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品質活動を事業に結びつけるための QA⽂化の築き⽅ JaSST'24 Kansai miisan (@mii________san) 2024/6/21

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AGENDA
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 1. ⾃⼰紹介 2. これまでの歩みのおさらい 3. QA⽂化の築き⽅ 4. QA⽂化を築くための具体的な取り組み 5. QA戦略 6. 振り返り‧結果 7. 令和トラベルのQA⽂化 8. さいごに

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 ⾃⼰紹介

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 ⾃⼰紹介 4
 Background 新卒:ERPパッケージの開発‧評価業務などを担当。 2社⽬:メルペイのコアローンチ前にQA Engineerとして 参画。Lead QA Engineerを経て、EMとしてサービス全体 の品質向上、QA組織作りをリードする。 3社⽬:令和トラベルで1⼈⽬QA Engineerとして、QA組 織の⽴ち上げや『NEWT』の品質⽂化を推進。DevRev、 QA/WebチームのEMなどを兼務し、現在は開発イネーブ リングUnit⻑として、エンジニア組織全体をリード。 Other スタートアップ企業のQA⽀援や⼥性エンジニアの推進  活動に取り組む。(参考) 趣味は、旅⾏とダイビング🤿 QA Group/ Web Group EM 開発イネーブリングUnit⻑ miisan

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 Today’s theme 5
 品質活動 = 事業貢献 … 🤝?

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 Today’s theme 6
 🙏 私が経験してきた2年間の振り返りです。 参考になることがあれば幸いですmm

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 これまでの歩みをおさらい

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 About NEWT 8
 令和トラベル 創業:2021年4月5日 従業員:57名 資本金:23億 (資本剰余金を含む) 『あたらしい旅行を、デザインする。』 NEWT デジタルをコアとした総合旅行代理店を目指す ECサイトで水を買うくらい簡単に 旅行を予約できる体験を ...🚀

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 これまでの歩みをおさらい 9
 サービスリリース前夜のスタートアップにJoin。 QA組織もQA⽂化もなかった環境でQAチームを創設することになる。

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 これまでの歩みをおさらい 10
 サービスリリース前夜のスタートアップにJoin。 QA組織もQA⽂化もなかった環境でQAチームを創設することになる。 2022年4月1日 令和トラベル待望のQA爆誕 miisan 入社 令和トラベル待望のプロダクトローンチ!! NEWT コアローンチ 2022年4月5日

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 これまでの歩みをおさらい 11
 サービスリリース前夜のスタートアップにJoin。 QA組織もQA⽂化もなかった環境でQAチームを創設することになる。 2022年4月1日 令和トラベル待望のQA爆誕 miisan 入社 令和トラベル待望のプロダクトローンチ!! NEWT コアローンチ 2022年4月5日 すべては祭(カオス)から はじまった

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 これまでの歩みをおさらい 12
 ⼊社直後に思っていたこと ● ゼロイチフェーズだからこそ、新しい⽂化を取り⼊れやすい機会だと考えた ○ スタートアップは”スピード”を重視しがちなので、早期に「品質作り」を当たり前に  することが重要と考えた ○ なので、最低限のことだけを整理し、⾛りながらアップデートすることに ○ QA⽂化については、プロダクトチームだけでなく、全社的な⽂化にしたいと考えた ● ⼀⽅で、弊社は 「旅⾏代理店」 ということもあり、メンバーの半数はエンジニアメンバーと ⼀緒に働いた経験がなかった。つまりQAエンジニアは、未知なる存在でしかなかった ○ QAエンジニアが何者であるかの理解や、どういう役割を担うかについて知ってもらう  必要があった ● 結果的に、QA⽂化を醸成するには、プロダクトチームだけでなく、全社的に越境しながら、関 わっていく必要があった

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 QA⽂化の築き⽅

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 QA Culture 14
 品質とスピードはトレード‧オンできる

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 プロダクト開発におけるトレード‧オフの考え⽅について 15
 サービス提供上、トレード‧オフを迫られる場⾯でどうするか? 品質を下げる スコープを削る 増員する リリース日の延期

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 プロダクト開発におけるトレード‧オフの考え⽅について 16
 サービス提供上、トレード‧オフを迫られる場⾯でどうするか? 品質を下げる スコープを削る 増員する リリース日の延期 多くのシーンで、 品質の犠牲がされやすい😣

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 プロダクト開発におけるトレード‧オフの考え⽅について 17
 品質が犠牲にされやすいのはなぜなのか?

