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アカウントがめちゃめちゃ増えたので泥 くさ〜くコスト最適化をしてみた 
 2022/6/24
 生活協同組合コープさっぽろ
 山﨑 奈緒美


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AWS SAMURAI 2015 
 JAWS-UGアーキテクチャ専門支部 
 JAWS-UG情シス支部 
 生活協同組合コープさっぽろ 
 デジタル推進本部 インフラチーム 
 山﨑 奈緒美 ご挨拶と自己紹介 大阪出身。
 就職で上京し、ソフトハウスでインフラエンジニア
 地図情報システム開発会社でひとり情シス
 旅行会社の情シス部門でクラウド担当
 2020年9月に東京から札幌へ移住し10月よりコープさっぽろへJOIN。
 AWSのことならなんでも担当。
 @nao_spon
 I ♡
 Route53 
 IAM
 Organizations 
 夏はロードバイク、冬はスノボしてます。仲間募集中!


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お品書き
 お話すること
 ● どのようなことをしてコストの最適化をしたか
 
 話さないこと
 ● Reserved InstanceやSavings Planの購入戦略


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生活協同組合コープさっぽろとAWS 


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北海道で生きることを誇りと喜びにする 
 3つのつなぐ 
 福祉活動 文化教室 組合員活動 葬祭事業 旅行事業 物流事業 店舗事業 移動販売 宅配事業 配食・給食 食育 食品製造 共済事業 エネルギー 子育て支援 環境活動 リサイクル フードバンク 育英奨学金 と
 人
 人
 をつなぐ
 と
 人
 食
 をつなぐ
 と
 人
 未来
 をつなぐ


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そうだ、AWSにしよう。 
 全部AWSに持ってったら ええやんけ!

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集まりだしたAWSエンジニア達 
 CIO
 AWS Samurai 2015 
 AWS Samurai 2012 
 AWS Samurai 2018 
 AWS Hero 2021 
 AWS Samurai 2015 


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集まりだしたエンジニア達 
 JAWS-UG情シス支部 AWS Certified 13冠 JAWS-UG初心者支部(2代目) JAWS DAYS 2021 CFPセッション登壇 Open Source Conference Hokkaido アジャイル札幌 アジャイルジャパン北海道サテライト Amplify Japan User Group ゆるWEB勉強会@札幌 Ruby札幌 Sapporo.beam Open Source Conference Hokkaido

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Open Source Conference 2022 Online Hokkaido 
 https://event.ospn.jp/osc2022-online-do/


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現在のAWS利用状況 
 総AWSアカウント数 236 オンプレ移行用AWSアカウント 88 新規システム用AWSアカウント 91 インフラ共通基盤用AWSアカウント 30 その他用AWSアカウント 9

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オンプレからの移行状況 
 オンプレ移行対象システム数
 99
 移行仕掛中システム数
 19
 本番移行済みシステム数
 49
 オンプレ移行対象サーバー数
 797
 AWS移行済みサーバー数
 135


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現在のAWS利用状況 
 オンプレ移行対象システム数
 99
 移行仕掛中システム数
 17
 本番移行済みシステム数
 49
 オンプレ移行対象サーバー数
 797
 AWS移行済みサーバー数
 135
 移行完了まで 残50システム! 


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単純計算で62アカウント増 
 = 300アカウントに迫る 


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AWS利用料金の推移 
 ■AWSアカウント数
 ■AWS利用料金


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昨年冬、ボスからツッコミが入る 
 なあ、AWSって こんなに高かったっけ?

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昨年冬、ボスからツッコミが入る 
 あっハイ、見直しますっ

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ムダを見つける、ムダを潰す 
 コスト削減の極意 


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Mission 1 
 コスト状況を可視化せよ 


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Mission1: コスト状況を可視化せよ 
 利用したサービス
 ● AWS コスト管理
 ○ Cost Explorer
 ○ サイズの適正化に関する推奨事項
 ● Billing
 ○ Cost and Usage Reports
 ■ AWS 使用状況レポート
 ● Trusted Advisor
 ○ コスト最適化
 ■ 使用率の低い Amazon EC2 インスタンス
 ■ Amazon RDSアイドル状態のDBインスタンス
 ■ 関連付けられていない Elastic IP Address
 ■ Amazon EBS の過剰にプロビジョニングされたボリューム
 ■ 利用頻度の低い Amazon EBS ボリューム


