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類似した「名前」の同一性判定 @lamrongol

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共起単語からの推定 ● 異なる分野の同名異人は共起する単語の違いに よって判別できる ● 例 : 野球選手と音楽家なら、前者は野球に関連する単 語と共起し、後者は音楽に関する単語と共起する ● もし同じ分野で同名異人がいたら? ● その場合、人間にとっても判別が難しいので、何らかの 識別記号がつくはず ● 例 : もし「鈴木一朗」という野球選手が二人いたら、「鈴 木一朗(マリナーズ)」「鈴木一朗(巨人)」というように チーム名がつくかもしれない – 名前に隣接している単語ほど重みづけを大きくすれば上記例 などでは分類しやすくなる

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データセット ● 同一人物であることが分かっている文書群をどう やって集めるか ● Wikipedia の「曖昧さ回避」のページを用いる

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データセット ● 同名でも「イチロー _(XXX) 」のように異なる人物に は異なる項目名が付けられるので、個別ページ以 外のページの文章も使用できる ● 例 : マリナーズのページ リンクから「イチロー」が野球選手の「イチロー」であるこ とがわかる

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データセットの拡張 ● Wikipedia を使用して得られた共起単語を元に、 他の構造化されてない文書に対して判定を行い、 それを新たな正解データとする ● どの用法がよく使われているかを計算できる ● 例えば「イチロー」なら、野球選手を指している場合が 圧倒的に多いという結果が出るはず ● 文書が小さくて共起単語から推定できない場合も、 単純に頻度が高いものを推定として与えられる ● 例 : 「イチローかっこいい」 → 野球選手

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表記ゆれの問題 ● 同一人物だが表記が何らかの理由で異なる場合 ● 例 : 「鈴木一郎」「鈴木一朗」 ● 変換ミスなどで起こる可能性がある誤表記と正しい 表記との距離を短く判定する編集距離を用いる ● 例 : 「沢」「澤」などの漢字をあらかじめ登録しておく、    読みが同じ漢字の置換は小さく見積もる、など ● 編集距離が一定の閾値以下のものを「同一の可能 性がある」と判定 ● 共起単語を用いて同一性の判定