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 プロダクト開発におけるトレード‧オフの考え⽅について 18
 目には見えないから? 定量的に効果を示すことが 難しいから? 品質が犠牲にされやすいのはなぜなのか?

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 さらに... 19
 QAエンジニアの活動は、評価しづらい? ● 「問題が起きていない」「問題を未然に防いでいる」のに、”何もしていない”ように⾒える ● 問題を未然に防いだとして、どれだけ効率的‧⽣産性を向上させたのかわかりづらい ‧‧‧ QAエンジニアの活動だけで、成果につながっているわけでもない。

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 プロダクト開発におけるトレード‧オフの考え⽅について 20
 目には見えないから? 定量的に効果を示すことが 難しいから? <再掲> 品質が犠牲にされやすいのはなぜなのか?

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 プロダクト開発におけるトレード‧オフの考え⽅について 21
 目には見えないから? 定量的に効果を示すことが 難しいから? <再掲> 品質が犠牲にされやすいのはなぜなのか?

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 なぜ会社に、なぜ経営陣に 品質の価値が伝わらないのか? 品質を下げる スコープを削る 増員する リリース日の延期

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 なぜ会社に、なぜ経営陣に 品質の価値が伝わらないのか? これまでのバックグラウンドが違うから

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 違いについて 24
 バックグラウンドの違い 例えば... 「プロダクト開発は不確実要素が含まれるので、 見積もりはあくまで予測」 「当初の見積もり通りに 開発が終わらないのはなぜ?」 エンジニア 営業チーム

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 違いについて 25
 バックグラウンドの違い 例えば... 「負債を解消することにより、結果的に将来的なリ ターンや効率性の向上」 「リファクタリングの効果が理解できない。 新規開発に投資すべき」 エンジニア 経営者

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 どうしたか? 26
 事業KPIに品質と⽣産性指標を組み込んだ

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 どうしたか? 27
 事業KPIに品質と⽣産性指標を組み込んだ 全社レベルのQA文化に昇華するために 取り組んだ “3つのこと +a”

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 QA⽂化を築くための 具体的な取り組み

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 具体的な取り組み 29
 1 共通認識を揃える 2 定量的な品質管理 3 改善活動

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 具体的な取り組み 30
 1 共通認識を揃える 2 定量的な品質管理 3 改善活動

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 1. 共通認識を揃える 31
 “品質”は抽象度の高い概念なので、品質の定義や解釈を揃えることで、 チーム全員が自走した形でプロダクト開発に向き合えると仮説をおいた。 ● 「品質保証をする」は、会社やプロダクト、サービスの特性によって変わる ○ さらに、フェーズやカスタマーニーズの変化によっても変わっていってしまう ● 品質におけるゴール設定の解釈が異なれば、当然バラバラのアウトプットやゴール   に辿り着いてしまう ○ あらゆるプロセスにおいて、品質とスピードをトレード‧オフさせない意思決定  や優先順位付けを促すためにも、全体で品質に対する共通認識をもつ必要があった

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 1. 共通認識を揃える 32
 現在も、新入社員のメンバー全員に、QAオンボーディングを実施。 令和トラベルの”品質”とは何かについて、シェアさせていただいている

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 具体的な取り組み 33
 1 共通認識を揃える 2 定量的な品質管理 3 改善活動

