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ENGAGEMENT COMMUNITY LAB 共創社会研究会

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壱 岐 市 ⽋けているものを補い合える社会 (凸凹を活かせる社会)、 ⾃分の得意なことを発揮できて 感謝される社会を⽬指す これまでは昭和に代表される⾼度成⻑と⼈⼝増加の時代で、 みんなで⼀本の同じ道を登っていく時代でした。 しかし、⼈⼝が減少し、経済も縮⼩していくこれからの時代は、 それぞれが道を選びつつ、⾃由度が⾼い形で⾃らのペースで登っていく 時代に変わっていきます。(⼀極集中型→⾃律分散型) ⼀⼈ひとりが⾃分に素直に⾃分で決める⾃分らしい⼈⽣を送る、 それを実現する地域を壱岐市は⽬指していきます。 現在は時代の転換期であり、持続可能な社会への分⽔嶺です。 社会変⾰には時間がかかり、最初はなかなか成果が出ないと思いますが、 ⼩さな積み重ねがある閾値まで⾏くと世界が変わります。 微⼒ではありますが、⼩さな⼀歩を共に踏み出しましょう。 2

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これから求められる個々がつながりながら輝く社会は、 ⾃律分散型社会(⾃律した個⼈がオープンにつながりながら形成される社会) 個⼈がつながりながら⾃律していく社会には「共感と出番」が必要 共感と出番にはお互いの信頼関係が重要であり、 それを明らかにするのが「エンゲージメント」 エンゲージメントコミュニティは未来の社会の姿 本当の意味での地域分散型社会 (地域それぞれの違いを活かした未来の⽇本) エンゲージメントで結ばれた関係を帰納法と演繹法をつなぎながら現実的に検証し、 エンゲージメントが醸成される社会(エンゲージメントコミュニティ)への プロセスを明らかする ⾃律分散型社会の重要要因 ノウハウを共有することで持続可能な⽇本へと変⾰ 持続可能な未来社会への第⼀歩 3 エンゲージメントコミュニティへの道筋

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エンゲージメント未来都市 4 エンゲージメント未来都市とは、エンゲージメントコミュニティを実現する地域 (共感を醸成し、出番を⽤意することで、体験価値を向上させる地域) 地域への共感や愛着を感じ、地域に対して主体的な貢献を⾏おうとする 個⼈(共創⼈⼝)と有機的につながっている地域 体験価値 エンゲー ジメント ■ 個⼈と地域の関係性 - 個⼈と地域の双⽅がより良くなるために貢献し合う状態 - ⼀緒により良い状態を考え、⼀緒にその実現を⽬指していく関係 - 個⼈と地域の間に信頼関係が構築 - 個⼈と地域の成⻑の⽅向性が連動 - 個⼈と地域で持続的な関係性を築いていく ■ 個⼈の主体性の尊重 - 個⼈の感情的なコミットメント - 個⼈のモチベーションが⾼く保たれている - 地域に対して⾃らの⼒を発揮しようとする⾃発的な貢献意欲 - 地域のためになることにやりがいを感じ、主体的に価値を⽣み出そうとする気持ち

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エンゲージメント コミュニティ ラボ

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VUCA社会(先⾏きが不透明で将来の予測が困難な社会) 6 これからは複雑で変化がとても速い時代に突⼊ 変 動 性 不確実性 複 雑 性 曖 昧 性 社会課題は3つの複雑性がある適応課題 物理的な複雑性 dynamic complexity ⽣成的な複雑性 generative complexity 社会的な複雑性 social complexity 個別の努⼒を越えて今こそ新しい未来を作り出すとき 社会課題解決にはセクター横断的なインパクトが必要

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互いに学び合い、それぞれの取組を連携し、実現させていくコミュニティ 7 ENGAGEMENT COMMUNITY LAB ⼈⼝減少時代への対応 社会課題 事務局 組織 難しい社会課題だからこそ、お互いの違いを活かし、個別の取組を連携させることで、 共通の⽬標に向かって集合的なインパクトを⽣み出すコミュニティを⽴ち上げる アジェンダ 共創社会(地域及び⽇本の持続可能な姿) 重要成功要因 エンゲージメント ポイント リアルな問い 多様な視点からの発想 現場での実践 壱岐市(東京事務所) ⼀般社団法⼈壱岐みらい創りサイト アジェンダに対して深い知識と情熱を持つ⼈が集い、 共に学び共に⽬標の実現を⽬指す集まり

