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VPC Reachability Analyzer ~実務での使いどころ~ 2025.05.24(土) モブエンジニア(@mob_engineer) JAWS-UG 栃木 # 2 オフライン開催!

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LTのねらい・対象者 • LTのねらい • VPC Reachability Analyzerについてざっくり知る • どのようなユースケースで利用したほうがいいかざっくり知る • 対象者 • AWSサービスでネットワーク系をキャッチアップしたい方 • サービスの到達可能性についてざっくり知りたい方 JAWS-UG 栃木 # 2 オフライン開催! 2

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お話しすること・お話ししないこと • お話しすること • VPC Reachability Analyzerの概要 • ピアリング接続での検証結果 • 利用したほうがいいケース・しなくていいケース • お話ししないこと • ピアリング接続以外での検証結果 • 他ネットワークサービスと組み合わせて利用するケースの提案 JAWS-UG 栃木 # 2 オフライン開催! 3

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自己紹介 • ペンネーム:モブエンジニア • 職業:某ソフトハウスのインフラエンジニア • 好きなサービス:VPC、CloudFront、S3 • JAWS-UG 彩の国埼玉支部 運営 4 プロファイル

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はじめに • 本LTは、05/19にブログとして投稿した内容をLT用に再 構成したものになります。 https://qiita.com/mob_engineer/items/2f53d9dbc4c2292b751c https://dev.to/masakiokuda/researchsimple-test-on-vpc-reachability-analyzeraws-43pm/stats JAWS-UG 栃木 # 2 オフライン開催! 5

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お品書き •VPC Reachability Analyzerについて •今回行った検証内容 •実務での使いどころ •まとめ JAWS-UG 栃木 # 2 オフライン開催! 6

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VPC Reachability Analyzerについて JAWS-UG 栃木 # 2 オフライン開催! 7

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VPC Reachability Analyzerとは https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/new-vpc-insights-analyzes-reachability-and-visibility-in-vpcs/ JAWS-UG 栃木 # 2 オフライン開催! 8

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ざっくり言えば・・・ •VPC間での接続テストとトラブルシューティング を行ってくれる便利な機能 •ネットワークエンジニア的にはTracerouteが ニュアンスが近いかと思います。 JAWS-UG 栃木 # 2 オフライン開催! 9

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ちなみにアップデート情報に関しては・・・ JAWS-UG 栃木 # 2 オフライン開催! 10

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個人的にGoodなアップデート情報 JAWS-UG 栃木 # 2 オフライン開催! 11

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到達可能性を確認できるリソース https://docs.aws.amazon.com/vpc/latest/reachability/how-reachability-analyzer-works.html JAWS-UG 栃木 # 2 オフライン開催! 12

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考慮事項 https://docs.aws.amazon.com/vpc/latest/reachability/how-reachability-analyzer-works.html JAWS-UG 栃木 # 2 オフライン開催! 13

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考慮事項をまとめると・・・ •IPv4とIPv6双方が利用できる場合、IPv4の 到達可能性のみをチェックする •ロードバランサとターゲット間の通信に関しては 分析を行ってくれない •利用できないリージョンも存在する •一部ネットワークサービスはサポートしていない JAWS-UG 栃木 # 2 オフライン開催! 14

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使えそうなサービスですが・・・ JAWS-UG 栃木 # 2 オフライン開催! 15

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今回行った検証内容 JAWS-UG 栃木 # 2 オフライン開催! 16

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検証内容について • VPC Reachability Analyzerについて次の検証を行いまし た。 1. 同じリージョン間でのVPC Peering(同じアカウント) 2. 異なるリージョン間でのVPC Peering(同じアカウント) 3. 同じリージョン間でのVPC Peering(異なるアカウント) 4. 異なるリージョン間でのVPC Peering(異なるアカウント) JAWS-UG 栃木 # 2 オフライン開催! 17

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1.同じリージョン間でのVPC Peering (同じアカウント) JAWS-UG 栃木 # 2 オフライン開催! 18

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1.同じリージョン間でのVPC Peering (同じアカウント) JAWS-UG 栃木 # 2 オフライン開催! 19

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2.異なるリージョン間でのVPC Peering (同じアカウント) JAWS-UG 栃木 # 2 オフライン開催! 20

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2.異なるリージョン間でのVPC Peering (同じアカウント) JAWS-UG 栃木 # 2 オフライン開催! 21

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3.同じリージョン間でのVPC Peering (異なるアカウント) JAWS-UG 栃木 # 2 オフライン開催! 22

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3.同じリージョン間でのVPC Peering (異なるアカウント) JAWS-UG 栃木 # 2 オフライン開催! 23

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4.異なるリージョン間でのVPC Peering (異なるアカウント) JAWS-UG 栃木 # 2 オフライン開催! 24

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4.異なるリージョン間でのVPC Peering (異なるアカウント) JAWS-UG 栃木 # 2 オフライン開催! 25

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結論 • どのパターンでも通信可能性を確認できました。 JAWS-UG 栃木 # 2 オフライン開催! 26

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EC2 Instance EC2 Instance間での検証は? • 結論から言えば、異なるリージョン・異なるアカウントにある EC2 Instanceを送信先・送信元に設定できません。 JAWS-UG 栃木 # 2 オフライン開催! 27 東京リージョンに設置され ているEC2 Instanceしか 選ぶことができない

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実務での使いどころ JAWS-UG 栃木 # 2 オフライン開催! 28

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実務での使いどころ • VPC Reachability Analyzerを検証したうえで活用したほ うがいい場合・しなくてもいい場合を検討しました。 • 活用したほうがいい場合 1. AWS単体で複雑なネットワーク構成 2. 構成変更を頻繁に行う 3. SLAで早期復旧を求められる • 活用しなくていい・難しい場合 1. シンプルなネットワーク構成 2. 構成変更が少ない、PoC構成 3. マルチクラウド構成(サードパーティを利用したほうが。。。) JAWS-UG 栃木 # 2 オフライン開催! 29

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とはいえ・・・ • 本サービスを利用することで、障害発生時の被疑箇所の 特定早期化を実現することができます。 • とはいえ、通信可能性の検知しか行えないため他分析 サービス(Network Access Analyzer・Amazon Q Developerなど)と併用して利用することをおススメします。 • また、分析するたびにコストが発生するため、「本当に必要 かどうか」を考えて利用する必要があると思います。 JAWS-UG 栃木 # 2 オフライン開催! 30

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まとめ JAWS-UG 栃木 # 2 オフライン開催! 31

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まとめ • VPC Reachability Analyzerを利用することで、複雑 なリソースの到達可能性を確認できる。 • ピアリング接続であればリージョン跨ぎ・アカウント跨ぎでも 確認することは可能。 • ただし、一回当たりの実行コストが割高なため使いどころ は考えたほうがいい。 • (活用できれば強いが意外と癖があるサービス、、、) JAWS-UG 栃木 # 2 オフライン開催! 32

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参考サイト JAWS-UG 栃木 # 2 オフライン開催! 33 • Troubleshoot VPC connectivity issues with Reachability Analyzer | AWS re:Post • ネットワーク診断ツール「VPC Reachability Analyzer」のご紹介(事例紹介)| コラム|クラウドソリューション|サービス|法人のお客さま|NTT東日本 • VPC Reachability Analyzerを使ってみてわかった便利さと意外なハマりどころ - Speaker Deck • 【速報】VPC内の接続性テストとトラブルシューティングを簡単にする!VPC Reachability Analyzerが発表されました! #reinvent | DevelopersIO

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FIN 34 JAWS-UG 栃木 # 2 オフライン開催!