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 2. 定量的な品質管理 34
 “品質”に対する解釈や解像度をチームで揃えた上で、 プロダクト品質を定量的にはかり、見える化することに取り組んだ。 ● プロダクトの健康状態を定期的にモニタリングできる状態を構築 ○ 不具合レベルなどを統⼀していたため、QAエンジニアが1⼈でも、各機能の    品質レベルは全体管理しやすい状態になっていた ○ 具体的には、新機能開発において発⽣した不具合分析と、インシデントに関する  分析を⾏った ○ デプロイ頻度、変更失敗率、平均修復時間などは、初期フェーズからモニタリング できる体制を構築して、現在も開発⽬標などに活⽤している

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 具体的な取り組み 35
 1 共通認識を揃える 2 定量的な品質管理 3 改善活動

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 3. 改善活動 36
 定量的にプロダクトを可視化することで、プロダクトを客観的に把握できる ようになり、限られたリソースの中で優先度の高い課題から解消できた。 数字から⾒えたもの 仮説1 上流フェーズにおける課題が大きそう

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 3. 改善活動 37
 定量的にプロダクトを可視化することで、プロダクトを客観的に把握できる ようになり、限られたリソースの中で優先度の高い課題から解消できた。 数字から⾒えたもの 上流フェーズにおける課題が大きそう 改善 読み合わせ方法の変更・ SpecやFigmaの管理方法を改善 仮説1

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 3. 改善活動 38
 定量的にプロダクトを可視化することで、プロダクトを客観的に把握できる ようになり、限られたリソースの中で優先度の高い課題から解消できた。 数字から⾒えたもの 仮説2 リリース作業における不要なタスク発生 コミュニケーションによるコスト増加 1ヶ月あたりのリリース件数

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 3. 改善活動 39
 定量的にプロダクトを可視化することで、プロダクトを客観的に把握できる ようになり、限られたリソースの中で優先度の高い課題から解消できた。 数字から⾒えたもの 仮説2 改善 リリーストレインを作成し、 持続可能で安定的なリリースフローを 構築する。 リリース作業における不要なタスク発生 コミュニケーションによるコスト増加 1ヶ月あたりのリリース件数

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 + a 40
 そもそも...

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 + a 41
 ドメインにディープダイブし、 とにかく事業やサービスを理解した。 そもそも...

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 具体的な取り組み 42
 1 共通認識を揃える 2 定量的な品質管理 3 改善活動 ドメインにディープダイブ🌊

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 QA戦略

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 戦略とは 44
 戦略は「やること」と「やらないこと」を明確にし、 組織の⼤まかな⽅向性をしめすこと。 結果的に、組織やプロダクト、事業の選択肢が 中⻑期的には増えていることが好ましい。 「やること」と「やらないこと」を決める

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 戦略とは 45
 「やること」と「やらないこと」を決める 戦略は「やること」と「やらないこと」を明確にし、 組織の⼤まかな⽅向性をしめすこと。 結果的に、組織やプロダクト、事業の選択肢が 中⻑期的には増えていることが好ましい。 足元を見ながら、数年先の大局を見据える👀

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 3カ年計画 46
 生産性最大化 組織の スケールアップ スケールアウト step1 step2 step3

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 3カ年計画 47
 生産性最大化 組織の スケールアップ スケールアウト step1 step2 step3 コアリリースの清算 step0

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 3カ年計画 48
 生産性最大化 組織の スケールアップ スケールアウト step1 step2 step3 コアリリースの清算 step0 リリースしてすぐは、コアローンチ時に抱えていた課題が散見🐛 ○ インシデント発生 & 超凡ミスみたいなこともしばしば ○ すぐに打ち手をアプローチして、改善へ 課題

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 3カ年計画 49
 生産性最大化 組織の スケールアップ スケールアウト step1 step2 step3 コアリリースの清算 step0 半年間で目標としてた障害発生率も安定化👏 ● 結果、開発メンバーも障害対応に疲弊しない ので、新規開発に向き合える ● 良い状態でリリースすることの効果も体感 結果

