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EVE NT_ REP ORT BtoB請求管理SaaS プロダクト開発の成功に必要な視点とは? 2023/03/29

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請求管理ロボ 開発体制と開発プロセス

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開発組織図 開発体制 全社は機能別組織制を採用している プロダクト開発本部はプロダクトと技術部で別れている 経営 プロダクト開発本部 事業推進本部 事業本部 管理本部 HR本部 プロダクト開発本部 ペイメントシステム 課 戸田 フィナンシャル クラウドシステム課 白坂(兼務) SRE課 遠藤 プロダクト部 CPO 田本 技術顧問 相澤 技術部 CTO 白坂 プロダクト課 田本(兼務) セールスフォース プラットフォーム課 田本(兼務) 開発サポート 全社組織図 プロダクト開発本部2023年方針 1. アウトプットよりアウトカム 2. より安全に機敏に開発できる基盤を 3. 個々の専門性を磨く

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プロダクト別チーム体制 サポート/調査/運用 機能開発 基盤 サブスクペイ Pro 1click後払い ロボアプリ まるなげ ロボクラウド サブスクペイ Standard 1名 + パートナー企業 2名 + パートナー企業 パートナー企業 ロボCRE まるなげ 本体1 本体2 マイページ SRE 決済 システム 基盤 決済機能開発 決済CRE システム規模が大きくなるにつれ内製化とロールの細分化を行っている 商品企画・設計/デザイン PM/デザイナー

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請求管理ロボ 保守開発体制 ● 請求管理ロボの保守開発体制は4つのロール(7つのチーム)で構成し、以下のミッショ ンのもと活動している エンジニアリングマネジメント 請求管理ロボ 機能開発チームA SRE (Site Reliability Engineering) 請求マイページ 機能開発チーム 請求まるなげロボ 機能開発チーム 請求管理ロボ 機能開発チームB CRE (Site Reliability Engineering) ミッション ロール チーム ROBOT PAYMENTを横断してビジネスアジリティとガバナンスコン トロールを両立したプロダクトの開発運用を実現する 開発組織や開発フロー、環境の整備など、あらゆることをして開 発メンバーの発揮する力を最大化する 請求管理業務の真の課題を解決し続ける強いシステムを構築する カスタマーサクセスとシステムが楽しく仕事できるようにする 下記に付随する課題解決を行う ● カスタマーの不安を取り除くこと ● エンジニアリングの視点で信頼感を高めるための活動を行っていくこと 凡例:

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開発全体プロセス ● 課題認知からリリースまでのフロー ● リリース後は効果測定を実施(恒常的にプロダクトKPIを取得) 開発本部 開発本部長 / CPO 田本 ペイメントシステム課 戸田 フィナンシャル クラウドシステム課 白坂(兼務) SRE課 遠藤 プロダクト部 CPO 田本(兼務) 技術顧問 相澤 技術部 CTO 白坂 プロダクト課 田本(兼務) セールスフォース プラットフォーム課 田本(兼務) 開発サポート 國本

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開発判断(優先度決定)プロセス ● Product boardを用いて顧客インサイトを機能に紐付け ● 優先度スコアを自動計算

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開発判断(優先度決定)プロセス ● Product boardを用いて顧客インサイトを機能に紐付け

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開発判断(優先度決定)プロセス ● 5つのDRIVERを元に算出された優先度スコアを基準に、開発優先度を決定する

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開発判断(優先度決定)プロセス ● 優先度スコアを元に開発アイテムが上から順に並ぶ ● 開発準備が完了したらバックログに追加

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開発準備プロセス ● 仮説を整理し、企画書を作成 ● ユーザーインタビュー・ソリューション発見・プロトタイプ検証を実施 ● 要求仕様書(PRD)を作成

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企画プロセス ● 仮説を整理し、企画書を作成 ● プロダクトMTGでレビュー、合意 以下の項目を整理する 1. 開発者とステークホルダーの役割を決める 2. 経営上のニーズ、課題の確認 3. 事業環境の調査分析 4. 現行業務の調査分析 5. 情報技術動向の調査分析 6. 対象となる業務の明確化 7. 全体開発スケジュールの作成 8. 対象となったシステム全体の開発スケジュールの大枠を作成する 9. 費用とシステム投資効果の予測 10. プロジェクトの目標設定 11. 想定ターゲットの選定 12. 開発する機能のKPI設定

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デザインプロセス ● ユーザーインタビュー・ソリューション発見・プロトタイプ検証を実施 ● 開発者とフィジビリティチェックを行う