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AWS利用料金を部門ごとに可視化 
 Cost Explorer


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Mission1: コスト状況を可視化せよ 
 ● CostExplorerからDLしたCSVとアカウント管理
 スプレッドシートをアカウントIDでVLOOKUP
 ● ピボットテーブルを作る
 ● グラフ化する


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AWS利用料金を部門ごとに可視化 
 ■AWSアカウント数
 Cost Explorer


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月額利用額の多いアカウントの請求明細の精査 
 Cost Explorer


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月額利用額の多いアカウントの請求明細の精査 


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過剰なリソースの洗い出し 
 サイズの適正化に関する推奨事項


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過剰なリソースの洗い出し 
 ● Trusted Advisor
 ○ コスト最適化
 ■ 使用率の低い Amazon EC2 インスタンス
 ■ Amazon RDSアイドル状態のDBインスタンス
 ■ 関連付けられていない Elastic IP Address
 ■ Amazon EBS の過剰にプロビジョニングされたボリューム
 ■ 利用頻度の低い Amazon EBS ボリューム
 CSVをダウンロードして分析 


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過剰なリソースの洗い出し 
 Trusted Advisor コスト最適化


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過剰なリソースの洗い出し EC2 


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過剰なリソースの洗い出し EBS 


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Mission 2 
 コストのムダを削減せよ 


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Mission2: コストのムダを削減せよ 
 全体削減方針
 ● 無駄に利用しているリソースの削減
 ● AWS Backupのバックアップ世代数を減らす
 ● 使用していないEIPを削除する
 ● 不要なVPCEndpointを削除する
 ● NATGatewayを1つのアカウントに集約する
 ● 夜間停止可能なインスタンスを停止する
 ● Over Provisionedなインスタンスのスケールダウン
 ● Reserved Instance, Savings Planの検討


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Mission2: コストのムダを削減せよ 
 全体削減方針
 ● 無駄に利用しているリソースの削減
 ● AWS Backupのバックアップ世代数を減らす
 ● 使用していないEIPを削除する
 ● 不要なVPCEndpointを削除する 
 ● NATGatewayを1つのアカウントに集約する 
 ● 夜間停止可能なインスタンスを停止する
 ● Over Provisionedなインスタンスのスケールダウン
 ● Reserved Instance, Savings Planの検討


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Mission2: NATGatewayを集約する 
 NATGatewayの料金
 ● NATGatewayが利用可能になっている時間
 ● NATGatewayが処理したデータ量
 ● EC2のデータ転送量


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Mission2: NATGatewayを集約する 
 NATGatewayの料金
 ● NATGatewayが利用可能になっている時間 
 ● NATGatewayが処理したデータ量
 ● EC2のデータ転送量
 84アカウント分のNATGatewayを1つに集約 
 = 時間課金分の料金が 1/84 になる 


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Mission2: NATGatewayを集約する 


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Mission2: NATGatewayを集約する 


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Mission2: コストのムダを削減せよ 
 全体削減方針
 ● 無駄に利用しているリソースの削減
 ● AWS Backupのバックアップ世代数を減らす
 ● 使用していないEIPを削除する
 ● 不要なVPCEndpointを削除する
 ● NATGatewayを1つのアカウントに集約する
 ● 夜間停止可能なインスタンスを停止する
 ● Over Provisionedなインスタンスのスケールダウン
 ● Reserved Instance, Savings Planの検討(最後にする)
 完了!


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月額 $11,580 削減 
 (約155万円) 


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Mission2: コストのムダを削減せよ 
 ● AWSのコスト最適化プログラムの活用
 ○ CFM(Cloud Financial Management)レポートを受領済み
 ○ インスタンスタイプの変更
 ■ 再起動を伴うためシステム毎に調整を行いながら進めていく
 ○ 開発環境等の夜間停止
 ■ システム毎に停止可能時間・曜日の調整を行いながら進めていく
 ○ Reserved Instances, SavingsPlansの購入
 ■ アカウント全体に適用する上で、どこが最適なラインかAWSに相談
 月額 $10,000 以上削減見込み 


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ボスに報告 
 ええやん!

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No content

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ありがとうございました 
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