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 3カ年計画 50
 生産性最大化 組織の スケールアップ スケールアウト step1 step2 step3 コアリリースの清算 step0 ● 初期フェーズの最重要ポイント = PMF ○ 小さく、たくさん、はやくリリースすることがすべて ○ かつ、旅行サービスとして必要な体験や機能が全然足りない -> 生産性最大化が、プロダクト価値の向上に直結するフェーズ  プロセス整備、仕組み化、意図的な属人化による効率性を優先させた ポイント

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 3カ年計画 51
 生産性最大化 組織の スケールアップ スケールアウト step1 step2 step3 コアリリースの清算 step0 ポイント ● プロダクトチームが10~15名規模から30名規模の組織へ急速変化 ○ 個々のファインプレーでなく、当たり前のパフォーマンスの強化 -> 自動化やテストパターンの標準化など、属人化からの脱却を意識

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 3カ年計画 52
 生産性最大化 組織の スケールアップ スケールアウト step1 step2 step3 コアリリースの清算 step0 これからはじまる。。。🔥

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 QA戦略 53
 “不可逆なもの”を許容しない 戦略を考える上で⼤事にしていたこと

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 QA戦略 54
 “不可逆なもの”を許容しない 戦略を考える上で⼤事にしていたこと ある状態に変化した事物が、 再び元の状態に戻ることができないこと

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 QA戦略 55
 機能が全然ないし、とにかくバンバン リリースしちゃおう。 問題が起きたら、後から直せば大丈夫

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 QA戦略 56
 機能が全然ないし、とにかくバンバン リリースしちゃおう。 問題が起きたら、後から直せば大丈夫 リリースはしましょう。 でも、品質基準は守りましょう 。 チームで方法を考えましょう 🤝

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 QA戦略 57
 機能が全然ないし、とにかくバンバン リリースしちゃおう。 問題が起きたら、後から直せば大丈夫 スタートアップは常に足りないものばかり。 あとから問題を直せる時間もリソースも、ほとんどの場合 はない。つまり、問題は負債として残るだけ。

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 QA戦略 58
 リリースはしましょう。 でも、品質基準は守りましょう。 チームで方法を考えましょう🤝 プロダクトも組織もスケールすることを想定していたからこ そ、初期段階から容易に品質を妥協せず、 品質向上プロセスをチームで磨きこむ戦略をとった。

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 戦略とは 59
 イシューを絞り、全力コミット。 少ないリソースの中で、やると決めたこと をやり切ることで、次の一手を選べる♟ 「やること」と「やらないこと」を決める

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 振り返り‧結果

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 2年間の振り返り 61
 Q. 改善活動で見つけた仮説は解消されたのか? 上流フェーズにおける課題が大きそう 仮説1 仮説2 リリース作業における不要なタスク発生 コミュニケーションによるコスト増加

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 2年間の振り返り 62
 Q. 改善活動で見つけた仮説は解消されたのか? 上流フェーズにおける課題が大きそう 仮説1 仮説2 要件実装漏れはほぼ皆無に🎉 エンジニアも仕様を一緒に検討する 結果 毎週1回以上のリリースを持続可能 毎月100件近くの機能をリリース👏 結果 リリース作業における不要なタスク発生 コミュニケーションによるコスト増加

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 NEWTアプリについて 63


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 NEWTアプリについて 64
 テクニカル品質の高さについて📱 NEWT は、クラッシュ率0.28%、ANR(= アプリケーション応 答なしエラー)発生率が0.04%です。 これは世界トップクラスの低水準で、優れた数値です。 Googleからいただいたレビュー評価 1

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 NEWTアプリについて 65
 予約が大幅に増えてるのにレビューが上がっている🤝 (もちろん改善ポイントまだまだあり) カスタマーからの評価 2

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 NEWTアプリについて 66
 旅行カテゴリランキング高評価 3

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 2年間の振り返り 67
 リリース件数は毎⽉増加 障害発⽣率は減少‧⽬標達成 スピード 品質

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 2年間の振り返り 68
 リリース件数は毎⽉増加 障害発⽣率は減少‧⽬標達成 スピード 品質 プロダクトゴールを達成し 事業成⻑に寄与✨

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 2年間の振り返り 69
 思い出してください・・・

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 2年間の振り返り 70
 思い出してください・・・ 最初になにをしたか?

