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「失敗」から学ぶこと ~ソフトウェア開発と失敗の歴史~ 弥生株式会社 宍戸 里絵

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自己紹介 宍戸 里絵(ししど りえ)と申します ■ 所属 次世代本部 R&D室 (室長) – R&D室には2024年10月に異動したばかりです ■ 異動の前は、記帳代行支援サービスという、証憑の入力代行 アウトソーシングサービスのプロジェクトマネージャーを担当 ■ 今後は弥生が魅せるちょっと先の未来に向けての活動をしてい きたいなって思ってます このテーマでは「登壇2回目」で、本を読むのが大好きです!!

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注: AI(人工知能)/ML(機械学習) と言ったキーワードを扱うR&D室ですが、、、 本日の発表内容に という言葉は一切出てきません 「AI/ML」

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今回ご紹介したい本は ソフトウェア開発現場の 「失敗」集めてみた。 出石 聡文 (でいし さとし) 著 翔泳社 42の失敗事例で学ぶチーム開発の進め方

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本書では 42個の心ふるえる失敗が 出てきます つまり、盛り沢山ですね ベテランであればあるほど心がおれるかもしれませんが、、、、

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この本の構成 1. 企画の失敗 「顧客要望通りの使えないソフトウェア」や「新OS地獄」などの企画時点でのしくじり 2. 仕様の失敗 「ふんわり仕様」や「難読仕様書」など、仕様に関するつまづき 3. 設計・実装の失敗 「動けばいいじゃん症候群」や「伝説のオーパーツ」などの設計や実装・環境管理でやらかしたこと 4. 進捗管理の失敗 「聞くだけ進捗会議」や「残業前提の時間泥棒」などの目的を見失ったしくじりの連鎖 5. 品質評価の失敗 「ゼロバグ出荷」や「ステルス修正」などのテストや品質管理プロセスで発生した数々の事件 6. リリース後の失敗 「出しっぱなしプロジェクト」や「ノーログ戦法」などの清々しいほどのわりきり 下記の6つの失敗で章が構成されており、コミカルなタッチの漫画とともに紹介があります

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この本の面白ポイント ■ 実践的な学び – 著者が現場で経験したリアルな問題が多く、失敗を避ける具体的なアドバイスが含まれています (ゆえに、心にしみます) ■ ユーモラスなアプローチ – 漫画や図解を用いることで、難しい技術的な内容も読みやすく、共感を呼びます(絵があること で、臨場感あふれます) ■ 幅広い対象読者 – ソフトウェア開発者だけでなく、プロジェクト管理や品質管理に関わる人々にも有用です(ソフト ウェア開発会社に勤務する全てのビジネスパーソンにささります) ✓ 若手の皆さんであれば、先人の失敗の歴史を学ぶことで教訓がえられます この本は失敗から学び、より良いプロジェクト運営 を目指す全ての人におすすめの一冊です

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この本を読んでみて 感想などなど

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この本を読んで思ったこと ■ 失敗は一生懸命頑張ったとしても起こる – 「あのときは全力だった」というプロジェクトのふりかえりコメントは毎回出ている ✓ でもその失敗は明日の自分への貯金なのかもしれない ■ 己もしくは目的を見失い始めたら失敗の扉は開いている(というか開けている) – 「あれ?何だっけ?」「なんでこうなんだっけ?」と思ったら立ち止まる勇気が大事 ✓ あのときの違和感はいずれ不幸の複利がついて返ってきます ■ 「思いよ届け」はほぼ届かない – 仕様書・設計書には行間はない、なので行間をみつけられるわけがない ✓ 要求(あなたの思い)はちゃんと言わないと、汲み取れる超能力者はいない ✓ 行間はあったとしてもただの余白としか思ってないですよ

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まとめ ■ だいぶコミカルではあるものの、ソフトウェア業界の歴 史書として非常に良い仕上がりである本書をおすす めしたいなと思います – 学校教育の場で歴史を学ぶのは、「過去の失敗と同じことをし ないようにするため」であれば、日々の業務でも同じなのではと 思ってます

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発表は以上です ご紹介した本を手にとっていただけると幸いです