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エンゲージメントコミュニティの実現に必要な⼈ (20⼈程度) ※参加メリット︓イノベーションの実現、それぞれの事業の推進、ブランド構築、 地域や他業種との連携による⼈脈構築及び市場拡⼤、 越境体験による⼈材育成及びエンゲージメント向上 参加者 平⽇⼣⽅約2時間、エンゲージメントコミュニティ実現に向けての対話実施(⽉1回) 場所︓KUDANZAKA PORT PARK及びSFC研究所 定例会 考えながら実践する共同体 社会関係資本の構築 リアルでの対話 運営⽅針 事務局に加え、それぞれについて深い知識を持つ⼈ ・共創社会︓慶應義塾⼤学SFC研究所 ・エンゲージメント︓リクルートヒトラボ ・対話︓グロービス経営⼤学院 運営メンバー エンゲージメント コミュニティ ラボの概要 8

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考えながら実践する共同体 9 越境⼈材が声をかけた 共創⼈⼝ 壱岐市が声をかけた 越境⼈材 持続可能な未来のあるべき姿を研究するだけでなく、 活動の中で様々な⼈を巻き込みながら、イノベーションを起こしていく (企業や研究機関等とのコラボも積極的に実施) 【インタープレナー】 ・⽬的や意味を優先して多様 な知識やリソースの結合を 推進する⼈ ・様々な⼈をつないで共創に 導く⼈ 【企業、⼤学、研究機関等】 イノベーション、R&D、 CSR、ESG、⼈材育成等に ⼒を⼊れる企業等の社員 地⽅創⽣等に取り組む 企業等の社員 イノベーション、 社会貢献等に 関⼼のある⼤学⽣ 活動内容を定期的に 発信することで、 共創⼈⼝を増やしていく 未来のあるべき 姿を追求する 壱岐市 エンゲージメント コミュニティラボ

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■講義ではなく対話(オンラインではなくリアル) 講 義 対 話 dialogue ・⾃分の考えに固執せず、他者 の考えを受容し、常に⾃⾝を 問い直す(内省的) ・互いに共感し合い、個々⼈を 越えて全体としてその場から ⽣まれようとしているものを 共に探求する(⽣成的) ・⼀⽅的に説明を 聞く ・受講者は受動的 ⽴場 ・⼀対多数の関係 コミュニケーションの活性化 ■社会関係資本の構築 (コミュニティの形成) 社 会 的 信 頼 互 酬 性 の 規 範 ネ ッ ト ワ ー ク 10 「お互い様」という 相互体制の規範 「⼈は信頼できる」と いう⼀般的信頼関係 異質な⼈をつなぐ ⽔平なネットワーク

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エンゲージメント未来都市を⽬指す壱岐市

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壱岐市が率先して取り組む理由 12 【壱岐市の特徴⑥】 豊富な⾃然資本 壱岐の雄⼤な⾃然 【壱岐市の特徴②】 ネットワークの環境整備 離島のデータ管理容易性 【壱岐市の特徴①】 住⺠・企業・⾏政の 繋がり・信頼の構築 【壱岐市の特徴⑦】 ベンチマークモデル化 ⽇本の代表的な⼈⼝規模 【壱岐市の特徴④】 様々な出番の提供 ⽇本の産業構造の縮図 【壱岐市の特徴③】 課題先進地 未来の⾼齢社会を先⾏ 【壱岐市の特徴⑤】 地域循環型共⽣圏モデル 都市隣接型の地域 【壱岐市の特徴⑧】 ⽇本型SDGs未来都市 海外波及の可能性 壱岐市には海や⼭、 ⾵や無⼈島もあり、 社会課題解決に必要な ⾃然資本に恵まれている。 島全域が光ファイバーで 網羅されて、全家庭・全事業所 がブロードバンド環境にあり、 デジタル・バーチャル化の ⼟台が既にある。 壱岐市は全部離島であり、 様々なデータの把握がしやすい。 これまでの先進的な取組により、 市役所と島内外のステーク ホルダーの関係が強固。 まちづくり協議会も順次⽴ち上 げ中であり、地域の課題をより 細かく把握し、住⺠主体の活動 を⾏うことができる。 1,724ある市町村の ⼈⼝の中央値は2.3万⼈。 つまり2.7万⼈の壱岐市で実装 できれば、全国の半数の⾃治体 に横展開可能。 壱岐市は島国であったため、 島内に様々な産業が存在。 ⽇本の産業構造と同じく バランスが取れており、 様々な出番を提供可能。 (多くの余⽩がある) 壱岐市は将来の⽇本の ⾼齢社会の先⾏モデル。 多くの課題があり、様々なイノ ベーションの源泉を提供可能。 壱岐市での事業は 将来的に⽇本全国で 活⽤できるモデルになりうる。 ⽇本でも珍しい⼈⼝増加地区 の福岡市に隣接。 20歳〜39歳の若年層が増加 している地域が隣接している 強みを活かし、様々な事業に チャレンジが可能。 途上国・親⽇国が多い アジアに近く、⽇本モデルとして 横展開しやすい環境。 離島の課題は世界共通なので、 離島を多く抱えるアジアには 浸透しやすい。 多くの社会課題と対峙してきた壱岐市は、これまでも様々な事業を⾏ってきたからこそ、 アドバンテージと未来への危機感を持って、持続可能でワクワクする未来を⽬指す