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 2年間の振り返り 71
 思い出してください・・・ 最初になにをしたか? 事業KPIに品質と⽣産性指標を組み込んだ

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 2年間の振り返り 72
 思い出してください・・・ 最初になにをしたか? 事業KPIに品質と⽣産性指標を 組み込んだ!!!

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 2年間の振り返り 73
 思い出してください・・・ 最初になにをしたか? どういうことか??? 事業KPIに品質と⽣産性指標を 組み込んだ!!!

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 2年間の振り返り 74
 当初からプロダクト開発の戦略の⼀部に “品質”と”スピード”を組み込んでいた スピード 品質 事業貢献 事業戦略の中に、品質戦略も組み込んでおく

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 2年間の振り返り 75
 リリース件数は毎⽉増加 障害発⽣率は減少‧⽬標達成 スピード 品質 プロダクトゴールを達成し 事業成⻑に寄与✨ 偶然ではなく、再現可能なもの

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 令和トラベルのQA⽂化

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 ⽬指して いるもの 77
 良いものを作る “から” はやい

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 QA Culture 78
 品質とスピードはトレード‧オンできる

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 難問 79
 良いものを作るには時間がかかる

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 令和トラベルのQA⽂化 80
 サービス提供上、トレード‧オフを迫られる場⾯でどうするか? 品質を下げる スコープを削る 増員する リリース日の延期

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 令和トラベルのQA⽂化 81
 サービス提供上、トレード‧オフを迫られる場⾯でどうするか? 品質を下げる スコープを削る 増員する リリース日の延期 令和トラベルでの正義 “最小単位戦略”

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 最⼩単位戦略とは 82
 短いは正義。大きな組織になってくると、どんどん長くなる。 なぜかというとステークホルダーが増え、影響範囲が広がるから 「あれも入れたい」「これもやりたい」が増え、バッサリと引き算が しづらくなる。だが、思い切って引き算をする。 主に要件定義。やりたいことは足し算されるし、影響は考慮されすぎる から、要件はどんどんと肥大化して工数が膨らむ。 因数分解をする、最小変数を探る、そして小さく最小単位にできたならば、1日でも 早く顧客に届く。1日でも早く届けば、複利が早く効くことになるので未来の成果は より大きくなる。PM同士「これの最小単位はどこ?」と社内では頻繁に確認をし、 Verを細かくカットしてリリースをしている。 by 令和トラベル代表 篠塚 「【長文】 NEWT(ニュート)のグロースを実現した 6つ+αの正義を紹介してみる」

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 最⼩単位戦略とは 83
 短いは正義。大きな組織になってくると、どんどん長くなる。 なぜかというとステークホルダーが増え、影響範囲が広がるから 「あれも入れたい」「これもやりたい」が増え、バッサリと引き算が しづらくなる。だが、思い切って引き算をする。 主に要件定義。やりたいことは足し算されるし、影響は考慮されすぎる から、要件はどんどんと肥大化して工数が膨らむ。 因数分解をする、最小変数を探る、そして小さく最小単位にできたならば、1日でも 早く顧客に届く。1日でも早く届けば、複利が早く効くことになるので未来の成果は より大きくなる。PM同士「これの最小単位はどこ?」と社内では頻繁に確認をし、 Verを細かくカットしてリリースをしている。 by 令和トラベル代表 篠塚 「【長文】 NEWT(ニュート)のグロースを実現した 6つ+αの正義を紹介してみる」 最小単位戦略 = MVP戦略