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デザインプロセス 3:詳細ヒアリング 1:自社内での仮説 2:概要ヒアリング 4:ヒアリング踏ま えて仮説ブラッシ ュアップ

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開発チーム 開発プロセス ● 各開発チームがスクラム開発をベースとし、以下のサイクルを繰り返して開発を実施 1. 要求確認: (MTG形式)スクラムメンバーで解決する課題の背景や意義、解決のア プローチの概要について理解を深める 2. プランニング:(MTG形式)スクラムメンバーでスプリント期間中になにを開発 するか、目標を設定する 3. 要件定義:課題解決するためのアプローチを機能に落とし、機能に応じて画面 やDBなどを設計する 4. 開発:設計をもとに実装する 5. テスト:手動で実施するユーザーテストに加え、自動で単体テストとE2Eのリ グレッションテストを行う 6. レビュー:(MTG形式)カスタマーサクセスなどのステークホルダーを含めてユ ーザー提供前に最終検査を行う 7. リリース:週に一度作成した機能をまとめて本番環境にデプロイする スプリント期間は 一週間

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運用における振り返りプロセス 計測と分析、振り返りのプロセスを大事にしており、以下のような振り返りを実施 1. SLOの振り返り:BIツール(Re:dash)などでエラーレートやレスポンスタイムなど、デー タを可視化し適切な値に収まっていることを確認 1. 運用コストの振り返り:運用コストが想定の範囲を超えていないかを確認 1. コード品質の振り返り:コードベースにおける品質の指標や品質改善の取り組みについ て振り返りを実施

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CPOxCTO対談 裏側から見たプロダクト開発の苦労と面白さ

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請求管理ロボの市場での位置づけ、優位性は?

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プロダクトにおける今後の展望 ● 業種に特化し業務対応領域の拡張とカスタマイズ性を強化 ● よりエンタープライズ領域で選ばれるプロダクトになる

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プロダクトにおける今後の展望 ● プロダクトロードマップ 2023年 2024年 2025年 2026年 テーマ 得意顧客深堀り 販路拡大 高単価顧客獲得 高単価顧客獲得 得意業種の深堀り 今の顧客の満足度向上 離れなくする 今まで取れていなかった領 域の顧客の獲得 高単価顧客のさらなる獲得 高単価顧客のさらなる獲得 強化ポイント ②請求・消込・債権管理 ①インプット ②請求・消込・債権管理 ③アウトプット ④ガバナンス ストーリー 失注してきた案件は大体取れるようになる さらにきめ細かい管理が可能に 注力ターゲット 現状の得意領域 (IT/SaaS、コンサル) 中堅層 MRR 8〜15万円 全方位 中堅層 MRR 8〜15万円 現状の得意領域 (IT/SaaS、コンサル) 大手層(高単価層) MRR 50〜100万円 現状の得意領域(IT/SaaS) (IT/SaaS、コンサル) 大手層(高単価層) MRR 50〜100万円 アウトカム 銀行入金データのインポート作業 がなくなる 債権管理がしやすくなる 請求に紐づく他の情報をロボから 送れる 上流システムからの連携を容易に。 請求に関する取引を管理できる 消込がさらに便利に。 全てのケースの売上管理に対応で きる 仕訳が扱いやすくなる 会計ソフトとシームレスな連携 組織全体で管理ができるようにな る ①インプット ③アウトプット ②請求・消込・管理 ④ガバナンス

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開発チームをこれからどうしていきたい?

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システムにおける今後の展望 ● 垂直(スケールアップ)だけではなく水平(スケールアウト)に拡張できる組織とプロダ クトにしていく 請求管理ロボ 機能開発チームA 請求まるなげロボ 機能開発チーム 請求管理ロボ 機能開発チームB 請求管理ロボ 請求管理ロボ 機能開発チームA 請求まるなげロボ 機能開発チーム 請求管理ロボ 機能開発チームB 請求管理ロボ 請求書送付 請求管理ロボ 決済 請求まるなげロボ 組織のスケールアウトアプローチの一例(イメージ) 機能を分割し チーム間で扱うコードの 境界を設ける 課題:一つのモノリシックなコードベースを複数チームで開発している部分もあり、チーム数を増やすことが困難 主に期待する効果 1. 品質の向上:コードベースの境界を設けることで影響範囲を限定する 2. オンボーディング時間短縮:開発に必要な業務知識の量を減らし、学習にかかる時間を減らす 3. 意思決定の迅速化:ほかチームへの影響が抑えられ、各チームが裁量を持ち、意思決定のスピードを上げる

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