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freee 株式会社
 インクルーシブな製品開発と
 リモートワークの職場環境
 2020.05.22 アクセシビリティの祭典

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2014年1月よりfreeeに入社。
 エンジニアとして製品開発に従事。
 
 2019年よりUXチームに異動、デザインシステムチームの一員として、
 UIデザインの仕組み作りと製品のアクセシビリティ向上を手がける。
 
 リモートワークのおかげで髪の毛が伸びっぱなしです。
 Yamamoto Rei 山本 伶
 freee株式会社 デザイナー/エンジニア
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01 freee 株式会社の紹介
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Company Profile 会社情報 4 会社名 freee株式会社(フリー株式会社) 設立年月日 2012年7月9日 代表取締役 佐々木 大輔 資本金 161億603万円(資本準備金など含む) 従業員数 506名(2019年6月末時点) 事業内容 クラウド型バックオフィスサービスの 開発・販売

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Products 製品・サービス 1/2 5 中小企業の経理業務を効率化。 帳簿や決算書作成・請求業務に対応。リアルタイムに数字を把握できる 給与計算や労務管理を大幅に効率化。 給与明細作成や年末調整、入社手続きから勤怠管理まで対応 税務申告書作成業務を効率化。 法人税・消費税・法定調書・申請届出や電子申告にも対応 プロジェクトの工数管理を効率化。 直感的な工数入力、タイムリーに予実の管理が可能

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Products 製品・サービス 2/2 6 低コストでマイナンバーの収集から保管、利用、破棄までが クラウド上で完結 画面に沿って入力するだけで、会社設立に必要なすべての書類を 5分で作成できる無料サービス 個人事業の開業手続きが無料、簡単、最速。 ガイドに沿って質問に答えるだけで書類作成が完了 Webで申し込みでき、最短4営業日で発行。 創業時でも本人確認書類だけで審査可能

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02 freeeの製品のアクセシビリティ
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freee 株式会社


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10 「アイデアやパッションやスキルがあればだれでも」
 ● スモールビジネスに関わるすべての人が使える製品を作らなければならない
 ● いろいろな立場でスモールビジネスに関わる人がいる
 ○ 個人事業主
 ○ 法人の代表者・役員
 ○ スモールビジネスの従業員
 ○ アドバイザー(税理士・公認会計士・社会保険労務士など)
 ○ 取引先として関わる人たち


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11 freee独自のガイドラインの制定
 freeeの製品やサービスが満たすべきアクセシビリティの基準をわかりやすく定める
 https://a11y-guidelines.freee.co.jp/


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12 従業員向けの年末調整機能でスクリーンリーダー対応
 従業員が避けては通れない年末調整をスクリーンリーダーで操作可能に
 視覚障害を持つ従業員が誰かの助けを借りたりせずに手続きができるようにする


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13 カラーパレットの調整
 アプリケーション内で使う色が、コントラストの基準を満たせるよう計算したり、
 色弱者でも判別しやすいように調整したり


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14 当事者を巻き込んで開発する
 ● freeeには視覚障害や色弱の当事者が在籍、アプリケーション開発に関わる
 ● freee社内でfreeeを使っているので、改善の価値がすぐに届く
 ● 当事者が身近にいることで、アクセシビリティの重要性が認識されやすい
 中根 雅文 
 (@ma10)
 野澤 幸男 
 (@nyanchan2013)
 色弱当事者のみなさん


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15 UDトークを使用した、聴覚障害のある方との商談
 ビデオ通話でデモ画面の操作を見ながら、UDトークで音声を文字起こしして商談
 料金プランに関する質疑などを行った


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16 ユーザーへのヒアリング
 実際にfreeeを音声読み上げで使用しているユーザーへ訪問、ヒアリング


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17 雑誌 WEB+DB PRESS Vol.116の特集を執筆
 特集3「アプリケーションアクセシビリティ」として、
 freeeでアプリケーションを開発するうえで実践している内容を紹介


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18 「2019年、freeeのアクセシビリティを振り返る」
 https://developers.freee.co.jp/entry/freee-a11y-2019