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 最⼩単位戦略とは 84
 MVP = Minimum Viable Product (実用最小限の製品) MVPによって得たいことは、仮説を検証し、あらたな学びを得ること。 そのために最小限の製品をはやく作り、届ける。 “骨子”は必ず死守し、最小単位で考える。 ある課題に対して、本質的なボトルネックを見つけ出し、QAエンジニアは 段階的なアプローチを提案するなど、品質を犠牲にしない形の問題解決を 目指している。 最初から作り込まないし、やりすぎない。

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 令和トラベルのQA⽂化 85
 サービス提供上、トレード‧オフを迫られる場⾯でどうするか? 品質を下げる スコープを削る 増員する リリース日の延期

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 令和トラベルのQA⽂化 86
 サービス提供上、トレード‧オフを迫られる場⾯でどうするか? 品質を下げる スコープを削る 増員する リリース日の延期 令和トラベルでの正義 トレード・オフするなら、スコープを削ることから検討する。

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 さいごに

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 QAエンジニアについて 88
 令和トラベルのQAエンジニアに必要なこと ソフトウェア品質だけでない その先にある体験価値の創造

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 旅とは 89
 旅は、プロダクトだけで完結しない。 プロダクトを通して、その先にある体験価値全体 の総合点でお客さまに評価されるサービス。 QAエンジニアはソフトウェア品質だけに 向き合っていても、サービスは向上しない。

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 QAチームの役割 90
 QAチーム TCチーム マーケ チーム ツアー企画 チーム プロダクト チーム いろんなチームと協業しながら全体を改善していく🤝

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 QAチームの役割 91
 QAチーム TCチーム マーケ チーム ツアー企画 チーム プロダクト チーム いろんなチームと協業しながら全体を改善していく🤝 とにかくみんなを巻き込み、あらゆるフェーズで品質を高める! 品質向上に対して、自分ごと化を強める輪を広げる💪

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 QAエンジニアについて 92
 プロダクト、プロセス、チーム、、、 いろんな要素の掛け合わせの品質向上に よって、お客さまへの提供価値の  総合点は増えていく。 令和トラベルがお客さまへ提供したいもの

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 QAエンジニアについて 93
 事業に貢献できる改善活動にはおわりがない 令和トラベルのQAチームは、 今後もプロダクトや組織の羅針盤を示しながら、 チームでこれからもよい旅行体験を届けていきます✈ サービスの改善活動に取り組める領域はたくさんあるので、 きっとQAエンジニアのキャリアの選択肢もたくさんあるはず。 サービスの品質向上を目指すためには、QA組織の枠組みを超え コミットすることも時に必要💡

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 おさらい 94
 チームの垣根を超え、みんなで品質に向き合うことが⼤事! ⼀度チームメンバーで話してみると⾯⽩い気づきがあるかも😉 ✅ チームメンバー全員で、サービスの品質についての解釈を揃えよう Let’s try!! ボトルネックを⾒つけ、1つずつ課題を解決していきましょう👌 ✅ 品質の定量化の上、可視化したデータをもとに改善活動をしよう

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 令和トラベルのミッション 95
 あたらしい旅⾏を、デザインする。 わたしたちは旅行が人生を豊かにしてくれると信じています。 特別な思い出、刺激的な出会い、そこでしか感じられない気持ち。 旅行はかけがえのない時間を与えてくれます。 けれど、旅行はまだアップデートできるとわたしたちは確信しています。 それは、旅行商品のあり方や、予約体験、準備や旅行先でのサポートなど、 旅行を形作るものです。 わたしたちは、そこをデジタルの力で「あたらしく」したいと考えています。 あたらしいとは、今までのあたりまえを疑い、価値あるものに変えること。 時代が変われば、お客さまが変われば、「あたらしい」も変わります。 常にあたらしいを描き、デザインしつづけること。 それが、わたしたちの使命です。

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 おしらせ 96
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 おしらせ 97
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 Have an amazing journey. Thank you! by @mii________san