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第3回 雲勉LT【オンライン︓初⼼者向け】 VMCってなに︖これからVMCを勉強する⼈のためにVMC の基礎をかる〜く解説

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0.講師⾃⼰紹介 2 n 吉⽥優作 • 所属︓クラウドインテグレーション事業部 プロジェクト企画推進セクション インフラ技術グループ • 経歴︓システム開発、保守、運⽤(5年) VMwareを使ったオンプレ基盤の設計、構築、保守、運⽤(8年) • アイレット歴︓2.5ヶ⽉ • 資格︓AWS Certified Cloud Practitioner AWS Certified Solutions Architect – Associate VMware Certified Professional 6 – Data Center Virtualization Exam • 最近ハマってること︓テニス、朝ランニング、AWS資格の勉強

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アジェンダ 3 0. ⾃⼰紹介 1. 前提知識 2. VMCとは 3. VMCのターゲットユーザ 4. VMCのメリット 5. VMCのデメリット 6. VMCへの移⾏で感じたこと(現場の声) 7. 元VMware vSphere 運⽤経験者から⾒たVMCの感想 本資料は2022年11⽉時点の情報です。

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1. 前提知識 4

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1.前提知識 5 n VMwareの基本的な知識は把握していること ⽤語 説明 VMware vSphere VMware社が提供する仮想化ソフトウェアのパッケージ総称。 vCenter Server vSphereを使った仮想環境を⼀元管理するサーバ。 ホスト CPU/メモリ/ディスクのリソースを持つ物理サーバ。 ESXi ホスト(物理サーバ)にインストールする仮想化OS。 クラスタ ホストを論理的にグループ化したもの。 vMotion 仮想マシンをホスト間でオンライン移⾏する機能

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2. VMCとは 6

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2.VMCとは 7 n 「VMware Cloud on AWS」の略称 n AWS上でVMware製品を稼働させることで、クラウドへの移⾏ができる オンプレミスのvCenterでVMCのVMも管理できる

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2.VMCとは 8 n VMC構成 ⽤語 説明 SDDC 「Software-Defined Data Center」の略。 仮想化によりコンピューティング、ストレージ、ネットワークのリソース を抽象化し、それらをサービスとして提供する。

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3. VMCのターゲットユーザ 9

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3.VMCのターゲットユーザ 10 n オンプレでVMwareを運⽤しており、クラウドへ移⾏したいがプラットフォーム変更は最⼩ 限にしたい n サポートエンド等でクラウド移⾏を検討しており、今後クラウドを積極的に利⽤したい n ⼤量の仮想マシンをクラウドに移⾏したい ⼤量の仮想マシンを持つ⼤規模環境かつ、 クラウドでVMwareを運⽤したい⼈

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4. VMCのメリット 11

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4.VMCのメリット 12 n 約65分でSDDCの構築が完了する n ホスト追加が約12分で可能 n 既存で利⽤しているVMwareの操作⼿順とほぼ同じのため教育コストが抑えられる n オンプレからクラウドへの移⾏がvMotionにより可能 n オンプレからクラウドへL2延伸が可能(ただし構成に条件があります) n AWSのサービスと連携可能 (構成例)

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5. VMCのデメリット 13

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5.VMCのデメリット 14 n VMCで利⽤可能なホストのインスタンスタイプが限られる n ⼤規模環境かつVMCの特徴を考慮した設計でないと、AWSと⽐較して⽉額コストが⾼くなる インスタンスタイプ CPU メモリ ディスク 最低構成台数 (標準クラスタ) i3.metal 36 core 512 GiB 10.37 TiB 2台 i3en.metal 96 core 768 GiB 45.84 TiB 2台 i4i.metal※ 128 core 1024 GiB 30 TiB 2台 ※展開可能なリージョンは最新情報を確認してください https://vmc.techzone.vmware.com/resource/vmware-cloud-aws-instance-i4i-faq クラスタ内のホストは必ず同じインスタンスタイプである必要がある

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5.VMCのデメリット(設計する上で考慮すること) 15 n 移⾏するVMに⼤容量(特にメモリ、ディスク)のものがあるか → VMCはホスト単位で課⾦されるため、収容率を⾼める n Windowsサーバが多いか → SPLAのライセンス料に⼤きく関係 n Connected VPCを使⽤すると、1VPCに限り通信料が発⽣しない → 通常、VMCとAWS間の通信は通信料が発⽣ 詳細は設計時にベンダーへ確認してください

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6. VMCへの移⾏で感じたこと 16

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6.VMCへの移⾏で感じたこと(現場の声) 17 • 移⾏作業はオンプレのvMotionと同じ感覚でできる • AWSで対応していないレガシーOSも移⾏できる • OSやミドルウェアのライセンスは、「AWSに持ち込める=VMCに持ち込める」では ないので、事前によく確認が必要 • L2延伸は条件が厳しいので、実現するためにはオンプレ側も環境整備がそれなりに必 要(参考) • VMCが頻繁にアップデートされるため、常に最新情報を確認したほうがいい • VMCではホストにログインできないので、既存環境でESX CLI等でスクリプトを作っ てる場合は実⾏できない 現場の⼈

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7. 元VMware vSphere 運⽤経験者から⾒たVMCの感想 18

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7.元VMware vSphere 運⽤経験者から⾒たVMCの感想 19 n 定期的に訪れるサポートエンド対応(バージョンアップ、移⾏) n サーバの他にもストレージ、ネットワーク装置の管理が必要 オンプレ運⽤での課題 設計でいろいろ考慮することがあるけど、 構築できたら運⽤負荷はかなり下がる

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(参考)L2延伸の構成 20 n L2延伸を⾏うには「HCXを使⽤する」「NSX Autonomous Edgeを使⽤する」の2通りあ る n どちらも条件があるため、既存の環境をよく確認する必要がある ⽅法 HCXを使⽤ NSX Autonomous Edgeを使⽤ オンプレの仮想ス イッチ 分散仮想スイッチ 標準仮想スイッチ 分散仮想スイッチ vSphere ライセ ンス Enterprise Plus以上 (分散仮想スイッチがEnterprise Plus以 上でしか使⽤できない) 明記なし 冗⻑化 不可 HCXがダウンすると通信不可 可能 その他 HCXの機能が使える https://blogs.vmware.com/vmware- japan/2020/11/hcx-all-functions.html 延伸するVLANはトランクVLANにする必 要がある ▶戻る(P12) ▶戻る(P17)

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(参考)リンク集 21 ハンズオンラボ(VMware Cloud on AWS Immersion Day) https://catalog.workshops.aws/vmwarecloud/ja-JP VMware Cloud on AWS ドキュメント https://docs.vmware.com/jp/VMware-Cloud-on-AWS/index.html VMware Cloud on AWS リリースノート https://docs.vmware.com/jp/VMware-Cloud-on-AWS/services/rn/vmware- cloud-on-aws-release-notes/index.html

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