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03 新型コロナウイルスの流行と
 freeeの職場環境
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20 freeeも3月から完全リモートワークとなりました
 確定申告期間中という繁忙期の最中でしたが、すぐに完全リモートワークに移行
 もちろん現在も在宅勤務を続けています


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21 もともと、freeeの業務はペーパーレス
 ● BtoBクラウドサービスの提供事業者として
 ○ 自社サービスを使える場面では自社サービスを使う
 ○ 他の場面でもクラウドサービスを積極的に使う
 ● 主に使われているもの
 ○ 業務で使う資料などはほぼすべてGoogle Docs
 ○ コミュニケーションは Slack と Workplace
 ○ 顧客情報や内製の社内システムは Salesforce
 中根 雅文 
 (@ma10)


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22 リモートワークの開始
 ● 元々業務がクラウド化されていたのもあり、スムーズにスタート
 ● 視覚障害者にとっては
 ○ あまり変わらず普段通りに業務ができている
 ○ ビデオ会議になって、会議に誰が出席しているのか確認しやすくなった


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23 リモートワークの最中、全盲のエンジニアが新卒入社
 ● もともと内定者インターンとして開発を手伝ってもらっていた
 ○ チーム内では必要な合理的配慮について認識ができている状態
 ● こんどは新卒エンジニア向けの研修を受けてもらう
 ○ 研修にはいろいろな部署の人が関わる
 ● しかもリモートワークになってしまった
 ○ 臨機応変に対応するのが難しくなってしまうかもしれない
 野澤 幸男 
 (@nyanchan2013)


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24 Google Slidesで画像に代替テキストを入れてもらう
 講師となるみなさんにお願いをして、図表などに代替テキストを入れてもらった
 説明スライドも作った


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25 無事にリモートでの研修を行うことができた


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26 新卒研修のよかったところ、改善できそうなところ
 ● ⭕ 資料がGoogle Docsで共有され、丁寧な代替テキストも入っていた
 ● ⭕ 他の受講者の反応もチャットで行われていて、それに参加できた
 ● ❌ 研修で使ったサービスに使用が難しいものがあった
 野澤 幸男 
 (@nyanchan2013)


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中小中堅企業のテレワークの実態 (freee調べ・2020年4月実施)
 https://corp.freee.co.jp/news/telework_report-10161.html


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会社としてテレワークは許可されていますか?(n=1146)
 テレワーク 実施許可

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テレワークで働いている際に、出社しなければならない頻度は
 どれくらいありますか?(n=412)
 テレワーク中の 出社頻度

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30 テレワーク中でも出社が必要となる理由について、 当てはまるものを全て選んでください(n=316/複数回答)

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紙を使うことが前提の業務フローが
 リモートワークを妨げてしまう


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業務がペーパーレス化して、リモートワークできるようになれば
 もっと活躍できる人が増えていくのではないか


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スモールビジネス内部だけではなく、
 社会全体がなかなかリモートワークに対応できていない


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34 #取引先にもリモートワークを
 リモートワークの課題をみんなで取り除くムーブメントとして、アライアンスを立ち上げ
 https://www.for-partners-remote.work/
 リモートワークの導入率は、いまだ3割。 多くの企業にとって導入の障壁になっているのは、社内のITインフラの制約だけではありません。 取引先との書面のやりとりや押印の業務、営業活動といった、 自社で完結しない業務にあるのが実態です。 「#取引先にもリモートワークを」アクションは、 世の中全体でリモートワークの障壁を取り除いていく活動です。 たとえば、捺印の省略、ビデオ会議の活用など。 それぞれの企業が、取引先もリモートワークがしやすくなる企業活動を宣言し行動していくことで、 「働く人の命を守りながら、事業を継続できる」社会をつくっていきます。

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35 Power To スモールビジネス
 新型コロナウイルス対策のため、中小企業・個人事業主向けの支援サイトを立ち上げ
 https://www.freee.co.jp/power-to-smb/


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スモールビジネスを、
 世界の主役に。