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学術的な研究の実施 13 慶應義塾⼤学SFC研究所及びリクルートヒトラボとともに、 共創社会を中⼼に地域創⽣や地⽅と都市との関係性等について共同研究を実施 事務局はSFC研究所員としての研究のほか、ヒトラボ(ミネルバ⼤学)の マネジメントトレーニングも受講し、学術的にも研究を進めていく

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常若(多⼦若齢化)の好循環モデル Ⓑ 壱岐なESDプログラム 壱岐市のSDGs推進⽅針 Ⓐ 壱岐なサーキュラーエコノミー 「壱岐なのぼせもんサイクル」による多⼦若齢化の推進 これからの時代に求められるSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)モデル みらい倶楽部 (マッチング/ みらい研究所) ① ⽣産年齢⼈⼝の増加 労働⼒・納税⼈⼝ ② 年少⼈⼝の増加 未来の労働⼒・納税⼈⼝ 【壱岐なのぼせもんが集まる】 【壱岐なのぼせもんを育てる】 島内1・2次産業 環境配慮・効率化 (SX/DX) 島内3次産業 競争⼒・利便化 (MaaS/電⼦地域 通貨) 島外企業・個⼈ ⾼付加価値化 (みらい倶楽部/ 電⼦市⺠) 修学旅⾏⽣ 未来のふるさと化 (海洋教育/ 電⼦市⺠) 児童・⽣徒 郷⼟愛・起業家精神 の醸成 (イノベーション/ ナッジ/海洋教育) ⼤学⽣ 第2のふるさと化 (みらい倶楽部/ 電⼦市⺠) 納税・交付税増/ 関係⼈⼝/移住/ 企業誘致/ ふるさと納税 増える 増える 市⺠参加型 合意形成基盤 (リアル・バー チャル対話会) 電⼦市⺠ (e市⺠/e企業) ESD教育 (イノベーション /ナッジ/ 海洋教育) 戦略的広報(世代・階層別) SDGs⾦融 (ESG指標/ SDGs融資/ ESG投資) OUR VIEW ⽬指す未来 OUR MISSION 成し遂げたいこと OUR APROACH 実現への道筋 OUR PROJECT やるべきこと 持続可能な発展の ための教育/ アントレプレナー シップ モビリティ サービス (MaaS/EV) 電⼦地域通貨 (島内循環/投資/ データ⾒える化) ③ ⽼年⼈⼝の 幸福化 地⽅のゆとり・⾃然と 都市の活⼒・利便性の 両⽅を享受できる⽣活 の提供 前期⾼齢者 活躍できる場の提供 (年をとっても仕事 を続けられる環境整 備) 後期⾼齢者 誰⼀⼈取り残さない ⽣活の維持 (移動・買い物⽀援、 社会接点の確保) ⾼ 齢 者 を ⽀ え 続 け る 仕 組 み 14 共創⼈⼝が 不可⽋

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⾃治体の⽔平なネットワーク(新たな⾃治体連携の形)

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タイムスケジュール 16 個⼈のモチベーションや⽴場も重要な要素であるため、⼀旦、 期限を区切って1年間で、エンゲージメントコミュニティ実現のプロセスを明らかにする フィールドは壱岐市だけでなく、参加⾃治体の中から⾒つけ、それぞれが実践していく 机上でのみ考えるのではなく、様々な地域 の事例を直接聞き、現場で肌で感じながら、 複雑に絡み合った因果関係の全体像を把握 し、エンゲージメントコミュニティ実現の 本質を⾒つけていく その過程でチームを作りながらイノベー ションを実践していく コミュニティ・ ⼈脈形成 現場視察 (先進⾃治体) イノベーション 具体化、 現場での実践 エンゲージメント コミュニティへの プロセス明⽰ 2022.10〜 エンゲージメント コミュニティ の実現 2022.12〜 2023.4〜 〜2023.9

