Slide 1

Slide 1 text

⾏動変容設計家に対する 3つの問いかけ 2020年7⽉10⽇ (株)リクルート プロダクト統括本部 プロダクトデザイン・マーケティング統括 室 プロダクトデザイン室HR領域プロダクトデザインユニット APプロダクトデザイン部 APプロダクトデザイングループ 松村 草也

Slide 2

Slide 2 text

松村 草也 まつむら そうや 2010年 新卒⼊社 新規開拓営業 / 企画ディレクター / UX改善 / グロース / CRM / デー タ活⽤ / オーディエンスターゲティング広告 / 商品開発 / 業務設計 / マネジメントなど 現在はアルバイト・パート領域のプロダクト改善を担当。 ⾃⼰紹介 2 株式会社 リクルート プロダクトデザイン・マーケティング統括室

Slide 3

Slide 3 text

リクルートでやっていること 3 カスタマー クライアント カスタマーとクライアントの 出会いの総量を最⼤化する ↓ 選ばれ使われるサービス・プロダクトづくりが 社会に約束する価値でありビジネスの源泉 プロダクトデザイン組織のメインミッション

Slide 4

Slide 4 text

背景 4 ■社会レイヤーでの今後の変化: アフターデジタル時代において、グローバルにプロダクトを通して⼈の⾏動変容を促していく、という流れは⼀層強まっていく。 ⾏政・企業、全体として、実現を⼀層加速・推進していかなければならない。 ■個⼈レイヤーでの今後の変化: コロナの影響を受け、暮らし・働き⽅においてこれまでとは⾮連続的に変化している。 デバイスを介したコミュニケーション・購買活動がより当たり前になっていく。 よりよいサービスを設計できるかどうかが、⼈々に与える影響はますます重要。 (例えば、多分Zoomのパフォーマンスが1bps変わるだけで数億円影響しているだろう)

Slide 5

Slide 5 text

背景 5 ■社会レイヤーでの今後の変化: アフターデジタル時代において、グローバルにプロダクトを通して⼈の⾏動変容を促していく、という流れは⼀層強まっていく。 ⾏政・企業、全体として、実現を⼀層加速・推進していかなければならない。 ■個⼈レイヤーでの今後の変化: コロナの影響を受け、暮らし・働き⽅においてこれまでとは⾮連続的に変化している。 デバイスを介したコミュニケーション・購買活動がより当たり前になっていく。 よりよいサービスを設計できるかどうかが、⼈々に与える影響はますます重要。 (例えば、多分Zoomのパフォーマンスが1bps変わるだけで数億円影響しているだろう) プロダクトを通した⾏動変容の設計を担う⼈材の育成が超重要。

Slide 6

Slide 6 text

本プロジェクトの意義 6 「⾏動を変えるデザイン」を担っていく⼈たちに武器を配りたい。

Slide 7

Slide 7 text

⾏動を変えるデザインについて 7

Slide 8

Slide 8 text

改めて「⾏動を変えるデザイン」とは 8 第Ⅰ部:⼼の動きと⾏動変容を理解する 第Ⅱ部:適切な成果、⾏動、アクターを⾒つけ出す 第Ⅲ部:コンセプトデザインをつくる 第Ⅳ部:インターフェイスをデザインし実装する 第Ⅴ部:プロダクトを改善する 全体像と考え⽅ 実践⽅法と実例

Slide 9

Slide 9 text

対象となる⾏動は⼤きく2つにわけられる。 ①のような⼤きなテーマだけではなく、②のようなありふれたミクロな⾏動も⼿助けすることが可能。 9 ①⽣活の中でユーザーが変えたいと思っている⾏動 ⾏動を変えること⾃体が ユーザーにとってコアな 価値になる ⾏動を変えることが すでにあるプロダクトの 価値をより引き出す ②プロダクトを使う⼀環の中でプロダクトの中で実⾏する⾏動 l 糖尿病を管理する l ダイエットをやり通す l 新しい⼈と出会う l 良い仕事に転職する l メールの連絡先を整理する l ちゃんとした図をパワポで描く l 語学練習サイトにログインする l 感染症アプリをインストールする ど ち ら も 幅 広 く 対 応 し て い る

Slide 10

Slide 10 text

キュー 反応 評価 能⼒ タイミング 実⾏に⾄るまでに通過する順番 WENDELのCREATEモデル 10 実 ⾏ さ れ る 条 件 Source: 「⾏動を変えるデザイン」より訳者作成

Slide 11

Slide 11 text

キュー 反応 評価 能⼒ タイミング 習慣 能⼒ 意識 実⾏に⾄るまでに通過する順番 WENDELのCREATEモデル 11 実 ⾏ さ れ る 条 件 Source: 「⾏動を変えるデザイン」より訳者作成

Slide 12

Slide 12 text

Source: 「⾏動を変えるデザイン」より訳者作成 キュー 反応 評価 能⼒ タイミング 習慣 能⼒ 意識 実⾏に⾄るまでに通過する順番 ⾏動変容のための3つの戦略 12 実 ⾏ さ れ る 条 件 同意のもと、プロダクトがユーザーの代わりに⾏動や選択を代替し⾃動化出来る状況 上の2つで解決できない ユーザーの意識変化が必要な状況 望ましい⾏動を トリガーで発動し繰り返せる状況 習慣化 3 つ の ⾏ 動 変 容 戦 略 と 適 ⽤ す べ き 状 況 ⾃動化 チート 意識化

Slide 13

Slide 13 text

3つの問いかけ 13

Slide 14

Slide 14 text

14 本書の中で多くのことが語られている中で 実務の中で普段議論できていない点についてピックアップし ご紹介したい

Slide 15

Slide 15 text

3つの問いかけ 15 ①あなたのチームではユーザーの思考度合いについて議論し ているか?

Slide 16

Slide 16 text

あなたの組織ではユーザーの思考度合いについて会話しているか? 16 Source: 本書より

Slide 17

Slide 17 text

あなたの組織ではユーザーの思考度合いについて会話しているか? 17 Source: 本書より

Slide 18

Slide 18 text

3つの問いかけ 18 ②あなたのチームではユーザーの持つ習慣について議論して いるか?

Slide 19

Slide 19 text

あなたのチームではユーザーの持つ習慣について議論しているか? 19 本書で取り扱う概念 l 習慣の構造について l 新しく習慣をつける l 今ある習慣を追い出す l 習慣を他のものに変える Source: 本書より

Slide 20

Slide 20 text

3つの問いかけ 20 ③あなたのチームではユーザー⾃⾝のストーリーについて議 論しているか?

Slide 21

Slide 21 text

あなたのチームではユーザー⾃⾝のストーリーについて議論しているか? 21 Source: 本書より

Slide 22

Slide 22 text

あなたのチームではユーザー⾃⾝のストーリーについて議論しているか? 22 Source: 本書より

Slide 23

Slide 23 text

まとめ 23 組織・チームとして ⾏動変容を実現するプロダクトデザインに取り組むときに 共通⾔語・議論の⼟台として 活⽤していただきたい

Slide 24

Slide 24 text

ありがとうございました 24