プロセスの一生

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プロセスの一生 (1) 親プロセスが wait したとき (2) 親プロセスが wait しなかったとき 親プロセスが先に死んだとき

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特殊なプロセス init プロセス プロセス ID が 1 のプロセス。 すべてのプロセスの先祖。 親プロセスを失った 子プロセスの親にもなる。

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特殊なプロセス idle プロセス 実行できるプロセスが何もないときに 実行されるプロセス。 プロセス ID が 0 で CPU の分だけ 生成される。 ps 等で見ることはできない。

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特殊なプロセス カーネルスレッド カーネルだけで動作して ユーザーコードを実行しない 特別なプロセス。 これも init プロセスの子プロセス。

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たくさんのプロセスが同時に走る。 処理を行うCPUの数は限られている。 カーネルはプロセスの中から もっとも動作させるにふさわしい プロセスに実行権限を与える。 プロセス切り替え処理

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プロセスディスパッチャ プロセス切り替えを行う機能。 プロセス切り替え処理

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プロセススケジューラ 実行可能なプロセスを監視し、 どのプロセスに実行権を与えるか 判断して、プロセスディスパッチャに 切り替え要求を出す機能。 プロセス切り替え処理

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※イメージ図 プロセス切り替え処理 実行待ちプロセス 待機状態プロセス 実行可能プロセス

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* ユーザ側から実行されるプロセス * ハードウェア、ネットワーク   からの割り込み 割り込みの方が優先度高い! プロセス切り替え処理

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メモリ管理について。

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ふたつのメモリ管理 Linux カーネルは 2種類のメモリ管理を行う。 * 実メモリ管理 * 仮想記憶

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ふたつのメモリ管理 仮想記憶は高価で容量が少ない 実メモリを効率よく管理できるよう、 もともとUNIXで実装されていた手法。 しかし最近は実メモリも容量が 大きくなってきたので、 この辺のメモリ管理機能も 変わる可能性があるとかないとか。

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実メモリ管理 RAMチップ内のメモリ領域 (実メモリ)を管理すること。

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実メモリ管理 Linux カーネルは実メモリを 「ページ」という単位で管理する。 ページは仮想メモリを利用したときに CPUがサポートする メモリ管理の最小単位。

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仮想記憶 アプリケーション(プロセス)から 参照するメモリアドレスは実メモリの アドレスではなく、 仮想的な領域のアドレスとなる。

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仮想記憶 物理的に分散したページを集めて 仮想的に連続したアドレス空間を 作るのもカーネルのしごと。

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仮想記憶 (1) プロセスが「メモリほしい!」と   要求する。 (2) カーネルがメモリに空いてる   アドレスを確認する。 (3) メモリが空いてるアドレスを返す。 (4) プロセスにアドレスを返す。

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仮想記憶 ※イメージです

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仮想記憶 アドレス空間はプロセスごとに 割りつけられるので、各プロセスは 自分のアドレス空間を自由に利用す ることができる。

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仮想記憶 アプリケーション側で意識しなくちゃ いけないことが減る。 * ほかのプロセスとメモリが競合しな いか、とか * メモリのアドレスがどこから始まる のか、とか

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スワップ 最近アクセスされた仮想ページのみを 実メモリに置いておき、 ほかは2次記憶装置に退避しておく ことで、実際に搭載されている 実メモリよりも大きなメモリを使用し ているように見せることができる。

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スワップ これがスワップ。

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スワップ とは言っても2次記憶装置。 メモリに比べると速度は遅い。 あまり発生させたくない。 スワップ必要なの?

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ある日のカーネルさん。

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カーネルさんの仕事

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カーネルさんの仕事

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カーネルさんの仕事

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カーネルさんの仕事  _人人人人人人人人人_  > 突然のOOM Killer <   ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄

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Out of Memory Killer Linux カーネルには メモリが確保できなくなったとき、 無作為に選んだプロセスを殺す 素敵な機能がある。

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Out of Memory Killer Malloc で実メモリ+スワップ よりも多くメモリ確保できる ↓ 実際メモリを確保しようとして失敗 ↓ _人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_ > OOM Killer or カーネルパニック <  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄

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Out of Memory Killer 大事なプロセスを殺されたり、 カーネルパニックで全滅するより スワップした方がましなことも ありますよね。

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Out of Memory Killer 大事なプロセスは殺さないよう 設定可能だったりもするけど、 やっぱりチューニング大事! * Apache の Max Clients とか * MySQL の buffer_pool_size とか

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で、これ結局何の役に立つの?

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役立ちそうなこと きっとたぶんいろいろある! * パフォーマンスを意識した   Web アプリケーションづくり * パフォーマンスチューニング * トラブル対応 * ミドルウェア選定

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役立ちそうなこと たとえば Web サーバを選ぶとき... * apache? nginx? * prefork? worker? 「要件に向いているのはどれか」 「なぜそれを選ぶのか」 選ぶ理由はパフォーマンスだけじゃないけど...

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参考書籍など。

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Linux のしくみ的なところ Linuxカーネル解読室 高橋浩和・小田逸郎・山幡為佐久 /ソフトバンククリエイティブ プロのためのLinuxシステム 構築・運用技術 中井悦司/技術評論社

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ソースコード読みたい人向け Linuxカーネル解析入門 [増補版] 平田豊/工学社 デーモン君のソース探検 BSDのソースコードを探る 冒険者たちのための手引き書 氷山素子/アスキー

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もっと詳しく知りたい がっつり詳しく仕様を知りたい人には 「詳解 Linuxカーネル」がよさそう。 安心のオライリー。

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まとめ。

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Linux もかわいいけど FreeBSD もかわいいよ!

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ありがとうございました。