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共創先進⾃治体① 〜福岡市〜 17 壱岐市の⽞関⼝である福岡市は、九州のリーダー都市として Fukuoka Growth Next、Fukuoka D.C.、FITCOなど、 産学官が参画・連携する様々な事業を実施している。 さらに社会課題解決のため、AI・IoTを含めた⺠間のノウハウを活⽤し、 公⺠連携をさらに推進することを⽬的として、ワンストップ窓⼝となって ⺠間提案の実現をサポートする「mirai@」事業も実施している。

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共創先進⾃治体② 〜横須賀市〜 18 横須賀市は1997年に電波・情報通信技術を中⼼とした ICT技術の研究開発拠点として、横須賀リサーチパークを開設。 現在も国際的な電波・情報通信技術の発展を⽬指す公的研究機関や 国内外の企業の研究所及び⼤学の研究室が多数集積し、 基礎から最先端に⾄る幅広い分野の研究開発活動が⾏われてる。 <独⽴研究所> ⽇本電信電話株式会社 横須賀研究開発センタ 株式会社NTTドコモ ⽮崎総業株式会社 ⽇本電気株式会社 株式会社アルファシステムズ ⼀般財団法⼈テレコムエンジニアリングセンター 株式会社ニフコ ⽇本エア・リキード合同会社 <YRPセンター1番館> 株式会社コミュニケーションビジネスアヴェニュー 国⽴研究開発法⼈情報通信研究機構 シンクオウルジャパン株式会社 ProGATE株式会社 ユーシーテクノロジ株式会社 株式会社横須賀テレコムリサーチパーク 横須賀市産学官交流センター 京都⼤学(原⽥研究室) 慶應義塾⼤学(中澤研究室) 電気通信⼤学(共同研究センター分室・中嶋研究室) 東京⼤学(開研究室・越塚研究室・森川研究室) 東北⼤学(加藤研究室) 東洋⼤学 (坂村研究室ほか) ⼀般社団法⼈YRP国際連携研究所 早稲⽥⼤学(佐藤研究室・渡辺研究室) <YRPセンター2番館> 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 京急サービス株式会社 国⽴研究開発法⼈情報通信研究機構 富⼠通株式会社 横浜銀⾏CDコーナー <YRPセンター3番館> 株式会社KDDI総合研究所 <YRPベンチャー棟> 株式会社アーリーバード研究所 ⾏政書⼠法⼈アーリーバード研究所 株式会社アイ・ピー・ピー 株式会社エイジング NDS.TS株式会社 株式会社NTCテクノロジー 株式会社NTTデータMSE NTTテクノクロスサービス株式会社 株式会社NTT東⽇本-南関東 株式会社FFRIセキュリティ エリクソンジャパン株式会社 キーサイト・テクノロジー株式会社 株式会社熊⾕組 NPO法⼈産業クラスター研究会 株式会社ジェヌイン すぎやま本制作 ソフトバンク株式会社 株式会社東陽テクニカ デイ・ナイト株式会社 DELE株式会社 ネットワンシステムズ株式会社 ノキアソリューションズ&ネットワークス合同会社 パナソニック システムソリューションズ ジャパン ひかりの丘⻭科医院 株式会社BONDS CONSULTING 株式会社モバードシステム Lacuna Space Japan株式会社 LocaliST株式会社 YRP情報産業協同組合 <ホテル・飲⾷店等> 京急EXイン 横須賀リサーチパーク ローズテリア

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共創先進⾃治体③ 〜東川町〜 19 東川町は⼈々のライフスタイルを育むことを⽬的とし、 2019年よりオフィシャルパートナー制度をスタート。 導⼊から3年が経過し、2022年現在27社と締結。 各社と協議を進め、それぞれの企業や団体が持っている⼈材・技術・ ノウハウなどのリソースを、まちづくりに最⼤限活⽤しながら、 次々に新しい事業が⽣み出されている。 (写真の町関連事業、⾃発的な健康促進プログラム、⽶菓の共同開発、 ワーケーション推進、就職・就業⽀援、オリジナルエコバックの商品化、 多⽂化共⽣ワークショップ、オフィシャルパートナーフェス等)

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壱岐市のパーパス 20 Triple Well-being=様々な三⽅良し(すべてが幸せな状態)の追求 ex.社会の課題解決を通して、携わる⼈も幸せになり、地球の幸せにもつながる 経 済 社 会 環 境 ⼈ 社 会 地 球 住 ⺠ 企 業 ⾏ 政 地 域 ⽇ 本 世 界 現 在 過 去 未 来 社 員 会 社 顧 客