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圧倒的ニーズを 持ってて 技術⼒もあったら 最強じゃないか 渡辺知恵美 筑波技術⼤学 という話

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⾃⼰紹介 • 渡辺知恵美(わたなべ ちえみ) • 筑波技術⼤学 産業技術学部 産業情報学科 准教授 • 筑波⼤学 図書館情報メディア系 准教授 • 専⾨(研究):データ⼯学、個⼈情報保護技術、暗号化DB • 専⾨(教育):アジャイル Project Based Learning • 略歴 • 2003年 博⼠(理学)を取得(お茶の⽔⼥⼦⼤学) • 2003年~2012年 奈良⼥⼦⼤学助⼿、お茶の⽔⼥⼦⼤学講師 • 2013年〜現在 筑波⼤学で教育プロジェクトに従事 • 2019年〜現在 筑波技術⼤学 現職 息⼦(4歳)を連れて いろんなところに出没しています チャイルドトレーラーに ⼦供を乗せて 公園通りを⾛っています

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筑波技術⼤学 • 聴覚・視覚障害者のための国⽴⼤学 • 産業技術学部(聴覚障害系)情報、建築、機械、デザイン • 保健科学部(視覚障害系)情報、鍼灸、理学療法

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お話しする内容 おらが⼤学の⾃慢 をします • 本学提供の情報保障ツールや研究プロジェクト • アジャイルPBLというチーム開発の教育をしてきた 私の視点からの本学の⼈材の魅⼒

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本学での情報保障 授業では、教員はスライド、⼝話、⼿話を使⽤ ⾮常勤講師や⼿話初⼼者の教員の場合は、他の教員による⽂字通訳

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WITHコロナ, オンラインで の授業 • 教室がスタジオと化す • スライドと⼿話が同じ画⾯ で⾒える等さまざまな⼯夫 • 複数の教員が⽂字通訳をして 字幕を流す

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CaptiOnline • ブラウザで使える字幕⽣成 システム • 本学教員、若⽉⼤輔⽒による開発 • Zoomで字幕として表⽰できる • 現在表⽰中 • 複数⼈での同時⽂字起こしが便利! https://capti.info.a.tsukuba-tech.ac.jp/

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Iseee Information Support of Everyone, by Everyone, for Everyone オープンな誰もが助ける側になり誰もが助けられる側になる情報保障 ISeee TimeLine 会場では、各競技の専⾨家 にも協⼒していただき、 ルールやプレイの解説も タイムラインで流れる 多くの実証実験を実施 ・⾞椅⼦バスケ ・新体操 ・スポーツ⻤ごっこ ・テーブルバレー ・ボッチャ etc.

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私がこの⼤学に来た理由 •(勝⼿に思っている)私の存在意義 私の専⾨分野(教育) アジャイルPBL ⼤学での要望 迅速で柔軟な プロジェクトでの問題解決学習 グループによる アクティブ ラーニング

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Project (Problem) Based Learning (PBL) • チームを作り、決められた期間の中でプロジェクトを実施する • 学⽣が⾃ら課題を発⾒し解決していく能⼒を⾝につける • 問題を解決することを⽬的に、学⽣は積極的に技術を学ぶ

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2019年度のプロダクト例 •Juke • https://apps.apple.com/jp/app/juke-by- yusaku/id1487275864 • Apple Musicを購読している親機にみんなで曲を 「リクエスト」することでプレイリストを作成して 再⽣できるジュークボックスアプリ •Wal:l:lamp • 「⾬の⽇が楽しくない」問題を 解決するために⾬を⽌める ランプ。 • 光の加減で そのランプの下だけ ⾬が⽌まったように⾒える

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開発におけるトラブルのほとんどは コミュニケーションに起因する 出典:Christopher Alexander, “Tree Swing”, The Oregon Experiment, 1975

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Agile Manifest

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「わからない」ことをベースにする • ⾔葉や⽂章だけでは伝えられないことがたくさんある • ⼈によって⾒え⽅、受け取り⽅は異なる だからこそ

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必要な⼈と作る⼈がチームとして⼀体化する

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欲しい⼈が作れるのが最強 • 本学の2019年度卒業研究発表会より 菅⽥彩仁, スマートホームデバイスの⾳声操作の検討, 筑波技術⼤学産業情報学科特別研究, 2019 ⾃分の声でスマートスピーカーを操作したい 呼びかけの⾳声を 機械学習 アレクサ! ⼩型機器 with マイク and スピーカー

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1⼈でなんでも やるわけではない • 1⼈で何でもはできない からチームができる • 欲しい⼈にも 技術的知識が必要 • 作る⼈にも ニーズを掴むスキルが 必要

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「圧倒的ニーズがあって 技術⼒もあるって最強じゃないか?」 • ニーズと技術⼒を持つ1⼈としてチームでものづくりできる⼈材を育成 • チーム開発における情報保証 Photo by Vlad Hilitanu on Unsplash インクルーシブなものづくり環境へ