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大量物件データ 差分反映をどう 実現しているか 株式会社Red Frasco 照屋

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物件管理システム ポータルサイトDB コンバーター 物件データ ここの話! なんの話? 物件画像 物件情報入力 ポータルサイトDB 物件データ変換 追加・更新・削除

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どんな課題があったか システム構成 データ変換の実態 運用(おまけ) 目次

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どんな課題があったか

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1日2回、30万件のデータを 30分以内に処理する プロジェクト開始時の目標 物件は増える🦆 回数も増える🦆

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分散処理と差分反映 工夫しているポイント

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システム構成

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他社物件管理システム S3 ダッシュボード(Redash) Slack BigQuery FTP Datadog TransferFamily DB 分散ポイント! ポータルサイト コンバーターシステム(AWS) Step Functions 4.データ登録(Lambda) 3.データ変換(ECS) 5.結果通知(Lambda) 1.物件データ(CSV)のスキャン(Lambda) 2.排他処理(Lambda) Event Bridge システム構成 分散ポイント! 分散ポイント! 分散ポイント!

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分散ポイント S3 システム単位でディレクトリを分割 店舗単位でディレクトリを分割 日付単位でディレクトリを分割 Step Functions システムごとにStep Functions自体も複数用意 データ変換 Step Functionsの並列実行でコンテナを40個同時起動 データ登録 Step Functionsの並列実行でLambdaを40個同時起動

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データ変換の実態

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Lambda 1.ファイルスキャン S3(内部用) ①スキャン ③ステータス保存 ②ファイル移動 連動元からアクセス可能 内部からのみアクセス可能 排他制御 べき等性 スキャンしたファイル をDBへ記録し、重複実 行されないよう制御した り実行状況を管理 こんば S3(外部用)  1.ファイルスキャン  2.データ変換  2-1.NGデータチェック  2-2.差分反映  2-3.物件テーブル更新 2-4.データ変換の余談  4.結果通知  3.データ登録 DB /システムA  /店舗A/yyyymmdd/*.csv  /店舗B/yyyymmdd/*.csv  /店舗C/yyyymmdd/*.csv  /店舗D/yyyymmdd/*.csv        ・        ・        ・        ・ /Work  /システムA  /店舗A/yyyymmdd/*.csv  /店舗B/yyyymmdd/*.csv  /店舗C/yyyymmdd/*.csv  /店舗D/yyyymmdd/*.csv        ・        ・        ・        ・

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こんば  1.ファイルスキャン  2.データ変換  2-1.NGデータチェック  2-2.差分反映  2-3.物件テーブル更新 2-4.データ変換の余談  4.結果通知  3.データ登録 2.データ変換  データ変換でしたいこと S3に配置されたファイルを読み解く 異常データの検知 差分反映(パフォーマンス向上) データ登録用のSTOREファイルとDELETEファイルを生成 新規物件と更新物件のみの 一覧をファイル出力 STOREファイル 削除物件の 一覧をファイル出力 DELETEファイル

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ECS S3(内部用) コンテナの内部(Python) こんば  1.ファイルスキャン  2.データ変換  2-1.NGデータチェック  2-2.差分反映  2-3.物件テーブル更新 2-4.データ変換の余談  4.結果通知  3.データ登録 並列実行 差分確認 トランザクション 40並列実行 2.データ変換 /Work  /システムA  /店舗A/yyyymmdd/*.csv  /店舗B/yyyymmdd/*.csv  /店舗C/yyyymmdd/*.csv ・ ・ ・ (スキャンした物件CSVファイル) 内部からのみアクセス可能 作業テーブル初期化 物件データダウンロード NGデータチェック データ変換 差分反映 ポータル登録用Tsvファイル作成 物件テーブルの更新 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 取得 配置 RDS Proxy DB 物件テーブルと 作業テーブルにわけている

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更新料が1円?! 交通情報がない?! 3階の建物なのに 部屋は5階?! 沿線情報はあるけど、距離 や徒歩時間情報がない?! 居住中なのに 即時入居可?! 住所が古い?! こんば  1.ファイルスキャン  2.データ変換  2-1.NGデータチェック  2-2.差分反映  2-3.物件テーブル更新 2-4.データ変換の余談  4.結果通知  3.データ登録 2-1.NGデータチェック

