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危機感ドリブンによる
 キャリアアップ
 2020/11/27 情シス採用ミートアップ
 Wataru Yoshida


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自己紹介
 ・吉田 航(@_w_yoshida)
 ・SIerでインフラ/Webアプリエンジニア→情シスに転向
 ・Web事業会社で情シス(4社目)
 ・過去のLT資料
  ・情シスのキャリアを考える
 ・noteもやってます
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あなたの仕事の原動力は何ですか?
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私の大きな原動力は危機感です
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自分の場合
 ・大手SIerのガラパゴスな文化に不安 → 転職
 ・情シスと関係ない仕事がメインになり不安 → 転職
 ・自身の経験や知識が社外でも通用するのか不安
  → 社外コミュニティへの参加、アウトプット活動開始
 ・意識高い系ではなく、危機感が強かっただけ
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人間の欲求とは何なのか
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人間の欲求
 ・マズローの5段階欲求
 ・高次な欲求ほど原動力として強力
 7 生理的欲求
 安全欲求
 社会的欲求
 承認欲求
 自己実現
 欲求


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人間の欲求
 ・欲求は人生のフェーズにより変化するもの
 8 安定した生活のための給料がほしい
 家族を養うために、さらに良い給料がほしい
 社会に貢献できる新しい事業や会社をつくりたい
 会社から必要とされるような人材になりたい
 生理的欲求
 安全欲求
 社会的欲求
 承認欲求
 自己実現
 欲求


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「自己実現欲求」が強いのはわかる。
 でも「なりたい自分」がまだ見つからない。
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人間の欲求
 ・つよつよエンジニアや起業家は「自己実現欲求」が強い
 ・SNSはつよつよ&意識高いエンジニアだらけで眩しい
 ・「なりたい自分」はまだ見つからないが、
  今のままでいいのか不安
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自己実現欲求に辿り着くまでには
 「危機感ドリブン」
 でキャリアアップしていきましょう!
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危機感ドリブン
 ・危機感ドリブン=危機感駆動
 ・危機感をモチベーションの源泉として利用する
 ・情シスは自己実現欲求よりも承認欲求の方が強い人が多い
  ・フロントマンよりも縁の下の力持ち
  ・ホスピタリティが高く、人から感謝されたい
 ・情シスと危機感ドリブンは相性が良い
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危機感ドリブンのステップ
 13 危機感を持つ
 危機感の解像度を上げる
 危機感を解消するアクションを実行する
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1.危機感を持つ
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戸愚呂(弟)の名言
 1.危機感を持つ
 15 ※冨樫義博、『幽☆遊☆白書』より抜粋
 


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1.危機感を持つ
 ・大手企業に入社すれば定年まで安泰
 ・定年まで働けばあとは年金で余生を過ごせる
 ・日本は平和で社会保障も手厚いからなんとかなる
 16 そのような時代を生きてきた親の下で育ち
 刷り込まれた幻想でありバイアス


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1.危機感を持つ
 ・時代は変わりつつある(VUCA)
  ※Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、
   Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)
 ・コロナなど世界的な環境変化により大手企業も
  先行きが不透明な状態
 ・人生100年時代(LIFE SHIFT)
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1.危機感を持つ
 『LIFE SHIFT』(*1)
 ・医療や健康志向の向上による長寿化
 ・2050年には日本人の平均寿命は90歳を超える見通し(*2)
 ・年金制度が開始した1961年の平均寿命は65歳(破綻しつつある制度)
 ・定年を過ぎても働き続けなければいけない可能性が高い
 ・それができなければ「不快で残酷で長い老後」が待っている
 18 *1『LIFE SHIFT』、2016年、リンダ グラットン&アンドリュー スコット著 *2『平均寿命の推移』、2010年、内閣府 
 


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1.危機感を持つ
 ・60代以降も働き続けられる力が必要
 ・単純な仕事は、若くて安い労働力やITに奪われていく
 ・高度で価値のある仕事を続けるためには
  「知識、経験、人脈」などの無形の資産が重要
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2.危機感の解像度を上げる
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2.危機感の解像度を上げる
 ・定期的に今の自分を振り返って考えてみる
  ・この仕事を続けてスキルは身につくのか
  ・自分の知識や経験は他社でも役に立つものなのか
  ・キャリアを積めないまま年齢だけを重ね、
   転職が困難になってしまわないか
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2.危機感の解像度を上げる
 ・ひとつの会社に依存することはリスク
  ・ガラパゴス化:つぶしが効かない技術の習得
  ・ルーチン化 :チャレンジの機会の損失
  ・慢心化   :井の中の蛙
 ・転職や社外コミュニティにより外の世界を知ることで
  リスクを認知できる
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3.危機感を解消するアクションを起こす
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3.危機感を解消するアクションを起こす
 
 ・スキルアップするためには楽な仕事ばかりしない
 ・未経験の領域、高いハードルでもチャレンジしてみる
 24 負荷/
 難易度
 学習度
 コンフォートゾーン
 ラーニングゾーン
 パニックゾーン


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情シスと危機感ドリブン
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情シスと危機感ドリブン
 ・ずっとオペレーションばかりしていても成長しない
  ・業務改善など抽象度が高い課題の解決に価値がある
 ・技術だけでなくソフトスキルも重要
  ・他部署や経営層と仕事をすることで磨かれる
 ・組織としての新陳代謝も大事
  ・成長できない人、成長しきった人は辞めていく
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情シスと危機感ドリブン
 27 ヘルプデスク業務だけで手一杯で 
 何もできない。
 問い合わせを減らして状況を改善し たい。
 問い合わせを減らすためにシステム リプレースを企画したい。
 他部署も巻き込んで全体最適な 
 システム構成にしたい。
 危機感を改善欲求に昇華し、
 より高度な業務に
 チャレンジする。
 具体
 抽象
 他責思考ではなく
 自責思考で行動する。


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情シスと危機感ドリブン
 28 ヘルプデスク
 業務改善
 インフラ
 セキュリティ
 新人
 中堅
 マネージャ
 ・ステップと役割のマトリックスを意識した組織化が大事
 ・新陳代謝が悪い組織は離職/崩壊リスクが高い
 ス テ ッ プ ア ッ プ
 チ ャ レ ン ジ の ア サ イ ン


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情シスと危機感ドリブン
 ・ステップアップできない環境で人が辞めていくのは当然
 ・目の前の仕事が多すぎてチャレンジができず、人員増強も
  認められない環境であれば、転職を検討してもいいのでは
 ・会社よりも自分の危機感を大切に
 ・人が辞めることで会社も危機感を持つ
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まとめ
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まとめ
 ・人生100年時代を生き抜く力が必要
 ・ひとつの会社に依存することはリスク
 ・危機感は原動力としても利用できる
 ・危機感の解像度を上げ、解消するアクションを続ける
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危機感ドリブンの注意点
 ・メンタルに負荷がかかりやすい(心配性になってしまう)
 ・フットワークが重くなる
 ・危機感解消のアクションを実践できないとふさぎ込んでしまう
 ・イノベーティブなアクションが苦手
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危機感をキャリアアップに
 上手く活用していきましょう!
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