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物件名や部屋番号などの少ない情報 を保持したテーブルを検索 まずは新規か既存かチェックする 物件名+部屋番号+賃料+敷金/礼金 +住所情報+沿線情報+構造+画像情報 +設備+建物情報+駐車場+フリーレン ト+入居可能日...etc あらゆる項目を文字列で結合 ハッシュ化 e56d5123807bdf4d166...(略) 既存なら更新か否かをチェックする テーブル2 テーブル1 2-2.差分反映 こんば  1.ファイルスキャン  2.データ変換  2-1.NGデータチェック  2-2.差分反映  2-3.物件テーブル更新 2-4.データ変換の余談  4.結果通知  3.データ登録

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例えば 入居可能日が2022/09/08の場合 ▼9/7に変換を実施 →まだ未来日なので「2022/09/08」と出力 ▼9/8以降に変換を実施 →入居可能なので「即時」のように出力 こんば  1.ファイルスキャン  2.データ変換  2-1.NGデータチェック  2-2.差分反映  2-3.物件テーブル更新 2-4.データ変換の余談  4.結果通知  3.データ登録  なぜ変換後に差分チェックをするのか 変換前は同じでも変換後に変わることがある 2-2.差分反映

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全物件 掲載中物件 物件テーブル 作業テーブル 変換開始時 最後に戻す 2-3.物件テーブル更新 こんば  1.ファイルスキャン  2.データ変換  2-1.NGデータチェック  2-2.差分反映  2-3.物件テーブル更新 2-4.データ変換の余談 掲載中物件のみを扱うことで パフォーマンスを保つ  4.結果通知  3.データ登録

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こんば ある程度実装した後の出来事 おや、、データ変換だけで数時間かかりそうだぞ。。 for文多いのか?並列処理必要か? プログラム各所で実行時間を計測してデバッグ ループ内でクラス生成しまくっている凡ミス 修正することで大幅に改善 結果、ストイックにしなくても変換は数分だった 2-4.データ変換の余談  1.ファイルスキャン  2.データ変換  2-1.NGデータチェック  2-2.差分反映  2-3.物件テーブル更新 2-4.データ変換の余談  4.結果通知  3.データ登録

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Lambda ポータルサイトDB S3(内部用) 差分反映で出たSTOREファイル 差分反映で出たDELETEファイル /TSV /システムA /店舗A/yyyymmdd/*_store.tsv /店舗B/yyyymmdd/*_store.tsv /店舗C/yyyymmdd/*_store.tsv ・ ・ /TSV /システムA /店舗A/yyyymmdd/*_delete.tsv /店舗B/yyyymmdd/*_delete.tsv /店舗C/yyyymmdd/*_delete.tsv ・ ・ 内部からのみアクセス可能 追加 更新 削除 参照 TSVファイルを読み取り BULK_INSERT BULK_UPDATE BULK_DELETE 実行 こんば 3.データ登録  1.ファイルスキャン  2.データ変換  2-1.NGデータチェック  2-2.差分反映  2-3.物件テーブル更新 2-4.データ変換の余談  4.結果通知  3.データ登録 並列実行 一括処理 40並列実行

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Step Functions 4.データ登録(Lambda) 3.データ変換(ECS) 5.結果通知(Lambda) 1.物件データ(CSV)のスキャン 2.排他処理(Lambda) 実行対象件数 実行対象件数と 処理完了件数を 比較して Slackに通知 Slack 通知例 4.結果通知 こんば  1.ファイルスキャン  2.データ変換  2-1.NGデータチェック  2-2.差分反映  2-3.物件テーブル更新 2-4.データ変換の余談 [成功] 結果: 240/240 Aシステムが正常終了しました。 [失敗] 結果: 239/240 失敗店舗: B店舗 Aシステムが異常終了しました。  4.結果通知  3.データ登録 処理完了件数

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運用(おまけ)

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運用 - エラーログ Datadog Step Functions実行時に出力したログを連携 検索やフィルターなどエラーログの調査が容易 Slackへ通知

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運用 - 物件調査 Big Query 連携直後の物件CSVを全て保持 変換後の登録用TSVを全て保持 過去にどんな物件があったかをSQLで検索 変換結果の履歴もSQLで検索

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運用 - フィードバック ダッシュボード (Redash) 警告やエラー内容をダッシュボードに反映 物件の入稿担当の方へのフィードバックの仕組み

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不動産のシステムを 1年やって思ったこと

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fin